バンシィ・ノルン

2015年9月8日 (火) 12:15時点におけるナイス (トーク | 投稿記録)による版

RX-0[N] ユニコーンガンダム2号機 バンシィ・ノルン(Unicorn Gundam 02 BANSHEE NORN)

OVA版にのみ登場するバンシィの総合性能向上仕様。新たなパイロットとなったリディに合わせて調整・武装追加がなされた。

汎用性などに難があった両腕のアームド・アーマーBSとVNを撤去し、装備選択で柔軟な運用を可能にするリボルビング・ランチャー搭載型ビーム・マグナム、機動性と防御力向上のためのアームド・アーマーDE、機体とパイロットの親和性を高めるアームド・アーマーXCに変更している。

登場作品と操縦者

Zシリーズ

第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
当初は敵として登場するが、リディと共に仲間として加入する。参戦は第45話とかなり遅め。原型とは違い、敵仕様グラフィックは味方の反転。
敵ユニットとしては実質UCガンダムの中ボス格で、100000に迫るHPのおかげで耐久力こそあるものの、リディが「底力」を持っていないので与しやすい部類。
ユニコーンガンダムと違い汎用機に設定されている為、宇宙世紀パイロット及びロランが本機に乗換えが可能(つまり、かつて原型に乗っていたマリーダも乗れる)。ニュータイプ武器が無く、通常の必殺武器であるアームド・アーマーDEの射程と威力も優秀の為、援護攻撃役としては問題無い(本作の合体攻撃も援護攻撃として使用できない)。
ボス戦として使う場合、リディの精神コマンドとの噛み合わせがあまり良くない上、熱血・愛等のダメージソースがあるハマーンやマリーダを乗せた方が火力が出る為早々に乗せ換えるのが賢明…と言われるが、この場合の最大攻撃力はカスタムボーナス+エースボーナスの乗ったキュベレイより僅かに劣る。
一応、リディが乗らないと合体攻撃が使えないと言う欠点はあるにはあるが、ユニコーンとバンシィを10段階改造した時の攻撃力は6850であり、ユニコーンの必殺技である「NT-D覚醒攻撃」の7100に届かない為ユニコーンのサブとして活かすのも辛いと言う罠。リディを乗せ続けるなら「加速」があることを生かし、足の遅いスーパー系のおともに使うのがベター。
ツイン・ビームマグナムの演出でサイコフィールド内での機体全体が金色がかった色合いになる際の演出はあるものの、ユニコーン側と違いサイコフレームが虹色がかった緑に発光する所謂覚醒仕様は登場しない。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦BX
今回の参戦も第38話と終盤に差し掛かった頃。
今回は何と武装としてのアームド・アーマーが没収されてしまい、必殺武器はビーム・マグナムにされてしまった。おまけに合体攻撃も削除されている。そもそも豪華なトドメ演出がある的な意味での必殺武器と書いたが、性能はユニコーンのものと全く同じである。
というわけでマグナムの上位武器が豊富なユニコーンに勝てる要素はサーベルの性能くらい……と悲惨にも程がある扱い。純粋な射撃機体として運用するにもAGE-FXやガンダムサバーニャなどの特化機が揃っているのも痛い。
そもそも本作では宇宙世紀のパイロットが枯渇しており、おまけに本作のデルタプラスが(隠しだが)空適正にバイオセンサー持ちと非常に強い為リディがそちらに流れる事が多い。
マリーダが復帰している場合、強襲持ちのマリーダの方がビームマグナムを移動後に使用できるので本機の運用には向いているか。なお、マリーダを乗せた場合は顔アイコン・カットイン共にバンシィ用のパイロットスーツを着たものに切り替わる。

装備・機能

武装・必殺武器

武装

頭部60mmバルカン砲
連邦軍MSの共通装備。
ビームサーベル
両腕に2基、バックパックに2基、計4基装備されている。
ビーム・マグナム
ユニコーンのものと違い、複合兵装になっている。設定元は初代ガンダムの「スーパーナパーム」。
リボルビング・ランチャー
ビーム・マグナムの銃身下部に追加装着された、回転式の弾倉型オプション。用途に応じて収納された4種のユニットから選択可能。リアスカートにはビーム・マグナム用のEパックと同様にランチャー用の予備弾倉もマウントが可能である。
ビーム・ジュッテ
近接防御用のビームサーベルの一種。天獄篇では合体攻撃の演出と切り払いで使用している。
ボップミサイル
瞬光式徹甲榴弾(MGaAP)
着弾後一拍置いてから閃光を放ち、爆発する弾頭。
天獄篇ではアシスト武器として『リボルビング・ランチャー』として採用された他、合体攻撃の演出でも使用。
EXVSシリーズでは3連射する誘導弾かつ1発当たればダウンの性能を持つNサブ射撃武器として有名だが、大会で猛威を振るいすぎたためか敬遠されている。
マイクロハイド・ボンブ

特殊装備

アームド・アーマーDE
攻防両方の性能を強化する増加サイコフレーム兵装。背部のアームド・アーマーXCにマウントして増速ブースターとしても使用可能。
漫画『機動戦士ガンダムUC バンデシネ』から逆輸入される形で登場した。
天獄篇では単体における本機の最大火力武器として採用。増速ブースターとして利用しての高機動戦闘や内蔵のメガキャノンを交えた攻撃を行う。形態によって戦闘アニメが変化し、アームド・アーマーを背中に移動して突っ込み、ビームサーベルから腕に戻したアーマーで一撃、までは同じ。ユニコーンモードではそこからメガ粒子砲を連射、デストロイモードでは背後に回りこんで一撃。トドメ演出はなし。
ユニコーンとの合体攻撃は両者の足並みを揃えるのが意外と面倒なため、基本的には移動後使用可能なこの武装の方が使い勝手が良い。
アームド・アーマーXC
バックパックに追加された増設ジェネレーター兼サイコミュユニット。ジェネレーターの強化だけではなく、デストロイモード時には鬣状に展開・変形して頭部のブレードアンテナと連動し、搭乗するパイロットから放たれる感応波と、敵性サイコミュ機が発する感応波の送受信能力をそれぞれ増幅させる。
中央のユニットを展開させることによりビーム・マグナムやアームド・アーマーDEなどの武装をマウントすることも可能。
これの開発経緯は、ガンダムデルタカイ(SRW未登場)に搭載されていたニュータイプ能力を持たないパイロットを強化人間へ改造するサイコミュシステム「ナイトロ(n_i_t_r_o)」を発展させたものである。
原作小説版では予備のサイコフレーム(すべて使えばユニコーン型がもう一機製造出来るだけの量)をアルベルトが持ってくるため存在しない。OVA版で彼の出番が大幅に削減されたために新規に設定された物として用意された。実はこれとDEはノーマルのBS・VNと違い正式名称が未だに公開されていない
ちなみにこれはナイトロの機能を継承しているが、リディは無自覚のニュータイプであったため、実質的にサブタンクとしてしか機能していない。

オプション装備

ハイパー・ビーム・ジャベリン
漫画『機動戦士ガンダムUC バンデシネ』で黒い塗装をされた本武装を装備している。

特筆機能

NT-Dシステム
インテンション・オートマチック・システム

合体攻撃

ツイン・ビームマグナム
ユニコーンガンダムとの合体攻撃。原作でのネオジオング戦を意識したもので、演出に非常に力が入っている。
両者デストロイモードかつ、ノルン側はリディが搭乗していなければならず、ユニコーン側はフルアーマーであってはならない。
気合の入った戦闘アニメである反面、移動後使用不可なことに加え、両者の単体最大火力武器が移動後に使用できる(ユニコーンに至っては単体武器の方が威力自体は高い)ことなどから味方フェイズでの出番は多くないため、反撃用になりがちで使い勝手は良くない。
機体自体は汎用機にも関わらずリディが搭乗していないと使えないことも使いにくさに拍車をかけている。

特殊能力

剣装備、盾装備
ビーム・ジュッテで切り払い、アームド・アーマーでシールド防御を発動。
Iフィールド
射撃のビーム攻撃を1500軽減。
NT-Dシステム

移動タイプ

UCガンダムなので空は飛べない。

サイズ

M

関連機体

ユニコーンガンダム
兄弟機で試作1号機。1号機はカーディアスの思惑やバナージが搭乗したことで本来の「UC計画」からは大きく外れた機体となったが、こちらはそうした外的要因が入っていないため純粋に「UC計画」を遂行する機体と位置付けられている。
フェネクス
もう一機の兄弟機で3号機。

余談

  • 「ノルン」とは古ノルド語で北欧神話に登場する「運命の女神」の名称のことである。ノルンの中には幸運をもたらす女神もいれば、世界中に全ての悪意と悲惨な出来事をもたらす女神もいるという。後者の女神と出会った所為なのか、皮肉にもUC0120年代には開発元の企業であるアナハイム社が凋落してしまうことになる。
  • リボルビング・ランチャーに装填された瞬光式徹甲榴弾は、設定上の原理的には全くの別物ではあるが、演出等の元ネタは『機甲界ガリアン』に登場した瞬光弾(マグネシウムアロー)である。

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