ゲームボーイカラー

ゲームボーイカラーは、1998年10月21日に任天堂が発売した携帯型ゲーム機。略称は「GBC」。本稿もそれに倣って記述する。

概要 編集

同社のゲームボーイ(以下GB)の上位互換機で、ほぼ全てのソフトが対応している第4世代携帯ゲーム機。GBの直接の後継機種と言うよりアッパーバージョンの立ち位置で、本当の後継機種であるゲームボーイアドバンス(以下GBA)発売までの期間が開いたため急遽開発された経緯を持つ。

元々1992年にも任天堂でもゲームボーイのカラー機の試作は行われていたがその当時でもまだバッテリー消耗は激しく、製作費は高コストであった。後の1997年頃には諸問題が解消された為、先述の様にGBAへの繋ぎとして10ヶ月間程で開発、発売された(この際92年の試作機の研究結果が有用となった)。公称単三電池2本で約20時間稼働。

液晶に当時シャープが新開発した『スーパーモバイル液晶』(現在のTFT液晶)の反射型を採用しており、GBに比べて応答速度、視認性が劇的に向上し、ドットマトリクスの残像感もほぼ解消されている。

画面がカラー表示となり表示可能色数32768色のうち、最大で56色を同時発色可能[1]で液晶サイズは2.3インチ。頭部に赤外線通信機能が実装された。RAM容量は32KB、VRAMは16KBに増設。カラー専用ソフトはCPUの処理速度を高めた2段階の"高速モード"を使用可能で、『ロックマンX2ソウルイレイザー』(カプコン)のように激しいアクションゲーム等でそれを活かしたソフトも登場した。ROMカートリッジの最大容量はカラー専用ソフトであれば8MB(=64Mbit)に達する[2]

スパロボでは『スーパーロボット大戦リンクバトラー』がカラー対応、『スーパーロボットピンボール』がカラー専用ソフトとして発売されている。勿論初代スパロボと『第2次G』もプレイ可能。

次世代機 編集

ゲームボーイアドバンス

商品情報 編集

スーパーロボット大戦シリーズ 編集

スーパーロボット大戦リンクバトラー
ゲームボーイカラー「対応」ソフトなのでゲームボーイでもプレイ可能。
スーパーロボットピンボール
ゲームボーイカラー「専用」ソフトなのでゲームボーイではプレイ不可能。

参戦作品 編集

サクラ大戦
2つのスピンオフタイトルがGBC専用。1作目を同梱した特別仕様のGBC本体も発売された。
メダロット
『メダロット2』がGBC対応、『3』〜『5』がGBC専用。

脚注 編集

  1. GBC専用もしくはGB&カラー共通として発売されたソフトのみで、モノクロのGBソフトにはハード側からモノクロの4階調に4~10色のカラーを割り当てる仕様。
  2. 『電車でGO!2』(タイトー)等が該当する。

リンク 編集