ニュートロンジャマー(Neutron Jammer)
『機動戦士ガンダムSEED』に登場する、全ての核分裂を抑制する装置。宇宙世紀のミノフスキー粒子のような、モビルスーツを使った局地戦が主流になるために作られたギミック。
ザフトが開発し、ユニウスセブン(コーディネイターの住む農業コロニー)を核攻撃された報復として、地球に大量に投下され、地球の地下深くに打ち込まれた。これにより地上では核兵器・原子力発電所は使用不可、副作用として通信電波が妨害され戦況はザフトに有利となった(なお、宣戦布告は血のバレンタイン以前に行われているらしい)。
その後ニュートロンジャマーキャンセラーによってエネルギー不足が解消されるまでの二次的・三次的被害で地球の総人口の1割近く(少なくとも数億人)が犠牲となっており、文字通りの「無差別殺戮」という結果を出してしまった故に、地球にいた人々の反プラント・反コーディネイター感情は最高潮にまで達した。
登場作品
αシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 他のガンダムシリーズが多く参戦している為、存在意義が危うくなる事から前もって、寺田プロデューサーから「扱いが変わる」という発表があった。フタを開けてみれば、SEED世界の兵器だけが煽りを喰らい、従来の版権作品は何の影響も受けない……という状態だった。一応核分裂を利用する核ミサイルなどはCE・UC問わずキャンセラーなしでは使えないようである。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦J
- 序盤主人公達が宇宙から戻ってきたら使われていたという設定。なおその中には原子力エンジンで動くコン・バトラーVが混じっているのだが、何ら対策を取っていないにも関わらず、全く問題なく動いている。また山のバーストンの武装「核ミサイル」も正常に作動する。当初のメインライター降板により混乱を極めたJのシナリオ制作状況を鑑みて、どちらも単純に設定をし忘れた可能性が高い。
- スーパーロボット大戦W
- 第二部では世界中で電力不足が起きている描写があるが、日本だけはゲッター線と光子力エネルギーで電力をまかなっている。
単独作品
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- 山のバーストンの核ミサイルがニュートロンジャマーの影響で使用不可となっている描写が存在。
関連用語
- ニュートロンジャマーキャンセラー
- 略称NJC。その名の通りニュートロンジャマーの効果を無効化する。
- ニュートロンスタンピーダー
- NJCの存在により代わってDESTINYで登場。ニュートロンジャマーとは逆に核反応を暴走させて核爆発させる。