ツツジ台とは、『SSSS.GRIDMAN』に登場する都市。
概要
東京都ネリマ市に存在する街。
一見すると普通の街だが、新条アカネによって作り出された怪獣によって破壊活動が行われている。怪獣が暴れたその翌日には破壊された街は元通りに修復されるどころか、住民も怪獣に関わる記憶をリセットされ、その際に死亡した人間は時間を遡って既に亡くなっていた事にされてしまう。
また、街の各地には霧に包まれた怪獣が13体鎮座しているが、住人達はそれを認識する事なく日常を過ごしており、グリッドマンに関わった人間だけがそれを認識する事が出来た。
その実態は、アカネによってコンピューターワールド上に作られた箱庭状の仮想世界であり、街の外には何も存在していない。そのため、アカネが校外学習などで街の外に出る用事が出来た際には、彼女がそのイベントの舞台を別途作り出す必要がある。
霧の怪獣も街のインフラを管理する為に生み出された物であり、住人も怪獣から生み出された「レプリコンポイド」と呼ばれる電子生命体であった[1]。彼らもアカネにとって都合の良い設定が与えられているが、自由意志を持っているので必ずしもアカネの思い通りに行動する訳ではない。アカネが怪獣を作り出すのも、アカネの意図に反する行動をした存在を抹殺するという理由があった。
ツツジ台はアカネの心の有り様であり、彼女が怪獣で街を破壊することはある種の自傷行為でもある。アカネの心が壊れていくと同時にツツジ台も壊れていき、遂にナナシによって霧の怪獣が全て排除された事で、怪獣が現れた後の街の修復と記憶の改ざんも行われなくなった。
しかし、最終決戦にてアカネの心を救うべく放たれたグリッドマンのグリッドフィクサービームが街中に広がっていくと、それまでアカネが見ようとして来なかった街の外や人物に光が当てられ、今まで存在しなかった「ツツジ台の外」が生成され、一つの世界として生まれ変わった。
コンピューターワールド
ツツジ台が創造された世界を含む、文字通りコンピューターの世界。コンピューター内で構築された仮想世界というわけではなく、現実世界における電子機器やサーバーなどに紐付けられ、それらの機器を「扉」として往来が可能な平行世界群である。また、コンピューターワールド同士はケーブルや無線接続を介した「パサルート」という通路で行き来ができる。
内部は電子基板を街の形に起こしたような風景が天地に広がっており、人型電子生命体「コンポイド」を始め土着の生態系が存在している。ただし、コンピューターワールドと現実世界を往来するためにはデータと実体を変換する必要があり、人間の場合ハイパーエージェントやアレクシスなど、それが可能な存在の手を借りる必要がある。
このコンピューターワールドに異常が発生すれば、現実世界で紐付けされた機械が暴走する事になり、最悪の場合怪獣が現実世界に実体化してしまう。これを止めるのが、ハイパーエージェントであるグリッドマンの役目の一つであり、『電光超人グリッドマン』の基本ストーリーラインであった。
最終回における現実のアカネの描写から、ツツジ台のあるコンピューターワールドはアカネの部屋の電子キーボードに紐付けされていると思われる[2]。
主な施設
登場作品
単独作品
- スーパーロボット大戦30
- 初登場作品。地上ルート第4話より登場(宇宙ルートでは地上への移動が解禁されてからキーミッションが出現)。太平洋沖で何者かに指定されたポイントに訪れたプレイヤー部隊が突然霧に包まれる形で誘われ、怪獣とグリッドマンとの戦闘に巻き込まれる事になる。
- なお、住人はドライストレーガーの存在も霧の怪獣同様に認識する事が出来ない模様。異星人の侵攻や連邦軍の存在などといった世情こそ外部の世界と共通しているものの、グリッドマンに関わった人間も兜甲児や黒の騎士団の知識こそあれど対面しても反応が薄く、10年前に死亡したあしゅら男爵に至っては知らない様子も見られる。
- 終盤、ドライクロイツがこの街に迷い込んだのは、ドライストレーガーに眠るオルキダケアの干渉によるものだったことが判明する。
- 最終的には30の世界と融合したとアカネが語っている。