天元突破グレンラガン (TV)

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天元突破グレンラガン』はガイナックス制作のテレビアニメ作品。

天元突破グレンラガン
監督 今石洋之
シリーズ構成 中島かずき
キャラクターデザイン 錦織敦史
メカニックデザイン 吉成曜
音楽 岩崎琢
制作 GAINAX
放送局 テレビ東京系
放送期間 2007年4月1日 - 9月30日
話数 全27話
劇場版 劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇
劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇
初登場SRW 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
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概要

トップをねらえ!』『新世紀エヴァンゲリオン』で有名なガイナックスが生み出したロボットアニメ。監督は今石洋之。

今石氏による「ドリル」を主題とした物語を中島かずき氏が脚本を手がけ構成した作品で、熱く豪快な作風と主人公・シモンの成長劇が特徴となっている。

ストーリーは2部2編構成となっており、第1話-第15話と第17話-第27話の間には7年の年月が経過している(第16話は総集編)。

また、特撮や漫画・アニメ、邦画などのパロディやオマージュとした描写も多く、特に漫画ゲッターロボサーガ』を初めとした石川賢作品群のオマージュとして基点が築かれている。

2008年には『劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇』が、2009年には『劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇』がそれぞれ公開された。

なお、タイトルの「天元」は囲碁用語での中心などを意味する。

スーパーロボット大戦への参戦

バンダイナムコグループとは競合関係にあるゲーム会社・コナミがスポンサーを務め版権表記に名を連ねるうえ、同社からゲーム版も発売された作品であるため、とりわけスパロボシリーズへの参戦は困難と噂されていた。『第2次Z』にて参戦が発表されるにあたり、原作者の一人である中島かずき氏は「認識宇宙よりも強靱な版権の壁を突破しました。」とTwitterで述べている。

寺田貴信プロデューサーは、本作の終盤に向けて広がっていく世界観規模が尋常ではないスケールと知って「これをいったいスパロボでどうしろと……」と戦慄した旨を語っている[1]。この件は原作DVDのオーディオコメンタリーでも出演者に「ここまでスケールでかいとスパロボ出れませんよね」という質問に対して、「その辺考えてあるんだけどなぁ、出れないかなぁ」と答えていた。

寺田Pは原作終盤でロボットが銀河よりも大きくなる「天元突破」をゲーム上でどう再現するか悩んだが[2]、中島氏から「みんなで天元突破ですよ」との回答を得た[3]。また中島氏からは「こことここは原作から絶対に変えないでほしい」という要望もあった[3]

ストーリー

遥か未来。人類は何百年もの間、地中に穴を掘って生活していた。

地中にあるジーハ村の少年シモンは、穴掘りをしている最中に小さなドリルと巨大な顔を見つける。それらを兄貴分として慕うカミナに見せようとした直後に、村の天井が崩れ、「ガンメン」と呼ばれる巨大な顔を持つロボットとライフルを持った少女・ヨーコが「地上」から降ってきた。

「地上」は荒れ果てた荒野が広がる中で、獣人たちが闊歩し人類を虐げている世界だった。ヨーコを追ってきた獣人のガンメンは村をもめちゃくちゃに破壊する。そのとき、シモンが見つけた「顔」から手足が生え小型のロボットになり、それに乗り込んだシモンとカミナは獣人メカをなんとか撃退したのである。

これが、シモンとカミナ、そして二人の愛機「グレンラガン」の地底から天に至る壮大な冒険の始まりであった。

カミナ達「グレン団」は仲間を増やして獣人達に立ち向かっていくがカミナが戦死。シモンは喪失感と仲間を失う不安から自棄になっていたが、謎の少女・ニア・テッペリンとの出逢いをきっかけに全てを受け入れて再起を果たし、リーダーを継承。様々な困難に見舞われながら戦いに身を投じて行くのだった…。

登場人物

スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。劇場版紅蓮篇に合わせて、後編の詳細は少なめでお願いします。

主要人物

グレン団

新政府(第2部から登場)

以下のキャラクターは現時点では名前とカットインのみの登場。

  • キッド・コイーガ
  • アイラック・コイーガ
  • ゾーシィ・カナイ
  • ジョーガン・バクサ
  • バリンボー・バクサ
  • マッケン・ジョーキン
  • レイテ・ジョーキン

獣人軍

反螺旋族

その他

登場メカ

スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

グレン団

以下のメカは現時点では武器演出でのみ登場。

  • アインザー
  • キッドナックル
  • ソーゾーシン
  • ツインボークン
  • モーショーグン
  • キヤルンガ

獣人軍

反螺旋族(ムガン

SRWオリジナル

用語

螺旋力
獣人
ガンメン
グレン団・大グレン団
螺旋王
反螺旋族
ムガン
スパイラルネメシス
ジーハ村
カミナ、シモンの出身地。由来は「端」。
リットナー村
ヨーコ、ダヤッカ、リーロンの出身地。由来は「隣」。ガスが噴出したために村人総出で地上に進出、ゲリラ戦を行っていた。
バチカ村
黒の兄妹の出身地。由来は「近場」。
アダイ村
ロシウ、ギミー、ダリーの出身地。由来は「間」。「顔神様」と呼ばれる巨大石像を崇める。人口は限度が決められていてそれを超えるとくじ引きで外に出される。

楽曲

オープニングテーマ
「空色デイズ」
作詞:meg rock / 作曲・編曲:斎藤真也 / 歌:中川翔子
第1話-第16話までと第17話以降はそれぞれ歌詞が違っている。
また、アニメソングのカバーアルバム集『百歌声爛 男性声優編』においてシモン役の声優である柿原徹也氏が、『百歌声爛 女性声優編II』においてヨーコ・リットナー役の声優である井上麻里奈氏が、本曲の一部を歌っている。
余談であるが、中川翔子氏はこの曲で2007年12月31日の『第58回NHK紅白歌合戦』にて初出場を果たしている。
第2次Z』『OE』『第3次Z』『X』で採用。『X』限定版では原曲を収録。
エンディングテーマ
「UNDERGROUND」(前期)
作詞:高橋大望 / 作曲・編曲・歌:HIGH VOLTAGE
「みんなのピース」(後期)
作詞:カッチャン / 作曲:アッキー / 編曲:アフロマニア、塚崎陽平 / 歌:アフロマニア
挿入歌
「happily ever after」
作詞:meg rock / 作曲・編曲:斎藤真也 / 歌:中川翔子
CD「空色デイズ」に収録。
第2次Z再世篇』で採用。
劇中BGM
「NIKOPOL」
『OE』にてエンキドゥの戦闘BGMに採用。
「お前の×××で天を衝け!!」
『第3次Z』では『螺巌篇』名義で採用。

登場作と扱われ方

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
初参戦作品。劇場版前半と同時参戦なほか、オマージュ元の一つ『ゲッターロボサーガ』からの反映が色濃い『真ゲッターロボ 世界最後の日』とも初共演。TV版(本作)に劇場版の要素を織り込んで上手くアレンジしている展開。残念ながらグレン団メンバーの半数はカットイン演出と名前のみの参戦となっている。今作では原作第1話からロージェノム打倒(第15話)までが描かれる。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
前作から劇場版前半に加えて後半も同時参戦。原作第17話以降のストーリーが描かれる。他の作品と比べて時間経過が大きいためどのような処置がされるかが注目されていたが、舞台である暗黒大陸が時空震動により封印された事があらすじとプロローグで語られ、外で1年の月日が経つ中、暗黒大陸では10年の歳月を経たせる事で整合性を取らせた(原作より3年分足されているのは『世界最後の日』との兼ね合い)。
今作では原作第4部のストーリーは描かれなかったが、反螺旋族との激戦が間近に迫っていることをアンチスパイラルが去り際に言及、決着は次作『第3次Z時獄篇』に持ち越される事に。
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
遂に原作第4部の反螺旋族との激闘が展開されるが、天元突破グレンラガン&グランゼボーマ参戦に当たって多くのユーザーが懸念していた「圧倒的きわまるサイズの差」については、上記の通り中島かずき氏のアドバイスによる自軍全員を天元突破させて同じサイズにするという荒業で解決されている。
本作の最終ボスはアンチスパイラルであり(正確にはエピローグにもう一体のボスがいるが、そちらは倒す必要はない)、版権作品のキャラクターがラスボスを務めるのは『IMPACT』のサザビー以来。最終話のサブタイトルも原作最終話と同じ「天の光は全て星」。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
原作終了後だが、ムガンやアンチスパイラル艦隊が終盤で敵として登場する。また、天元突破も引き続き登場。

VXT三部作

スーパーロボット大戦X
劇場版後半と同時参戦。時系列は原作後半からとなる他、世界観がアル・ワースに組み込まれており、「獣の国」として登場する。
また、7年前の大グレン団と獣人軍の戦いは「開放戦争」という名前で知れ渡っている。

単独作品

スーパーロボット大戦Card Chronicle
2013年2月1日に追加参戦。
スーパーロボット大戦Operation Extend
ヴィラルとの戦いの中でOE世界に飛ばされてきており、カミナの意向でコネクト・フォースに協力して戦うこととなる。一方のヴィラルは本作のオリジナル敵であるミューカスを従えており、エンキドゥが第1章のラスボス的存在として登場する。
カミナ達はコネクト・フォース参加までの間はエルドランシリーズの子供たちとともに過ごしており、彼らと共闘するステージのシナリオパートでは、グレンラガンを中心にライジンオーガンバルガーゴウザウラーダイテイオーが並び立つ一枚絵(作中の3Dモデルを使用したもの)が用意されている。
本作ではカミナとシモンの声にエコーがかかっている。

各話リスト

話数 サブタイトル 登場メカ 備考 再現スパロボ
第1話 お前のドリルで天を突け!! ラガン
ゴズー
第2次Z破界篇
第2話 俺が乗るって言ってんだ!! ギャンザ
アガー
第2次Z破界篇
第3話 顔が二つとは生意気なッ!! エンキ
グレンラガン
第4話 顔が多けりゃ偉いのか!? 第2次Z破界篇
第5話 俺にはさっぱりわからねえ! 第2次Z破界篇
第6話 てめえら全員湯あたりしやがれ!!(オンエア版)
見てえもんは見てえんだ!!(解放版)
エンキドゥ
第7話 それはお前がやるんだよ!! キングキタン
ダヤッカイザー
ダイガンザン
第8話 あばよ、ダチ公 ビャコウ 第2次Z破界篇
第9話 ヒトっていったい何ですか? ダイグレン
メズー
第2次Z破界篇
第10話 アニキっていったい誰ですか? セイルーン
ダイガンカイ
第11話 シモン、手をどけて。 カノン・ガノン
第12話 ヨーコさん、お願いがあります。
第13話 みなさん、たーんと召しあがれ。 カトラ・リーダー
第14話 皆さん、ごきげんよう。 エンキドゥドゥ
シュザック
ダイガンテン
ゲンバー
ダイガンド
第15話 私は明日へ向かいます。 ラゼンガン 第2次Z破界篇
第16話 総集片
第17話 あなたは何もわかっていない グラパール
ムガン
上級ムガン
第2次Z再世篇
第18話 聞かせてもらうぞこの世界の謎を
第19話 生き残るんだどんな手段を使っても アークグレン 第2次Z再世篇
第20話 神はどこまで僕らを試す 第2次Z再世篇
第21話 あなたは生き残るべき人だ クウムガン
キョムガン
第22話 それが僕の最後の義務だ クウキョムガン
アークグレンラガン
超銀河ダイグレン
第23話 行くぞ最後の戦いだ
第24話 忘れるものかこの一分一秒を スペースキングキタン
パダ級
ハスタグライ級
アシュタンガ級
第25話 お前の遺志は受け取った! 超銀河グレンラガン 第3次Z時獄篇
第26話 行くぜダチ公 第3次Z時獄篇
第27話 天の光は全て星 天元突破グレンラガン
グランゼボーマ
第3次Z時獄篇

余談

  • スーパーロボット大戦L』にて、『マクロスF』のオズマ・リーに「俺を誰だと思ってやがる!」という戦闘台詞があるが、これは所謂声優ネタで、オズマ・リーとカミナの両者を小西克幸氏が演じていることによる。『L』の後に登場した『第2次Z破界篇』に本作が参戦したことを考えると、この声優ネタがスパロボ参戦の伏線に見えなくもない。
  • 第6話にて同じガイナックス製アニメである『新世紀エヴァンゲリオン』より綾波レイ惣流・アスカ・ラングレーが、『トップをねらえ2!』よりノノラルク・メルク・マール、『まほろまてぃっく』より安藤まほろがウサギ型獣人役で出演している。
  • 本作を手掛けたスタッフは後に独立しアニメ制作スタジオ「TRIGGER(トリガー)」を立ち上げている。
  • 最終回サブタイトルは同名の古典SF『天の光はすべて星』から取られている。これは中島氏がかつて読んだ同作と、『グレンラガン』ラスト構想があまりに似通っていたからとのこと。この最終回放送後に絶版だった『天の光はすべて星』の古本市場価格は高騰し、ついには新装版が刊行された。新装版には中島氏もエッセイを寄せている。
  • 本作はガイナックスがタカラ(後のタカラトミー)・ブロッコリーとの協業により2003年に発表したメディアミックス作品『熱風海陸ブシロード』を発端とし、同作が諸事情で一旦お蔵入りとなった後、一部設定を転用して本作の企画が誕生することとなった。
    • なお、本家『ブシロード』は発起人の木谷高明氏が創業した新会社・ブシロードへと権利が移り、参画企業や作中設定を一新して企画再開が発表された後2013年末にテレビスペシャルという形でようやく日の目を見た。
  • コナミがスポンサーに関わっていることもあってか、同社の音楽ゲーム「ポップンミュージック」では家庭用版14にてキャラクターソング「BREAK THROUGH THE DREAM」が収録、また担当キャラクターとしてミミとニャミがシモンカミナに扮している。また同じ音楽ゲーム「Dance Dance Revolution」では、SuperNOVA2でヨーコのキャラクターソング「Trust」が収録された。

商品情報

Blu-ray

DVD

  • 通常版

  • 完全生産限定版

楽曲関連

書籍

  • 設定資料集・ファンブック等

その他

レンタルビデオ・動画配信

サイト名 取扱いの有無 備考
レンタルビデオ
TSUTAYA宅配レンタル  
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サイト名 取扱いの有無 備考
動画配信
TSUTAYA TV × 
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脚注