メイア・ギズボーン

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メイア・ギズボーンは『ヴァンドレッド』の登場人物。

メイア・ギズボーン
登場作品 ヴァンドレッド
声優 折笠富美子
デザイン いのうえ空(原案)
黒田和也(アニメ版)
初登場SRW スーパーロボット大戦X-Ω
SRWでの分類 NPC
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プロフィール
種族 地球人(メジェール人)
性別
年齢 19歳
所属 ニル・ヴァーナ一行
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概要編集

メジェール・パイレーツのドレッド隊リーダー。

非常にクールで笑顔を見せる事は少なく、ヒビキに対しても一切退かない強気な性格。操縦者・機動部隊指揮官としての能力は高く、仲間達からも信頼は厚いが、プライベートに入られる事を嫌っている様で、公私の間に明確な壁を作っている[1]

かつては俳優のオーマ(父親)と優しいファーマ(母親)と暮らすやや我儘ながら幸せな少女時代を過ごしていたが、二人が関わっていたメジェール本星の生存圏拡大計画「テラフォーム計画」[2]の作業ミスによる爆発事故とそれに連座して発覚した関連企業の大規模汚職事件が露見したため環境が激変し、騙された債権者の放火により開発施設の連鎖爆発を招き、最終的には地上の開拓都市が消滅する程の大規模爆発が発生。 大勢が犠牲となりメイアのファーマも死亡、オーマも行方不明のままだったため、家庭は崩壊[3]し、以降は荒んだアウトロー生活を送っていた。街角で偶然マグノからスカウトを受けた事でメジェール・パイレーツに入り更生したが、その過去ゆえに他人に心を開く事が出来ず、自分の力だけで解決しようとし、他者からのアドバイスすら素直に受け入れる事が出来ずにいた。旅の中で仲間達との触れ合いなどを通じ、張り詰めていた糸が徐々に緩んだ事で変わっていく。

普段から左目に付けている通信機はオーマがファーマに送ったもので、まだ幸福だった頃に自分の方が似合うからとメイアが勝手に身に着ける様になった物である。そのため、メイアにとって両親の記憶に繋がる形見ともいえる品で、アウトロー時代も大事にしていた。また、常に白いパイロットスーツを着ているが、このスーツには底上げ用のパッドが仕込まれているため実は貧乳で、地味に気にしている模様。

登場作品と役柄編集

単独作品編集

スーパーロボット大戦X-Ω
初登場作品。NPC。

人間関係編集

両親
テラフォーム計画の事故によりファーマ(母)は死亡し、オーマ(父)は爆発事故以前にファーマが密かに逃がしたため、それ以降はメイアは会っていないとの事。
ちなみにメイアのオーマはパッと見では女性とは思えないほど男性的な外見をしている。
ヒビキ・トカイ
当初は一切信用していなかったが、戦いを通じて戦友の間柄となる。マグノからは「似ているんじゃないか」と言われている。
ジュラ・ベーシル・エルデン
ドレッド隊のサブリーダー。
ディータ・リーベライ
新米パイロット。
ピョロ
一行のマスコット。

ニル・ヴァーナ一行編集

マグノ・ビバン
お頭。彼女に拾われた事を深く感謝している。
バーネット・オランジェロ
ドレッド隊のメンバー。
ガスコーニュ・ラインガウ
彼女のアドバイスにも素直になれずにいる。
ドゥエロ・マクファイル
蛮型の戦闘シミュレーションでアドバイスを貰うも、拒否してしまう。

名台詞編集

「ヴァンガードに構うな。敵母艦に集中しろ」
第1話での初台詞。タラーク帝国新造戦艦「イカズチ」に攻撃の際のセリフ。海賊というよりも冷徹な女軍人の趣きを感じさせる。
「何をしている! 自分勝手にチームを離れるなッ!」
第1話。ヒビキを追いかけまわし続けるディータを取り押さえて。
「負けない。男の力など借りるものかッ!」
第4話「もっとあなたを知りたくて」より。ただ、何よりも動じないだけの強さを追い求めている彼女にとって、敵と言ってもよい男の力を借りるのはあり得ないことだった。
(心のどこかで軽蔑していた、弱い母を。自分は十分に大人だと思っていた、あんな母くらい自分が守れると思い込んでいた。でも、最後に気づいたんだ、ホントはあたしが守られていたって)
第6話「What a Wonderful World」より。刈り取り艦隊のドラゴンフレイの攻撃で重傷を負った際に朦朧とした意識の中、メイアが何事にも動じない強さを求める原点となった母のことを思い出しながらの独白。
(あんなこと言うつもりじゃなかった。いつか謝りたかった。でも、もう伝えられない。何を言っても、もう届かない)
第6話「What a Wonderful World」より。テラフォーム計画が汚職と手抜き工事、爆発事故の果てに悲惨な状況に陥り、追い詰められたメイアは諭そうとする母を激しく罵ってしまった。
決して、彼女の本心全てではなかったのだが、母には謝罪も叶わないまま死に別れることとなり、メイアの過去における最大の後悔となってしまった。
「大事な物なんか……」
第6話「What a Wonderful World」より。メイアの過去回想の一幕。アウトロー時代のメイアの絶望が端的に示されている。
「違うそれは、戒めだ」
第6話「What a Wonderful World」より。瀕死の重傷から何とか回復し、涙ぐむパルフェやパイウェイに呆れながらも左目の通信機がない事に気付いて慌てるが、デゥエロから「ここにある」と渡される。メイアの様子を察して「大切な物なのだろう?」と聞かれた際の返答。
メイアにとっては両親の形見であり、そして自身の強さを求めるきっかけを思い起こさせるため、敢えて戒めとして付け続けている事が窺える。
「気にすることはない。所詮は詐欺師の戯言だ」
第8話「無理だ!」より。ラバットに殴りかかったが、返り討ちにされ、ガーデンエリアの小川の前で落ち込んでいたヒビキの背中越しから決して向き合うことなく掛けた慰めの言葉。
初期のメイアからは考えられない程の穏やかな口調であり、この頃になるとヒビキの事を明確に「信頼に足る仲間」として受け入れている事が分かる。
ヒビキはこの言葉に対して「自分も甘かった。ラバットの指摘通り、自分の言葉を持っていない」とラバットの言葉を受け入れ、自分が成長する事を誓う事になる。

搭乗機体編集

スペシャルドレッド
ペークシスの力で変異した専用機。
ヴァンドレッド・メイア
ヒビキのSP蛮型と合体した姿。己に科した戒めから解放されたいという願望の具現化。
スーパーヴァンドレッド
全ての機体が合体した最強形態。

商品情報編集

脚注編集

  1. 作中では誕生日を祝られる事を苦手としており、出席を拒否。メンバーがサプライズパーティを企んでも何かと理由を付けて逃亡していた事が語られている。
  2. 星が痩せていながらもテラフォーミングに成功しているタラークとは違い、メジェールは本星の静止軌道上に多数の都市側ユニットを接続した『船団国家』であるとされる
  3. メイアの両親は汚職には一切関わっていなかったが、メイア一家はこの計画の寄付金を集めるための「顔」でもあったため、世間が追及の手を緩めることはなかった。大規模爆発は避難するためのロケットすら不足し、子供の搭乗を優先する程の大混乱で、多くの関係者が落命した結果、汚職問題で排撃の正面に立たされていたメイア両親は事故の元凶として扱われてしまった。更にガスコーニュは「メジェールの内情は火の車」とアニメで説明していたが、小説版によるとこの爆発の被害は相当尾を引いており、「テラフォーム計画」は完全に瓦解。更に政府が見栄を重視する上っ面な政策に終始したため、エネルギー不足と難民問題に対する余裕を失わせるほどの人的・資金的な被害を受けている。結果、その帳尻合わせとしてメジェール政府は幾つもの都市ユニットの電源を封鎖、住民ごと切り捨てるという暴挙に及び、マグノが海賊を旗揚げするきっかけにもなった重要な事件だった。