アンジュ

2017年6月29日 (木) 21:53時点における220.152.69.174 (トーク)による版
アンジュ
外国語表記 英語表記:Ange
登場作品 クロスアンジュ 天使と竜の輪舞
声優 水樹奈々
デザイン 小野早香
本名 アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギ
種族 地球人(ノーマ)
性別
年齢 16歳
出身 ミスルギ皇国
身長 164cm
髪色
髪型 ロングヘア

ショートヘア(第3話以降)

セミロング(第20話以降)
瞳の色 ピンク
所属 ミスルギ皇国

アルゼナル
役職 第一皇女

パラメイル第一中隊 隊員
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概要

クロスアンジュ 天使と竜の輪舞‎‎』の主人公

神聖ミスルギ皇国の第一皇女。気品を身に着けた皇女として国民からの人気と信頼も高かったが、(作品世界における社会通念の影響で)ノーマ根絶を理想とした歪んだ思想に染まっていた。洗礼の儀の際に兄ジュリオによってノーマである事実を暴かれ、アルゼナルへと追放。その際に皇女の身分と名前を剥奪され、一兵士「アンジュ」へと身を堕とされる。

当初は自身がノーマである事を受け入れられず、他のノーマを人として見なさず見下し、ミスルギ皇国へと帰すよう嘆願書も書くなど身勝手な振る舞いが目立っていた。だが、初出撃の際にドラゴンを目の当たりにした事で自身の現状と歪な平和を認識する。

初陣後、自身の好戦的な面を受け入れ、徐々にたくましさを身に着けていくが、ノーマを見下す姿勢は続いており、傲岸不遜で排他的な性格へと変わっていった。しかし、後にパラメイル第一中隊の面々を始めとする様々な人物との出会いと交流を深めていくうちに、その態度は徐々に軟化。差別と偽りで彩られた掃きだめのような世界を破壊するべく動き出す。

なお、侍女のモモカ曰く「アンジュリーゼ(アンジュ)様の性格は男勝り」と評しており、強気な性格の土台は皇女時代から既に出来上がっていたようである。

皇女時代はエアバイクに搭乗して行う球技エアリアの選手として活躍しており、その時の経験からパラメイルの操縦にもすぐに適応している。

登場作品と役柄

単独作品

スーパーロボット大戦V
初登場作品。担当声優の水樹奈々氏はネージュ・ハウゼン役を経て初の版権スパロボへの出演となる。衝撃のデビューを飾るが、原作からすれば平常運転である。正式加入は第14話「血塗られた白き翼」からだが、元皇女で非戦闘員だった事を反映してか、加入時の撃墜数は0となっており、初期レベルも他のメンバーより低い。
皇女時代の長い髪や原作終盤のセミロングを始め立ち絵が多く、中には原作再現とはいえ謎の光付き)のものも。初陣時の恐慌状態や風邪を引いた状態での戦闘台詞も有る等、ボイスも豊富。
ノーマへの偏見の無い他の版権キャラクターとの交流のおかげで、原作よりもトゲトゲしい雰囲気が薄れるのは早い。このあたりは恒例のスパロボ補正というところ。
メイルライダー技能と「幸運」持ち、さらにシナリオが進むとマップ兵器まで使えるようになるので部隊の稼ぎ頭としてガンガン活躍できる。

パイロットステータス設定の傾向

能力

実戦経験がほぼゼロながらエアリアの経験のためか全体的に高めの水準で纏まっており、特に回避に優て、ABを獲得すれば更に回避率に磨きがかかる。

精神コマンド

V
集中直感幸運気合
意外にも番宣ムービー等で触れられていた「不屈」は覚えない。そして最後はやっぱり「愛」。ただし、第38話でグラフィックが変わるまではいくらレベルを上げても習得はできない。また、あまり関係はないものの「幸運」「気合」「魂」は第14話前半の時点では習得できないようになっている。

特殊技能(特殊スキル)

V
メイルライダー底力L8、闘争心L2、サイズ差補正無視L2
初登場の第14話「血塗られた白き翼」では、メイルライダーは「???」扱いになっている。

固有エースボーナス

出撃時SP+最大値の25%、最終命中率+15%、最終回避率+15%
ヴィルキスの長所を伸ばすボーナス。

人間関係

アルゼナル

サリア
アルゼナルへと来たばかりのアンジュの世話役となった他、問題行動の多いアンジュをよく叱咤する。
しかし、ヴィルキスに執着しているためその意味でも因縁があり、その結果アンジュに憎悪を抱いてエンブリヲ側に寝返り、敵対する事になる。
ヒルダ
当初のアンジュの言動から「痛姫(いたひめ)」と呼び、徐々に頭角を表していった事から敵視。互いに犬猿の仲に。
エルシャ曰く「アンジュは、昔のヒルダに似ている」とのこと。後にとある一件を経て和解、悪友同士に。
ヴィヴィアン
アンジュに好意的に接しており彼女の明るい性格もあってか、隊内で一番最初に打ち解け友人関係となった。
エルシャ
ヴィヴィアン同様アンジュの事を気に掛けている。
ロザリークリス
ゾーラを間接的に殺したためにアンジュを憎んでいたが、後の戦闘でアンジュに助けられた事で和解する。
ジル
アンジュに厳しく接し、一方で気遣う場面も多々あったが、リベルタスを強引なやり方で遂行しようとするジルの姿勢に対して、アンジュは嫌悪感を抱き敵対する。
エマ・ブロンソン
規律を重視する彼女からは度々小言を言われるので、鬱陶しく感じている。
ゾーラ
第一中隊隊長。アンジュが初出撃の際に狼狽し機体を組み付かれた所為で戦死。
出撃前にアンジュに「ノーマは闘争心が強い」と問い掛けており、アンジュがノーマとして生きる決意をする遠因となった。
ちなみに彼女に押し倒されてファーストキスを奪われている
ココミランダ
アンジュと同期の新兵達。何かとアンジュの世話を焼き、特にココは自分がノーマであることを認めず、孤立していたアンジュの唯一の味方だった。
しかし、アンジュの敵前逃亡についてきた所為で、両名ともドラゴンに殺されてしまった。
ナオミ
PS Vita用ソフト『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞‎‎tr.』(SRW未参戦)のオリジナルキャラクターにして、プレイヤーが操作する主人公。
ココとミランダは、アルゼナルで幼い頃から共に育ってきた幼馴染。アンジュとの関係は、ゲームの進め方次第で親友やライバル等に変化していく。
なお、第2話でアンジュに渡される死亡したメイルライダーのお下がりのライダースーツには"NAOMI"と書かれており、原作アニメの世界では既にナオミは死亡している事が示唆されている。

ミスルギ皇国

ジュライ・飛鳥・ミスルギ
父親。妻のソフィアと共にアンジュがノーマである事実を秘匿していた。
ソフィア・斑鳩・ミスルギ
母親。洗礼の儀において、アンジュを庇って死亡する。死の間際に「何があっても生き抜きなさい」と遺言を残しており、それはアンジュの心の大きな支えとなった。
ジュリオ・飛鳥・ミスルギ
兄。洗礼の儀において、アンジュがノーマである事を明かす。ある意味、「物語の始まりを作った人物」とも言える。
アンジュは醜悪な本性を現したジュリオと決別しているが、その一方で彼の死後に「最後まで、解り合えなかった」と複雑な想いを抱いていた。
シルヴィア・斑鳩・ミスルギ
妹。過去の事故で歩行能力を失っており、その事もあってか気に掛けている。しかし、シルヴィアからは(筋違いな)怨恨を向けられている。
それでもなお、アンジュはシルヴィアの事を気にかけており、最終的には彼女を立ち直らせている。
モモカ・荻野目
筆頭侍女のメイド。アンジュがマナの使用を必要とする場面では、全てモモカが代行していた。
アンジュを公私共に強く慕っており、忠節を尽くすべく単身アルゼナルまで追いかける程の行動力を持つ。ミスルギにおけるアンジュの数少ない味方にして、最大の心の支えである。
リィザ・ランドッグ
近衛長官。皇女時代に彼女とどの程度の関わりがあったかは不明だが、後にアウラの民スパイであった事を知った際には怒っている。
物語終盤において合流した際には、協力要請という形で彼女を許した。
アキホ
皇女時代の友人でエアリアの選手仲間でもあったが、洗礼の儀でのノーマ発覚で掌を返される。後に再会した時も「ノーマだからというだけでアンジュを憎む」等、もはやかつての友人としての姿は無かった。
なお、世界崩壊後の去就は不明。
セーラ
赤ん坊。アンジュが初めて出会ったノーマ。彼女が母親から引き離されていく場面に偶然通りがかる。
セーラの母親
セーラが憲兵に連れていかれるのを阻止しようと偶然居合わせたアンジュに懇願するが、拒絶された上、「ノーマではない正しい子を産みなさい」と告げられた事で、アンジュに憎悪を抱く。
なお、後にアンジュがノーマであることが発覚し、ソフィアが射殺され、アンジュが連行される中継映像を「ざまあみろ」と憎悪こめた笑みを浮かべて視聴していた。

その他

ミスティ・ローゼンブルム
SRW未登場。ローゼンブルム王国の王女でアンジュの旧友。ノーマへの差別意識が低いローゼンブルム王国出身の為か、アンジュがノーマと判明してもアンジュへの態度は(かつてのアンジュ同様現実を受け入れていなかったが)変わらなかった。一方で当のアンジュはシルヴィアを助けるためとはいえ、脱走する際の人質として利用するなど、昔の関係に戻る気はなかった。
第24話にて皇族専用機に乗り、載せろと押し寄せる民衆に困惑しているシーンを最後に出番が無くなったため、その後の去就は不明。
タスク
最初の出会いが原因で険悪感を抱くが直ぐに打ち解け、何度も窮地を救われていくうちに相思相愛の仲となる。
サラマンディーネ
当初こそ敵意を抱いていたものの、やがて親友同士となる。お互いに知らないが、どんな時代にあっても存在している限りどうあっても出会う運命を持っている。
エンブリヲ
ある事が原因で一方的に好意を抱かれる。当のアンジュは「根絶すべき敵」として見ている。

他作品との人間関係

ガンダムシリーズ

アムロ・レイ
『V』ではヴィルキスのモードチェンジを使いこなすためのコーチの一人となるが、アンジュにとっては教え方が観念的で理解できなかった様子。
ジュドー・アーシタ
V』では死のうとしていた自身の行動に対して、「自分の生命を捨てるような真似をするな」と諭した。
後には彼を中心とするシャングリラ・チルドレンのガンダムチームとドラゴン狩り勝負を演じ、お互いを認め合う関係となる。
キラ・ヤマト
ヴィルキスよく似た機体に乗っており、なおかつタスクとよく似た外見を持つ人物。
それ故に『V』にて参戦が発表された時から「どう絡むのか」が話題となっていた。その期待通り劇中において互いに多く絡む。
ラクス・クライン
『V』ではサラマンディーネと並び彼女もまた「永遠語り」を継承する人物の一人であり、困難ルートでは共に「歌」によってエンブリヲネバンリンナを倒すための力となる。
カガリ・ユラ・アスハマリナ・イスマイール
『V』ではエンブリヲによって神聖ミスルギ皇国に捕らえられた際に以前より捕らえられていた彼女達と出会い、彼女達の口からエンブリヲの企てるハーレム計画について知らされることに。
刹那・F・セイエイ
『V』では対面時に「いい声をしている」と好意を抱いた。その後もアンジュのヴィルキスのモードチェンジを使いこなすための特訓のコーチの一人になる等、絡みが多い。
スメラギ・李・ノリエガ
『V』では第16話アンジュ捜索ルート「絆、再び」にて、モモカの身柄を買い取る為にスメラギから借金をしている。

リアル系

相良宗介
『V』では着ぐるみ仲間(?)。宿が結託した事もあってか、よく絡む。
シークレットシナリオではボン太くんの正体に気づいたようで「ふも野郎」と呼ぶシーンも。
レナード・テスタロッサ
『V』では彼をエンブリヲの同類とみなし、強い敵意を向ける。
ゲイツ
『V』では二度にわたって彼に狙われ如何わしい真似をされそうになり、当然彼の変態ぶりに嫌悪感を露にしていた。
ソフィア
『V』では、エンブリヲに囚われた時にサリアと共に彼女に逃がされる。

スーパー系

流竜馬
『V』では血気盛んな者同士お互い波長が合い、彼を「鬼の流竜馬」と呼ぶなど少なからず敬意を表している。
また、彼もアムロや刹那と共にヴィルキスのモードチェンジを使いこなすためのコーチの一人となっているが、「勢い任せの根性論」呼ばわりされてしまう。
ホイ・コウ・ロウ
『V』では後述にもあるようにノーマ蔑視の発言をした彼に強い怒りをぶつけている。
エグゼブ
『V』ではエンブリヲやレナードと結託した彼を前者二名とは違ったタイプの人間と評しながらも、悪党である事に変わりはないと断じた。
ブラックノワール
『V』で敵対。「西暦世界」の真の支配者であり、エンブリヲをも利用していた巨敵。
数々の争乱を「ゲーム」に過ぎないとした上に「飽きたから終わらせる」と言う彼(彼女)に対し、「勝手に終わらせるな!」と激怒する。

バンプレストオリジナル

如月千歳
当初は彼女との折り合いも悪く、衝突する場面もあったが、やがて彼女とナインの関係を気遣うようになるなど、徐々に良好な関係に。
ヴェルターブ・テックスト
彼の薀蓄話が苦手。また、ロッティの想いに気付かない彼の鈍感さには呆れている。

名台詞

アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギ

「絶対に逆転します!」
「我に続けぇぇーっ!!」
第1話より。皇女・アンジュリーゼとしての第一声。エアリア部の仲間達を鼓舞し、グラウンドの中央へ向けて飛翔する。 
この時点での凛とした雰囲気からは、この後の凄惨な運命など到底想像もつかない。
「あの日、約束しましたよね。勝ち負けよりも大切なものを目指しましょう、って」
「私たちはどのチームよりも強いを輝かせることができました。それが…それこそが、私たちにとっての勝利です」
同上。転落しそうになったチームメイトのアキホを助けに向かった事で逆転は成らず、敗北を察してしまうも、涙ながらに詫びるアキホやチームメイトに対して穏やかに声をかける。しかし…。
「悔しいわ…。仲間も助けて優勝もする…皇女たる者、そうでなくては…」
同上。皇宮へ戻る中、車中にて妹シルヴィアや兄ジュリオに向けて優勝できなかった事に対する悔しさを吐露する。マナ人類としては珍しく闘争心が垣間見える一幕。
「それこそがノーマの証…断じて、見過ごすわけには参りません。人類が進化の果てに手にしたマナの光。それを否定するノーマは、本能のままに生きる、暴力的で、反社会的な化物…今すぐ、この世界から隔離しなけれなりません」
セーラの母親「…! お願いします、アンジュリーゼ様!私がきちんと育てますから…!」
「不可能です。ノーマは人間ではないのですから。早く忘れる事です。そして、次の子を産むのです。今度はノーマではない『正しい子供』を…」
同上。「ノーマ」である事が発覚し、セーラを連れ去られる母親に対して。皇女時代のアンジュがどのような思想だったか、そして作中世界の「常識」が歪んだものである事を表した台詞。
もっとも、この言葉が直後に自分自身へと跳ね返ってくるとは思いもしなかったであろう。 
アンジュとの面識は無いが、ヒルダの母親は上記の言葉どおりの行動をしている。
「進むべき道…お母様、私、この世界が好きです。マナの光に照らされ、戦争、格差、貧困、全ての闇が消え去った平和で、美しく完璧な世界。でも…ずっと探していました。私が挑むべき道が何処かにあるはずだと」
ソフィア「では、見つかったのですね?」
「今日、初めてノーマを見ました。マナを破壊する突然変異…どうしてあんなものがこの世にいるのでしょう?」
ソフィア「何も分かっていません。どの様に発生するのか、どうして女性だけなのか。そう…何も分かっていない」
「ですから私が解き明かそうと思います」
ソフィア「え…」
「ノーマがこの世界から根絶されれば、世界はもっと美しくなるはずです」
同上。洗礼の儀の前夜、皇宮のバルコニーで「永遠語り」を口ずさむアンジュリーゼ。そこへ、母親のソフィアが同じ歌を歌いながら現れる。昼間に初めて目にしたノーマの存在に疑問を抱いたアンジュリーゼは、謎の解明とノーマの根絶を目標にする事をソフィアに明かす。それを受けたソフィアは憂いを帯びた笑みを返し、斑鳩王家に伝わる指輪をアンジュリーゼに託した。
「お、お母様…!?」
ソフィア「…護りたかった…あなたを、真実から…生きるのです…アンジュリーゼ、何があっても…あなた…は…」
「お母様ぁぁぁっ!!」
同上。兄・ジュリオに自身がノーマであることを大々的に暴露され、暁ノ御柱からソフィアに手を引かれ逃亡するアンジュリーゼだが、入口で警護兵に囲まれてしまい、その最中ソフィアが警護兵の放った銃弾に倒れてしまう。
愛する娘を真実から護りたかった、と吐露したソフィアは、「何があっても生きるのです」とアンジュリーゼに最後の言葉を残し、事切れた…。
「やめなさい…やめろ…! 我はミスルギ皇国第一皇女、アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギなるぞ!!」
「いやああああああ!!」
第1話ラスト。アルゼナルへと連行され、ジル手荒い「身体検査」を受けさせられる
監察官のエマがドン引きした程のエグい光景であり、その過激な描写には、多くの視聴者が衝撃を受けた。何と『V』においてもDVE付きで再現される事に。
「いやああぁぁっ!! 死にたくない…死にたくない…死にたくないぃ!!」
「お…お…お前がっ…お前が死ねえぇぇぇぇ!!」
第3話より。自棄のままヴィルキスへと乗りドラゴンに殺されようとするが、恐怖により死ぬ事を咄嗟に拒否。
直後指輪が輝いた事でヴィルキスが覚醒。超絶的な機動でもってブリッグ級ドラゴンを翻弄。最終的に凍結バレットを叩き込み撃墜する事に成功する。『V』ではDVEとなる。
「はぁ…はぁ…は…はは…あはは…こんな、感情…知らない…」
「…っ違う!こんなの私じゃない!殺しても、生きたいなんて…そんな、汚くて、浅ましくて…身勝手な…!」
「うっ…うぅ…うわぁぁぁぁ…っ!」
同上。戦いが終わった後、アンジュは自身の狂暴な一面を受け入れられず涙を流した。
「さようなら…お父様…お母様…お兄様…シルヴィア…」
(私にはもう何もない…何もいらない。過去も…名前も…何もかも…貴方たちのように簡単には死なない…生きるためなら地面を這いずり、泥水を啜り、血反吐を吐くわ…。私は生きる…殺して…生きる…!)
第3話ラスト。自身が過去―アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギ―へと戻れない事を悟って長かった髪を断ち切り、ノーマの一兵士―アンジュ―として生きる事を決意する。
「大丈夫なわけない!」
「バカっ!人形やドレスは、また作ればいい…でも、あなたはたった一人のあなたなのよ」
「これで大丈夫…割れものは、裏の木の下に埋めるといいわ。ナイショよ?」
第6話。モモカの回想内での、幼少時のアンジュの一幕。自身のドレスを包帯代わりに破き、壊れた人形でケガをしたモモカを止血治療する。この一件は、モモカのアンジュへの忠誠心の根幹を成すモノになっていた。

アンジュ

「…行くよ、ヴィルキス」
(私は…アンジュ。私は生きる。殺して…生きる…)
第1話プロローグ。「永遠語り」を口ずさみながら過酷な戦場に身を投じる。ヴィルキスから身を晒し、銃を構えてドラゴンを撃ち抜いた。
「監察官殿は、虫に裸を見られて恥ずかしいと思われますか?」
第4話より。ロザリーにボロボロにされた制服を着用して基地を歩き回っているのをエマに見咎められ、「そんなハレンチな格好で恥ずかしいと思わないの?」と問われた際の返答。
周りの者達を徹底的に見下している言動である。この返答を聞いたエマは呆気に取られ、周囲の者達からはさらに反感を抱かれる。
「誰か…誰も来るわけ…無い…」
「たす…けて…」
第5話より。孤島へ遭難した後、雨に降られる上に毒蛇にも噛まれてしまい消耗。涙目になるなど、キツい言動の多かった4話とは対照的な弱気な面を見せた。直後に自分が簀巻きにしたタスクに救われる。
「…いいこと? 私とあなたは何も無かった。何も見られてないし、何もされてないし、どこも吸われてない。全て忘れなさい、いいわね?」
「アンジュ。アンジュよ、タスク」
同上、自分を探しに救助が訪れていた事を知りアルゼナルへと帰る事にしタスクへ別れを告げる。顔を赤らめながら言っているのが印象深い。
「ありがと…」
「ヴィヴィアン。あの変なマスコット…まだある?」
「私のコクピット、何もないから…」
第5話ラスト。捜索隊に救助された後、拒絶していたヴィヴィアンに自分から歩み寄ろうとする。タスクと過ごした日々は心境を変化させるのに十分だった。
直後、ヴィヴィアンはニッコリ笑い「カレー臭いけどいい?」と返すのだった。これに対してアンジュは即「ヤダ」と返している。…ただ結局キーホルダーは貰ったようで、6話冒頭のヴィルキスのコクピットにぶら下がっている様子が確認できる。
「出ていけ…」
「出ていくのよ」
「違う!今すぐよ! マナを使えば、海を渡ったり潜ったりぐらいできるんでしょう!? 逃げなさい、モモカ!」
第6話より。モモカから古傷の思い出を聞かされて。モモカの想いを知ったアンジュはアルゼナルから逃げる事を促すが…。
「待ちなさい!!」
「その子、私が買います!」
同上。出撃の際に単独でドラゴンを全部狩り、それで得た膨大なキャッシュによってモモカの身柄を買った。他の面々からは顰蹙を買う等、隊列の乱れが進行する事となったが多くの視聴者は安堵した場面である。
余談だが、『V』では原作と異なる手段で膨大なキャッシュを入手してモモカの身柄を買っている(後述)。
「会えたかな…ヒルダ。お母さんに…」
第9話より。妹シルヴィアが処刑されようとしている情報をつかみ、アルゼナルを脱走してまでミスルギへと駆けつける中、途中まで同行していたヒルダを想い呟く。
「ありがとう…モモカ。あなたは…あなたね」
同上。移動用にエアリア用の器具を調達しに学園へと向かいアキホと再会するが、ノーマというだけで脅え、演技をしつつ警察に通報した彼女に失望し拘束。学園を後にした後、今まで同様に接するモモカに対して改めて感謝を述べた。
「モモカ。あなたと…あそこの人達だけね。差別や偏見…ノーマだとか人間だとか関係なく、私を受け入れてくれたのは」
(それに比べて……これが、平和と正義を愛する、ミスルギ皇国の民? 豚よ…こいつら皆、言葉の通じない、醜くて無能な豚共よ…! こんな連中を生かすために、私達ノーマは…ッ!)
第10話より。遂にシルヴィアの元へと辿り着いたが、それは兄ジュリオの罠であり、さらにシルヴィアも罠に協力していた事が発覚。捕獲され処刑寸前にまで追い込まれてしまう。
かつて自分を讃えてきたミスルギ国民達も掌を返してショーを楽しむかのように「吊るせ」のコールを響かせる…その姿を目の当たりにしたアンジュは目の前の「人間」達に絶望。そして自分をノーマだからと差別しなかったモモカやアルゼナルの仲間達の暖かさを改めて噛み締め、倦怠の海に自覚なきまま沈み込み、流されるまま生を謳歌しているミスルギの民を『話の通じない豚(人間以下のノーマの、更に下)』と断じた。
(道を示す光…お母様が私に遺してくれたもの…。私は死なない、諦めない…!)
(殺せるものなら、殺してみろ…!)
同上。母の言葉を思い出し、心中で覚悟を決めたアンジュは『永遠語り』を口ずさみながら絞首台に向かう。
「感謝していますわ、お兄様。私の正体を暴いてくれて! ありがとう、シルヴィア。薄汚い人間の本性を見せてくれて!」
「さようなら! 腐った国の家畜ども!!」
同上。絞首刑が執行された瞬間、強烈な閃光が辺りを覆いつくす。そして処刑場にタスクが駆るエアバイクが乱入し、アンジュの首にかかっていたロープを切断し救出する。それをきっかけに近衛兵を相手にした大立ち回りの幕が上がった。
モモカと連携して突破口を開いていくアンジュ。もはや自分の居場所はアルゼナルにしかない事を悟り、行きがけの駄賃とばかりに投げ放った手裏剣を置き土産に、故郷と兄妹へ決別を告げ飛び去って行った。
「希望ですって? そんなもの、本気であると思ってるの? あるのは迫害される現実と、ドラゴンと殺し合う日常。…全く、バカバカしくって笑えてくるわ。偏見と差別に凝り固まった愚民ども。ノーマってだけで馬鹿みたいに否定しか出来ない。マナが使えないのが、そんなにいけないこと? 違ってちゃ、いけないの…?」
「ぜーんぶ嘘っぱちなのよ、友情とか、家族とか、絆なんて…あ゛ぁ゛~っ!」
「友情って素晴らしいとか、絆こそが美しいとか、平気で口走ってた自分を殴りたくなったわ!」
同上。アルゼナルに帰ってきたアンジュを待っていたのは「脱走の罪による反省房で一週間の謹慎。並びに財産・資産を全て没収」という重いペナルティだった。
反省房の中で同じく連れ戻された満身創痍のヒルダと言葉を交わしながら、歪な世界やそれを享受していた無知な自分に対して嫌悪感をぶちまける。
「私を虐げ、辱め、貶める事しか出来ない世界なんて私から拒否してやる…! こんな…腹立たしくて、苛立たしくて、頭にくる世界…!」
ヒルダ「ムカつく…そういうの全部まとめて『ムカつく』って言うんだよ」
「だったら、ブッ壊してやるわ! こんなムカつく世界…ぜーんぶ!!」
同上。脱走の罪でヒルダと共に反省房へと入れられた後、世界の不都合全てをノーマ達に押し付け人間達は見せかけの繁栄の中で呑気に過ごしている事を悟り、かつて自分のその見せかけの中にいた事にも嫌悪。欺瞞に満ちた世界を壊す事を誓う。「世界を壊して、私は生きる」と。
「分かったよ私は、ヴィヴィアンだって…。お帰り、ヴィヴィアン」
第12話より。ドラゴン化したヴィヴィアンが歌った「永遠語り」に気付き輪唱、元の姿に戻ったヴィヴィアンに向き合い、微笑みながら。
「私…人間を…殺していた? この手で…この、手で…」
同上。ヴィヴィアンがドラゴン化した事からある疑念が頭に浮かび、ジャスミンがドラゴンの死体処理をしている場所へ赴くアンジュ。だが、そこで見たのは「ドラゴンの死骸が人の形に戻りながら燃え尽きていく」という光景だった。
「パラメイル第一中隊がその日の糧を得る為に狩っていたドラゴンは、自分達と同じ『人間』だった」という事実。それを知ったヒルダらは絶句し、特に多くのドラゴンを「狩って」きたアンジュは嘔吐してしまい、呆然と立ちすくんだ…。
「…くたばれクソ女ッ! もうヴィルキスには乗らない! ドラゴンも殺さない! リベルタスなんてクソ食らえよ!」
同上。そこにジルが現れ、「気に入ってたんだろう? ドラゴンを殺して金を稼ぐ暮らしが」とアンジュに告げる。揶揄するように告げられたその言葉にアンジュは敵意を剥き出しにして噛み付いた。
その一言にサリアの顔は強張るが、ジルは涼しげな顔で「神様に飼い殺されたままで良いなら、そうすればいい」とだけ言い残し、何の痛痒も感じていないかのように立ち去るのだった。
「その為には、仲間の命も見捨てるって事?」
「…あの女ソックリ。訳の分かんない絵空事や無意味な使命感に酔いしれてるだけの偏執狂。巻き込まれて死ぬ方はたまったもんじゃないわね」
サリア「あんた、何もわかってないのね!自分がどれほど重要で恵まれていて、特別な存在なのか!」
「…分かりたくもないわ」
第13話より。ドラゴン襲撃後、さらに現れた兄ジュリオ率いるミスルギの軍勢によってアルゼナルは壊滅という状況で、自分とヴィルキスを逃がすために仲間を見捨てることを「仕方無い」と言い放つサリアに対して。
「好きだった。私ここが好きだった。最低で…最悪で…劣悪で…何食べてもクソまずかったけど…好きだった。ここでの暮らし。それを壊された。あいつに。だから…行くの」
「邪魔したら…殺すわ!」
同上。命令に背きヴィルキスへ搭乗。出撃するも制止に来たサリアに対して。
兵士として過ごしていくうちにアルゼナルでの日常が代えられない大切な物となっていき、それを破壊したジュリオは既に憎むべき敵となっていた。直後、ヴィルキスのミカエル・モードが発動する。
「生きる価値のないクズめ…! くたばれぇぇぇぇッ!!」
同上。みっともなく命乞いするジュリオに対して。怒りのままにヴィルキスのエネルギーブレードを振り下ろすが…?
「あの…ごめんなさい」
第14話より。アリエル・モードを発動させたヴィルキスによりアウラの民の地球へと転移した後、数少ない情報から自分たちが遥か未来へと飛ばされたと推測。それを受け入れられず、疲労が溜まる中、リベルタスを「ゴミのような作戦」と言い放ち、タスクを怒らせてしまう。
その後、見つけたアクセサリを持ち帰りタスクへと手渡して謝罪した。これに対してタスクは「君って…謝れたんだ」と驚いた。
「最後まで、解り合えなかった人もいたけど…」
タスク「お兄さんか…」
同上。廃墟のホテルへと辿りついた後、タスクにこれまでの事を振り返りながら。兄ジュリオに対して複雑な思いを抱いていた事が伺える。
「暴力的で、気まぐれで、好き嫌いが激しいけど、それでも…?」
タスク「ああ、それでも…」
同上。互いの身の上や境遇、これまでの出来事を振り返り、タスクと遂に結ばれる。何気に自身の性格が悪い事を自覚している。
ちなみに直後、ドラゴンを連れたナーガカナメが現れた事でまたも股間ダイブされてしまった
「夢なのか現実なのか…わからないわ。でも良かった。ヴィヴィアンが…人間で」
第15話より。アウラの民の集落へと連れられ「捕虜扱いする気は無い」と言われ、戻ってきた仲間の為にと祭事を上げたサラマンディーネらアウラの民達に困惑するも、ヴィヴィアンの姿を見て呟く。
「知ってどうするの? 私たちは貴方たちの仲間を殺した。私たちも貴方たちの仲間を殺した。それが全てでしょ…?」
同上。この後、カナメから「人間はそれを受け入れ許す事が出来る」と諭される。最も続く第16話でもアンジュの疑念は未だに消えないままだったが…。
「貴方、お姫様なんでしょうサラマンマン! 危機を止めて民を救う! それが人の上に立つ者の使命よ!」
第16話より。エンブリヲにより時空の歪みに巻き込まれるアウラの民たち。アンジュは焔龍號の収斂時空砲をヴィルキスのディスコード・フェイザーで相殺させることで威力を調整、歪みへとぶつける事を提案する。リスクが大きいと躊躇するサラマンディーネに対して叱咤する。
第1話で見せていた「仲間も助けて優勝もする」というアンジュの心構えから出た台詞であり、元皇女のアンジュだからこそ出せる答えである。
「貴方、世界を滅ぼした兵器なんでしょ!? 気合入れなさい、ヴィルキス!!」
同上。アンジュの声に応えるかのようにヴィルキスの破損個所が修復し、ディスコード・フェイザーが発動する。
「長いのよね。サラマンデンデンって。サラ子って呼んでいいなら」
サラマンディーネ「では、私もあなたのことはアンコと…」
「それはダメ…」
第16話ラスト。アンジュの機転もあり、歪みを打ち消し多くの人間達を救う事に成功。サラマンディーネへとあだ名を付けた。
「私はサラ子…サラマンディーネを少し手伝っただけです。…それに、助けられなかった人も、沢山居ます…」
第17話。晩餐の席にてラミアから民を救った事を感謝されて返した言葉。
どうやら「サラマンディーネ」と名前を覚える事が出来た模様。同時に「全てを救う事は出来なかった」と憂いの表情を見せる。
「そっか…アルゼナルみたい、なんだ…。私、帰るわ。モモカが待ってるもの」
同上。祭りを楽しむアウラの民たちを見て、マナに頼らず懸命に生きるアルゼナルのノーマたちと姿を重ね、自分の世界へ帰還することを決める。
「私はもう、あなた達とは戦わないわ」
ナーガ「ほら、やっぱり私達と…えっ!?」
「あなた達とはもう、戦わない…」
同上。そこへサラ達3人がやってくる。「また戦う事になるのかもしれないのですね」と憂うサラや「拘束すべき」と警戒するナーガに対して、ドラゴン達とは戦わない事を誓う。
この言葉を受けたサラは微笑み、シンギュラーからの帰還を促すのだった。
「次はカラオケ対決でね!」
直後、サラマンディーネから「まだ勝負の決着が付いていませんから」と言われ、再会と「闘技場」での決着を約束する。この約束は最終話エンディングで果たされる事になる。
「ごめんなさいねドクター。これは実験用の珍獣じゃなくて、私の騎士なの」
同上。帰還の折、名残惜しげにタスクにすり寄るドクター・ゲッコーからタスクを引き離しつつ。
「っ、飛びなさい、ヴィルキス!」
「今飛ばなきゃいつ飛ぶのよ!飛ばないとぶっ飛ばすわよ!」
「飛べぇぇぇぇぇっ!!」
同上。シンギュラーを開き、元の世界に戻ってきたアンジュ達だったが、そこに待ち受けていたのは5機のラグナメイルだった。サラマンディーネ達を逃がし、タスクやヴィヴィアンと連携してでサリア達を相手取るヴィルキスだったが、三方向からの同時攻撃で四肢を封じられてしまう。
絶体絶命の窮地にアンジュはコンソールを叩きながらヴィルキスを叱咤する。それが通じたのがアリエル・モードを発動させることに成功したヴィルキスは、タスクの小型艇と共にアルゼナルの近海に飛ぶことに成功する。
「誰かに自分を託すなんて、空っぽなのね、あなた!」
「何が正しいかなんて、誰にも解らない…でも、あなたのやり方は大ッ嫌いよ! アレクトラ・マリア・フォン・レーベンヘルツ!!」
「あなたのやり方じゃ…『喫茶アンジュ』は作れないからよ!」
第18話より。リベルタス成就の為、モモカを人質に取ってまで自身を従わせようとするジル。格納庫にて戦う二人だったが、「お前がエンブリヲを殺し、リベルタスを成功させるんだ!」となおも戦いを強要するジルに対して皮肉を叩き付け、直後に二段目の台詞で真っ向から否定する。
ジルは激昂しアンジュに殴りかかるも、躱された挙句隙を突かれて背後から後頭部にソバットを喰らいダウン。ジャスミンから負けを宣告された。下段の台詞は倒れたジルを見下ろしてのもの。
「弱っ。サラ子に比べたら弱過ぎよ。ネーミングセンスも壊滅的だし、だいたい何その格好?プリティ・サリアンの方がよっぽど似合ってたわよ?」
第19話より。ミスルギ皇宮にてサリア達ダイヤモンドローズ騎士団と顔を合わせるも、完全にエンブリヲに依存しているサリアの姿を見て呆れと侮蔑のこもった感想を叩きつける。共に居たターニャやイルマから銃を向けられるも、あっという間に2人を叩きのめし、残るサリアもベッドの上に投げ飛ばし、上の台詞で否定する。当然サリアは赤面した。
「プリティ・サリアンの~」のくだりは敵対時のサリアに対しての特殊戦闘台詞としても採用されている。
「何でも与えてあげる? あいにく、与えられたもので満足できるほど、空っぽじゃないの私! 神様だか、調律者だか何だか知らないけど…死ぬまで殺して、世界を壊すわ!」
同上。エンブリヲに催眠術をかけられ唇を重ねられた瞬間、タスクとのキスが脳裏によぎり正気に戻る。すかさずエンブリヲの舌を噛み抱擁から脱出、銃を向ける。これに対してエンブリヲは「ドラマティック!」と予想外の反応を返す。
「この世界に未練は無いわ。でも、あなたの妻になるなんて死んでもゴメンなの!」
「調律者さん…だから、あなたが死になさい!」
第20話より。エンブリヲは世界を創り直すことを明かし、その上でアンジュに求婚を申し出てきた。それに対し彼女が取った返答はナイフでの刺突。当然の如く答えはノーだった。
エンブリヲの手の甲をナイフで突き刺し、さらに踏みつけてテーブルに縫い付ける。続けて頭を掴み、首元にもう一本のナイフを突き立て引導を渡した…かに見えたが。
「はい…エンブリヲさ…くたばれ、クズ野郎!」
「嫌ぁああああ!! 熱い…熱い!!」
「助けっ…!助けて、タスクっ! たす…けて…タス…ク…」
同上。致命傷を与えた筈のエンブリヲは死んではいなかった。さっきまで遺体があったであろう場所には血痕すら残っておらず、刺したはずのナイフが落ちる音が響くだけだった。
結果的に暗殺に失敗し、報復として「痛覚50倍&痛覚を快楽に変換される&それらに加えて他の感覚をも操作される」という責め苦を受ける。必死に抗おうとするアンジュだったが、遂に心が折れそうになる。しかし…。
『V』においてもまさかのDVE付きで再現。ちなみに前後の流れが合成されており、ミケーネを見物するため新西暦世界に出向いたエンブリヲが席を外し、その隙にかなめ(ソフィア)に頼まれたサリアに逃がされる、というものになっている。
「違う…! モモカはあたしの筆頭侍女よ! 目を覚ましなさい、モモカァッ!!」
第21話より。エンブリヲに操られたモモカに向けて叫ぶ。それに応えるかのようにモモカは正気を取り戻す。
「嫌…噓でしょ、ねぇ…噓よね…モモカ…タスク…」
「私を…一人にしないで…うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
同話ラスト。ミスルギ皇宮から脱出するも、エンブリヲに追い詰められてしまう。精神支配から逃れたモモカがエンブリヲを道連れに崖下に消え、タスクが身を挺して彼女を小型艇に乗せて逃がすも、直後タスクはエンブリヲと共に自爆。一人になってしまったアンジュは絶望の叫びを上げるのだった…。
「無様ね…一人じゃ死ぬ事も出来ないなんて…」
「あなたがいなくなったら、何の意味もないじゃない…」
「好きよ、あなたが…こんな事なら、最後までさせてあげればよかったっ…」
第22話より。タスクと出会った孤島へと着き、住処でタスクの日記を見つける。タスクがどのような想いで戦っていたのかを知り、自殺しようとするが思い留まる。浜辺でタスクの言葉を思い出し、一人涙を流すが、背後に現れたのは……
「タスクは、死んだわ! これはエンブリヲが見せている幻!」
タスク「ち、違う!」
「爆発の傷も、撃たれた血も無いもの!」
タスク「俺は生きてるよ!」
「信じない! …タスクは死んだの!!」
タスク「えぇぇぇぇぇぇ!?」
「信じない! …信じないわ…」
タスク「…ごめっ…うぇっ!? ア、アンジュ!? 何を…」
「確かめるわ…ちゃんと!」
同上。傷心のアンジュの目の前に現れたのは、自爆した筈のタスクであった
ひとしきり動揺し、ビンタまでかまして幻だと疑う(実際、タスクの生存は視聴者から見てもかなり唐突だったことや、エンブリヲなら幻を見せるくらいのことはやりかねないので疑うのも無理はないが)。本物かどうか確かめるためにタスクにキスをして、押し倒し…。
なお、『V』では状況的にイスカンダルでやっていた事が示唆されている。おいおい。
「不思議ね。何もかもが新しく輝いて見える」
「私ね、あの変態ストーカー男に言われたの。『世界を壊して新しく作り直そう』って」
「でも私、この世界が好き」
「どれだけ不完全で愚かでも、この世界が」
同上。タスクと結ばれた翌朝、二人で夜明けを見ながら。今まで忌み嫌っていた自分の生まれた世界について、いかに矛盾や欠陥があろうと守ろうと決心する。
「フヌけた事言ってんじゃないわよ!あなたの復讐に巻き込まれて、どれだけの人が人生狂わされたと思ってんの!?」
ジル「私に何ができる?革命にも復讐にも失敗した、この私に…」
「…私を逃がしてくれたのは、サリアよ」
ジル「何…?」
「哀れだったわ。あなたを忘れるためにエンブリヲに入れ込んじゃって…責任、無いとは言わせないわよ、アレクトラ・マリア・フォン・レーベンヘルツ」
第23話より。アウローラに無事帰艦したアンジュ達だが、現司令官がヒルダという事を聞かされジルの部屋に赴く。エンブリヲの殺し方を聞き出したのち「あなたはどうするの」と問いかけるが、ジルは「司令官はヒルダに譲った」と視線を逸らす。
その態度に苛立ったアンジュはジルの襟首を掴み「責任を果たせ」と叱咤する。
「変だなんて誰が言ったの? そういうくだらない世界をぶっ壊すんでしょう、二人で。新しい世界にはあなたもいてくれないと困るわ、ヒルダ」
同上。ヒルダの想いに応えて、唇を重ねた後にこう励ます。
「みんな、聞こえる? 総司令官のアンジュよ。私達はこれからミスルギに侵攻、時空融合を停止させるため、暁ノ御柱への強行突入作戦を敢行するわ」
「反社会的な化け物と呼ばれたノーマと、互いに戦い合ってたアウラの民…私達と一緒に来てくれる人たちと、古の民」
「迫害されてきた私達が、世界を守るために一緒に戦うなんて痛快じゃない?戦いましょう、私達が、私達の意志で生きるために。戦わずに滅ぼされる私達じゃないでしょ?」
「作戦名、ラスト・リベルタス。神様だろうがなんだろうが、殺して、勝って、生きるわよ。…みんなで!」
同上。ヒルダから総司令官の座を譲り受けたアンジュは、ラスト・リベルタスの発動をアウローラ全域に向けて宣言する。自分の足で立ち上がり、未来を紡ぐために。
「全機、我に続けぇぇッ!!」
同上。ヴィルキスのミカエル・モードを発動させ、パラメイル隊に号令をかける。第1話における皇女アンジュリーゼだった頃の名台詞を思い起こさせるシーンである。
「構わないわ。全然」
「都合の良い豚共…。だから、エンブリヲなんかに管理されるのよ」
同上。ミスルギ皇宮に取り残されたシルヴィアは市民達に詰め寄られていた。そこにサリアとの戦いで体勢を崩されたヴィルキスが突っ込んでくる。
市民達は自分たちの行動を棚に上げ図々しくもアンジュに助けを懇願するも、当のアンジュにそのような気は無く、素っ気無い態度に怒った市民の一人がアンジュへと銃を向けるが、アンジュはその市民を即座のヘッドショットで射殺
「自分の頭で考える事もせず、常に誰かにすがり、都合が悪くなればその誰かに責任を押し付ける」。その心底腐りきった「エンブリヲの家畜」達を全ての真実を知った今のアンジュが救うはずが無かった。冷淡な口調からも嫌悪感が滲み出ている事が伺える。
この場面は視聴者からの賛否が特に大きく分かれている事でも知られており、制作スタッフの中でも「芦野芳晴監督と福田己津央プロデューサーとの間で意見が分かれ、最終的に福田Pの意見が通った」という逸話も有る。
一応フォローしておくと、アンジュがこの時射殺したのは自身に銃を向けた市民一人のみ(つまり正当防衛)であり、その場にいた他の市民達を無差別に殺す事はしていない[1]
上述の通り物議を醸した場面であるためか、原作の際どい場面を多数再現した『V』でさえも流石にこの場面はそのまま再現される事は無かった(後述)。
「甘ったれてるんじゃないわよ! 何でもかんでも人のせいにして! 宮廷医師が言ってたわ、あなたの怪我、完全に治ってるって。あなたは自分で立とうとしないから立てないだけ」
「死ななきゃ治らないのかしら、その腐った性根は…!」
同上。市民を退けたアンジュはシルヴィアに逃げるよう促すも、当のシルヴィアは恨み言をアンジュにぶつけるばかり。業を煮やしたアンジュはシルヴィアに威嚇射撃をしながら叱咤する。
市民相手には一切のコミュニケーションを否定していたが、シルヴィアにはちゃんと彼女にとっての「真実」を伝えているあたり、やはり肉親の情は多少なりとも残っているというところだろうか。
それでもシルヴィアは「私はあなたの妹なのですよ!」と助けを乞うばかりで立ち上がろうとしない。自分の姉を化け物だの殺人鬼だのと罵り、鞭打ち、処刑しようとした事を棚に上げ、アンジュの情けにすがろうとする。それを見たアンジュは眉を釣り上げ、さらに銃弾を柱に撃ち込む…。
「戦いなさい! 一人で生きていくために! もう会うことはないわ。さようなら。たった一人の、私の妹…」
同上。シルヴィアは恐怖のあまり腕で這い、立ち上がり駆け出した。そして自分が歩けることに気付き茫然と立ち尽くす。その様子を見届けたアンジュはシルヴィアの背中へかつて自分が母に言われた言葉をかけた後、笑みを浮かべ飛び去って行った…。
なお、最終話で世界が完全に分かたれてしまったため、これが二人の今世の別れとなった。
『V』でもこのやり取りは存在するが、よりにもよってエンブリヲに脱がされた状態だったため、シュールな場面になってしまった。『クロスアンジュ』らしいといえばらしいが。
「人間だからよッ!」
「支配をぶっ壊す、好戦的で反抗的なイレギュラー! それが人間なの!」
「今ならわかるわ! なぜノーマが生まれたのか!? 人間はあなたなんかに操作されないという遺伝子の意思! なぜノーマが女だけだったのか!? 愛する人と子を成し、あなたの作った世界を否定するためッ!」
「だから、お母様はと指輪を託してくれたのね…最悪な創造主が作った、この腐りきった世界を壊すために!」
最終話より。エンブリヲに「私に支配されることの何が不満だというのだ!」と詰め寄られての返答。
ここに来てノーマが生まれた理由が語られるが、要点を言えばエンブリヲは女性に遺伝子レベルで拒絶されていたという事となる。
「何がよ! キモい髪型でニヤニヤしてて、服のセンスもなくていつも斜に構えてる、恥知らずのナルシスト!」
「女の扱いも知らない、千年引きこもりの変態親父の遺伝子なんて生理的に絶対無理!」
「塵に還れぇぇぇぇぇッ!!」
「私を抱こうなんて、一千万年早いわぁぁぁ――――ッ!!」
同上。エンブリヲとの最終決戦にて、彼にとどめの一撃と共に切った啖呵。今までの仕打ちに対する鬱憤を晴らすべく、ありったけの罵倒と拒絶の言葉を叩きつけ、因縁に決着を付けた[2]
ロボットアニメ史上に残る告白シーン」ならぬ「ロボットアニメ史上に残る振り文句シーン」と言っても過言ではないだろう。
『V』においては、他の女性陣が徹底的に罵詈雑言を浴びせた後の〆で言い放ち、当然のようにDVEとなった。しかも、水樹氏の熱演で原作よりもドスが効いたものになっている。必聴。
「国を作るわ、ここに。私たちだけの国を。ノーマも、人間も、ドラゴンも関係ない…皆が自分の意志で生きる、厳しくて当たり前の国を」
同上。エンブリヲを討った後、アウラ側への地球へと転移。サラマンディーネから改めて歓迎され「これからどうするのですか?」と問われて返した答え。
「知ったこっちゃないわ。エンブリヲは死んだ。これからはもう、誰も導いてくれない。自分達の力で生きていかなければ野垂れ死ぬだけよ」
「さ、私たちもいきましょう。自分の道を、自分の足で」
最終話エピローグ。上の建国宣言の後、「向こう側の地球はどうなったのか?」とモモカに聞かれるが、アンジュは「そんなもの関係無い」と言わんばかりの態度を取った[3]。そして、自分たちもエンブリヲの支配が無くなった世界で生きていく事を誓い、歩き出していく。
それに応えるように仲間達の声が響く。「イエス・マム!」
…このシーンを以て『クロスアンジュ』の物語は幕を閉じる。

迷台詞

その性格故か、次回予告のみならず本編中でも迷台詞が妙に多い。

次回予告

「第1話いかがでした? って最悪よ! あんな事やこんな事、セレブでハイソな皇女様に、何なのこの扱い!? 理不尽とリムジン、一文字違いで大違いよ! そもそもこれって、美少女ロボットアニメでしょ!? 美少女はともかくロボットは!?」
第1話次回予告より。衝撃的な展開が続いた第1話の次回予告からコレである
以降もアンジュを始めとした多くの人物が色々な事をぶっちゃけるのが予告のお約束となるのであった。
「は~い、今週のお話も最低でしたね! ご飯は不味いし、部屋は汚いし、ファーストキス奪われるし! もう、何で私ばっかりこんな目に!? これ、美少女ロボットアニメでしょ!? せっかくの美少女なんだから私を大事にして!」
第2話次回予告より。気持ちは判るが、不満にも程がある。この予告まではまだ皇女時代を引きずっている(一人称が「わたし」では無く「わたくし」)。
「「え~っ!?」だって。私、ずっと怒鳴ったり叫んだりしてない? ワンパターンなスタッフね!「うふふ♪」とか、「てへっ♪」とか、「ニャンニャン♪」みたいな可愛い台詞無いわけ? えっ、来週ある? ほ、ホントに~!?」
第4話次回予告より。最後がなんとも必死である。そんなこんなでスタッフに頼んだらしい結果が…。
「ほぅら騙された! 綺麗な海と神秘のジャングル、素敵な出会い…と思ったら、いつもの通りの血みどろバトル! バカンスもロマンスも無いサバイバルだったわ。もう騙されない。どうせこの予告も嘘っぱち。モモカなんてどうせ来るわけ無いのよ」
第5話次回予告より。このザマであった。今までに色々な意味で散々な目に遭ってきたとはいえやさぐれ過ぎである。なお、次回タイトルが「第6話 モモカが来た!」にもかかわらず「モモカなんて来ない」とか言っているが、実際にはモモカはちゃんと来るのでご安心を。
モモカ「やっと会えましたね、 アンジュリーゼ様♪」
「モモカ絶対死んじゃうと思った」
モモカ「いっきなり酷い!」
「だってあの監督、最後はお風呂と裸出しとけばいいと思ってるし。あ、来週後に時間差で死ぬとか?」
モモカ「一番酷いのは姫様なのでは…」
第6話次回予告より。来たら来たでごらんのありさまである。
「皆さんお待ちかねの水着回だペロ~ン♪ と思ったらペロペロなシーンはほんのちょっとペロ! 走るブタと臭い着ぐるみの大脱走だったペロ! ホント、水着回の意味を分かってるのかしらペロッ、ってペロペロ言わせたいだけでしょペロペロ~ン!」
第8話次回予告より。ペロリーナの口調になっているのが特徴。ちなみにその水着回が話の中で一番際どくないという謎の事態になっていたりもする。
ヒルダ「やっとあんたとダチになったって感じだね」
「予想通りの展開で気に食わないわ。しばらく誰も死んでいないし。仲良くなったら死んじゃうの法則で、来週辺りあなた…」
ヒルダ「あ、あんたとダチになんてなってねーよ! バーカバーカバーカ!」
第10話次回予告にてヒルダからのデレをメタ発言でぶった切る。ちなみにヒルダの「バーカ」の流れは戦闘台詞として採用されている。
「ヴィヴィアンがドラゴンでも私はちっとも構わないわ」
「でもあの歌、私の物なのよね。勝手に歌ったからにはお金払ってね、7億ほど」
第12話次回予告より。そう、楽曲の二次使用には著作権使用料を払わなければならないのである。それはスパロボでも他のゲームでも同じこと。
とはいえ、本編でヴィヴィアンが『永遠語り』を歌ったのは状況から見て緊急事態であったのだが、それでも使用料を要求するとは…しかも7億はどう考えてもボッタクリ。
ロザリーの「銭ゲバ」呼ばわりもむべなるかな。更に視聴者からはJASRACに引っ掛けて「アンジュラック」と呼ばれた。
「貴方との予告はマンネリ。ボチボチネタ切れでうんざり。そもそも予告が予告してない」
タスク「そんな今更」
第15話次回予告より。タスクの言うとおり本当に今更である。挙句の果てに予告を切り上げ帰ってしまった。まさかの予告放棄である。
ちなみに次回の「共鳴戦線」はこの次回予告でのタスクの台詞「アンジュ、来週は対決だ!」の一言で説明が付く内容なので、全然次回予告が仕事をしていないわけではない。
「最終回よ、みんな準備はいい?」
ヒルダ「これあと1話でちゃんと終わんのか?」
「劇場版や映像特典、手は色々あるわ」
サリア「結局、『クロスアンジュ』の『クロス』ってどういう意味だったの?」
「『アンジュが苦労する』って事でしょ?」
二人「「ダジャレェ!?」」
第24話次回予告より。最後まで予告はこんなノリであった。「クロス(cross)」には「受難」という意味も含まれている為、「アンジュが苦労する」というのもあながち間違いではない…のか?
なお、実際はきちんと綺麗に終わったのでご安心を。

本編

「まっずぅ~~~!!」
第3話ラスト。第2話にてゴミ箱へ捨てたプリンを手に取り、一口食べる。…渡してくれたココはもうこの世におらず、それを思い出して涙を流し、悲しみに暮れた…
…と思いきやこの台詞。どうやら口に合わなかった様子。もっとも、一日ほど放置されていたため、既に傷んでいた可能性も否定できないが…。
「うぅぅ~…! わんっ!」
タスク「い~たたたたっ!」
「嚙まないとは言ってないッ!!」
第5話より。雨の中毒蛇に噛まれ、衰弱した所をタスクに助けられ、ベッドの上で目を覚ますアンジュ。海蛇のスープをふるまいながら「変な事しないから、撃ったり簀巻きにしたりしないでくれると嬉しいな」と弁解するタスクに、「毒を股間付近の傷口から吸い出した」事に気付いてタスクに食って掛かる。
…どうやら鼻を噛んだ模様。まぁ最初の邂逅時の銃撃+簀巻きよりかはいくらか穏便ではある。
「変な趣味、バラすわよ…?」
第7話より。風邪ひきで出撃したのに、報酬が少ない事に不満を持ってサリアを脅迫する。なお、この時のアンジュはマスクにマフラー、更にドテラ姿だった。
『V』でもドテラ姿こそ無いが、風邪を引いた状態がしっかり再現されている。
「面倒だから、消えるわ。…ほら、離れて。あなたが居たらすぐバレるでしょ」
「わたしはペロリーナだペロ~」
第8話より。ミスティの訪問を聞いて。面倒事に関わりたくないと、エルシャが着ていたペロリーナの着ぐるみを着て姿をくらます。…しかし着ぐるみ内は快適とは言えなかったようで…
「暑い…蒸れる…酸っぱい…」
同上。炎天下の中、着ぐるみで歩けばそうもなろう。…決して前に着ていたエルシャが臭かったとか、そういう事ではない。
「んじゃ、ここにするペロ…どっこいしょっと」
「一人にしなさい…」
同上。基地の離着陸デッキへと現れ、逢引中のアルゼナル隊員二人へ向けて。「このペロリーナ普通じゃない!」とまで言われるほどの威圧感を放っていた。
「ブラジャーの恨み、忘れてないわ。あのせいで、大変な目にあったんだから…」
「それだけじゃない。後ろから狙い撃つ。手下を使って嫌がらせをする。ペロリーナの着ぐるみが臭い」
同上。離陸する輸送機を追いかけるヒルダに対して。これまでの恨み骨髄とばかりに置いていこうとする…が、最後の件は一切ヒルダと関係ない完全な逆恨みというか八つ当たりである
ちなみに「ブラジャーの恨み」というのは、第4話でヒルダたちがヴィルキスの機関部に大量の下着類を詰めて不調を発生させた一件の事。
「ちょっと蹴飛ばして簀巻きにしただけでしょ! 大袈裟なのよ!」
第10話より。前回、偶然再会したアキホを拘束した事の恨みで生卵をぶつけられた際の台詞。確かにミスルギ国民の反応は異常なものだが、そんな事をすれば誰でも普通は怒る。
「どうして股間に顔を埋める必要があるわけ!? 癖なの!? 意地なの!? 病気なのッ!?」
同上。ミスルギ皇国から脱出する船の中で、タスクのこめかみを握り拳でグリグリと締め付けながら。…救出時にタスクはまたもやらかしたのである。さすがにこうも続いたのでアンジュも腹に据えかねたのだろう。
モモカ「その前にお風呂に!」
「あっ…そうね」
第11話より。焔龍號の襲撃でアルゼナルが半壊。混乱の中、出撃するために反省房から出るが一週間も閉じ込められていたためか結構臭っていた様子。
緊急事態だったためヒルダから即座に「ンな事言ってる場合か!」と突っ込まれた。ちなみに、風呂は次回で入った。
「ヒルダ!」
ヒルダ「今度は何?」
「落とすから拾って!」
ヒルダ「はぁぁ?」
同上。ヴィルキスを独断で操縦していたサリアに追いつき、操縦席から放り投げてしまう。さすがにヒルダも驚いた。初陣の際にミランダが落下途中でドラゴンに喰い殺されるのも目撃して恐慌に陥ったこともあるというのに無茶苦茶である。
「屋根もある! ベッドもある! お風呂もある! きっと名のある貴族のお城だったに違いないわ!」
第14話より。見知らぬ土地を探索中に「夢有羅布楽雅」と書かれた看板を付けたホテルを見つけて。確かにお城と言えばお城だが。
『V』でもタスクとの会話で触れられており、アスランへの土産話にした様子。聞かされた時、一体どう思ったのだろうか…?
「へぇ…人が大変な目にあっている間に…そう…」
「このケダモノがぁぁーっ!!」
第15話より。ドクター・ゲッコーによって性教育の教材にされ全裸で拘束されたタスクを目の前にして顔をヒクつかせながら羽箒とピンセットを手に取る。
直後、タスクの悲痛な叫び(多少笑い交じりの悲鳴であった)があたりに響き渡った…一体ナニをしたというのか。ともあれ、タスクに合掌。
「私、汚れちゃった…欲求不満だったらトカゲでも何でも良いのね!あのバカタスク!」
同上。性教育の材料になったタスクの股間にいつもとは逆に顔をうずめてしまった挙句、何かを口にしてしまったためにうがいをした後の台詞。「今更何を…」と思った視聴者も少なくないはず。
「この永久発情期がァー!!」
タスク「アッー!!」
第17話より。案の定股間ダイブされた際のやり取り。思いっきりふっ飛ばされたタスクは川にもダイブしてしまい、全身包帯だらけでバーベキューに顔を出す羽目になった。さすがにやり過ぎたと感じてか、この後謝っている。
「楽しそうね」
同上話。アウラの民にチヤホヤされるタスクの前に現れて不機嫌な顔をして串焼き…の縦に刺さったキノコを食い千切る。この時の串焼きはとても卑猥な形をしていた事も相まって、ただならぬ剣幕にタスクも股間を押さえて怯え、取り巻きたちも慌てて去っていった。
「な、なによ、あれ…!」
タスク「お化け!? 幽霊!? 海坊主…!?」
「い…いやあぁぁ!」
同上話。紆余曲折の末にアルゼナル跡地へと帰還した後、突如現れた三人組を見て脅える。実際はただ単に潜水服を着たモモカ、ヒルダ、ロザリーだったのだが、涙目になりタスクにしがみつくなど本気で怖がっていた。
「さぁ、タスク! 撃って! サラ子の所に行かなくちゃ!」
「ピンチにならないとヴィルキスは跳ばないんだから! さぁ、早く!」
第18話より。ジルと決別し、自分独自にリベルタスを成し遂げる事を決めた後、サラマンディーネらアウラの民たちと合流するためにヴィルキスの能力を解放してアウラ側の地球へと転移しようとするが、そのための方法がコレ。当然タスクは困惑したが、ヴィヴィアンはノリノリで撃とうとしていた。
具体的な条件が解らなかったからとはいえ、もう少し機体と自分の心配をしろと言わざるを得ない。どこぞの室長といい勝負である。
「ご心配無く。間違ってもダイコン騎士団になんて入らないから」
第20話より。エンブリヲの元に向かう中、サリアが立ち塞がり「エンブリヲ様に何を言われても断って」とナイフを抜いて脅迫する。アンジュは呆れ顔でこう返し通り過ぎて行った。
サラマンディーネの時と同じく、つくづく長い名前を覚える気が無いようだ。
『V』では初登場時にサリアが名乗ったおかげで浸透したのか、アンジュのみならずロザリーからも特殊戦闘台詞としてダイコン騎士団の名前が挙がる。
「ねぇ、満足……した?」
タスク「もう思い残すことはないよ」
「だめよ、これからなのに……」
第22話より。五体満足で生存したタスクと愛を確かめ合った直後の会話なのだが……実は夕方から夜明けに至るまでの12時間ぶっ通しで事を致していた。それでも「これから」と言っているあたり、アンジュはまだ満足していないのだろうか……?
「これくらいしか無いけど…」
タスク「? あったかい…?」
「! 見ない、出さない、調べない! いい!? 帰ってきて必ず返して! でないと、風邪引くから!」
第23話より。最終決戦を前に、何かして欲しい事が無いかタスクに聞き「お守り的な物が貰えたら」と言った彼に対して脱ぎたてのパンツを渡した。「私、何も持ってないし」とは言うものの色々な意味で他に無かったのかと問いたくなる場面である…。
「サリアのくせに…」
同上。サリアとの戦闘にて、ミスルギ皇宮に突っ込んだ直後に。どこぞのガキ大将を彷彿とさせる。

その他

「何ですって!? 『クロスアンジュ』がゲーム化!? 私たちの新しいドラマとハイスピードなアクションが楽しめるのね! これは私の腕の見せ所ね…って、誰よこの子!? 私が主人公じゃないってどういう事よ!?」
PS Vita用ソフト『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 tr.』のCMより。こんな所でも次回予告のノリで平常運転なのだった。
「そんなの簡単よ。ビューンてかっ飛ばして、ガシャガシャって変形してズバーッて斬って、バババーッて撃てばいいだけよ。楽勝でしょ?」
同ゲームのCMの別パターン。ナオミからパラメイルの操縦のレクチャーを頼まれるも、アンジュが返した答えがコレ。
さながらどこぞの狙撃手のような天才肌っぷりを感じさせる発言である。当然、ナオミは「ゴメン、全然わからないよ」と困惑気味だった。
サリア「えぇっと…それが、『最高の舞台』なの…」
「はぁ…この素晴らしさが分からないなんて。『無軌道戦士バンダム』、戦場に散る命と、遺された者たちの愛…残酷さ、儚さ、そしてメカ…全てにおいて最高なのよ?」
ドラマCD『プリティ・サリアン、危機一髪!』より。アンジュが皇女時代に見たという「最高の舞台」を紹介するのだが、蓋を開けてみればまるっきり機動戦士ガンダム』のパロディであった。サリアがドン引きするのも無理はない。
(ゴルァ、タスク!! あなた、私の体で何やってくれてるのよ! 入れ替わったのをいい事に、豊満で形のいい胸の感触を存分に確かめたり、無防備な肉体を隅々まで味わったり、女体の神秘を存分に観察してたりしてたんでしょ! しかもサラ子の股間にまでダイブして!!)
『他の女の子の股間に飛び込むなんて許さないわよ! タスク、あなたが突っ込んでいい股間は私の股間だけよ!!』
ドラマCD『アンジュとタスク、ときどき犬』より。アンジュの身体と入れ替わってしまったタスクに吠え掛かって。
このエピソードではアンジュは犬のバルカンと入れ替わってしまっており、直前のシーンではタスクがサラマンディーネ(中身はヒルダ)に股間ダイブしてしまった後であった。
また、台詞の後半部分はサラマンディーネの秘密道具「ダダ漏れターバン」を付けられてのもの。まんざらではなかったらしい。それでいいのかアンジュ。

スパロボシリーズの名(迷)台詞

中断メッセージ

「はーい、今回の『スーパーロボット大戦』、いかがでしたかー? もちろん、私は撃墜数ナンバーワンのエースパイロットにしてくれるわよね? え!? 清楚なお姫様を期待してたのに暴力的で、気まぐれで、好き嫌いが激しい女が出て来た? ま、それでも最後には私のことが一番好きになってるはずよ。いいからしっかり育てなさい! それじゃ、またね!」
V』における中断メッセージ「自信満々のアンジュ」[4]より。見ての通り、完全に次回予告のノリである。因みに今作、ヴィルキス(とアンジュ)は継戦能力が高い上に強力なMAP兵器も持つので撃墜数を稼ぎやすい。
「…サリア…。精神コマンドは、あんたの大好きな魔法じゃないから」
『V』中断メッセージでサリアに対して。昔のスパロボではそれこそ「魔法のようなもの」と例えられたこともあったが、昨今の作品で本物の魔術師・魔法使いが出てきた挙句、これである。
「プレイヤーのみんな、そういうわけで、私達もちょっと席を外すね」
ヒルダ「ゲームを再開した時はあたしとアンジュのどっちかがいないかも知れねえぞ」
『V』中断メッセージ「ヒルダとアンジュ(1)」より。ヒルダから喧嘩を売られて。この時のアンジュは声こそ穏やかだが、表情が邪悪な笑顔になっている(これの場合、所謂『オリジナル笑顔』ではなく『ゲス顔』である)。ちなみにもう一パターン「ヒルダとアンジュ(2)」が存在し、内容はヒルダの部屋で決着をつける(意味深)というもの。
ペロリーナ「良い子のみんな~。ペロリーナだぺろ~♪」
ペロリーナ「今日はボン太くんと夢の競演だぺろ~♪ ボン太くん、よろしくぺろ~♪」
「あーっ! もうやってらんない! 暑いし、臭いし、おまけに相方は何言ってるかわかんないし!」
「え…あ…? やっぱり、顔出しはマズい?」
ペロリーナ「それじゃ、良い子のみんな~! またペロリーナとボン太くんと遊んでぺろ~♪」
『V』中断メッセージ「ペロリーナVSボン太くん」より。まさに夢の?競演である。何言ってるかわからないと言いつつ、ボン太くんに怒られて再びペロリーナに扮するあたりアンジュの謎のプロ根性が垣間見える。
もっとも「中の人が出てくる」という最大のタブーを犯しているため、ヴィヴィアン等には見せてはいけない光景だろう…。
「あんた達、何やってるのよ…」
『V』中断メッセージ「タスクVSエンブリヲ」より。原作第24話の二人のやり取りを改変したものだが、余りにも大人げない内容にドン引きしてしまう。

戦闘台詞

「野蛮で暴力的で反社会的な連中が!」
火星の後継者テロリストへの特殊戦闘台詞。原作序盤での皇女時代におけるノーマに対しての評価が元となっている。ある意味、アンジュ自身へのブーメラン発言になっている気が…。
「バナージ!殴ってでも止めるから!」
ユニコーンガンダムへの特殊戦闘台詞

シナリオデモ

アスラン「邪魔した事を怒ってるのか?」
「そうじゃない…でも今は、その機体の色を見るとムカムカするのよ」
『V』第15話アンジュ捜索ルート「孤島の出会い」より。どうやら、ヒルダの事を思い出した模様。
「キャッシュなら、スメラギさんに前借りした分を含めて、これだけあるわ! 十分でしょ!?」
『V』第16話アンジュ捜索ルート「絆、再び」より。『V』では、「モモカの身柄を取り戻す為にスメラギから借金をする」という無理な手段を取ってまでして膨大なキャッシュを工面している。
スメラギテッサ達は、(「プライドの塊」だと思っていた)アンジュのなりふり構わぬ行動[5]に戸惑いつつも、外の世界の人間達との交流を通して変化・成長していく彼女の姿を微笑ましく見守るのであった。
「…勧善懲悪ものに興味はないけど…あなたは個人的に許せない! 二度と悪事が出来ないように徹底的に叩いてあげるわ!」
『V』第18話「迫るデンジャラスゴールド」に於けるホイ・コウ・ロウとの戦闘前会話より。ノーマに対する差別発言をしたホイに激怒する。
「どうして、こう赤い機体に乗ってる奴ってのはクセが強いのよ…!」
『V』第24話ロンド・ベルルート「若さという力」でフル・フロンタルシナンジュを見ての感想。やはりヒルダを意識しているようだ。
刹那の話ってわかりにくいのよね。もっと上手に説明できないの?」
「あなたって本当に口下手よね。もうちょっと相手の身になって言葉を選びなさいよ」
『V』シークレットシナリオ「想いの形」より、訓練続きで疲れが溜まる中で刹那へと向けたボヤき。実際、刹那は不器用な人物なので、アンジュの指摘は的を得ている。
(今はこれを使う…! 常識や体面に囚われている場合じゃないんだ!)
(私は生きる…! 世界を壊してでも…!)
同上。とうとう音を上げ訓練から逃げ出す中、ある物を見つける。それは…ペロリーナの着ぐるみだった
「…ち…て…。今…脱ぐ…」
同上。ペロリーナの着ぐるみを着てかなめの前に現れたところ、彼女に悲鳴を上げられたので、誤解を解くために着ぐるみを脱ごうとするアンジュだったが、宗介が中に入ったボン太くんに同じパワードスーツだと思われ迎撃されてしまうハメに…。
「さっきのお返しよ!」
で、ゲイツらの襲撃により跳躍してきたヴィルキスに乗った後に仕返しでボン太くんを射撃。幸い、当たらず周りからも誤射と思われたが…どこぞのニュータイプを彷彿とさせる一幕である。
ルリ艦長…。ナデシコの離脱は、そのままでいいわ。だけど、ドラゴンは全部倒していく!」
「こんな腐った国でも、ここは私の故郷だから…」
(お母様やお父様との思い出は守る…。それが最後のけじめよ)
『V』第30話西暦ルート「裏切りの故郷」より。処刑されかけ、更にナデシコ部隊が攻撃を受けている状況だが思い出を守ろうとするアンジュの複雑な心境が垣間見える。
「ほんと、バカよ! どいつもこいつもバカばっかり! 世界は腐っているわ!」
「...壊しちゃおっか、全部...?」
ヒルダ「はあ?」
「出来そうじゃない? ナデシコソレスタルビーイングの全ての戦力を使えば」
「それでも足りなきゃ、宇宙世紀世界に行って、あっちの連中も引っ張り込めばいい!」
ヒルダ「お前...本気か?」
「少なくとも、歴史があるってだけでふんぞり返ってる始祖連合国は潰す!」
「私を虐げ、辱しめ、貶める事しか出来ない世界なんて私から拒否してやる!」
同上。ソレスタルビーイングやナデシコという信頼できる仲間がいる為か、原作以上に強い決意を持っている。
「ごめんね、舞人。私…ヒーローって柄じゃないから」
「それがどんなに崇高な使命でも自分の目で見て、考えて、自分で決める…。誰かにやらされるのは御免なの」
『V』第31話西暦ルート「永遠の自由」より、原作同様にジルへとリベルタスを拒否した際の台詞。
実際、アンジュが劇中でやった事は両方の地球を消滅から救ったものの、自身の生まれた地球の文明を崩壊へと導いている(しかも「こちら側の地球人を救う」という気すら無かった)。
「正義の味方」である舞人へ向けて言っている事もあり、「自分の頭で考えた上で、(正義の為ではなく)自分の為に行動する」アンジュというキャラクターをより端的に表現した台詞となっている。
「私は生きる…。そのためなら誰かを殺してでも、世界を破壊してでも…」
「今までだって人間相手に戦ってきたのよ。たとえ、ドラゴンが人間でもやる事は変わらないわ」
同上。人間同士で戦ってきた為か原作と異なり、ドラゴンの正体を知ってもなおドラゴンと戦う事を厭わない姿を見せている。(前例も存在するが)原作よりも逞しくなっている。
「借り物の銃のおかげで照準がずれた…。でも、次は外さない」
「私の邪魔をするのなら容赦はしない。その空っぽの頭でも理解できたのなら、さっさと消えなさい!」
『V』第38話西暦世界ルート「歪む世界」より。原作第23話にて市民を射殺する場面の再現だが、『V』では銃が借り物だったためか殺すまでには至らなかった。もっとも、最初の台詞からしてやはり殺す気でいた事が伺える。
「私はもう…アンジュリーゼじゃない。だからシルヴィア…あなたは、あなたの足で歩きなさい」
シルヴィア「で、でも…」
「出来ない…なんて言わせないわよ」
シルヴィア「は、はい…!」
『V』通常ルートエピローグでシルヴィアから「今後どうすれば良いのか?」と相談されるも、こう諭した。三行目はゲス顔で言っている辺り、スパルタ方針に転換したと言えなくもない。

ファクトリー

「…色々と言いたい事がある」
宗介「俺もだ」
「だけど、みんなの夢を壊したくないから、今回だけは黙ってる」
宗介「そうしてくれると助かる」
「じゃあね、ふも野郎」
『V』シークレットシナリオ「想いの形」クリア後のファクトリーイベントにて。お互いに中の人に気付いてしまった様子。

搭乗機体

グレイブ
初出撃時の搭乗機。
ヴィルキス
愛機。

余談

  • アンジュを演じた声優の水樹奈々氏は、『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』が放送終了された2015年のハロウィンにおいてアンジュの仮装を行っている(TOKYO FMラジオ番組『水樹奈々のMの世界』2016年10月17日放送分より)。
    • なお、水樹氏曰く「アンジュの衣装はヘソや太ももが多く露出しているので、身体が冷えて大変でした」との事。

脚注

  1. とはいえ、この時のアンジュの態度から察するに、市民を皆殺しにしなかったのは情けや良心に起因するものではなく、「単に面倒臭い、あるいは時間や弾丸が勿体無いと判断しただけ」とも否定できないのだが…。
  2. 台本では、もっと際どく生々しい台詞も多数候補として挙がっていた模様。
  3. しかしながら、口ではこう言いつつも、おそらく今生の別れとなったであろう妹のシルヴィアを想ってか、アンジュはわずかに寂しげな、憂いの有る表情を見せている。
  4. アンジュがショートヘアの(1)と、第39話クリア以後のセミロング版である(2)が存在するが、台詞自体はまったく変わらない。これは「パラメイル第一中隊からの挨拶」も同様。
  5. なお、スメラギによると「アンジュは自ら頭を下げて借金を申し込んできた」との事。

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