フォロンは『蒼き流星SPTレイズナー』に登場するAI。
フォロン | |
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登場作品 | 蒼き流星SPTレイズナー |
声優 | 原えりこ |
初登場SRW | スーパーロボット大戦J |
スペック | |
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分類 | OS |
開発者 | ケン・アスカ |
概要
ケン・アスカの意思により、グラドス創世に関するデータと共に、秘密裏にレイズナーに搭載されたOS。
原作第8話でゴステロ搭乗のブレイバーに追い詰められても尚、反撃しようとする素振りすら見せないエイジへ業を煮やしたかの如く、彼が放心状態に陥っている間にコントロールを奪ってブレイバーを撃破したのが本編中に於ける最初の発現であった。
もう一つのOSたるレイがレイズナーの表の顔ならば、フォロンは裏の顔とも言うべき存在。基本的に命令に従うだけのレイとは異なり、独自の意思と高度な自我まで確立している規格外に高精度なAIを誇る。レイズナーに対する権限も非常に強く、彼が機能を解放しなければV-MAXは一切使用できず、場合によっては操縦者から機体のコントロールを強制的に奪うことも可能。グラドス創世の秘密の伝承と保護を最大の使命とし、そのためなら如何なる手段も厭わない冷酷さを持つが、対話に応じて考え方を変えたりするだけの融通さと判断能力も持ち合わせている。
銃を向けてレイごと破壊すると息巻いたエイジと直接対話により使命の遂行を彼に託し、自身はレイにV-MAXの制御と権限を預けて奥に引っ込んだ。
TV版ではその後登場しないが、OVA「刻印2000」冒頭において再登場。新造された強化型レイズナーへの移動を一旦拒否するがエイジの説得により、再び彼の姿勢に応じる形で当機に移動した。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦J
- 初登場作品。フォロンとの対話が初めて再現された。
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 2020年5月のイベント「夢見た楽園は遠く」期間限定参戦。フォロンとの対話がイベントシナリオ内で再現されている。
- スーパーロボット大戦DD
- 2章Part5にて登場。ロックオンを、ビスケットを失い、レイの裏に隠れていたフォロンに苛立ちを覚えたエイジにより覚醒させられる。立ち絵ではなく背景グラフィック(レイズナーのコクピット内部)として描かれている(それ自体はレイも同様なのだが)。
名台詞
SRWではレイの電子音を意識したようなカタカナ混じりの言葉ではなく、流暢に喋る事で上位システムであることを表現している。
- 「違う…!」
- 作中最初の台詞。スカルガンナーの大群に対しV-MAXを発動させ、エイジに「お前はレイなのか」と訊かれるもこの一言を返したきり、システムの奥底に雲隠れした。
- 「了解」
- エイジからの指示に対する承諾の言葉。レイのレディに該当する台詞。
- 「伝承の保護は全てに優先する」
- フォロンの行動原理。
- 「待て、エイジ。私に怒りを向けては困る」
「私をこのレイズナーに装備したのも、君をこのレイズナーに登場するように仕向けたのも、全て君の父考えによるものだ」 - 第21話より。エイジにコクピット内で発砲されてついに表舞台に引きずり出される。そして…
- 「そうだ、我が名はフォロン」
- 自分の正体と名前を名乗り、自分とレイズナーに託された使命、グラドス創生の秘密をエイジに語りだすのだった…
- 「命令せよ。命令無き場合は私は自らを守る為に戦わねばならない」
- 地球人に攻撃されてエイジに指示を仰ぐ…のだが聞きながらV-MAXを発動しており、後述を状況を見るにエイジが迷えば地球人達を虐殺しかねない状況だった。
- 「状況は不利。V-MAXを発動し攻撃機を殲滅する」
- 第22話より。敵SPT部隊に襲撃されて。この際エイジは初めてV-MAXの名前を知ることになり判断が遅れてしまった。その為命令が無いと判断したのか強制的にV-MAXを起動している。
- 「撤退するのか?」
- その後に撤退を指示されて。かなり不服そうな喋り方をする。その後命令通り撤退するのだが、承諾の台詞は言わない。
- 「睡眠状態から覚めたのか」
- エイジが仮眠から覚めた際に声をかける。フォロンはレイとは違いエイジの命令無しで自己判断で危険と判断した場合、機体の全てを動かせるため安全な場所に移動していた。
- 「当然だ。あの処理は合理的だった」
- ゲイルをV-MAXで殺害したことを指摘されて。当然だがエイジの怒りを買う。
- 『DD』では機体保護を優先してロックオンやビスケットを見殺しにしたことに対してこれを答えている。
- 「決着とはどういう意味だ?」
- 決着という単語の意味を聞いているわけではなく、冷酷な殺人マシーンであるフォロンと決別する為に飛び出したエイジに決着をつけると言われた事に対して問いている。続けて「お前の存在理由だ」とエイジに言われ、何か考えがあるのだろうと判断して耳を貸すなどかなり高度な処理能力を持っているのが伺えるシーンである。
- 「私は伝承者だ。証明が可能だ」
- グラドス創生の伝承は自分の記憶回路で証明できると主張するフォロン。しかし地球とグラドスの混血であるエイジが自分こそ伝承の体現者だという主張をし、それを聞いたフォロンは長考の末にレイに全権限を譲渡し、エイジに全てを委ねるのだった。
- 「警告する。それ以上私に近づくな。これ以上私に触れると、私は自らの意思で重大な決断をしなくてはならない」
「エイジ、私の信託を受けた者として正確に答えてもらいたい」
「私は、私が守られないとわかった以上、私が第三者に利用されないために私自信自らの機能を破壊し、託された使命を終焉させなければならない」 - OVA「刻印2000」より。ル・カインのザカールにレイズナーを破壊されてしまったため強化型レイズナーへ移植される事になるのだが移植作業中にV-MAXを発動し、他者に触れられることを強く拒む。第一部で出会ってから3年経過して第二部になり、ザカールに敗北する状態まで追い詰められても沈黙を保っていたが、流石にここまでは許容できないようである。全てに委ねたエイジに再び語り掛けることに。
- 「アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ。私は、私の新しい体の完成を待つことにする」
- エイジにグラドス人が作った心(フォロン)と地球人の作った体(強化型レイズナー)が一つになる事でエイジとレイズナーは同じ運命を担う事になると説得されて。
- その説得に納得したのかその後強化型レイズナーのスペックチェックを自分で行い、その上で提案を受け入れるのであった。人間に説得されて考えを改めるというAIらしからぬ柔軟な思考を見せる。