ガンダムレギルス

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xvm-fzc ガンダムレギルス(Gundam Legilis)

第3部以降に登場。ザムドラーグに鹵獲されたガンダムAGE-3の解析データと、EXA-DBサブユニット内のデータを用いて製作されたヴェイガン初のガンダムタイプMS。ヴェイガンの保有する高速成形機で機体が製造された後、AGEデバイスから得たデータを組み込むことで完成した。ヴェイガン最高指導者フェザール・イゼルカントが自ら搭乗し、後に指導者の座を引き継いだゼハートに受け継がれる。

機動力重視のAGE-3オービタルを参考にしているだけあり機動力は抜きん出ており、ガンダムAGE-FXガンダムAGE-2ダークハウンドのストライダー形態にすら追随することが出来る。

ヴェイガン側のモビルスーツ開発技術は、ギラーガの時点で限界に達しており、この壁を破るために地球側の擁する「ガンダム」のデータがどうしても必要とされた。異なるテクノロジーを掛け合わせるというリスクを伴うプロジェクトだが、ヴェイガン技術陣の努力により結実したといわれている。Xラウンダーの専用機として設計されているため、ゼハートも仮面を用いることなくその能力をフル活用することが可能。

アセムによるキオ救出作戦の時点では既に完成しており、逃走するダークハウンドを追って来たイゼルカントの搭乗機として立ちふさがる。この時はキオに我が子を重ねていたイゼルカントの躊躇もあって取り逃がしてしまい、その後イゼルカントから全てを受け継いだゼハートへ引き渡された。

敵味方側の強奪やその技術の派生系が多かった「SEED」のガンダムや、内輪の争いの為技術に差異が少なかった「00」の敵のガンダムに対し、デザインは勿論のこと、ヴェイガン性MS特有の起動音やヴェイガン側の組織の技術などが多く取り込まれ演出でもわかりやすい表現がされた、いわば敵側独自の技術が多く取り込まれた敵側ガンダムというこれまでのシリーズから見てもいそうでいなかった珍しい立ち位置の敵側のガンダムである。

登場作品と操縦者

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦BX
初登場作品。イゼルカントの搭乗するヴェイガンフェイスバージョンは分岐のキオ救出ルートでしか出て来ない。ゼハートの搭乗するガンダムフェイスの方は第38話で初登場。高い運動性とパイロットのXラウンダーによる命中回避、さらにバリアによるダメージ軽減もあって非常に戦いにくい。特殊回避はないので命中率さえ高ければ何とかなる。
フラグを満たせばゼハート共々自軍で使用可能になる。HP・EN以外の性能はほぼ据え置きでかなり強いが、レギルスビットに気力制限がついており立ち上がりが遅くなっている。またダークハウンドとの合体攻撃があるが、得意レンジが反対なので足並みを揃えにくいのも厳しい。ゼハートの「強襲」を生かして射程のかみ合うダブルオークアンタと組むか、AGE組ならAGE-FXと組むといいだろう。

装備・機能

武装・必殺武器

ビームバルカン / ビームサーベル
両手に搭載されたヴェイガン製MS特有の固定武装。それまでのヴェイガンMSのものより基礎威力が増しており、サーベルはシドの装甲をも貫く。
BXでは敵の時と味方の時で持つ手が異なり、敵の時はシールドを装備した左手で、味方の時はライフルを一度しまってから右手で扱う。
ビームバルカン
上記の物とは異なり、頭部内蔵式。
レギルスライフル
通常のビームライフルを凌駕する威力を持つ。
ビームバスター
胸部中央部に搭載されている。
レギルスキャノン
尻尾状の可動式ビーム砲。
レギルスシールド
ヴェイガン製MSとしては珍しい手持ちの防御装備。ビットの発生装置を内蔵している。
レギルスビット
シールドに内蔵されたギラーガビットと同系列の胞子型ビット。攻撃のほかにも、自機周辺に球状に密集させることで防御用のビームバリアとしても使用可能。味方時は130の気力制限があり少々使いにくい。ちなみにCファンネル同様格闘武器なので、強化したければゼハートにはインファイトを覚えさせること。
トドメ演出はアセムとの連携の末にシドを撃破した際の再現で、ビットの中を突貫してサーベル二刀流で切り裂き、傷口にビットを叩き込んで爆破する。

合体攻撃

メモリー・オブ・エデン
BXで実装されたガンダムAGE-2ダークハウンドとの合体攻撃。ライフルとガンで牽制→アンカーで捕獲した敵をビットで追撃→左右からサーベルとランサーで挟み撃ちにして撃破、という流れ。

特殊能力

剣装備、盾装備、銃装備
切り払いシールド防御撃ち落としを発動。
レギルスビット
全属性ダメージを1500軽減、さらにXラウンダーレベルによって軽減量が増加する。
オールキャンセラー

移動タイプ

飛行可能。

サイズ

M

機体BGM

「ガンダムAGE-3 ~ 覚醒」

対決・名場面

ガンダムAGE-3
第39話の初陣。キオの逃亡を阻止するため一般兵たちを従えイゼルカント自らが出陣。キャプテン・アッシュの静止を聞かず突撃する2機のGエグゼスジャックエッジを文字通り瞬殺すると、ガンダム2機を相手取ってなおも圧倒的な力を見せる。シグマシスロングライフルでビットを相殺するなどAGE-3も善戦するがレギルスの力は圧倒的で、オービタル、ノーマルの装甲をビットでズタズタに引き裂く。自身の理想を理解しようとしないキオをイゼルカントは感情のままに攻撃するが、亡き息子の面影を見たイゼルカントは止めを刺しきれず、逃亡を許してしまった。
シド
第45話。部下レイルからEXA-DBの情報を聞いたゼハートは試運転もかねてレギルスでEXA-DBがあると思わしき宙域に向かい、番人のシドと遭遇。レギルスの圧倒的な機動力でシドの弾幕をかいくぐるも、ステルスシステム「見えざる傘」を駆使したトリッキーな機動にゼハートは苦戦していた。そんな中AGE-2ダークハウンドも参戦、共闘する。ダークハウンドがステルス対策としてアンカーをシドに引っ掛けるとゼハートは一目散に突撃。レギルスの性能を完全に引き出しツインアイを開眼させ、シドの懐にもぐりこむことに成功、ビームサーベルで致命傷を与えた。
ガンダムAGE-FX
第46話。ラ・グラミス戦序盤。ゼハートは囮作戦で連邦艦隊に打撃を与えたあと自らも出撃、先鋒として突撃してきたAGE-FXを相手取る。互いにビームバリアを形成、機動力と火力を駆使した激戦はまさに頂上決戦となっていた。フォーンファルシアも参戦、2機による猛攻で次第にAGE-FXを押し始めるが、ザナルド配下のMS隊の妨害を受け、決着はつかずじまいに。
ガンダムAGE-2 ダークハウンド
第48話。ラ・グラミス戦終盤、追い詰められていたゼハートはディグマゼノン砲で友軍もろともガンダムとディーヴァを始末しようとするが失敗、失態を取り返すためレギルスで再び前線に出る。AGE-2ダークハウンドと戦闘になるも追い詰められ平静を欠いていたゼハートはアッシュの言葉に動揺したこともあり苦戦。攻撃に使用する各部位を的確に破壊されてしまい撃破されてしまった。
OVA版ではアッシュの言葉にも何とか開き直ってみせ、善戦をする。その際バックパックの翼を展開し高速戦闘を展開、ダークハウンドを戦艦に叩きつけ殴る蹴る踏みつけるなど感情を爆発させて戦闘を展開したが、TV版同様最後はフラッシュアイの目くらましを喰らい形勢逆転、撃破されてしまった。
クランシェ・エンダ
OVA版。ディーヴァとガンダムの始末に失敗したゼハートはレギルスで前線に立ち、行く手を阻んできたクランシェ・エンダをこれでもかという勢いでズタズタにする。本作唯一となるOVAオリジナルMS同士の戦いとなっている。

スパロボシリーズの名場面

MEMORY OF EDEN
『BX』第41話「君の中の英雄」より。セカンドムーン宙域での激闘の中、BXの猛攻の前にガンダムレギルスは限界を迎える。しかし、ゼハートは自らの背負った使命のために倒れることは出来ないと、なおも戦おうとする。人であることを捨ててまでエデンに固執するかつての親友に激昂したアセムはレギルスに突撃、激突の末勝利する。
そこに現れた法術士ニューは、ゼハートから下された任務であるイゼルカントの暗殺を実行しなかったことを報告。驚くゼハートのもとにイゼルカントの声が届く。ようやく重荷から解放され、アセムとも和解出来たゼハートだったが、そこに突如出撃したヴェイガンギアが戦域外から現れたシドを取り込み、ダークハウンドとレギルスを攻撃、二機とニューの姿がその場から消え去る。
衝撃から立ち直る暇もなく、今度はヴェイガンギアがセカンドムーンを乗っ取り、地球へ落とそうとする。正道に立ち返ったフリットの説得、昏睡から目覚めた九十九と熱血クーデターを敢行した元一朗らの呼びかけにより、地球・ヴェイガン・木連が共同戦線を取る。前線に出ていたザナルドはヴェイガン達が過去の嘆きを晴らさず手を取り合う道を選んだことに驚愕するが、そこに消し飛んだはずのダークハウンドとレギルスが現れる。
攻撃を受けた瞬間、ニューが咄嗟に転移魔法を発動し、別の場所へ回避していたのだった。ザナルドの配下を振り切り、駆けつけたフラムレイルも加え、2機のガンダムもヴェイガンギアを止めるべく戦闘に加わる。
障害となるザムドラーグを退けるBXだったが、ザナルドは往生際悪くヴェイガンギアをハッキングしようとする。しかし、逆にシドによってザムドラーグが乗っ取られ、その砲口がセカンドムーンへ向く。ヴェイガンの民間人達を犠牲にさせまいと、アセムとゼハートは学生時代さながらの息のあった連携攻撃でザムドラーグを完全破壊。ヴェイガンの妄執に引導を渡したのだった。

関連機体

ガンダムレギルス(ゼハート専用カラー)
『MOE』に登場。『MOE』のゼイドラと同様、「火星の赤」にカラーリングされたゼハート専用のレギルス。形式番号とカラーリング以外はTV版のレギルスと差はない。
バックパック部分から発揮される驚異的な機動性を生かし、多数の連邦軍のMSや戦艦を撃破する描写が追加され、ダークハウンドとも互角以上の勝負を繰り広げる。
ガンダムレギルスR(ガンダムレギルスアール)
『EXA-LOG』に登場。レギルス型MS開発計画「プラン・アシミレイション」に基づき試作された複数のバリエーションのうち、ゼハートが運営する第8研究開発グループが開発した機体。ゼハート本人が搭乗することを前提に開発されたため、カラーリングも真紅を基調としている。
最大の変更点として、従来のビット制御システムよりも操作性を向上させた「エンベッドビットシステム」を採用している。さらに、システム自体が小型化され機体本体に内装されたことで専用シールドを装備する必要がなくなり、結果的に軽量化による運動性向上にもつながっている。手持ち武装は、ギラーガスピアに似た双頭槍「レギルススピアー」に変更されている。

余談

  • 3期OPからシルエットで登場していたが名称が不明な所から、ヴェイガン側のガンダムということで、視聴者から「ヴェイガンダム」というあだ名がつけられている。実際にヴェイガン独自の技術が盛り込まれているのであながち割と合ったネーミングと言える。
  • 公式ムックによると、石垣氏はレギルスとガンダムAGE-FXとの戦いを想定しており、それに合わせてギミックの提示やアイデアの確認を行いつつ作業を進めていた。そのため、ダークハウンドにレギルスが倒される展開になったことについては非常に驚いていたという。

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