カオル・トオミネ

2013年1月19日 (土) 01:28時点における113.213.250.9 (トーク)による版 (→‎名台詞)

カオル・トミオネ(Kaworu Tomine)

元EOTI機関に所属していた科学者で、ミナキ・トオミネの父。

αシリーズでは名前が出てくるのみ。OGシリーズではOG外伝にて存在が言及され、第2次OGで正式に登場した。戦闘用人工知能の開発においてはビアン・ゾルダークをも凌ぐ才能の持ち主であったが、猜疑心が強く、他人からの評価を意識し過ぎるなど性格には相当に問題がある人物であった。

自らの才能を評価しなかったビアンを一方的に逆恨みしている。DGG3号機の設計を元にガイアセイバーズで「ジンライ」を開発。あえてダブルGの名を冠したのは、ビアンが作ったダイナミック・ゼネラル・ガーディアンを、自分が製作したジンライを用いて破壊することで自身の優位性を世に示せると考えたためである。自らが開発したジンライ制御用の戦闘用AI「システムZLAI」と兵員育成機能を持つマン・マシーン・インターフェースである「システムLIOH」をジンライに搭載している。さらにシステムLIOHには保険としてBSKモードという隠された機能が設定されており、ひとたび発動すればパイロットすらもパーツとして行動し、ダブルGを攻撃するように仕組んでいた。

序盤から度々ジンライを鋼龍戦隊に送り込み行動を妨害する。ジンライを奪取されてしまってからは決め手に欠けるようになり、最後はグランド・クリスマスに向かう鋼龍戦隊を自ら迎撃する。システムLIOHのBSKモードを強制発動させるコードにより、一時は雷鳳を支配下に置くが、ミナキの事前策とトウマの力のタッグの前に敗北した。

外見は剣呑な老爺といった所で、悪役忍者軍団の頭領に相応しい。華やかな名前とは正反対の怪しさてんこ盛りの風体に吹いた人も多いと思われる。上忍扱いされることの多いジンライだが、ロボット図鑑ではジンライは中忍扱いである点を踏まえると、上忍の位置にはカオルが当てはまると思われる。

登場作品と役柄

第2次スーパーロボット大戦OG
地上ルート#33「偽面の報復者」にて初登場。ダブルGに対し並々ならぬ執念を燃やすが、ジンライを奪取されて以降は落ち目となる。地上ルート#55「雷迅昇星」にて戦場へ赴くが敗北。乗艦こそ爆発したものの、生死ははっきりとはしておらず、復讐の決意を固めていたことから今後も登場する可能性は無いわけでもない。

人間関係

ミナキ・トオミネ
娘。OGシリーズでは養女。かねてからビアンに対する憎しみを語っており、ジンライとシステムLIOHの開発に従事させていた。幸いに娘は父の影響を受けておらず最終的には決別される。結局の所、復讐以外のことは眼中に無かったのかも知れない。第3次αでも過去にシステムLIOHの被験者として扱っていた事もあり、OGシリーズ同様の関係だったと思われる。
トウマ・カノウ
直接対峙したのはOGシリーズのみ。若造と呼んで高をくくっており、システムLIOHの真価を発揮するパーツとしか見ていなかった。しかし、想像を超えるトウマの底力に手痛いしっぺ返しを喰らう。
アルテウル・シュタインベック
上司。彼からは「エルデやザパトと同じ人種であり、道さえつけてやれば裏切ることはない」と性格を把握されていた。
エルデ・ミッテ
同僚。戦闘データの共有を行っており、量産型ジンライの制御にはAI0・Mが採用されている。しかしエルデ側からのデータはダミーであった上、彼女の企みが元でジンライを鹵獲されるという大失態を犯す羽目になる。
ヴィルヘルム・V・ユルゲン
彼のODEシステムにも対抗心を燃やしていた。
キサブロー・アズマ
ダブルGの技術が応用されていたコンパチブルカイザーも破壊の対象として見なしており、37話「頑鉄番長Gバンカラン」では浅草を襲撃する。おかげで町が火の海となりかけた。

名台詞

「ミ、ミナキ! システムを破壊したのか! 私とお前とで作り上げた、システムLIOHを!」
55話、システムLIOHを強制爆破してトウマを救ったミナキに対して。ミナキがとうに自分の手を離れていることにこの瞬間まで気づいていなかった。子供とのコミュニケーションは大切にしましょう。
「そ、そんなアナログな方法で!!」
システムLIOHを失って尚、雷鳳の力を引き出して見せたトウマ。『特訓』と言う、そのあまりに愚直な解決策に思わずツッコんでしまった。
「あり得ん、あり得ん、あり得ん! 私のジンライが! システムLIOHが!」
「私のシステムは、誰の物より優れている! ユルゲンより! アズマより! ビアンより!! そう、私が最も優秀なのだ!!」
「見ているがいい、ミナキ! 私は必ず! 必ずや、ダブルGを…………!!」
55話にて最期の台詞。トウマの闘志を以てしてもその性根を叩き直すには至らなかった。分岐の関係でその場にはいなかったが、もしコウタリューネがこれを聞いたらどんな思いをしたのだろうか。