マキシマムブレイクは、スーパーロボット大戦シリーズで採用されているシステムのひとつ。
初出は『第2次スーパーロボット大戦OG』。
概要
複数体のユニットによる同時連続攻撃を行う特殊攻撃で、発動させることで複数のユニットが敵機の反撃を挟まずに次々と攻撃を叩き込む。それらはシステム上1回分の攻撃と見做されるため、採用作品においては1回の攻撃で敵機に与えることができるダメージが従来作より飛躍的に上昇した。発動にはそれぞれ特定条件を必要とするが、撤退条件の厳しいボスユニットの撃破や、1回の攻撃で10万以上のダメージを与えた場合に得られるトロフィーの取得を狙う場合に非常に有効な攻撃方法である。
基本的な流れは同様だが、初採用となったOGシリーズと輸入された『第3次スーパーロボット大戦Z』ではその内容が大きく異なるため、以下に別記する。
OGシリーズ
発動要件
以下の条件をすべて満たしたときに発動可能となる。
- 攻撃を実行する機体のメインパイロットが以下の特殊スキルを持つ。詳細は後述の「#統率・MB発動」を参照。
- ツインユニット同士が隣接しており、両ツインユニット内の全ユニットが以下の条件を満たす。以下、マキシマムブレイクを実行するツインユニットを「実行側」、それに隣接しているツインユニットのことを「援護側」と呼ぶことにする。
攻撃の流れ
以下の順序で攻撃を行う。
- 全ユニットが支援武器によって一斉攻撃。
- 実行側メインユニットの個別攻撃。
- 実行側サブユニットの個別攻撃。
- 援護側メインユニットの個別攻撃。
- 援護側サブユニットの個別攻撃。
特記事項
- マキシマムブレイクの終了後、実行側のメインユニットのパイロットの気力が10低下する。OGMDでは援護側のパイロットも気力が10低下する。
- すべての攻撃が「バリア無効」の特殊効果を持つ。
- 一斉攻撃は、敵機が「ひらめき」を使用していない限り必ず命中する。
- 一斉攻撃のダメージは、各機体の「支援武器による攻撃の最終ダメージ×0.5」の合計となる。クリティカルは発生しない。ダメージを上昇させる精神コマンドも適用されない。
- 援護側では「熱血」あるいは「魂」は適用されない。「闘志」は適用される。
- 援護攻撃と異なり援護側のダメージ減少補正は無い。そのため「連携攻撃」は適用されない。「集束攻撃」、アビリティ「援攻↑」、エースボーナス「援護攻撃の攻撃力+10%」といったその他のダメージを上昇させる効果は適用される。
統率・MB発動
マキシマムブレイクの発動には特殊スキルが必要である。
『第2次OG』と『OGDP』では、発動に「統率」が必要。これは先天技能であり、習得者は限られていた。
『OGMD』では、発動に「MB発動」が必要となった。こちらは養成可能であり、スキルさえ習得させれば戦艦以外の全ユニットで発動可能になった。
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- 「統率」の習得者はヴィレッタ・アヤ・キョウスケ・カイ・カチーナ。
- スーパーロボット大戦OG ダークプリズン
- 「統率」の習得者はシュウのみ。
統率・MB発動の習得者
隊長格のパイロットが習得する。なお、使用後に気力が減少するため、火力向上を兼ねて気力限界突破を養成するとさらに使い勝手が上がる。『OGMD』では、以下に記載したパイロット全員が初期習得している。
自力で合体攻撃を実行可能
以下の3名は、マキシマムブレイクの際に自身が合体攻撃を使用することで、同時に4発の合体攻撃を行うことが可能。
- ヴィレッタ・バディム
- SRXチーム隊長。
- アヤ・コバヤシ
- SRXチームの実質なリーダー。
- キョウスケ・ナンブ
- ATXチーム隊長。
「魂」を所持
自身で合体攻撃は行えないが、OGシリーズでは貴重な「魂」で火力を補うことが可能。
- カイ・キタムラ
- 特殊戦技教導隊隊長。「アタッカー」を併せ持っているのでさらにダメージが上がる。
- カチーナ・タラスク
- オクトパス小隊隊長。「アタッカー」は習得せず与えられるダメージはカイに劣るものの、ツイン精神に「気迫」を持つので相方の気力も上げられる。よって発動準備が他の統率習得者より容易という長所がある。
その他
第3次スーパーロボット大戦Z
発動要件
発動要件は以下のとおり。特殊スキルは不要。
- メインユニットパイロットのタッグテンションがMAX(最高値)に達している。
- メイン・サブユニットがそれぞれの武器で攻撃する。全体攻撃及び合体攻撃も選択可能。
- 攻撃順は小隊攻撃同様サブ⇒メインの順。
効果
余談
『第3次Z時獄篇』では、序盤のガウルン搭乗のヴェノムとの戦闘においてかなめによる「マキシマムなブレイクをぶちかませ!」という、チュートリアル的なメタ台詞がある。