ギガノス帝国(Lunar Empire of Giganos)とは、『機甲戦記ドラグナー』に登場する国家。
概要
地球連合に反旗を翻したギルトール元帥が月の駐留軍を糾合し、創設した帝国。統一帝国ギガノスとも称する。
ラング・プラート博士が開発したメタルアーマーの活躍によって一時は地球の大部分を占領下に置いたが、彼の亡命によってD兵器が地球連合軍側に渡り、そこから開発された地球連合軍のメタルアーマーであるドラグーンの登場によって一気に戦局は不利となり、内部でも若手将校の反乱が勃発した。
この状況の中、ギルトール元帥がドルチェノフ中佐に暗殺され、彼が実権を握ることになるが、劣勢は覆す事は出来ず、その死とギガノス機動要塞の陥落によって帝国は事実上敗北した。
大量破壊兵器に転用されたマスドライバーは実際にはあまり使用されず、戦力の大部分がメタルアーマーに置かれている。これは元帥ギルトールが地球環境を破壊することを危惧したこと、メタルアーマー自体がギガノスの威信と化したことの二つの理由があった。
作中では、メタルアーマーを運用するための宇宙用の艦船や、制圧用の小型軍用バイク「鉄騎兵」なども確認できるが、いずれもSRW未参戦。
登場作品
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- 初登場作品。ストーリー上は連邦のバーム星人との会談の失敗を決起のきっかけとしている。途中、ジオン残党からシーマ・ガラハウが寝返る。なお、ドルチェノフが中佐から総統に成り上がった件でシャドウミラーの裏工作があった事をマイヨが仄めかしている。
単独作品
人物
- ギルトール元帥
- 統治者。ちなみに小説版には息子が登場している。
- ドルチェノフ中佐
- ギガノス内部における強硬派の代表格で、マスドライバーによる地球の徹底攻撃や反乱を起こした若手将校らの厳罰を主張したが、ギルトールには受け入れられず、最後は揉み合いになった末に殺害し、その罪をマイヨに着せてギガノスの実権を握った。
- ラング・プラート
- ギルトールの片腕であるメタルアーマーの開発者で、マイヨとリンダの父親。D兵器と共に地球連合軍に亡命することとなる。
- マイヨ・プラート
- 「ギガノスの蒼き鷹」の異名を持つ親衛隊機甲兵団のエースパイロット。大尉ながらもギルトールの信頼が厚く、若手将校からも慕われていてマイヨの左遷と更迭が若手将校の反乱の一因となっている。
- プラクティーズ(カール・ゲイナー、ウェルナー・フリッツ、ダン・クリューガー)
- マイヨの部下であるエリート部隊。マイヨが元帥暗殺の罪を着せられた後も、最後まで共に戦った。
- グン・ジェム
- 独自の荒くれ部隊を率いる。「ギガノスの汚物」と揶揄される。
- グン・ジェム隊(リー・スー・ミン、ゴル、ガナン、ジン)
- グン・ジェムの部下達。最終的にグン・ジェム隊はミンを残して全滅し、生き残ったミンはマイヨに協力することとなった。
- ギガノス兵
- ギガノス帝国の一般兵。