マシュマー・セロ
マシュマー・セロ(Mashymre Cello)
- 登場作品:ガンダムシリーズ
- 声優:堀内賢雄
- 種族:地球人(後に強化人間)
- 性別:男
- 生年月日:宇宙世紀0069年10月29日
- 年齢:18歳
- 身長:185cm
- 体重:70kg
- 血液型:AB型
- 趣味:演劇鑑賞
- 特技:フェンシング
- 好物:フランス料理
- 所属:ネオ・ジオン軍
- 階級:なし(強いて言えば騎士か)
- キャラクターデザイン:北爪宏幸
『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場するハマーン・カーン配下のパイロット。巡洋艦エンドラの艦長を務める。
ハマーンに絶対の忠誠を誓い、ハマーンに貰ったバラが枯れないようにコーティング処理をほどこし、肌身はなさず持ち歩いている。容姿端麗だが、ハマーンへ尽くすあまりに変な言動を繰り返す、二枚目半的な存在である。
しかし、部下のゴットンからシャングリラの病院に入院しているアーガマの傷病兵を人質にしてしまおうという作戦を提案された際は、作戦内容の卑劣さに激怒して拒否するなど、戦い方に関しては非常にフェア。またコロニー落としを実行した後に「騎士としてどうなのか」といった苦言を漏らしていたり、MSを使ってコロニーを制圧しようとした際にもアクシズの印象が悪くなることを心配するなど、人間的にも割と優しい人物でもある。
シャングリラに入港したアーガマに攻撃をしかけてジュドー・アーシタに撃退されて以来、ガルスJ、ズサ、ハンマ・ハンマとMSを乗り換えてはジュドーに挑み、その度に敗退していた。
度重なる失敗と、同僚キャラ・スーンの振る舞いに辛抱たまらず、軍規違反を覚悟でエンドラを降りる決意を固める。その際に当時の部下であるグレミー・トトに強く慰留されるも、信頼を寄せるゴットンはすっかりキャラ派になっており、気落ちしながら艦を離れることに。以降アーガマの前に姿を見せることはなくなり、その間ハマーンへの忠誠心を肥大化させた強化人間としての調整を受けてしまう。そのため精神は極度に不安定となり、副官イリア・パゾムの監視のもとで作戦行動をとることになる。ダブリンへのコロニー落としを成功させ、パイロットとしては身体から凄まじいオーラを立ち昇らせながらザクIII改を駆り、プルツーのクィン・マンサを退けるなどの目覚ましい戦果をあげる。その戦闘から帰還中、グレミー派のラカン・ダカラン率いるスペースウルフ隊と戦闘になり、半ば暴走状態になりながら自爆し、戦死する。
漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』にも登場(当時12歳)し、ハマーン16歳の誕生日に行われたアクシズ凱旋およびミネバ・ラオ・ザビの世話役就任記念パレードにて、沿道から一輪のバラを手渡し「いつかきっとお側に参ります!」と告げ、幼少時からハマーンを想っていたことが伺える。また、バラの描かれたシャツも着ており、当時からバラは彼のトレードマークだったようである。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦
- DC所属。序盤から登場する。
- 第2次スーパーロボット大戦G
- DC所属。シュラク隊が初登場するステージで、まだ新兵であるグレミー・トトと出撃している。
- 第3次スーパーロボット大戦
- DC所属。ゴットンやキャラ・スーンと漫才のような会話を繰り広げる。異星人に対抗する為、一時的にNPCとして協力してくれる。シナリオ「宇宙の渦」において、説得できるが必ず失敗する。出番がそれなりに多いためか、原作通り様々なMSに乗る。乗機はズサ、ドライセン、ドゴス・ギア、バウ、ザクIII改。
- PSリメイク版では、F・F完からの顔グラ流用キャラが殆どの中で、全登場人物中No.1と言っていい程のイケメン顔グラを新規で書き起こされ、戦闘用及びイベント用のみの物も含め、多数の表情パターンまで与えられるという厚待遇を受けている。
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- ノイエDCのパイロットとして登場。部隊の指揮官なのか、多数の顔つきパイロットが同時にいる中でも中心的に会話に出ることが多い。今回は強化人間ではなくなっている。にもかかわらず最後はゲーマルクで出てくる。なぜかザクIII改は登場しない。
- スーパーロボット大戦F
- DCのパイロットして登場。今回から声が入った。シナリオ「和平成立」でロンデニオンの人質を解放する。レベルが上がると強化人間技能を覚えるようになるが、データを改造しない限りそのレベルに達しない。
- スーパーロボット大戦F完結編
- レベルが高くなるので自然と強化人間が有効になる。DVEが用意されている。ゴットン、イリアとトリオで登場することが多い。DCとの決戦時にHPが半分以下になると台詞の後に精神コマンドを使う。また、マシュマーが先に倒された場合はゴットンが台詞と精神コマンドを使うようになる。また、キャラ的に立ち位置が似ているギャブレット・ギャブレーと戦闘前会話がある。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 死の間際のDVEがあるが、奇跡が発動するだけで撃墜時の台詞ではそれ以前同様、脱出したように見える……が、以降のαシリーズには登場しないので生死は不明瞭。声を聞いただけでクワトロがシャアである事を看破した。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- ザクIIIに乗って登場する。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第2部
- 第1話から何度か交戦する。一貫して、ザクIIIに乗っている。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
- ネオ・ジオンとの決戦まできっちり登場する。強化人間・防御レベルが高く、侮れない。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 第2部第1話からその後も登場するためハマーンより目立っている。戦闘デモにも出演している。強化人間になるも、衣装は最後まで初期のまま。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- ハマーンの懐刀的な扱い。敵として戦うのはアクシズ内部での登場が、最初で最後となる。乗機はザクIII改。一応死亡時にはジュドーとのやりとりがあるが、特に戦闘前の会話は用意されておらず、ゴットンは既に死んでいるのか登場せず、キャラは居るが特に絡むわけでもなく、イリアも居ないので、今回は結構地味である。
- スーパーロボット大戦R
- 最初はハンマ・ハンマ、その後はザクIII改に乗る。ただしルート選択次第では一度も戦わない。
単独作品
- スーパーロボット大戦64
- 正式に仲間にできる唯一の作品。フラグを立てるとアクシズ壊滅後の終盤にザクIII改に乗って援軍として登場し仲間になる。だが、キャラ&ゲーマルクとの二択であるため、機体性能の差から好きな人にしか選んでもらえないかもしれない。
パイロットステータス設定の傾向
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
パイロットBGM
- 「サイレントヴォイス」
人間関係
ネオ・ジオン
- ハマーン・カーン
- 上司というよりは主君と呼ぶべき存在で、これでもかと云うほど絶対的忠誠を誓う。『ΖΖ』序盤では彼女に助言を受ける自身を回想する(というよりは妄想)場面が何度もある。その忠誠は最後まで揺るがなかったが、一方でハマーンの方は使い易い駒として見ていた面がある。
- ゴットン・ゴー
- 副官。ボケとツッコミの名コンビだった。
- キャラ・スーン
- 監視役。彼女もゴットンに並ぶボケとツッコミの名コンビ。仲間としての信頼関係はあり、マシュマーが戦死した際は仇を討とうとした。
- グレミー・トト
- 当初はマシュマーの部下。マシュマーが更迭された際にはただ一人ついて行こうとする態度を示したが、後に敵対関係となり、マシュマーはグレミーを悪い奴だと評した。
- ラカン・ダカラン
- 原作では、最終決戦において彼のドーベン・ウルフ率いるスペースウルフ隊によって死闘の末に、撃破される。SRWでは敵同士にならない作品においては割と仲は悪くない。特に『第4次(S)』では苦戦気味のマシュマーに対し彼なりの心配をかけている。
- イリア・パゾム
- 新しい副官。実は強化人間になったマシュマーの監視役。
- パンパ・リダ、ビアン、ワイム
- 部下。三人でガザの嵐隊を構成する。
- デザート・ロンメル
- 小説版で共闘。
エゥーゴ
- ジュドー・アーシタ
- ライバル? 何度も対決。再登場した後半以後は再戦が無く終わってしまった。
- ファ・ユイリィ
- 彼女に一目惚れする。マシュマー曰く「天使のような女性」「下町に可憐に咲く一輪の花」とのこと。まあ間違ってはいないか…?
その他
- ヤザン・ゲーブル
- 小説版で共闘。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
宇宙世紀ガンダムシリーズ
- シャア・アズナブル(クワトロ・バジーナ)
- 原作で面識があったかどうかは不明。『α』では、序盤で交戦した際に声を聞いただけで、エゥーゴに参加していたクワトロをシャアだと看破した。
- ギレン・ザビ、キシリア・ザビ、ドズル・ザビ
- 『F完結編』にて突如復活した彼らの監視をハマーンから命じられる。
- ジェリド・メサ
- 旧シリーズでは同じDC所属であるが、彼の事をやや軽んじている。
- バスク・オム
- 旧シリーズでは同じDC所属で立場的にはバスクの方が上であるが、マシュマー自身は彼の事を嫌っている。
- シーマ・ガラハウ
- 旧シリーズではDC、その後の作品ではジオン軍の同僚。『IMPACT』では性悪な彼女の言動を苦手としており、「やはり女性はハマーン様しかいない」と思う事で心の均衡を保っていた。一方のシーマも『第3次』ではキャラとの漫才を繰り広げるマシュマーにあきれ返っていた、
アナザーガンダムシリーズ
リアル系
- ギャブレット・ギャブレー
- 様々な意味で似た者同士。『F完結編』では会話イベントが用意されている。
スーパー系
名台詞
- 「力強さの中にも優美さと気品を失わない…いいMSだ。まるで、このバラのように…」
- ガルスJを初めて見た時に評したセリフ。
- 「風通しが良くて結構!」
- コクピットハッチがまだついていないにも関わらず、ガルスJで出撃した時のセリフ。
- 「私は胸のバラに賭けて、お前を倒す!Ζ、覚悟!」
- マシュマーのハマーンに対する忠誠心を最も象徴したセリフ。
- 「おのれっ!卑怯な奴らだ!許せんっ!!」
- 「私はコロニーを落とし、多くの人々の命を奪った。このバラは私には重い」
「騎士はすべからく詩人であるのだ。猛々しいだけでは野獣と一緒だ」 - 強化処置を受けた後、イリア・パゾムに薔薇を捧げた時のセリフ。強化を受けながらも、彼の優しさ、人間らしさが垣間見えるセリフである。
- 「悪には悪の報いが、罪には罪の報いが下されるのだ」
- グレミー・トトの反乱の際、部下の士気を上げる為に行なった演説より。
- 「グレミーは反逆者である。悪い奴と言う事だ」
- 「このマシュマー・セロ、己の肉が骨から削ぎ取れるまで戦う!」
- 死の間際、スペースウルフ隊に決死の特攻を仕掛けた際のセリフ。
- 「ハマーン様…、バンザァァァァイ!!」
- 上記の特攻後、ラカン・ダカラン率いるスペースウルフ隊の機体を巻き込み、ラカンを戦慄させた凄絶な自爆の際のセリフ。スパロボでは上記と共にDVEに採用されることも。
- 「わたしもニュータイプ・・・だからこそおまえと戦えた」
- 「しかししょせん地球の緒をひいたニュータイプだったのか・・・・」
- 村上としやの漫画版ではジュドーとの再戦を果たすが敗北。上記の台詞の後に爆散する。
スパロボシリーズの名(迷)台詞
- 「‥‥ゴットン、私はそういう卑怯なマネが大嫌いなのだ! 多勢に無勢とは、異星人どもめ、かえすがえすも卑怯な!!」
「ゴットン(また始まったよ‥‥)
「ゴットン、なにをボーッとしている! ロンド=ベルの奴らを助けるぞ!!」 - 『第3次』「シャングリラ」より。ロンド・ベルと異星人が戦っている最中に登場し、ゴットンは「ロンド・ベルを倒すチャンスだ」と口走るが、マシュマーはこれを否定。あくまで敵は異星人と主張しNPCとして共闘する。
- 「ハマーン様もおっしゃっておられた。時には厳しい教育も、今の若者には必要なのだとな!」
- 『F』リアル編第4話「非情のテロリスト」より。ヒイロに共闘を持ちかけるも、「消えろ」だの「DCの雑魚」だの言われた為に逆ギレ発した台詞。この後、マシュマーはヒイロも攻撃対象に入れる。
- 「ならば我らはまた一時的にでも同志となるわけだな。よし、グレミーに従う反逆者どもを今ここで叩きつぶすのだ!」
- 『64』独立軍ルート「アクシズの攻防(前編)」より。マーチウィンドがハマーンよりも先にグレミーを倒す姿勢を見せたため、一時的に休戦を認めた際の台詞。
- 「何をやっている、マーチウィンド!グレミーはアクシズ内部にいるはずだ。ここは我々が引き受ける。お前たちはアクシズへ行け!」
「これは我々の戦いである!ハマーン様の騎士としてしんがりを務める義務があるのだ!」
「心配は無用だ!お前たちとの決着も、いずれ必ずつける!行け!!」
「お前たちとの決着もついていないのだ。私もあとからはせ参じる。ここは私にまかせて先へ行け!」 - 同上。グレミーを倒す事を優先したマシュマーは、自分とキャラだけではグレミーを倒せないと悟ったのか、マーチウィンドをアクシズへ突入させるための時間稼ぎをすると申し出る一方で、グレミーを倒すことを依頼する。
見ての通りどう考えても死亡フラグそのものであり、事実マーチウィンドとの決着が付くことは無かった…。しかしこの後予想の斜め上を行く展開が待っていようとは。 - 「ハマーン様は、真に地球圏のことをお考えになられていたお方だ。地球潰しをやるような輩とは違う!私はここで戦い勝つことによって、そのハマーン様の遺志を体現して見せる!それがともに死ぬこともできずに生きながらえた私の唯一の道なのだ!」
- 『64』「シャアの反乱」において味方増援として現れた際の台詞。ほぼ原作通りの最後に見えたが生きていたようである。唯一の欠点は愛機の性能がキャラより劣ることである…。
- 「青臭い戯れ言で勝てると思うな! 戦争は愛と忠誠心…! それがすべてだっ!」
- 『IMPACT』第2部宇宙激震篇第1話「出撃」より。「正義と信念に勝った者が勝利を得る」と告げたデュークの主張を上述の持論で一蹴するが、マリアから「(頭の中身が)大丈夫なの?」と突っ込まれた。
- 「関係ない! 我らがスペースノイドにとって、地球に居座り続ける連邦こそ悪ッ! そんな星など異星人にくれてやる!」
- 『IMPACT』第2部宇宙激震篇第17話「たとえ我が命つきるとも」より。沙羅から地球圏の危機を無視して戦いを仕掛けてくる姿勢を批難され、口にした暴言。あまりの無茶苦茶な論理にガイですら呆れ返るが、ただ一人クワトロだけはマシュマーの言葉に感じ入るものが有ったのか、意味深な沈黙を発していた。