UND
2019年7月8日 (月) 20:54時点における122.210.45.102 (トーク)による版
UNDとは、『スーパーロボット大戦T』に登場する[[オリジナル組織。
概要
正式名称は「第13・24・32銀河および汎星団間共同体同盟下における軍事協賛組織連合」で、「UND」は地球共通語における略称である。
その名の通り複数の異星人で構成されており、様々な銀河に兵士を派遣し戦争で戦果を齎す宇宙規模の民間軍事会社。 表向きは自由かつ開放的な企業を謳っているが、その実は社員に過酷なノルマを課し任務失敗が即降格や解雇につながる徹底した成果主義を掲げたブラック企業であり、更に戦闘を放棄して逃げようものなら矯正プログラムにより洗脳・精神制御を施し無理矢理戦わせる非道な手段すら躊躇いなく用いている。
地球に「宝」を求めて、混迷を極める地球圏に出現し、当初は「カンパニー」という偽の名称で接触していた。
また、地球ではシゲイル・セイゴ、ロニー・マーブック、ポール・ダルジュといった明らかに戦闘訓練を受けていないような素人をスカウト・契約して機動兵器のパイロットとして運用していた。
彼らの探していた「宝」というのは地球人そのものであり、中でも経験や訓練も無しにエースパイロットと渡り合える機動兵器の操縦の才能に着目しており、10億人もの地球人を兵士に仕立て上げて銀河各地に派遣する一大プロジェクト「地球人兵士化計画」の遂行のために地球に侵攻した。先述の3人のスカウトはそのテストのためであった[1]。なお、計画の成功の暁にはアストラギウス銀河に6割近くの戦力を送り込む予定であったが、零番艦隊総司令であるラグナヤルの戦死により計画は頓挫し、地球から手を引いた。
所属人物
- 社長
- UNDのトップ。未登場で存在が語られるのみ。
- ラグナヤル・ディンハーリッシュ
- 戦闘部門の最高責任者。地球近海での決戦にて戦死。
- ワシールモン・ラズエルソン
- 執務官。火星極冠遺跡での戦闘にて戦死。
- ルーディー・ピーシーザルト
- 上級戦務官。ストーリー中盤にて脱走まがいな形でUNDから退社。
- UND士官
- 戦艦の艦長。
- UND兵士
- 戦術機動兵器のパイロット。
- エイム・プレズバンド
- 地球側の協力者。
- シゲイル・セイゴ、ロニー・マーブック、ポール・ダルジュ
- スカウトされた地球人達。後にVTXユニオンに保護され、UNDを抜ける。
他作品の関連人物
- シャア・アズナブル
- 自身の目的を達成するために、敢えて手を組んでいた。
- ウォルフガング、イッヒ、リーベ、ディッヒ
- 自身の研究のために身を寄せていたが、木星での戦いの後離反する。
- カトリーヌ・ビトン、オードリー
- ウォルフガング同様木星での戦いの後、離反する。
- 雷張ジョー
- スカウトされるも、すぐに離反する。
- エグゼブ
- 木星での戦いにて戦死。
- イーグル・ビジョン、ジェオ・メトロ、ザズ・トルク
- 地球に転移したところをスカウトされるも、ゾーンの非情なやり方への反発と、獅堂光からの説得に応じたことで離反する。
- フェーダー・ゾーン
- ルーディーからのスカウトに応じる形で所属するが、内心ではUNDすら自身の野心のために利用する算段であった。
- 物語終盤にて、カギ爪の男の集団の目論見を阻止するが、その際に致命傷を負い落命した。
- ヤザン・ゲーブル
- ルーディーのスカウトに応じる形で所属。地球近海での決戦にて戦死。
- ラカン・ダカラン
- グレミー・トト一派壊滅後に所属。地球近海での決戦にて戦死。
- ラダァ・ニーバ
- アストラギウス銀河からスカウトされる形で所属。月面での戦いにて戦死。
- 北辰
- 火星の後継者壊滅後に所属。地球近海での決戦にて戦死。
- ジェリル・クチビ、アレン・ブレディ
- ザガート一派から離脱後に所属。地球近海での決戦にて二度目の死を迎えた。
保有戦力
クォーク・ドライブ以上のコストパフォーマンスを誇るアンチプロトン・サイクルを主要動力源としている。
登場作品
- スーパーロボット大戦T
- 本作のオリジナル敵勢力。前述の通り序盤は「カンパニー」の名で暗躍、中盤よりにUNDとして本格的に介入しヤザン・ゲーブルなどの版権敵パイロットと契約を結び、彼らも所属するようになる。
- オリジナル敵勢力としては珍しく、専用の戦闘BGMが存在しない。また、組織のトップが作中に出ておらず、エンディングまでにあくまで組織の一部が壊滅しただけで組織自体は消滅していないという点でも異色となる。
脚注
- ↑ メタ視点で言うならば、ロボットアニメのお約束の一つである「民間人だった少年少女たちがひょんなことからロボットに乗り込み、やがて部隊の戦力の中核となる」という図式に対しての理由付けといえる。『T』作中でこのことを指摘された地球人は「言われてみれば…」と反応しており、珍しい事ではなかったので特に疑問に思ってはいなかったようだ。