ゲーマルクは『機動戦士ガンダムΖΖ』の登場メカ。
ゲーマルク | |
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外国語表記 | Geymalk |
登場作品 | |
デザイン | 小林誠 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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分類 | ニュータイプ専用モビルスーツ |
生産形態 | 試作機 |
型式番号 | AMX-015 |
頭頂高 | 22.0 m |
本体重量 | 43.3 t |
全備重量 | 78.3 t |
動力 | 核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 8,320 kw |
スラスター推力 |
31,900 kg×2(背部)
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装甲材質 | ガンダリウム・コンポジット |
センサー有効半径 | 11,700 m |
開発 | ネオ・ジオン軍 |
所属 | ネオ・ジオン軍 |
パイロット | キャラ・スーン |
概要
ネオ・ジオン軍が開発したニュータイプ専用試作型重モビルスーツ。
グリプス戦役時の終盤に破壊されたサイコガンダムMk-IIを回収し、そのコンセプトを参考にする形で開発された機体の一つ[1]で、ニュータイプや強化人間の搭乗を前提とした重火力機として設計されている。エゥーゴで運用されているΖΖガンダムにも匹敵する火力をもたらすメガ・コンデンサーを搭載している事で、手がマニュピレーターではなくビーム砲になっている等、全身の26カ所にも及ぶ場所に大・小口径のメガ粒子砲を内蔵させる事が可能になり、戦艦をも凌駕するその火力は通常のモビルスーツを軽く凌駕している。
また、サイコミュを利用した代表的武装であるファンネルも搭載しているが、本機が使用する「マザーファンネル」の2基には、本体とは別途のジェネレーターが内蔵されており、更にそこから14基の「チルドファンネル」が射出され、マザーファンネルがサイコミュの中継を担う事で、射程を大幅に伸ばす事にも成功している。重火力機故に、代償として機動性はあまり高くないのだが、膝部に内蔵されたビームサーベルによる格闘戦も可能としている点からも最低限の運動性は確保されていると言える。
なお、本機の元になったサイコガンダムMk-IIが40m級であったのに対し、本機は重火力+サイコミュ搭載の機体でありながらも20m級までのダウンサイジングに成功しており、何気にネオ・ジオンのモビルスーツ関連技術の底力を見せた機体と言える。
劇中の様相
第1次ネオ・ジオン抗争の後半期に完成。強化人間となったキャラ・スーンが搭乗し、常にランス、ニーのギーレン兄弟が駆るガズエル、ガズアルを護衛機とする形で出撃している。ギーレン兄弟は精神が不安定になりやすいキャラの監視役も兼ねている様で、サイド3の小惑星「キケロ」近傍でΖΖガンダムとの交戦時にジュドー・アーシタの呼びかけにキャラが錯乱した際は、ギーレン兄弟になだめられる形で撤退している。
グレミー・トト率いるグレミー軍が反乱を起こした際は、グレミーを討つべく出撃し、圧倒的な活躍を見せている。また、キャラの同期であるマシュマー・セロがラカン・ダカラン率いるスペース・ウルフ隊との交戦で戦死した事を聞かされた際は、マシュマーの仇討ちの為に出撃。ラカン本人を討ち取る事は叶わなかったが、キャラの執念によってラカンを除くスペース・ウルフ隊を全滅に追い込む形で一矢報いており、後にラカンのドーベンウルフは、ジュドーの駆るフルアーマーΖΖガンダムに討たれている。その後の出撃では、プルツーの駆るクィン・マンサと交戦し、ファンネル同士による壮絶な応酬戦を繰り広げた。
終盤戦では、多数のプルクローン達の量産型キュベレイを相手に交戦。その内の1機の放ったアクティブカノンにより、致命的なダメージを受けてしまったが、キャラの執念に呼応するかの様にサイコフィールドと思しきバリアを展開し、最後は敵機の攻撃を防ぎつつ突っ込んだ末に、プルクローン達を道連れにする形で爆散。パイロットのキャラもまた、その命を散らせた。
登場作品と操縦者
敵としてはキャラだけではなく、他のニュータイプや強化人間が本機体に搭乗する事がある。また、シリーズによっては自軍で運用が可能。
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦
- DCの戦力として終盤から登場。キャラやマシュマー、最終話ではラカン・ダカラン機が登場する。他に一般兵も乗るがボスユニットとして設定されているのか、HPなどの各種パラメーターが高め。しかしこの機体の最大の特徴はラスボスのヴァルシオンに匹敵する射程9のファンネル。迂闊な接近は禁物。経験値はあまり高くないため、ただただ戦闘が苦痛になる相手である。
- ビームサーベルの命中が若干低いので、アムロをメインで育てていれば接近戦でノーダメージ撃破も可能。
- この時期のグラフィックは胴体が非常に大きく手足が小柄というバランスになっていた。
- PS版でもファンネルの長射程は健在。キャラ機は本人の強化人間技能習得が遅く終盤までファンネルは使えないものの、各種メガ粒子砲による戦闘能力は充分。また、強化兵の機体は普通にファンネルを使ってくる。手強い相手だがその分獲得資金は高め。
- 第2次スーパーロボット大戦G
- DCの戦力として登場。νガンダムのフィン・ファンネルより射程が長い。キャラやラカン・ダカランが乗っている。HPが高い。
- 第3次スーパーロボット大戦
- DCの戦力として登場。キャラやシャリア・ブル、ロザミア、ゲーツ等が乗っている。敵としてはやはり強力なファンネルが侮れないが、キャラを説得して味方にすると使えるようになる。フィン・ファンネルより長い射程(射程10)のファンネル、他MSと一線を画したスーパーロボット並のHPと装甲、豊富な弾数のサブ武器、と第3次最強の味方MSと言っても過言ではない。本作仕様により命中回避率は機体のステータスではなくパイロット依存なので(ただし反応値が足りてないと影響を受けるのでその場合は機体改造の必要あり)、そのままキャラで運用するのではなく他ニュータイプを乗せることにより無類の強さを発揮する。
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- 主にノイエDCの戦力として登場。キャラやラカンが乗っている。今回キャラは説得不能の為敵のまま。戦闘デモではダイターン3と対決し、ダイターンクラッシュを喰らっている。グラフィックがリニューアルされ手足が大型化しバランスが良くなった。
- スーパーロボット大戦F完結編
- DCの戦力として終盤に登場。今回搭乗するネームドパイロットはイリアのみ。ファンネルはこれまでの様な超長射程ではないものの(それでも射程8は十分長いが)、ハイパーメガ粒子砲がMAP兵器として実装されている。当然、イリアにせよ強化兵にせよ2回行動可能なので、安易に味方機を近くで密集させたままターンを渡すと大変な事になる。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- キャラだけじゃなく、彼女の監視役であるギーレン兄弟(ニー・ギーレン、ランス・ギーレン)も搭乗。チルドファンネルがニュータイプ無しで使えるようになっている。
- スーパーロボット大戦α外伝
- ムーンレィスが使用。MAP兵器を持っているが、大したことはない。HPは高いが、前作から機体性能が大幅に低下しているので、自軍の気力上げに使える。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- イリア・パゾム、ギーレン兄弟(ニー、ランス)、ネオ・ジオン兵(プルクローン)が搭乗する。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 隠し要素の条件を満たせばドーベン・ウルフと2択で入手できる。ALL兵器やPLA兵器の優秀さではこちらに分があるが、移動力や地形適応、運動性に難がある上、武装の癖も強い。小隊長機が欲しい場合や、小隊攻撃を多用する場合はこちらがお勧め。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- シナリオ「サイレント・ヴォイス」でイリア・パゾムが、シナリオ「ジオンの血」で強化兵が搭乗する。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第2部
- シナリオ「運命の男たち」で、イリア・パゾムが乗ってくる。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
- 強化兵が乗る。ファンネルの射程は8もあるが、隣接してしまえば使えない。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 宇宙Sだが移動適応は陸の方が良い不思議な機体。ファンネルとMAP兵器のハイパー・メガ粒子砲で隙が無い。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- 原作と同様でキャラが乗っている。量産はされてない。
- スーパーロボット大戦A PORTABLE
- HP40000台。従来通りファンネル主体の攻撃を仕掛けてくるが、メガ粒子砲一斉発射が広範囲MAP兵器となっている。近づいたら速攻で倒すことを進める。
- スーパーロボット大戦R
- 原作と同様でキャラが乗っている。量産はされてない。
単独作品
- スーパーロボット大戦
- 初登場作品。第5話のボスとして登場する。射程5の武装を持つ初めてのボスで、同じく射程5のファンネルを持つ取り巻きの3機のサザビーと合わせてそれまでのボスとは段違いの難易度を誇る。
- スーパーロボット大戦64
- フラグを立てておくとキャラが乗って援軍として登場し味方で使えるようになる。一応マシュマー・セロのザクIII改と二択ではあるが、機体性能はゲーマルクの方がかなり勝っている。初期装甲値がグレートマジンガーと同値、初期運動性がνガンダム-5(フル改造ではゲーマルクの方が上)、ファンネルの弾数が他の機体の倍、横3マスに広がるMAP兵器と、ガンダム系ユニットではほぼ最強。唯一の問題は残りシナリオが5話もないこと。
関連作品
- ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス
- ザコ敵。上位種は存在しない。
装備・機能
武装・必殺武器
以下の通り、ほぼ全身がメガ粒子砲(及びファンネルシステム)という、ガンダムシリーズでも右に出る物のない砲台型の重MSである。
反面、ゲーム上では各部位のメガ粒子砲の性能面での差別化が難しいためか、「一斉砲撃」の形で一括して扱われることが多い。
武装
- 3連装グレネードランチャー
- 両腕に内蔵。
- ビームライフル
- 両腕の親指の部分に内蔵。
- 『AP』では後述のメガビームカノンがビームライフルとして使われている。
- メガビームカノン
- 両膝に内蔵。
- メガ粒子砲
- 腹部に1門内蔵されている。
- 2連装メガ粒子砲
- 胸部に2門内蔵。
- 3連装メガ粒子砲
- 両腕の指に内蔵されている。
- 2連装ビームランチャー
- 両肩に1門ずつ内蔵。
- ハイパーメガ粒子砲
- 胸部に内蔵。
- SRWではMAP兵器版が存在する。
- ビームサーベル
- 両膝に装備。手までビーム砲になっている都合上、従来型のサーベルは使えず、本機専用の物が用意されている。
- マザーファンネル
- 背部に2基装備されている大型ファンネル。
必殺技
- メガ粒子砲一斉射撃
- 本機に内蔵されているメガ粒子砲全てを一斉発射する。
- 上記の通り、「αシリーズ」以降の作品では射撃兵装は全てこの武器に纏められている。
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- M
機体BGM
対決・名場面
- 私はさ…キャラ・スーン…!
- ジュドー・アーシタとハマーン・カーンの一騎打ちに乱入してきた、既に主であるグレミー・トトを失った量産型キュベレイの部隊に対し、キャラ自ら、護衛のガズアル(SRW未登場)と足止め役を引き受ける。量産型キュベレイ部隊の相手に善戦するが、大量のファンネルによる波状攻撃の前にガズアルは撃破されてしまう。
- 怒りに燃えるキャラの暴走したニュータイプ能力で展開したバリアによってゲーマルクは耐え抜き、ニュータイプ部隊の大半を撃墜。最後の残った1機がアクティブカノンを連射し、遂にゲーマルクは致命傷を受けてしまったが、キャラの咆哮と同時に体当たりが敢行され、全身のメガ粒子砲によるゼロ距離砲撃で辛うじて撃破に成功する。直後、ゲーマルクは爆散し、キャラもまた戦死。半ば特攻の様な形に終わった。
- しかし、この戦いの中で実は一人だけ生き延びていた人間がいた事を、この時はまだ誰も知らなかった…。