GEAR戦士電童
GEAR戦士電童(Gear Fighter Dendoh)
- 登場作品:GEAR戦士電童
- 全高:24.5m(バイザーオープン時25m)
- 本体重量:399.8t
- 全備重量:449.3t
- 動力:ハイパーデンドーデンチ×2本
- 出力:736MW(100万馬力)
- 地上走行速度:72km/h
- 主なパイロット:出雲銀河、草薙北斗
- メカニックデザイン:阿久津潤一
惑星「アルクトス」の伝説に存在したGEAR。青と白を基調とした機体色をしている。兄弟機に騎士GEAR凰牙がある。アルクトスがガルファの反乱によって滅ぼされた際に、まだ幼かったベガと共に地球に避難し、現在はGEARの管理下にある。アルクトスで造られたこと以外は全く不明だが、どうも自意識を持っているらしい。元々はベガと吉良国がパイロットとなる予定だったが、第1話で星見町が機獣オービトンに襲撃されたときに自らの意思で起動。出雲銀河と草薙北斗を自身のパイロットとして選び、コクピットへと招き入れた。戦闘時はギアコマンダーと呼ばれるインストーラで起動コマンドをインストールすることで頭部のバイザーが開き、パイロットの動きをトレースする方式で戦う。両手両足には計4基のタービン「ハイパープラズマドライブ」が装備されており、コマンドをインストールしてこれらを回転させることで様々なアクションや技を繰り出す。操縦者は本来2人必要だが、中盤以降は特殊な改造を施すことで1人乗りも可能となった。また「電子の聖獣」と呼ばれるプログラム生命体・データウェポンをインストールする事で、様々な能力を発揮する。スパロボに登場するデータウェポンは以下の通り。
電子の聖獣(データウェポン・インストール形態)
原作では形態というよりは武器として扱われていたが、スパロボでは変形扱いとなっている。
- 電童・ユニコーンドリル
- 右腕にユニコーンの頭部を装着した形態。ドリルによる格闘攻撃を得意とする。特殊能力はバリアの一種『ファイヤーウォール』。一番最初に入手したデータウェポンで、使用頻度が高い。
- 電童・レオサークル
- 右足にレオの頭部を装着した形態。蹴り技と併用することで威力を高める。特殊能力は敵の能力を解析する『ハイパースキャン』(MXでは偵察コマンドとして再現)。ユニコーンの次に入手したデータウェポンで、同時に装着しての使用機会が多かった(スパロボでは同時装着は今の所未再現だが)。
- 電童・ドラゴンフレア
- 左足にドラゴンを装着した形態。火炎攻撃による遠距離攻撃が可能。特殊能力はプログラム破壊能力を有する『クラッシュレイ』。
- 電童・ガトリングボア
- 胸部にボアの頭部を装着した形態。ガトリングガンによる射撃攻撃が可能。特殊能力は時間を止めて敵の動きを封じる『クロックマネージャー』。
- 電童・バイパーウィップ
- 左腕にバイパーの頭部を装着した形態。先端部分をワイヤーで射出して鞭のように使用出来る。特殊能力は分身能力の一種『イリュージョンフラッシュ』。
- 電童・ブルホーン
- 右腕にブルの頭部を装着した形態。角部分で格闘を行う。ユニコーンと装着部位が重複するため、最終回のデータウェポン全部乗せ形態時に唯一はぶられてしまった(放送終了後にバイパーと同時に左腕に装着された形態が公開された)。特殊能力は超重力で相手の動きを鈍らせる『オートプレッシャー』。
- 電童・超獣王輝刃
- 輝刃の変形した輝刃ストライカーを所持した形態。他のデータウェポンとは違い、ボディの一部を武器とするのではなく丸ごと手持ち武器になっている。また特殊能力も存在しない。
- 電童・フェニックスエール
- 背中にフェニックスの翼を背負った形態。この翼で相手を切り裂くことも可能。特殊能力は毎ターンENが全回復する『インフィニットレイヤー』(原作では満タンのまま全く減らない、と描写されていた)。
- フルアーマー電童
- データウェポンでは無いが、便宜上ここに記載する。往年のロボットアニメのパロディーが詰め込まれた武装を持つ。
スパロボシリーズにおいて
装甲はスーパー系にしては若干薄め。セルファイター系のユニットによる「デンチ」コマンド以外の補給を基本的に受け付けない、ファイナルアタックを撃つとEN残量が必ず10まで減ってしまう等、EN周りで原作を再現した特殊システムが実装されている。ちなみにファイナルアタックはEN残量で威力が変化するがEN最大状態での威力が高いかと言われればそんなことはない。アカツキの大太刀が手に入る終盤までは変形しての使用が多いが、MXでは燃費の関係でノーマル状態での運用も悪くない。本来はどの形態でも全ての特殊能力を使えるのだが、スパロボでは固有のもの(例、ファイアーウォールはユニコーンドリルのみ)しか使用不可能という制限がつけられている。また、2人乗りのときは基本的に銀河がメインパイロットになる(北斗はユニコーン、ドラゴン、バイパーのみ)。 いずれの作品においても補給の関係で実質出撃枠を二枠使わなければならないのが最大の問題であるが、相方のセルファイター系が戦闘機タイプのユニットで移動力も問題なく扱いやすい部類で通常補給も可能であるのが救い。
登場作品と操縦者
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦R
- 初出演作品。全ての武器がENを消費する。強化パーツのプロペラントタンク、スーパーリペアキット、ソーラーパネルは装備できないが、戦艦からのスーパーリペアキットを受けることでENを回復することは可能。欠点の装甲を通常形体より上昇させ、バリアも持つユニコーンドリルが早くから使用できる。ファイナルアタックは輝刃のもの以外、全て移動後使用不可・長射程タイプ。
単独作品
- スーパーロボット大戦MX
- 上記より燃費は良好で、疾風三連撃は無消費P属性で使い勝手がいい。その代わりデータウエポン装着時に通常形態の武器が使用不可能になった。特殊能力はファイヤーウォール、イリュージョンフラッシュ、EN回復MAX(インフィニットレイヤー)に加えクロックマネージャー、偵察、オートプレッシャーが使えるようになった。また、レオとバイパーのファイナルアタックは移動後使用可に変更されている。だがやはり装甲が少々薄いのは相変わらずのため、パイロットが銀河一人の時は北斗の精神コマンド「鉄壁」やバリア・分身を持つデータウエポンが使えないので前線には行かない方が無難。
- 各種ファイナルアタックの威力がEN残量依存なのはRと変わらないが冥王やロム兄さんを始めとする錚々たる顔ぶれが揃うMXにおいては悲しいかな威力は平凡。
- 本作の難易度が低いのであまり気にならないのが救いだが冷静に性能だけ見れば、豊富な特殊能力も変形しなければ使えない、補給方法が特殊、補給しなければ戦えば戦うほど最強武器の威力が下がっていく、最強武器の燃費が劣悪等々アカツキの大太刀やフェニックスエールが追加される最終盤でなければ趣味の域を出ないユニットと言える。
- 終盤でアルテアが仲間になると再び二人で乗ることになる。そのため電童は北斗と銀河の二人揃って乗ってこそ真の強さを発揮する機体といえるだろう。
装備・機能
武装・必殺武器
- 剛腕粉砕撃
- 腕のタービンを回しながらの拳打。
- 旋風三連撃
- 正拳突き、足払い、フックと繋ぐコンビネーション。2段目の攻撃は、敵が空中の場合は回し蹴り。ちなみにMXだと「疾風三連撃」。
- 疾風激走脚
- 脚部のタービンを回して地上を高速走行する。
- ゲームでは回転脚への繋ぎ。原作では使用はしているものの技名の表示はアイキャッチでしか使われなかった。
- 旋風回転脚
- 脚のタービンを回して蹴り上げる。単体の技としては未登場。
- 爆砕重落下
- 空高く飛び上がり、上空から敵に向けて重力に任せて落下し、質量によって相手を粉砕する。
- MXでは(激走脚)→回転脚→重落下の連続技。
- 波動龍神撃
- 水中において両腕のタービンを回し、水流の渦を発生させて相手にぶつける。
- 本来水中用の技のはずなのだが何故か海適正が低い。
- 飛翔烈風波
- SRW未採用。両腕のタービンを回し、竜巻を発生させて相手にぶつける。波動龍神撃の地上版。
- 地形適正を考えるとSRWで使われているのはこちらの可能性もある。
- 閃光雷刃撃
- 両腕の回転するタービンから発生した雷撃を放ちながら機体を回転させ、広範囲の敵を薙ぎ払う。ゲーム中での扱いはマップ兵器。Rでは自機中心に射程5と中々の性能を持ち、鉄壁や地中移動と併用すれば敵一掃も充分可能だったが、MXでは射程2と有効範囲が大幅に減ってしまった。
- アカツキの大太刀
- 単体最強武器である大太刀。形状は両手持ちの直刀。フェニックスエールを基本とするガルファへのアンチプログラムであり、刀身を構成するのは6体のデータウェポン。
- 最強武器でありながら各種ファイナルアタックと異なり必殺技用BGMがかからないことに不満を漏らすプレイヤーも見られるが、実は原作再現になっている。
合体攻撃
- 疾風双連撃
- 騎士GEAR凰牙と共に旋風三連撃を繰り出し、爆砕重落下でトドメを刺す合体攻撃。銀河の1人乗りの時のみ北斗の乗る凰牙との連携で使用可能
- ・・・なのだが、R及びMX第34話では二人乗り電童の状態でアルテアの乗る凰牙との使用が可能。
特殊能力
- 変形
- データウェポンをインストールして姿を変える。
- ハイパープラズマD
- ハイパーデンドーデンチを交換してENをMAXまで回復する。
移動タイプ
サイズ
- M
機体BGM
- 「W-Infinity」
対決・名場面
関連機体
- 騎士GEAR凰牙
- 兄弟機。
商品情報