ルーザ・ルフト

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ルーザ・ルフトは『聖戦士ダンバイン』の登場人物。

ルーザ・ルフト
外国語表記 Louser Luft
登場作品 聖戦士ダンバイン
声優 火野捷子(現・火野カチ子)
初登場SRW 第4次スーパーロボット大戦
SRWでの分類 NPC
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プロフィール
種族 コモン
性別
年齢 38歳
出身 アの国ラース・ワウ
所属 ドレイク軍
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概要

アの国の地方領主ドレイク・ルフトの妻。ビショット・ハッタと不倫関係にある。

野心旺盛な男達を手玉に取り、ゆくゆくは自らがバイストン・ウェルの全てを手中に収めんとしていた恐るべき女性。また、自ら腹を痛めて産んだ実の娘リムル・ルフトへの愛情は殆どなかった。開始当初こそ目立たない役どころであったが、ラース・ワウに踏み込んだショウ・ザマ達に対しリムルを盾に取った一件より冷酷さ、強かさを見せ付け始める。

オーラマシンが地上に追放された際には再度捕らえられたリムルを伴いゲア・ガリングにいたため、ルーザもまた地上に出た(ドレイクはそのことをリムルと再会するまで知らなかった)。その後もゲア・ガリングに滞在し、パリそのものを人質にシーラ、エレ両者の撃滅を図るなど、非情な手を次々とビショットに入れ知恵していた。

最終決戦では「戦いの元凶」としてその命を奪いに来たリムルを事もなく返り討ちにしたが、その直後にリムルの命の光を感じて現れたニー・ギブンにより、生身でボチューンのオーラバルカンに撃たれ死亡した。最期の瞬間は娘殺しの言い訳も命乞いもなく、ただニーから「お前」と呼ばれたことに憤るという、傲慢とも取れる気位の高さをむき出しにしていた。

登場作品と役柄

現時点では非戦闘要員扱いで戦闘に絡んでこない。腹の黒さはどの作品でも原作同様だが、基本的には「ヘタレの夫(正確には不倫相手だが)の尻を叩く恐妻」という印象がどうにも強い。

旧シリーズ

第4次スーパーロボット大戦S
初出演作品。ビショットと一緒にゲア・ガリングに乗っている。マップ「ビヨン・ザ・トッド」におけるビショットとの会話シーンが最後の登場で、その後どうなったのかは不明。
スーパーロボット大戦F
『第4次』同様、ビショットと一緒にゲア・ガリングに乗っている非戦闘要員。
スーパーロボット大戦F完結編
男子のメンツに拘るビショットの手綱をうまいこと握っている。原作終盤のやり取りは比較的再現されているが、リムル不在のため、やはりビショットの尻を叩く役という印象が強く、結局はビショット共々ゲア・ガリングと運命を共にした。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
原作同様ビショットと共に地上に出る。またリムルも当初は同行しており、リムルがドレイクの元へ逃亡する事を恐れ監視をしていた。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT3
NPC扱い。最終局面でビショットがゲア・ガリングからの脱出を拒否したため、巻き添えで死亡する。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦UX
本人は死亡しているため登場しないが、コドールと同様の存在として名前を出されている。
スーパーロボット大戦BX
今回もNPCだが、マーダルとの同盟で別方向に力をつけた黒騎士や、野心に火をつけられたドレイクが目立ちまくるのでかなり影が薄い。原作通りの会話でも、マーダルの出現以降は立ち位置を転々としているだけのキャラクターと化してしまう。ビショットの指揮するゲア・ガリングに乗っている(カットインにも姿が映っている)が、撃沈後に一人だけ脱出したところ乗っていたオーラバトラーがいきなり墜落して死亡、という呆気なさ過ぎる最期を迎えることに。彼女の死がある意味、ドレイクの進退を決めることとなる。

人間関係

ドレイク・ルフト
夫。しかし、ルーザにとっては彼すら野心のために利用する道具でしかない。終盤のモノローグでは名指しで「ルーザこそ戦いの元凶」などと発言している。
リムル・ルフト
娘。やはり野心のために利用する道具くらいにしか思っておらず、母親としての愛情はない。一方、リムルにもそれを悟られてか、夫以上に毛嫌いされていた。最終的には自ら手にかける。ちなみに、ルーザは実の娘であるリムルから「女として許せぬ存在」「すべての混乱の元」と断罪されている。
ビショット・ハッタ
夫の同盟先にして、同時に密通している不倫相手。当然ながら野心のために利用する道具の一つ。最終的には彼をドレイクと戦わせて相討ちに追い込もうと企んでおり、ドレイクを恐れる彼を諌め、シーラ一派との決着後に決戦に踏み切らせようと度々煽り立てていた。とは言え完全にルーザの尻に敷かれていたわけでもなく、最終決戦時には下がらせられたために「私がもう少し若ければ…」と歯がゆさを感じていた。
ニー・ギブン
娘の恋人。リムルの心を奪い、利用しにくくした原因である彼を恨んでいる。最終的には彼の手によって、ルーザは討たれた。
トッド・ギネス
ビショットに拾われた聖戦士だが、終盤でドレイクの下に戻る。その時自分とリムルのことを黙っているよう釘を刺した。

他作品との人間関係

コドール・サコミズ
共演はしていないものの、『UX』にてルーザの行いを知るショウ達から「まるでルーザと同じだな」と吐き捨てられている。

名台詞

「親が子を殺せると思いますか?」
シルキー・マウを奪還しようとしたショウ・ザマに対して実の娘であるリムルにナイフを突きつけ、脅迫し撤退させた後のリムルに対しての台詞。後に本当に殺してしまうので洒落になっていない。
「そなたも大きくなったものよ。大した力で、この母も疲れましたよ」
上記のセリフの前後に、リムルを抑えつけていた時の感想を漏らす。…よくもぬけぬけと。
なお当事者の1人であり、母が娘を人質にすることについて「こういう世界なのか!?」と愕然としていたショウは、後に自分が母親に殺されそうになる…。
「ならば、地上人の使ったあの強力な爆弾を奪って、一思いに!」
第42話「地上人の反乱」で。オスロをゲア・ガリングで占拠したものの、地上人達のストライキに遭い「地上人が戦う気になったのなら脅しも効かなくなる」と及び腰のビショットに対し、核を使えとまで言い出す。結局は手をこまねいている間にゴラオンが進撃してくるという事態に艦隊を海上へ進めざるを得なくなり、「脅しをかけぬからこうなる」とビショットの手ぬるさを非難したが、ビショットにはさすがに堪りかねたのか「戦いは男の仕事だ」と下がらせられた。
勝利者となるためなら地上などどうなってもいいのであろう。
「ビルバインがああも簡単に侵入したのは、お前が内通したのであろう!?」
リムル「お母様…!」
「黙れ!」
「地上人を唆し、脱走まで試みたお前だ。どこに隠してある?無線機がこの部屋にあるであろう!!」
「身包み剥いで調べてやる!監視を!」
第43話でショウがビルバインで奇襲に成功した事をリムルの手引きだと勘違いし、もはや親の躾の範囲を超えた暴力を加える。この会話をしている間凄まじい形相で無抵抗のリルムを杖で殴打しており、ルーザの醜さがとても強調されている。
ルーザ「ドレイクは私がこの艦に乗っていることを存じているのでしょう?ならば当分はこの艦は安全です」
ビショット「その言い草、気に入らんな」
ルーザ「ドレイクは自分の手で私を殺すまでは、他人に殺させはしない、ということです」
ビショット「……確かにな」
第47話「ドレイク・ルフト」で決戦の先鋒を押し付けられたビショットを前に「勝った後の戦力配分のこと」を話し始め、「当分は安全だ」という根拠を語る。
ちなみにこの時ドレイクは、わざわざ通信時にリムルを側に立たせるというやり方で、言外にプレッシャーをかけに来ていた。
「アッハハハハハハ!手玉に取られた男共が悪いとは考えぬのか。偉そうなことを言っても、まだまだ子供ねえ…」
第48話「クロス・ファイト」でリムルに短剣で迫られたときの台詞。ビショットを利用しドレイクを裏切ったルーザは罰せられるべきだとリムルに言われようと、一つも動じずベッド脇のキャビネットに手を伸ばすが、そこには拳銃が…。
「ガキが!」
こう言ってリムルに花瓶を投げつけ、なおも向かってくるリムルを隠し持っていた拳銃で殺害。しかもこれ見よがしに構えて見せ、気を取られたリムルの額を躊躇なく撃ち抜くという、役者が違うのだと言わんばかりのやり方であった。
「他人にお前呼ばわりされる私ではない。私はルーザ、ルーザ・ルフトである!」
リムルを失い激昂したニーに「母親のお前が我が子を殺したのか」と聞かれての返事。お前呼ばわりされたことへの抗議とも言えるし、余所者に己の行為を非難されたことへの反発とも言えそうだが、この後ニーの乗るボチューンに部屋ごと爆破されて死亡。彼女もまた富野作品における、死に際に激しく自己主張した一人であった。

スパロボシリーズの名台詞

「ビショット様、ここは撃墜を装い海中に機体を沈めるのが得策かと…」
α』中盤で、ゲア・ガリングを撃墜した場合に発生するビショットへの「入れ知恵」。戦況を見極める眼力は、ビショットよりもルーザの方がはるかに優れている事を示す一幕である。
「ば、馬鹿な…! 私は…私はルーザ・ルフトである! その私がっ…!?」
BX』における最期。ニーどころか誰の手にかかるでもなく、脱出直後にレプラカーンが突如コンバーター停止、墜落して死亡という呆気なさ過ぎる末路を辿ることになった。この時レプラカーンを動かしていたのは別の兵士だったが、あまりにも唐突で、どこか物のついでのような感じで退場してしまった。流れ弾の直撃や他の機体の爆発の巻き添えならばともかく、マシントラブルで自滅するネームドキャラというのはSRWでは珍しい(もっとも、前後でビショットらを切り捨てようとしていたドレイクの意志を見ると、ドレイクが機体に細工をしていたようにも見えるが)。
巻き添えを食らう形になった兵士が哀れである。かつて似たような形巻き添えを食らった人を思い出したプレイヤーもいたとか。