雷張ジョー

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雷張ジョー
読み らいばる ジョー
外国語表記 Joe Rival[1]
登場作品 勇者特急マイトガイン
声優 緑川光
デザイン オグロアキラ
異名 エースのジョー
種族 地球人
性別
誕生日 昭和107年11月4日
年齢 18歳
身長 178 cm
体重 65 kg
血液型 AB型
所属 フリー
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概要

一匹狼のハンター。ウォルフガングに雇われたことでマイトガインに挑むことになる。それ以降、マイトガインとパイロットの旋風寺舞人を倒すことに執念を燃やし、ライバルとなる。

元軍人のエースパイロットで、高い射撃とロボット操縦技術から「エースのジョー」と渾名される。

幼少時、世界の影に潜む「巨大な悪」の手の者によって父・宍戸英二が殺害された過去をもち、父の仇を取るために軍から脱走。それ以降は裏社会でフリーランスとして活動しながら、父の仇の情報を探している。 尻尾さえも掴ませない「巨大な悪」の恐ろしさを痛感しているため「悪が栄えた試しはない」などと空虚な理想論を唱えるような「正義の味方」をとても嫌う。彼の信念は「正義だろうが悪だろうが、力こそ全て」であり、自分が最強であると証明することにとりつかれている。

過去の経験から無口かつ無愛想で好戦的な性格をしているが、戦士としてのプライドは高く、それによる情もある。卑怯なやり方を嫌い(実際、自分の仲間が人質をとる行動に出た際にはその仲間を射殺している)、無関係な者に危害を加える事はしない。

ウォルフガングから奪った飛龍を撃破されるも、今度はエグゼブから轟龍を与えられ、彼に雇われる形となる。しかし、グレートマイトガインと協力して小惑星ドガンテスを破壊した事で、マイトガインへの執着が揺らぎ始める。

物語終盤、父親の遺した懐中時計からTR社の極秘資料が出て来た事で、父の仇がTR社であることに気付く。父の仇を取る前にグレートマイトガインと雌雄を決しようとするも、その最中に現れたウォルフガングによって仇の正体がエグゼブである事を知り、また、舞人の両親の仇もエグゼブであったことからヤツに踊らされていた事を知り、エグゼブから離反。その際、轟龍に仕掛けられた爆弾で暗殺されそうになるも、ウォルフガングにより爆弾を取り外され、難を逃れる。

最終決戦では勇者特急隊と共闘。エグゼブの乗ったインペリアル特攻し、コクピットごとエグゼブの胴体を貫き、自身も爆発に巻き込まれた。

エピローグでは顔の傷が増えた以外は五体満足で生還しており、舞人とハネムーンへ向かうサリーに合図を送っていた。

登場作品と役柄

単独作品

スーパーロボット大戦V
初登場作品。ガンダムシリーズとの兼ね合いで「地球連邦軍の脱走兵」という設定になっており、『00』1stシーズン終盤で行われたソレスタルビーイング追撃作戦のメンバーにも選ばれていた。[2]
地上ルート第38話「地獄の門」から自軍に参入。33話「飛び立て!偉大な勇者」において、エンブリヲの手によって他のDG同盟構成員と共に宇宙世紀世界に連れてこられた後、西暦世界に帰還できず、宇宙世紀世界をさ迷っていたようだ。
原作通り、エグゼブとの決戦で特攻するイベントがあるが、原作と異なり生死不明にならず、そのまま最後まで使用可能。
ナインのエーストークでは後述する貧乏ネタも少し拾われている。
スーパーロボット大戦X
緑川氏による音声が新規収録された。自軍入りは第36話から。その際に「そろそろ野宿も厳しくなってきた」と、僅かに貧乏ネタに触れている。
今作ではエグゼブに特攻することもない。

パイロットステータス

精神コマンド

VX
不屈必中狙撃気合突撃熱血
「突撃」は原作最終話での特攻からと思われるが、効果があるのは轟龍のブースターナックルだけ(他の武装は飛龍を含めて全てP武器)。

特殊技能(特殊スキル)

VX
底力L7、見切りL3、闘争心L2、EセーブL1、気力+(ATK)反骨心
反骨心は敵対時にのみ所持。

固有エースボーナス

出撃時の気力+10、ExC+1
V』で採用。
出撃時の気力+10、ExC+2
X』で採用。

人間関係

宍戸英二
父親。機械工学の博士だったが、幼少時に何者かによって殺害される。息子であるジョーが悪の道に進んだのも、彼が殺されたことが原因である。
ウォルフガング
彼に雇われたことで舞人との因縁が生まれる。エグゼブという共通の敵を得てからは、憎まれ口を叩きながらも友情が芽生える。
旋風寺舞人
ライバル。正義のために戦う彼に苛立ちながらも、認めていき、後に共闘。実は親の仇が同じ人物という共通点がある。
吉永サリー
気まぐれに彼女の命を助けたことで知り合う。その後も何かと関わっており、彼女の言葉に動揺したことも。
エグゼブ
強制的に雇われたことと、自分の父を殺した相手であることがわかり離反。最終決戦で相討ちという形ではあるが彼を討ち取っている。
雇われていた際、食事の心配が無かったことから「ありがたい」と内心思っていたことも(後述)。

他作品との人間関係

ガンダムシリーズ

グラハム・エーカー
V』では連邦軍時代の上官。ジョーに自身が持つ全ての空戦テクニックを叩き込んだ。ジョーも彼には恩義を感じており、今も彼を「隊長」と呼ぶ等、丁寧な対応をする。また、グラハムとは主人公のライバルということも同じ。
パトリック・マネキン
『V』では連邦軍時代の同僚で先輩。「こうと決めたらテコでも動かない」ジョーの性格を熟知している。
ソーマ・ピーリス
『V』では上記のCB追撃作戦時のチームメイト。しかし、軍を脱走してからのジョーは外見や雰囲気が変わった為か、彼女は気づいていなかった。
ヒイロ・ユイ

スーパー系

破嵐万丈
『V』では「闇を貫く力」にて舞人同様に正義面をしている彼に突っかかる。だがウォルフガングの話題で和解する事となる。
虎王

バンプレストオリジナル

マサキ・アンドー

名台詞

「生まれながらのハンターだからだ。そして、俺はマイトガインと言う絶好のターゲットを見つけた」
「ターゲットを倒すまで追い続ける、それがハンターの宿命というものだ」
第6話より。マイトガイン及び舞人のと対峙した際のやり取りで、目的を聞かれた際の返答。
なお、「生まれながらのハンター」と言う台詞は日活映画『拳銃無頼帖』シリーズで、宍戸錠氏が初登場に言った台詞から。
「ソニックではない。こいつは今から飛龍だ」
「こいつには『飛龍』という名が似つかわしい」
第11話より。雇い主のウォルフガングから飛龍を受け取り、その性能を感じて相応しい名前に改名する。
「ロボットながら見事な奴…。トライボンバー、お前の心意気に免じて今日はこれで引き上げてやる。…マイトガインも、良い仲間を持ったな…」
第14話より。マイトガインとダイバーズを逃がすために残ったトライボンバーを倒すも、頑なに飛龍に食い下がった彼に感服し撤退。その表情はどこか満足気であった。
『V』では展開が異なるため、微妙に変更された形で使われている。また最初の一節は順序を変えて、特殊戦闘台詞に採用されている。
「これでよく分かったはずだ、マイトガイン!正義だろうと、悪だろうと、強い者が勝つ!それが、この世の定めだということだ」
第23話より。マイトガインに勝利したジョー。正義が勝つのではなく、強い者が勝つことを告げる。トドメを刺さなかったのは、生き恥を晒せるためか、それとも、サリーの言葉に動揺してか。
「もうやめろ、これ以上戦っても無駄だ」
第24話より。バトルボンバーを叩きのめした際の発言。マイトガインに勝利しながらも、サリーの言葉に動揺するジョーは鬱憤を晴らすべく、先制攻撃を仕掛けてきたボンバーズの相手をする。戦闘前に「死にたくなければ引っ込んでろ!」とまで言っていたが、一度は見逃す姿勢を見せている。それでも、バトルボンバーが立ち向かってくる為、破壊しようとするが…。
「無駄だ!動輪剣の太刀筋は既に見切った!」
第35話より。グレートマイトガインが動輪剣を抜いた事に対する啖呵。この言葉の通りこの対決で動輪剣は、マイトガインよりも出力が上がった事による不意打ちの斬撃飛ばししかまともに当てる事ができなかった。
「残念だが…それでパイロットの腕の差まではカバーできなかったようだなッ!」
第41話より。轟龍の改良型であるアトラスMk-IIと対峙し、全ての性能で上回るこちらに敵うわけがない、と慢心する相手パイロットにこの台詞を放つ。
そして宣告通り、圧倒的な操縦テクで相手を一方的に叩きのめすのだった。
「エグゼブ! 親父の仇だっ!!」
最終話より。インペリアルの攻撃により地面に落下したジョーだったが、グレートマイトガインが窮地に陥る中、ジェットモードの轟龍でインペリアルに突撃し、エグゼブを先端のドリルで討ち取る。この時、ジョーも死亡したと思われたが、エピローグにおいて、顔の傷が1つ増えながらも、生存が判明。ハネムーンに旅立つ舞人とサリーを見送り、サリーだけが気付いた。

迷台詞

「石ころ一つ地球に落ちようが俺の知ったことか!お前に勝つ!それが俺の全てだ!」
第27話より。地球に落下中の小惑星ドガンテスを破壊するため今は相手をしていられないという舞人の発言を一蹴し、この言葉と共に勇者特急隊が宇宙に飛び立つのを妨害する。このあまりにも空気を読めていない行動には、普段ジョーとの対決に自分の正義とプライドをかけている舞人も流石にキレた。
またこのジョーの行動が原因でグレートマイトガインは自爆覚悟でドガンテス破壊を強いられかけるという本末転倒な結果になりかけた。
「それはそれとして腹が減った。ここしばらくパンの耳しか食っていない」
「腹が減った、銀シャリが食いたい」
「何はともあれ飯の心配は要らないようだ、ありがたい。ネズミも食い飽きた」
「久々に川で一張羅を洗濯。新しい服が欲しい」
『歌のアルバム』収録のミニドラマ「エースのジョーの壮絶な日々」に於けるジョーの日記(?)より。一匹狼であるジョーは、相当な資金不足に悩まされていることがわかる。
他にも、傷付いた飛龍の修理を闇ルートから手に入れたりしなければならず、バイト続きの生活も送っているようだ。もっとも、ジョーは指名手配されている身なのだが、大丈夫なのだろうか?
3行目はエグゼブに雇われた際の日記。4行目はエグゼブの元を飛び出した後の日記。なお、「この直後ガスコンロの火が無くなり、寒さに凍え倒れる」という本編では見られない、ある意味ジョーのコミカルな一面だが悲惨な結末を迎えた…。

スパロボシリーズの名(迷)台詞

「それに、ここは俺達の世界じゃないんだ! どうなろうと知った事か!」
『V』第33話「飛び立て、偉大な勇者!」より。上記の迷台詞のアレンジ。第8の使徒が落下してくる状況であっても、舞人との決着を優先させる姿勢には流石にカトリーヌ・ビトンも絶句させてしまう。
だが、さすがにジョーも良心の呵責を感じていたようで、それが原因でグレートマイトガインに敗北している。
「…ちょっと気持ち悪いですよ、隊長」
グラハム「私も変わったのだよ」
(いや…前も理解できない所がありましたよ、色々と…)
『V』DLC「闇を貫く力」にて。刹那が穏やかな笑みを浮かべているのを見て、グラハムがそれに対して「それが彼の強さの証で、彼の笑顔に私の心も救われた」とジョーに語った時の返し。
「色々と」とは恐らく1stシーズンでの迷台詞の数々を発するような部分であろう。脱走の時期的にあの時代を知っているかは微妙。
万丈「学会のメインストリームから外れた彼は、既存の権威や常識を打破する事をポリシーとしていたようだ」
  「全てを貫くドリルは、その象徴だったのかも知れない」
「なるほどな…」
「この世を闇から支配する悪の首領エグゼブがドリルを嫌うのは、絶対の立場にいるはずの自分の脅威となる者を、そこに見ているのかもな…」
同上。ウォルフガングとエグゼブのドリルに対する認識の違いの考察。また万丈は何時かはウォルフガングの事をジョーに語るつもりだったため、この会話で戦闘前のギスギスしていた空気もなくなっている。
「まだわからないようなら、お前は神どころか、ただのポンコツだな!」
『V』第51話通常ルート「因果の果てに」/困難ルート「闇よりも深きもの」より。自身の敗北に取り乱すブラックノワールへ言い放った痛烈な皮肉。
「食べ物を粗末にするのは、俺の主義じゃない。もらおう」
「だが、言っておく。決して腹が減ってるとか、見たことのない料理があるとか、そういう事ではないからな」
『V』のエーストークにて、こういう場は似合わないと言うのだが、お祝いの御馳走があると聞いて態度を変える。ナインの独白によれば、DG同盟を離れたジョーは非常に慎ましやかな生活を送っていたらしい。
「スピード自慢は、サイバスターだけじゃない!」
X』での対サイバスター専用台詞。初対面時であっても何故か機体名を知っている
「俺が生まれながらのハンターだからだ。俺が確実に獲物を狩るためにも、俺だけに全ての資金、資材をつぎ込めばいい!」
X』の中断メッセージより。「轟龍一機を集中的に改造し、スキルプログラムをすべてジョーにしか使わない」データを見た舞人への返答。中の人が乗り移っているようにしか見えない。

搭乗機体

パンツァーCR17
飛龍
轟龍

余談

  • 担当声優の緑川光氏によると「雷張ジョーはクールキャラの原点」であり、この時の経験が氏の代表キャラに受け継がれることになり、緑川氏自身も「ジョーが無いとヒイロも無い」と『うますぎWAVE』第527回で発言している。
    • ジョーの演技は収録時にオーディションで送ったテープの演技について、制作側から「一旦忘れて棒っぽく演じてくれ」と言われて困惑しながら手探りで演じたものだという(『うますぎWAVE』第527回より)。
    • なお、緑川氏は「雷張ジョー」でサインを頼まれた際に「張ジョー」と間違えて書いてしまったことがあるとのこと。
  • 父親が宍戸英二博士であることから、雷張ジョーの本名は「宍戸ジョー」であると推測され、『V』のキャラクター事典(クリアー後)においても「本名は宍戸ジョー」と明記されている。由来はそのまま俳優の宍戸錠氏およびその通称である「エースのジョー」であろう。
  • 旋風寺舞人達と違い常に衣装が変わらず、日常生活の描写も希薄なこととスタッフの発言から、雷張ジョーは「貧乏」という設定が定着している。

脚注

  1. 作品外における外国語表記は『Joe Rival』となっているが、作品中登場した手配書には普通にローマ字で『JOE RAIBARU』となっていた。名字なので表記的には後者が正しいが、あえて前者のような書き方をしているというのは、獅子王凱の場合も同様である。
  2. この経緯と後述する人間関係、変形ロボに搭乗する事を含めてかユーザーから本作のジョーは元フラッグファイターではと考察されている。