PS装甲
フェイズシフト装甲(Phase Shift Armor)
『機動戦士ガンダムSEED』及び『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』などに登場する特殊装甲。なお、発展型のトランスフェイズ装甲、ヴァリアブルフェイズシフト装甲もこの項目で説明する。
装甲に通電させることで特殊素材が相転移(フェイズシフト)して硬化し、殆どの攻撃を無力化する。そのエネルギーの総量により防げる攻撃手段は拡大する。モビルスーツでは実弾兵器や実体剣止まりであるが、要塞クラスともなれば高エネルギー砲すら無力化できる。
この理論は応用が利き、関節部への負荷を緩和するなど様々である。しかしながら、電力を使用する以上は限界時間があり、コストも高騰するので、これを採用する兵器は限られている。
設定の変遷
SEEDが始まった当初は「発動すると色が変わり、ビーム以外を無効化する」という基本設定しかなかったのだが、SEED終盤ではジェネシスが陽電子砲を防いでおり(原理的に不可能のはずだが)、外伝やDESTINYではVPS装甲の「色により消費電力と強度が違う」という設定が登場したので機体のカラーリングとの矛盾が多くなった。
例として「最も出力と強度が高いのは赤系」との設定からセイバーガンダムは砲撃型なのに装甲で電力を無駄遣いしていたことになる。また「ビームサーベル同士の干渉はできない」設定との兼ね合いで∞ジャスティスは装甲だけでデスティニーのビームブーメランを防いでいることになり、劇中の演出と設定の矛盾が指摘されている。
シリーズ全体
第3次αで初登場。ビーム属性以外を軽減するバリアという特性は名有りの敵MSの撃破難易度向上に一役買った(攻撃の手段が整わない序盤は厄介)。
Z以降は特殊装甲扱いになり、バリア貫通武器では無効化できなくなった。
フェイズシフト装甲(Phase Shift)
主な説明は上記参考。但し、これを使用したモビルスーツはエネルギーの消耗が激しく、長時間の使用が限られている。そのため、改良されつつ、様々な理論に応用されることとなる。また、待機状態の灰色からフェイズシフトすると色が変わる。ストライクガンダムを始めとする初期のSEED系ユニットに搭載されている。
- 第3次α:ビーム兵器以外のダメージを2000軽減。消費EN10。
- J:ビーム兵器以外の一部武器を除くダメージを800軽減。消費EN10。本作では武器の隠しステータスでPS装甲無効が存在する。
- W:ビーム兵器以外の一部武器を除くダメージを1000軽減。消費EN5。
- Z:ビーム兵器以外のダメージを2000軽減。消費EN10。本作から特殊装甲の区分が出来たのでそちらに分類される。ビーム属性がなければバリア貫通武器でも無効化できない。実はVPS装甲と同じ効果。
- K:ビーム兵器以外のダメージを1000軽減。消費EN10。やはりビーム属性がなければバリア貫通武器でも無効化できないが、それとは別にPS装甲貫通属性が武器の隠しステータスで存在するので注意。今回はVPS装甲の下位仕様。
トランスフェイズ装甲(Trans Phase)
通常装甲とPS装甲の二段装甲。直撃時のみ発動するため、エネルギーの消耗を抑えることができる。外見上は色が変わらない。ただ、この理論を応用した技術は現段階では見られない。主にカラミティガンダムなど、地球連合側のユニットに採用されている。なお、ブルーフレームセカンドにも同様の装甲機能が搭載されているが、これはロウ・ギュールがPS装甲の問題であるエネルギー消耗を解決しようとして自力で考え出したものをモルゲンレーテが再現したものであり、地球連合軍のものとは無関係。
- 第3次α:ビーム兵器以外のダメージを3000軽減。消費EN10。
- J:ビーム兵器以外の一部武器を除くダメージを800軽減。消費EN5。消費ENを節約して効果は同じという点で原作に忠実。
- W:ビーム兵器以外の一部武器を除くダメージを1000軽減。消費EN5。
ヴァリアブルフェイズシフト装甲(Variable Phase Shift)
PS装甲へのエネルギー供給をコントロールすることで、消耗を抑えたもの。消費度合いにより色が複数のバージョンに変化する機種もある。ザフトの独自技術であるが、鹵獲したガンダムから地球連合にも齎された。主にSEED DESTINY世代のユニットに使用されている。
- Z:特殊装甲扱い。ビーム兵器以外のダメージを2000軽減する。ビーム属性のないバリア貫通武器では無効化できない。消費EN10。PS装甲の改良型のはずだが、Zでは同じ効果。
- K:ビーム兵器以外のダメージを1500軽減。消費EN10。今回はしっかりとPS装甲の上位仕様になっているが、こちらもPS装甲無効の隠しステータスを持つ武器の影響を受ける。
フェイズシフト装甲を用いた兵器
- ストライクガンダム及びその換装形態
- 元祖の一機。
- ストライクルージュ及びその換装形態
- 改良型を装備しており、後のVPS装甲の雛形となった。
- イージスガンダム
- ブリッツガンダム
- バスターガンダム
- ヴェルデバスターガンダム
- デュエルガンダム
- デュエルガンダム アサルトシュラウド
- 本来はMS本体にしか装備されていないが、大抵のゲームでは追加装甲にも装備されている。
- ブルデュエルガンダム
- ドレッドノートガンダム
- Xアストレイ
- アストレイゴールドフレーム天 (未完成)
- ブリッツガンダムから移植した右腕のみがフェイズシフト装甲製。
- アストレイゴールドフレーム天
- 右腕とマガノシラホコがフェイズシフト装甲製。
- アストレイゴールドフレーム天ミナ
- 右腕とマガノシラホコがフェイズシフト装甲製。
- フリーダムガンダム
- ニュートロンジャマーキャンセラーによる核エンジンにより、従来のバッテリーから稼働時間の大幅延長を実現。
- ジャスティスガンダム
- プロヴィデンスガンダム
- ジェネシス
- 要塞内部の莫大な電力によりエネルギーをも無効化。劇中その描写が出た際はいささか説明不足。