雷鳳
2013年1月25日 (金) 13:43時点における202.148.250.93 (トーク)による版
DGG-XAM3 雷鳳(LIOH)
- 登場作品:バンプレストオリジナル
- 分類:ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン【3号機】(の予定だったが未承認の為、結果的にはダブルGシリーズではない)
- 形式番号:DGG-XAM3(抹消されているため公式には存在しない)
- 全高:48.3 m
- 重量:122.5 t
- 動力:不明
- 追加ブースター:プラズマコンバータ
- 開発者:カオル・トオミネ、ミナキ・トオミネ
- 所属
- 主なパイロット:トウマ・カノウ
- メカニックデザイナー:土屋英寛
『ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン』(ダブルG,或いはDGG)の3号機に画期的なマン・マシン・インターフェイス「システムLIOH」を搭載した機体。接近戦、格闘戦を得意とし、その蹴撃は強力。また、システムLIOHは搭乗パイロットの特性を学び、その潜在能力を引き出すものであり、戦闘用のOSであると同時に兵員養成システムでもある。なお、開発者のカオル・トオミネ博士の遺志により、DGGシリーズ3号機としての承認は受けていない。
戦乱の中で偶々居合わせたトウマ・カノウの手で運用されることとなり、彼の熱心な努力により雷鳳を超えた機体・『大雷鳳』へと強化される。
『電撃ホビーマガジン』の連載企画によると、ダブルGの3号機は元々忍者ロボとして開発された機体であるため、本機にも腕に鎖かたびら状のモールドが施されている。また赤いマフラーは蹴り技主体の機体ということで取り付けられたことが明かされており、仮面ライダーをモチーフにしたことが示唆されている。そのモチーフデザインは『第2次スーパーロボット大戦OG』でジンライとして登場した。こちらは武装からして本格的に忍者になっており、それを改修した本機もまた動きがより忍者に近くなった。
アウセンザイター同様、誤記の多い機体。読み方が『らいおう』なので雷凰と書かれる事もあるが、正しくは雷鳳である。これは鳳は雄、凰は雌を表す為で、第2次OGにおいて機体名を決める時にトウマが「システムLIOH機体だからライオウ、雷の鳳凰の"凰"で雷凰」と提案したが、ミナキにその点を突っ込まれて雷鳳となったシーンがある。
登場作品
αシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 近接戦闘の機体で、軒並み射程が短い。雑魚を蹴散らすのには向かない為対ボス戦闘に使うのが良いが、初期武装の攻撃力は物足りない。バリアや分身のような防御系の特殊能力が無いのも痛い。主人公のトウマと共に機体も成長するタイプなので、一連のイベントを経てライジングメテオが追加されてからは攻撃力不足も解消される。しかしこの段階は強化改造されるまでの繋ぎに過ぎず、やはり大雷鳳になってからが本番。
OGシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- パッケージイラスト及びPV第4弾にも登場し、トリを務めた。また、企画段階での姿がジンライとして登場。終盤に鋼龍戦隊が鹵獲し、第3次αと同様にトウマの乗機となる(ちなみに「雷鳳」の名付け親もトウマ)。ジンライの時に冠されていたダブルG3号機の称号は、ジンライの非道に心を痛めたミナキによって改修された際に取り下げられた。攻撃力は高く、燃費もいいがスーパー系としては頼りないHPと装甲が欠点。とはいえ、トウマの底力と今作で追加された分身である程度はカバーできる。ツインを組む際に本機と相性がいいのは、武装・性能・特殊能力が似たような傾向を持つヴァイサーガあたり。
装備・機能
武装・必殺武器
- ハーケン・インパルス
- 両脚のプラズマコンバータを使用し、脚部からプラズマを打ち出して攻撃する。第3次αでは回し蹴りで、第2次OGではオーバーヘッドキックで打ち出す。
- カウンター・ブレイク
- 両手からプラズマを発生させて、相手を拘束してから蹴飛ばす。 第3次αではプラズマを地面に流して回し蹴りで、第2次OGではプラズマを直接敵に当てて飛び蹴りで蹴飛ばす。
- ライトニング・フォール
- 両脚のプラズマコンバータを使用して、機体全体をプラズマを纏って急転落下して、その衝撃でダメージを与える。第3次αでは真上に飛んでブースターで加速を付けた飛び蹴りで、第2次OGでは回転蹴りで竜巻を発生させ敵を拘束してから真上から叩き落す蹴りになっている。第3次αでは3発の弾数制だが、第2次OGでは消費20になった。なお、直前の疾走はいわゆる「ニンジャ走り」。ZLAIの影響が微妙に残っているらしい。
- ライジング・メテオ
- 第3次αでは最初に殴りつけ数回蹴った後、相手を蹴り上げ空中で連続蹴り、留めの一撃で蹴り砕く。爆発を背後に“腕組み”する雷鳳の姿が印象的。なお、この技以外では雷鳳は攻撃に腕をほとんど使わない。第2次OGでは全ての攻撃を蹴りで行い、空中での連続蹴り上げが最初の蹴り落としで叩き上げた岩を使ったものになっている。この際、蹴り飛ばした後、残像を残しつつ飛んでいく相手よりも速く動いて先回りするなど、凄まじい機動性がうかがえる。また、初出では消費70・射程1とまさにスーパー系の必殺技だったのに対し、第2次OGでは射程1~4、消費30と見違えるほどパワーアップし、非常に使いやすくなっている。ただし“腕組み”は無くなった。
特殊能力
- システムLIOH
- 気力130以上で格闘・命中・技量に+20。破格の能力だが発動ムービーはなく、10話「激震の地底帝国」でライジングメテオと引き換えになくなる。第2次OGでは「雷迅昇星」でミナキによって爆破され、物理的に排除された。なお、第2次OGではDMLのモーション負荷を抑えるためにLIOHのレジスター(抵抗器)を使用しており、これを爆破して以降は機体の操縦が困難になった。
- 分身
- ジンライの名残なのか、第2次OGではこちらも所持。接近戦特化の割に打たれ脆い雷鳳にとってはありがたい能力。傾向がよりヴァイサーガに近くなった。
- パイロットブロック
- 第2次OGでLIOHと引き換えに所持。システムLIOHの件でパイロット保護が強化されたのだろうか? 今作ではP系の特殊武器を持つ敵が多いので実に助かる。
移動タイプ
機体BGM
- 「闘志、果てなく」
- 雷鳳及びトウマのデフォルトBGM。
対決・名場面など
- 対ベミドバン
- バルマーの猛将、バラン・ドバンの駆る巨大な機体を相手に、幾度となく戦いを繰り広げるトウマと雷鳳。しかし、越えられない壁を前に焦るトウマは次第に力のみを追い求め、闘志が空回りするようになって行く。その様はバランからも失望され、最後には相手にすらされなくなる。それでも意地のみで挑んだ雷鳳最後の戦いは、ベミドバンの鉄球の前に闘志もろとも完全粉砕されるという敗北で幕を閉じる……。
- その猛威、羅刹の如く
- 地球に降りたαナンバーズは、早乙女研究所に襲来した星間連合を退ける。だが、帰還しようとしたその時、雷鳳に異変が起こる。突如としてシステムが再起動し、闘争心に囚われたトウマは雷鳳諸共暴走状態に陥ってしまう。羅刹の如く荒れ狂う雷鳳の前に翻弄される一行だったが、ダイゼンガーの一閃が雷鳳を破壊し、ミナキの叫びと共に事態は収拾される。その後、目覚めたトウマがミナキから告げられたのは、雷鳳の根幹であり、彼が必死に使いこなそうとしていたシステムLIOHの真実……先ほど起動したそのファイナルモードとは、操縦者を極限状態に叩きこんで火事場の馬鹿力を発揮させ、最終的には廃人にしてしまうという、人道を無視した最悪のシステムであるという事実であった……。
- 駆け上がる稲妻
- 暴走の一件の後、修復され、システムLIOHが取り除かれた雷鳳にはある改修が施されていた。それに対応すべく、トウマは鉄也の教えを受けつつ特訓に明け暮れる。そんな中、科学要塞研究所を狙って地底帝国が来襲。敵部隊の中にいた幻魔要塞ヤマタノオロチが、突如研究所に向けて突撃を開始する。だがその時、研究所から雷鳳が出撃する。そして、今までとは違う見事な動きでヤマタノオロチに接近すると、稲妻の如き一撃でそれを弾き飛ばす。雷鳳に施された改修とは、ダイゼンガー同様のダイレクト・モーション・リンクの搭載であり、トウマの特訓はそれを使いこなすためのものであったのだ。そして生み出された成果たる必殺技「ライジングメテオ」。生まれ変わった雷鳳を駆り、トウマは再び戦いに臨む。
- 荒れ狂う雷の狂戦士
- 第2次OG第49話「闘志、炎に燃ゆる」より。鹵獲されたジンライは「雷鳳」と名と姿を変え、鋼龍戦隊と共にガイアセイバーズが仕向けた量産型ジンライとを退くことに成功。だが、雷鳳が標的を確認した瞬間、に内臓された「システムLIOH」…それに仕込まれたBSKモードがトウマを荒れ狂う闘争心に飲み込み、機体共々狂戦士の如く標的を蹴散らす兵器と化した。一行は苦戦しながらも何とか雷鳳を取り押さえることに成功し、パイロットのトウマも事なきを得た。しかし、その危険性を知った一行は最悪の場合、雷鳳を解体すると言う事をミナキに伝えていった…。