バン・フライハイト

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バン・フライハイトは『ゾイド -ZOIDS-』の主人公

バン・フライハイト
登場作品

ゾイドシリーズ

声優 岸尾大輔(現:岸尾だいすけ)
デザイン 上山道郎(原案)
坂崎忠(アニメ版)
初登場SRW スーパーロボット大戦Operation Extend
SRWでの分類 パイロット
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プロフィール
種族 惑星Zi
性別
年齢 14歳(第1部)
16歳(第2部)
所属 民間人(第1部)
ヘリック共和国軍(第1部)
ガーディアンフォース(第2部)
軍階級 少尉(共和国軍)
少佐(ガーディアンフォース)
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概要

辺境にある村ウィンドコロニーで、姉と二人で暮らしていた。ゾイド乗りだった父を5年前に亡くしており、相棒ゾイドを見つけて父のような立派なゾイド乗りになる夢を持つ。単純で挑発に乗りやすい一面を持つが、熱血で曲がった事を嫌う性格。

あるときエレミア砂漠で盗賊団デザルト・アレコバレーノに襲われ、古代遺跡へと逃げ込む。そこで隠し部屋にあった二基のカプセルを発見し、オーガノイド・ジークを目覚めさせる。ジークは砂漠で朽ち果てていたシールドライガーにバンを乗せると、合体してシールドライガーを復活させる。盗賊団を追い払ったバンはジークに促され遺跡に戻り、もう一基のカプセルを開ける。するとそこからは記憶を失った少女フィーネが現れる。フィーネとジークを伴いウィンドコロニーに戻ったバンだが、ジークに目を付けたデザルト・アルコバレーノの襲撃を受けてしまう。故郷を危険にさらさないため、そしてフィーネの過去を探すために旅に出ることを決める。当初こそ、文字通り「動かす」ことしかできず、戦闘になると操縦はジーク任せの事が多かったが、数々の死闘を経て少しずつ上達していった。

第2部・ガーディアンフォース編ではデスザウラーを倒した英雄として名を知られており、クルーガー大佐の元で訓練する為に共和国の軍人となっていた。数々の死闘を潜り抜けた経験からか冷静で落ち着いた面を見せるようになる反面、ドクターDなど彼をよく知る人からは「昔の方が楽しんで乗っていた」と評されることも。軍に入隊した副産物として生身での格闘術や潜入術も磨かれているが、ブレードライガーを愛機とするゾイド乗りとしての腕前についても大きく上昇しており、最終的には古代ゾイド人であるヒルツの駆るデススティンガーを相手に、ジークの合体も無しの状態で彼を戦慄させる程追い詰めるまでに至っている[1]

また、彼の乗るシールド(ブレード)ライガーは陸戦主体の機体ながら空中戦や水中戦もこなしたことがあるため、基本的に陸以外の地形適応が悪い陸上ゾイドのなかでも一線を画す機体になるであろうことは間違いないと思われる。

「バン」という名前は、野蛮の「蛮」に由来するという。ちなみに名字の「フライハイト」はドイツ語で「自由」を意味する。

登場作品と役柄

単独作品

スーパーロボット大戦Operation Extend
初登場作品。担当声優の岸尾氏は『OGs』の一般兵役を経て本作が版権スパロボ初参加、およびネームドキャラ初参加となる。
本作では外見は常に第一部のままとなるため、子供っぽい部分が目立つ。

パイロットステータス

精神コマンド

OE
集中気合熱血

特殊スキル

OE
底力:攻撃、戦意高揚

エースボーナス

攻撃
OE』で採用。気力130以上で攻撃+20%。

人間関係

フィーネ・エレシーヌ・リネ
古代遺跡のカプセルの中で眠り続けていた少女。記憶喪失の彼女の過去を探すため、共に旅立つ。
ジーク
フィーネとともに目覚めたオーガノイド。シールドライガーブレードライガーに融合し、バンをサポートする。ジークという名前は、バンが父の相棒だったゾイドの名を取って付けた。
アーバイン
当初はジークを狙っていたが、成り行きで共に戦ううちにいつしか戦友に。
ムンベイ
仲間。バンたちにとって姉貴分。
レイヴン
自分と同じオーガノイドを相棒としている少年。
ライバル関係に当たるが、第2部では当人たちも知らない意外な因縁が明らかとなる。
マリア・フライハイト
姉であり、母親代わりともいえる存在。スパロボでは姉がいることは示唆されたが名前自体は出なかった。
ダン・フライハイト
五年前に死別した父親。村を守るために戦い命を落とした。その最期は敵の数師団をたったコマンドウルフ一機で撃破するという壮絶なものであった。スパロボでは名前のみ登場。
クルーガー
共和国軍大佐。戦後はバンを一人前のゾイド乗りに育て上げる。バンの父、ダン・フライハイトの親友でもあった。ファンの間では彼が乗っていたシールドライガーがバンの物になったのではないかという憶測が広まっている。
ギュンター・プロイツェン
父の仇であったことが判明する。
ルドルフ・ゲアハルト・ツェッペリンIII世
身分を越えた友情を築く。
ロッソヴィオーラ
盗賊時代の彼らと度々交戦する。後にルドルフの身柄を託される。
ロブ・ハーマン
レイヴンとの戦いでは、彼の助言で勝利したことがある。
トーマ・リヒャルト・シュバルツ
彼から一方的にライバル視される。

他作品との人間関係

ルージ・ファミロン
OEにて、デスザウラーと戦ったライガータイプのゾイド乗りとして尊敬される。
なお非公式作品でだが、実はOE以前にも共演したことがある。詳細は後述の#余談を参照。

名台詞

「行くぞ、ジーク!」
バンの代名詞とも言える台詞であり、戦闘前にジークを呼び出して合体する際などに言う。
「今度もメチャクチャ、動きまくるぜ!」
次回予告の〆の台詞。バン以外にもフィーネ、アーバイン、ムンベイがこの台詞で〆る回がある(動きまくるぜ!の部分がその人物らしくアレンジされる)
ゾイド -ZOIDS-』はセルシェーダーの3DCGがアニメに導入され始めた最初期の作品の1つであり、CGによってゾイドというメカが動きまくることそれ自体が大きなアピールポイントになっていたための台詞である。
「やめろ、ジーク! 俺の相棒になんてなんなくていいから! 俺の父ちゃんの時みてぇなことは……あんなのは、もう見たくねぇんだ!」
第1話より。盗賊が操るゾイドに襲われるバンのことを、ズタボロになりながら庇う小型ゾイド・ジークに対して放った心からの叫び。
奮戦するジークの姿を、父親が戦いの中で死んでいった光景に重ねてしまう。バンの持つ悲しい過去と、何よりのゾイド愛が感じられる台詞である。
実はこの状況に陥る前は、相棒になる気など無いジークに対しバンがひたすら俺の相棒になれとしつこく食い下がっていた。
「なんでもいい…ジークが…ジークが生きていてくれりゃあ…!」
第14話。レイヴンとの戦いに負けて起動しなくなったジークを溶岩から採取したゾイマグナイトを使い再起動に成功。嬉し涙を流した。
「ジークがいなくても…俺がシールドを…」
第15話。はぐれたアーバインを探しに単身シールドライガーで出撃。ジークの調子がまだ不十分で置いてきた事もあり、遅い動きに慣れないでいたものの、最後はシールドを自力で張りアーバインを建物の崩落から救った。
「やめろレイヴン! それ以上やったら、セイバータイガーが死んじまう!」
第18話より。シールドライガーのEシールドに、正面から突っ込んで来て喰い破ろうとするレイヴンに対して。しかしレイヴンは静止を聞き入れなかった。
たとえ敵のゾイドであったとしても、その無事を心配するバンのゾイド愛が感じられる。
「ああ…勝てるさ! ゾイドを…ゾイドの本当の価値を認めていない貴様なんかに! 俺は負けない! 負けないんだああ!!」
第65話・第66話より。デススティンガーとの戦いにおいて、ゾイドを道具としか見ていないヒルツに対しての怒りの叫び。
なお、この戦いでのバンはジークをフィーネの元に向かわせており、自分だけの実力でヒルツを圧倒している。ブレードライガーがゾイドイヴの影響を受けてゾイドコアが活性化している状態とはいえ、通常のゾイドではとても対抗できないデススティンガーを単機で圧倒している事実にヒルツですら狼狽した。


搭乗機体

シールドライガー
最初の乗機。
ブレードライガー
シールドライガーが進化した姿。
ライガーゼロ
漫画版における最終搭乗機。SRW未登場。
ガイサックスティンガースペシャル(SRW未登場)
第25話にて搭乗。メッテルニヒの部下デリス(二名ともSRW未登場)が搭乗していたものを奪取する形で搭乗した。
ヘルキャット(SRW未登場)
第51話にて搭乗。ノーデンスの遺跡のある村に住む、ゾイドが大好きな少年・ニコルが「チロル」と名付けた機体に登場。一緒に乗って操縦テクニックを披露する。
レブラプター(SRW未登場)
第51話にて搭乗。リーゼに唆されたシーパーズ大尉率いる部隊が、ノーデンスの遺跡のある村を襲撃した際に、警備兵を殴り倒して強奪した。
シルバープテラス(SRW未登場)
第62話にて搭乗。グラヴィティカノンのテスト射撃を行うウルトラザウルスの護衛するために搭乗する。
レドラー
第53話にて搭乗。トーマと共に、皇帝ルドルフ暗殺を狙う殺し屋のファントムから、国営シンカーレース「ガイロスグランプリ」に出席しているルドルフの警護のために搭乗した。

余談

  • ゾイド -ZOIDS-』のキャラクターや世界観の原案にかかわり、漫画版『機獣新世紀ゾイド』の連載を担当した上山道郎は、個人サイトで『機獣超世紀伝説ゾイドXGクロスオーバー・ジェネレーションズ』という漫画を公開している。作品ではゾイドジェネシスの主人公であるルージが過去にタイムスリップし、バンとの邂逅を果たしている。
    • ただし漫画版の外伝であり、尚且つ関係者が公開した作品とはいえあくまで非公式のエピソードである。
  • 原作アニメ版と『OE』出演時には岸尾だいすけ氏の演技が幾分か変わっているが、これは氏の声質の変化により当時の演技が再現できなくなってしまった事に起因しているらしい。

脚注

  1. 逆にヒルツの方は、半ば悲鳴を挙げる様にアンビエントの名を叫び助けを求める等、情けない醜態を晒している。