カオル・トオミネ

2018年9月15日 (土) 20:53時点におけるエンドラン (トーク | 投稿記録)による版

カオル・トオミネは『第2次スーパーロボット大戦OG』の登場人物。

カオル・トオミネ
外国語表記 Kaworu Tomine
登場作品

バンプレストオリジナル

デザイン 河野さち子
種族 地球人(日本人)
性別
所属 EOTI機関ガイアセイバーズ (OG)
役職 研究者
デルタ・セイバー責任者
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概要

元EOTI機関に所属していた科学者で、ミナキ・トオミネの父。戦闘用人工知能の開発においてはビアン・ゾルダークをも凌ぐ才能の持ち主であったが、猜疑心が強く、他人からの評価を意識し過ぎるなど性格には相当に問題がある人物であった。

自らの才能を評価しなかったビアンを一方的に逆恨みしている。DGG3号機の設計を元にガイアセイバーズで「ジンライ」を開発。あえてダブルGの名を冠したのは、ビアンが作ったダイナミック・ゼネラル・ガーディアンを、自分が製作したジンライを用いて破壊することで自身の優位性を世に示せると考えたためである。自らが開発したジンライ制御用の戦闘用AI「システムZLAI」と兵員育成機能を持つマン・マシーン・インターフェースである「システムLIOH」をジンライに搭載している。さらにシステムLIOHには保険としてBSKモード及びS・BSKモードという隠された機能が設定されており、ひとたび発動すればパイロットすらもパーツとして行動し、ダブルGを攻撃するように仕組んでいた。

序盤から度々ジンライを鋼龍戦隊に送り込み行動を妨害する。ジンライを奪取されてしまってからは決め手に欠けるようになり、最後はグランド・クリスマスに向かう鋼龍戦隊を自ら迎撃する。システムLIOHのS・BSKモードを強制発動させるコードにより、一時は雷鳳を支配下に置くが、ミナキの事前策とトウマの力のタッグの前に敗北した。

登場作品と役柄

αシリーズ

第3次スーパーロボット大戦α
トウマルートで名前のみ語られる。既に死亡しており人物像は不明だが、後にOG2ndで明らかとされた性格とさほど変わらなかったらしい。唯一の違いは、ダブルGを破壊するのではなく、その3号機たる雷鳳を破壊者とすることで地球防衛の理念を叩き壊してやろうと考えていた事。

OGシリーズ

第2次スーパーロボット大戦OG
地上ルート#33「偽面の報復者」にて初登場。外見は剣呑な老爺といった所で、悪役忍者軍団の頭領に相応しい。華やかな名前とは正反対の怪しさてんこ盛りの風体に吹いた人も多いと思われる。
ダブルGに対し並々ならぬ執念を燃やすが、ジンライを奪取されて以降は落ち目となる。地上ルート#55「雷迅昇星」にて戦場へ赴くが敗北。乗艦こそ爆発したものの、生死ははっきりとはしておらず、復讐の決意を固めていたことから今後も登場する可能性は無いわけでもない。

人間関係

ミナキ・トオミネ
娘。OGシリーズでは養女。かねてからビアンに対する憎しみを語っており、ジンライとシステムLIOHの開発に従事させていた。幸いに娘は父の影響を受けておらず最終的には決別される。結局の所、復讐以外のことは眼中に無かったのかも知れない。第3次αでも過去にシステムLIOHの被験者として扱っていた事もあり、OGシリーズ同様の関係だったと思われる。
トウマ・カノウ
OGシリーズでは若造と呼んで高をくくっており、システムLIOHの真価を発揮するパーツとしか見ていなかった。しかし、想像を超えるトウマの底力に手痛いしっぺ返しを喰らう。
アルテウル・シュタインベック
上司。彼からは「エルデやザパトと同じ人種であり、道さえつけてやれば裏切ることはない」と性格を把握されていた。
エルデ・ミッテ
同僚。戦闘データの共有を行っており、量産型ジンライの制御にはAI0・Mが採用されている。しかしエルデ側からのデータはダミーであった上、彼女の企みが元でジンライを鹵獲されるという大失態を犯す羽目になる。
ビアン・ゾルダーク
元上司。彼から評価を気にしており、評価をされなかったことを根に持って彼の作品の破壊に執着する事になる。
ヴィルヘルム・V・ユルゲン
元同僚。彼のMMI「ODEシステム」にも対抗心を燃やしていた。
キサブロー・アズマ
元同僚。ダブルGの技術が応用されていたコンパチブルカイザーも破壊の対象として見なしており、37話「頑鉄番長Gバンカラン」では浅草を襲撃する。おかげで町が火の海となりかけた。

名台詞

「ミナキ……お前のやることなど看破している。システムZLAIを排除し、システムLIOHを休眠状態にしていることはな」
「だが、人間がジンライを運用するに当たって、システムLIOHを排除、もしくは機能全てをカットするわけにはいかぬ。五体駆動によるフィードバックに耐えるには、システムのレジスターを使用しなければならない。そう設計したのはお前であり、そうするよう仕向けたのは私なのだから」
ミナキ「と、父様は……システムLIOHに外部からの強制起動装置を……!?」
「そうだ、お前の与り知らぬ所でな。言わば、保険だよ。私の研究成果を悪用しようとする物に対しての。確実に強制起動させ、制御するにはいくつか条件があるが……それらはたった今、全て満たされた」
「お前がシステムZLAIを排除しようと、システムLIOHがある限り、ジンライはジンライで在り続ける。中に訓練された人間が乗っていれば、その判断力や直感までも戦闘に応用する。人機一体などではない、ジンライにとって人間など一部品にすぎぬのだ」
55話、雷鳳の外部からシステムLIOHを強制起動させた際の台詞。ジンライが鹵獲されて自分に牙を剥くまでは想定の内にあったようで、余裕たっぷりに語っているが…。
「ミ、ミナキ! システムを破壊したのか! 私とお前とで作り上げた、システムLIOHを!」
同じく55話、システムLIOHを強制爆破してトウマを救ったミナキに対して。ミナキがとうに自分の手を離れていることにこの瞬間まで気づいていなかった。
「そ、そんなアナログな方法で!!」
システムLIOHを失って尚、雷鳳の力を引き出して見せたトウマ。『特訓』と言う、そのあまりに愚直な解決策に思わずツッコんでしまったが、直後にトウマから「本質はどれだけ己を懸けられるかだ」と言い返される羽目に。
「あり得ん、あり得ん、あり得ん! 私のジンライが! システムLIOHが!私のシステムは、誰の物より優れている! ユルゲンより! アズマより! ビアンより!! そう、私が最も優秀なのだ!!見ているがいい、ミナキ! 私は必ず! 必ずや、ダブルGを…………!!」
55話にて最後の台詞。トウマの闘志を以てしてもその性根を叩き直すには至らなかった。分岐の関係でその場にはいなかったが、もしがこれを聞いたら「お前と一緒にするな」と一蹴していた事は想像に難くない…。

余談

  • 上忍扱いされることの多いジンライだが、ロボット図鑑ではジンライは中忍扱いである点を踏まえると、上忍の位置にはカオルが当てはまると思われる(伊賀忍者に例えた場合。ちなみに甲賀忍者に例えると、カオルはそのまま頭領の位置に当てはまる。これは甲賀流では上忍という概念が無い、または忍者のランク分け自体が無いと言われているため)。