ドクター・ウェスト

ドクター・ウェスト(Dr.West)

ブラックロッジに所属するマッドサイエンティスト。マスターテリオンが自らスカウトして来たというエピソードがあり、「~である」という口調が特徴。エレキギターとギターケース型のロケットランチャーを愛用しており、単独で行動する時は赤いハーレーを乗り回す。
ゲーム版では口にピアスをしているが、アニメ版では表現的な問題があったのか無くなっている。

自らを一億年に一人の大天才と称しており、実際現代科学では太刀打ち出来ない戦闘力を持つ「破壊ロボ」の開発に限らず、デモンベインのコピー(基本スペックもほぼ同等)を数日で作り上げたり、エルザのような自我を持つアンドロイドを作り上げる。終盤ではアルの戦線離脱により戦えなくなったデモンベインを改造し、エルザを代用回路として使用することで純粋機動兵器としてではあるが復活させているなど、天才を名乗るに相応しい頭脳と眉唾ではない知識を持ち合わせている。

……が、非常にハイテンションな性格と常人には理解できない思考の持ち主ゆえ、事あるごとにエレキギターで弾き語る、黙っていればそこそこ美形だがギャグシーンなどで事あるごとに顔が崩れる、口にするネタは過去の名画からメタ、自社、他社作品まで何でもありなど、奇行が非常に目立ちすぎるあまり登場人物からは科学者としてではなく変態としての印象を抱かれている。
また、執念深い上に物忘れが激しく、目的が入れ替わることもしょっちゅうである。
正に「馬鹿と天才は紙一重」を地でいく人物……と言いたいが、原作におけるウェストのテーマは「天才と何とかは紙一重というかむしろ完全に向こう岸」である。

そんな彼ではあるが、彼には彼なりの美学があり、九郎曰く「『悪党』ではあっても『邪悪』ではない」という一面を持つ。その為、アンチクロス(より正確にはアウグストゥス)とは相容れずエルザと共にブラックロッジを離反し、その後は九郎達の心強い仲間となる。なお、福利厚生がしっかりしていた為かブラックロッジ当時の部下からは強く慕われており、彼が脱走した際には全員が共に離反している。
毎度派手に暴れまわっているが、彼の破壊活動により犠牲者が出たことは一度もない。アーカムシティが事件慣れしている賜物……と言いたいところだが、彼以外による襲撃では犠牲者が出ているのでぶっちゃけギャグ補正である。また、一般人に向かい無差別に銃を乱射しようとするなど、悪行を行うのに躊躇しないが、なんやかんやで未遂に終わっている。とはいえ、街を破壊しているのは確かな上、そのしわ寄せが覇道財閥の財政や九郎(の給料)に来ることもあるのではた迷惑に違いは無いのだが。

実はデモンベインの世界が無限のループを繰り返す中で以前の周回と同じ行動を決して取らないという裏設定がある。

登場作品と役柄

スーパーロボット大戦UX
初登場作品。原作同様に最初は敵として登場するが、第33話クリア時に破壊ロボで参戦する。搭乗機に資金増加ボーナスがある他、本人の能力も存外高い。
その超ハイテンションでクレイジーな言動と振る舞いは(これでも)大分薄められているので、いい感じにコミカルな印象が強く、物語の一種の清涼剤ともなっている。
反面クロスオーバーの影響でその奇天烈なキャラクター性が大いに活用されており、偶然とは言えスクラッグの弱点を発見するきっかけになったり、また同じマッドサイエンティストつながりでドクターミナミとも関わりがある。

パイロットステータスの傾向

全体的に主人公やエース級のパイロットには一歩劣るが、平均以上の射撃と防御で十分戦える。命中が少々低いのを補いたいところ。自軍トップクラスの最大SPを持つため、脱力でのサポートに回るのも手。

精神コマンド

UX
不屈必中闘志脱力熱血
スーパー系のお手本とも言えるラインナップ。「脱力」を覚えるのがらしいというか何というか。
足りない「加速」や「突撃」はエルザが覚えるので、やはり何だかんだで息はぴったりである。ただし、加入からしばらくはエルザはデモンベインに乗っているため、タッグを組んで置くといいだろう。

特殊技能(特殊スキル)

UX
底力L6、援護攻撃L2、援護防御L1、全体攻撃L2

パイロットBGM

「機神咆吼―交錯する刃金と刃金」
「天才と何とかは紙一重というかむしろ完全に向こう岸」
原作におけるウェストのテーマ。アニメ版のイントロは『UX』でも使われたギターを鳴らした際のSEが挿入されている。
なお、原作ゲームにおいてはこのギターのSE以外にもあと6パターンほどギター演奏のSEがあり、彼のその時々の気分や状況によって弾き分けられている。

人間関係

エルザ
制作したアンドロイド。見た目は人間そのものだが、自分同様性格に問題あり。
原作者の鋼屋ジン氏曰く「外見はウェストの妹がモデル」。別ライターが書いた小説版ではモデルはミスカトニック大学在籍時代の同僚とされている。
大十字九郎
一方的に敵視。彼からは「本物の電波」「超弩級変態科学者」「〇〇〇〇」と呼ばれているが終盤で手を組むことに。
メタトロン
九郎とアルデモンベインで戦い始めるまで、治安警察の兵器でも排除できず覇道財閥にとっても頭痛の種だったウェストの破壊ロボ撃退をほぼ一手に担ってきた、アーカムの守護天使と呼ばれるヒーロー。SRW未参戦。
機神咆吼デモンベイン初参戦となるUXにおいては、その原作でのポジション(特に共闘面)の大体をヒーローマンジョーイが受け持つ形になっている
ウェストとエルザが覇道側についてからは互いにしこりとなるレベルの遺恨もなく、同陣営で戦うことに。
原作ゲームのライカルートにおいては、殆ど非干渉だった他ルートと違い、メタトロン用の魔導兵器を作って提供もしている。
マスターテリオン
ブラックロッジの首領。ウェストの技術を高く評価しており、彼が自らスカウトした。
また、アニメ版のドラマCDではウェストにアンチクロスのモノマネをさせて楽しむ等、茶目っ気のある一面を見せていた。
アウグストゥス
ブラックロッジの大幹部であるアンチクロスのリーダー格。マスターテリオンとは逆にウェストを見下しており、ウェストも傲慢な彼を快く思っていないため、互いに反りが合わない。ほぼ常時ギャグ補正がかかっているウェストをガチで殺しかけたある意味貴重な人材。
クラウディウス
離反後、覇道邸での戦闘時にロケットランチャーで彼を吹き飛ばしたり、ハーレーで轢き潰そうとする……が、後者の場合は反撃され、自身がハーレーの下敷きになってしまう。
サンダルフォン
ブラックロッジでの同僚。離反後は彼と対峙したり、ウェストの開発したマシンに彼が搭乗したり等、ルートによって関わり方が大きく異なってくる。SRW未登場。
ブラックロッジ構成員
ブラックロッジの末端構成員たち。ウェストは意外にも上司としてはかなり有能らしく、彼のブラックロッジ離反時には全員が付いて行くなど、強く慕われている。
チアキ
後半、覇道の地下施設に於いて共にデモンベインの整備をすることとなる。
……が、整備の方向性が合わず、 ことあるごとに半殺しにされる。ウェストも負けじと「凡人眼鏡」と罵る。
ちなみにその方向性としては、ウェストが「いざと言うときに無茶の利く=高い性能を叩き出すが負荷もキツい」設計を好むのに対し、チアキは「機体に負荷をかけない=性能は抑え目だが故障は少ない」設計を旨としている。
ラバン・シュリュズベリイ
続編『機神飛翔デモンベイン』、並びに外伝小説『遺跡破壊者』に登場するミスカトニック大学教授。
『遺跡破壊者』ではウェストがアーカムシティへやって来たのは遺跡調査の際、たまたま出会った彼の誘いに乗っての事であるとされている。
スパロボ未登場だが、『UX』でウェストをクラウディウスと戦闘させた際に彼に纏わる戦闘メッセージが聞ける。
フェラン
『遺跡破壊者』に登場するシュリュズベリイの生徒の一人。モデルは『永劫の探求』第一部の主人公アンドルー・フェラン。
遺跡調査を引っ掻き回すウェストといがみ合っているものの、何の因果か何度もウェストを救出するハメになる。

他作品との人間関係

ドクターミナミ
『UX』では彼に一方的にライバル視されている。また、ミナミのことは「凡人デコ」呼ばわりする。
大元の原因はノーベル物理学賞を受賞したミナミに対し、ウェストが「他人の作った賞なんて意味がないのであ~る!」と一蹴したことらしい。ただし、ウェスト本人はこの一件どころかミナミの事すらも覚えていない。
その一方でキャラが被り気味な点を理由に敵視している節も。
ジョセフ・カーター・ジョーンズ
『UX』では彼は九郎と行動を共にしていることもあり、序盤から何度も対決する。後にUXにて共闘。
マシュー・デントンレイチェル・キャルヴィン
『UX』序盤のアメリカルートにて、ウェストがギターを弾き語った際にスクラッグが撤退した事で高周波装置のヒントを得る(ウェスト本人は自身に威圧されたと勘違いした)。
バーン・バニングス
『UX』ではウェストがUXへの参加の意思を表明した際、「言っていることの内容はともかく、貫き通す信念は信用できる」と、すぐにウェストを信用する意思を表明する。
ハザード・パシャ
『UX』では後述にもあるように、ウェストも彼にははっきりと嫌悪と怒りを露にしている。

名(迷)台詞

はっきり言って枚挙に暇がない。
前述したように、口を開けば息をするようにパロディ・メタといったネタ発言がとびだしてくるので、プレイヤーはとにかく抱腹絶倒してしまう。
…これも己を一億年に一人の天才と豪語するドクター・ウェストの成せる業なのだろう…か?

斬魔大聖(機神咆吼)デモンベイン

「ヘーイ! そこな若者っ! 大人しくその娘を我が輩に渡すのであるっ!」
初登場時。アルを捕獲しに来た…のだが、初っ端からこのテンションである。その男を見た九郎は絶句し思考が混乱してしまう。
なおUXにおけるこのシーンはあっさりめであったが、原作においてのこのシーンは一枚絵であり、顔芸がえらいことになっている
「なななななななななな、なぁぁぁぁぁぁんとっっっっ!?」
「何と!? 我輩を! 一億年に一度と呼ばれた天才科学者たる、このドクター・ウェストを知らないとっ!?」
「ななななななな何たる無知! 無知とは罪! 無知とは悲劇!」
「悲しみと絶望に彩られた君の人生は喩えるならば、この手のひらに舞い降りた儚い淡雪……雪がすべてを白く埋め尽くす……僕の悲しみも何もかも…… ゴゴゴゴゴ……何?」
「何が起こったの? な、雪崩れ!? ギャー!」
で、九郎に「どちら様ですか」と言われて。当然九郎からは地の文で電波と揶揄された挙句、『斬魔大聖』に至っては本物の〇〇〇〇だの、目の前の(検閲)と散々な言われようだった。
UX』では3行目までしか再現されていないが、その場に居合わせていたジョーイリナはこれを聞いてドン引きしていた。
「うひゃーははははははっ! どうだね、これが『スーパーウェスト無敵ロボ28號改ドリル・エディション~男の夢よ永久に~』であーる!」
「この前は油断ゆえに遅れをとったが今度はそうはいかん!」
「我輩の破壊ロボ最強伝説をしかと胸に刻み込み、冥土の土産とするが良いのである!」
二回目の戦闘時。一戦目ではデモンベインの装甲を突破できなかったが、短期間でダメージを与えられるように破壊ロボを改造した彼の力量は口だけではない(結局負けるが)。
ちなみに彼は『』の部分をちゃんと括弧、括弧閉じと発言する。
「ううううううぅぅぅぅぅむ!?」
「我が輩の魔力探知器『教えて! ダウジン君完全版、初回特典:ドクター・ウェスト等身大セクシー抱き枕』によると……」
「アル・アジフの断片らしき魔力波が、確かに確かに確かに、ここらへんから発されているはずなのであぁぁぁるが!」
「おおおおおお!? そこな少女! 山道に咲く花のように慎ましく麗しい君のその手に握られているのは、もしやもしやもしやであるか!?」
「愛らしいお嬢さん! その鏡を、どうかこの我輩に譲ってくれないだろうかプリィィィィィィィズ!」
「もちろんタダとは言わないのである!」
「このお礼にはもれなく! 我輩の洗脳プログラム『たのしいりか・ロボトミーじっけん4じかんめ 最終ステップ【廃人】』を受けさせてやるのである!」
「我輩に洗脳されるのは、我輩が認めた有能な人間のみであるからにして、素晴らしく名誉なことっぽいぞ!? まだ実験段階で一度も使ったことはないが」
「さあ! いざいざいざいざいざいざ、いざぁぁぁぁぁ!」
精神的に追い詰められたことで孤児院から飛び出し、アーカムシティに彷徨っていたアリスンの目の前に参上して。
ウェストもニトクリスの鏡を捜索していたようだが、ギャグの権化かつ〇〇〇〇である彼が登場した事自体、直前までシリアスかつ緊張感のあった雰囲気はモノの見事に粉砕されてしまう。
…なんというか、別の意味でタイミングが悪過ぎである(そして、顔芸がヤバイことになっている)。
ウェストはアリスンにその鏡を渡すようにと説得するが、その文面の内容は…はっきり言ってどっから突っ込めばよいのかもう分からない
当然アリスンは目の前にいるウェストに恐怖し、それに反応した魔力にぶっ飛ばされてしまった……
ちなみに『機神咆吼』では7行目の台詞に修正が入った(洗脳プログラムの名前が省略された)が、とりあえずロボトミーしてどうする。そして廃人にしてどうする。
「ををぅ!? エルザ!? 何処へ行かれるのであるか、エルザ!?」
「あれれれ? 君は我輩を置いて、自分の夢を追いかけ、旅立ってしまうのであるか!?」
「――そして無力な僕は、飛んでゆく飛行機を、君を乗せた飛行機を、ただ黙って見送り続けるしかなかった……」
「そして、そんな青春の憧憬すらも嘲笑うかの如く、無慈悲に情け容赦なく怒涛の質量が我輩の頭上を覆いつくさんとす――」
「そんな緊迫した状況なのですが、良い子のみんなは分かったかなぁー?」
「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――――――――――いっ!」
戦闘中、エルザに離脱され崩れる瓦礫の中に一人だけ飲み込まれた時の台詞。さっさと逃げろよ、とは言わないのがお約束。
「カムヒアァァァァァァ!スーパーウェスト無敵ロボ28號DX!」
「ふはははははは!そう!これが我輩の新作、スーパーウェスト無敵ロボ28號DX――通称『DEMONPAIN』……デモンペインである!」
デモンペイン召喚時の台詞。当然九郎たちは呆れていた。
元ネタは無論日輪の輝きを冠する無敵ロボを駆る、うわさの快男児の愛機を呼ぶ声から。
「悪の秘密結社が慰安旅行してはいけないという法律が何処かの州にあるのであるか!? いつ制定されたのであるか!?」
 →「それと〇〇〇〇言うほうが〇〇〇〇なのであるぞ! やーい〇〇〇〇!」 ※斬魔大聖版
 →「何年何月何日何時何分何秒地球が何回まわったとき!? えひゃひゃひゃひゃ!」 ※機神咆吼版
インスマウスの浜辺で偶然九郎と出会った際の台詞。子供のような挑発の仕方だが、九郎はしっかりとキレていた。
「なななな何ィィィィ! ノォォォ……NOォォォォ! この天才たる我輩の、ドクター・ウェストの計算が誤算で無惨で凄惨!?」
「馬鹿な……そんな馬鹿なぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーっ!」
で、エルザが九郎と仲良くしていることに腹を立て海から破壊ロボを呼び出そうとしたが、錆だらけで使い物にならなくなってしまい、ショックを受ける。
そしてエルザから「馬鹿は博士自身ロボ」と止めを刺されてしまうわ、九郎にボコボコにされるわと散々な目に……合掌。
「何故、我輩が宿敵である貴様を助けなければならん?」
宴会の席にて女装させられそうになる九郎に対して。しかしエルザの純粋な意見の方がエグい。
「なんて……美しい」
無数の量産型破壊ロボを相手にしながらも、文字通りの全兵装を用いて圧倒するデモンベインを眺めながら。流石のウェストもこの時ばかりはふざけることも忘れ、決して折れない魔を断つ剣の姿にただ魅入るしかなかった……
「ふはははははは!」
「我輩のしぶとさとしつこさとウザったさとマッタリさ加減を甘く見るなよ衆愚!」
「そんなにも甘いのがお好みならサッカリン等を大量に摂取するが良いさ!」
「存分に貪り尽くせ、夜明けまで!」
中盤における九郎とのやりとり。相変わらずのハイテンションぶりだが、実はこの時彼はマスターテリオンに反旗を翻したアンチクロスに楯突いて返り討ちに遭い、数時間前まで重傷を負って死にかけていた
ちなみに「貪り尽くせ、夜明けまで」はニトロプラスのゲーム『吸血殲鬼ヴェドゴニア』のキャッチコピー。要は自社パロである。
「ふはははははは!」
「これだけの設備とシステム、そして我輩の芸術的天才的超頭脳があれば、この程度のこと朝飯前どころか昨日の夕飯前どころか昼飯前どころか朝飯前であり」
「何? 戻った? それともこれは一日食事を抜いてぶっ通しってこと? 我輩にも分からぬ」
大破したデモンベインを地下シェルターの設備を駆使し、驚異的な速度で修復させながら。九郎から地の文で「俺にはもっと分からぬ」と冷静に返されている。本当に分からぬ。
「さあ、後は貴様次第であるぞ、大十字九郎」
アルを失いながらも闘志を失わなかった九郎に対し、デモンベインを修復した上にエルザを同乗させることで起動可能となるよう改造し、再起のお膳立てをした後の一言。
九郎が迷うはずも無く、ウェストと腕をクロスさせながらブラックロッジへの反撃を誓うのであった……。
原作でのかなり熱い場面の一つ。
「貴様の好きにはさせんのである、サンダルフォン! この天才ドクター・ウェスト……戦友の為ならば、この命を喜んで賭けよう! いざ!」
ティベリウスの人質となった瑠璃の救出を試みたメタトロンを妨害するサンダルフォンに砲撃した装甲車の上に立って。
これだけ見れば「最初は敵だったが、友情に目覚めて改心して再登場した」かのような台詞であるが、彼自身は何もしておらず、その場にいたキャラから突っ込まれた。いいのか博士。
「ヘイ! カモン! カラテカ! HAHAHA!」
直後、妨害されたことで怒りを募らせるサンダルフォンに対してさらに挑発する。その後、サンダルフォンに吹き飛ばされてしまうが、結果的に瑠璃の救出は成功した。
「ふはははははは!治安警察なんぼのものぞ!」
「この大・天・才ッ!ドクター・ウェストが開発したこの『スーパーウェスト無敵ロボGR1~全てはビッグ・アフロの為に~』は空前絶後史上最強!」
「この最高傑作で、我輩は学会に復讐してやるのであーる!」
「―――別段、恨みなどないが」
原作アルルートエンディングにて。直後に「愉快犯かよ!」とツッコミを受ける。どんなにループしようが、何処の世界へ行こうが、歴史が少々変わろうが、世界が平和になろうが、ウェストだけは絶対に変わらないロボ的なシーン。
もう彼をどうすればいいのか誰にもわからない。プレイヤーにも、きっと脚本家にも―――
28號からGR1に変わっているが、どちらもパロディ元が横山光輝氏の作品である。アフロはニトロプラスの広報担当、ジョイまっくす氏の被っているアフロヘアーから。
ウェスト「おのれみすみすやられてなる物かぁ! エルザ、反撃だ!」
エルザ「博士、やっぱりこの世に悪は栄えないロボォ」
ウェスト「諦め早すぎ~!」
PS2版『機神咆吼デモンベイン』に付属したOVAにおけるエルザとのやり取り。
UX』では2行目以降の台詞がデモンペイン搭乗時の被弾台詞に採用されている。
「任務、完了」
アニメ版のドラマCDで同僚の物真似を一通りやらされた後にマスターテリオン自身の真似を振られて。それ違う人だからしかしエセルドレーダの御眼鏡には敵わず、「ABRAHADABRA」を食らってしまう…(そもそも、緑川氏の声真似は非常に難しいらしい)。
因みに、直前までアンチクロスの面々の物真似も披露していたが、そちらは恐ろしいほど似ていた。

機神飛翔デモンベイン

ウェスト「ふはははははははははははははははは! ……皆様お待たせしました。貴方の街のマッド・サイエンティスト、ドクター・ウェスト。ドクター・ウェストでございます!」
「さて、今回のお題は――核融合。我輩は太陽の力を手に入れる。だって太陽は生命の星。幸せを守る炎だから」
「たとえそれが今は小さな希望の灯火に過ぎなくても、いつかは大きな太陽となり、大きくなりすぎて大暴走。……おい、これちょっとヤバくね?」
「だがそのとき、ロケットに跨ったジェーンが太陽の黒点をどうにかしようと太陽に特攻したジェーンが地球を救う様を僕たちは見送ったが眩しくて逃げた」
「そして太陽に特攻したジェーンは太陽に特攻したのだが宇宙人に助けられたのでちょっと溶けかかっていたが、太陽に特攻したワリにはそれなりに無事だった。……全く、タフガイな淫売だぜ」
「――トリチウムを寄越せ」
「ふはははははははははは! 効かん!効かんのであぁぁる! 計り知れぬ力で居並ぶ敵を叩いて……砕く! それが! それが我輩の『スーパーウェスト無敵ロボ28號スペシャル~皇帝の紋章~』!」
エルザ「善いも悪いも気分次第ロボ~っ」
九郎「あの■■■■[1]……ッ! このクソ忙しい時に……ッ!」
『機神咆吼デモンベイン』の続編『機神飛翔デモンベイン』での台詞。シリアスなシーンで「血の怪事件」が発生するかとおもいきや、まさかのウェストとエルザの登場という斜め上の展開をたどってしまう。
どうやら核融合の力を手に入れ、その燃料となるトリチウムを奪おうと破壊ロボで暴れだしたため、九郎とアルが調査した「血の怪事件」とは全く無関係だったようだ(まあ、迷惑に変わりなく、九郎は目の前の■■■■に悪態をつきながら彼を止めざるを得なかった)。
元ネタは「ロケットに跨ったジェーン」の部分が『ラヂオの時間』でドナルド・マクドナルドがロケットに跨り地球へ帰還するシーン、破壊ロボの名前は漫画『鉄人28号 皇帝の紋章』、エルザの発言の方は『鉄人28号』の主題歌の歌詞「いいも悪いもリモコンしだい」。
「うおおおおっ!? これはまさかスーパーなロボットの対戦に!?」
いずこから現れたデモンベインとの対戦にて。まさか本当に参戦する日が来るとは……
ウェスト「♪~見失わないように走る走る、はーしーれーメロスのようにーぃぃっ」
『やめろ! メロスはまだ完全じゃないぞ!』
『現状で10分は走れます』
『しかし亜光速走法は無理だ!』
『いざとなったら見捨てるまでです!(竹馬の友を)』
「かくしてキングストン弁を抜かれ、暴走したセリヌンティウスはボイド効果により2分40秒後に人間ブラックホールとなりシラクスの市(まち)ごと国王を飲み込んだ」
「勇者はひどく、赤面した」
エルザ「愛を止めないで走り続けるロボーっ」
原作未見のプレイヤーにおいてはテキスト表記ではどんな状況のセリフか想像に苦しむと思われるが、デモンベインのピンチに割り込んでのセリフである。
強敵(とも)のピンチに間一髪参上、ということで太宰治の小説『走れメロス』から引用したようではあるが、色々と妙なパロディが混ざり合わさった結果、カオスの極みとなってしまった。
ちなみにこの空気を読まないどころか粉砕するような発言の直後、ウェストの言行をよく知る九郎とアルとメタトロンは通夜のような沈痛な面持ちを浮かべ、乱入されたアナザーブラッドは目の前の■■■■を理解できずに目を点にするばかりだった……
元ネタは最初の歌の部分が、同じニトロプラスから出ているゲーム『天使の二挺拳銃』の主題歌「さめない熱」の歌い出しと『蒼き流星SPTレイズナー』の主題歌のタイトル「メロスのように ~LONELY WAY~」から。その直後の一人芝居のやり取り(上述の『』会話)は『トップをねらえ!』のガンバスターの初出撃シーンにおけるノリコタシロ艦長のやり取り、セリヌンティウス云々のくだりは同じく『トップをねらえ!』のヱクセリヲンの自沈シーン、最後のエルザの台詞は『トップをねらえ!~Fly High~』のサビ部分から。
「さあやれい! 蒼穹のスーパーウェスト無敵ロボ28號DESTINY~その力見せ付けろガグ!~」
何の因果か『UX』ではパロディ元の作品と共演する事となった。
ウェスト「ふははははは! これが『リフォームの匠』と恐れられた我輩の実力である! 暗くじめじめした居間も、家族の笑顔あふれる明るく清潔なコクピットに!」
「劇的ビフォーアフターバーナー・オーギュメンター!」
エルザ「ハッピーバースデー・デモンベイン!」
上の名乗りの直後に破壊ロボを駆り、邪神の眷属に破壊されそうになっていた組み立て途中のデモンベインを救ったばかりか、デモンベインとすれ違うその一瞬で完全に完成させて
やらかした事だけでも九郎に「御都合主義ですらない」と呆れられる程の異形…もとい偉業だが、その直後にホザいた台詞がコレである。邪神の攻撃でピンチになっていたそのシリアスや緊迫感を根こそぎ持っていってしまった。なお本人的には九郎らを助けるためではなく、そこにバラバラの機械があったから反射的に組み立てただけらしい。
元ネタは住宅リフォーム番組『大改造!!劇的ビフォーアフター』と、ジェットエンジンの推進機構であるアフターバーナー及びそのMIL規格における呼称『オーギュメンター』。エルザの発言の方は『マジンガーZ』と同じ原作者が考案した…はずの作品『デビルマン(実写映画版)』の飛鳥了の台詞。
UXにおいて破壊ロボ修理装置が付いていたのは恐らくこのシーンが元ネタと思われる。
「どうしたのである!? こっちはまだ腕と脚とドリルとその他諸々の重要機関がことごとく千切れただけであぁる! さぁ、かかってくるのである! 早く早く(ハリーハリー)!」
怪異の元凶たる邪悪が滅び、その走狗として無限に湧き出していた、敵の量産型破壊ロボが一斉に消滅する終戦間際に。
言葉やそこから見られる気概は九郎に引けをとらない立派なものだが…ドクター、それ有体に言ってロボットの戦闘としては致命的過ぎます
元ネタは平野耕太の吸血鬼漫画『HELLSING』の主人公である不死身の吸血鬼アーカード、およびそのライバルであるアンデルセン神父の台詞。
「あなたが――蜘蛛だったのですね」
隠しエンディングにおける台詞で、何があったのかアトラック=ナチャに言っている(まんま蜘蛛ですよドクター……)。
元ネタは京極夏彦氏の小説『絡新婦の理』の冒頭の一文から。なお、この台詞は『UX』でも登場している(もっとも、この台詞を言ったのは別の人だが)。

スパロボシリーズの名(迷)台詞

戦闘台詞

「ドリルのおかわりはいかがぁ?」
「ドリルの追加入りましたぁ!」
「掘って掘って掘って、掘りまくってやるのである!」
『トルネード・クラッシャー』使用時の台詞。
「脱サラした我輩に怖いものなどないのであーる!」
味方参入後の戦闘台詞の一つ。原作での慰安旅行の件と言い、悪の秘密結社(ブラックロッジ)をなんだと思っているのだろうか?
「我がライバルよ! ここは共闘で行くのである!」
大十字九郎への援護攻撃台詞。ちなみに九郎の方からもある。
「大天才たる我輩からすれば、貴様などその辺の凡人と同じ!」
「貴様! 我輩とキャラが被っているのであーる!」
ドクターミナミとの特殊戦闘台詞。確かに彼等は共通点が多い(違いとしては、ミナミは「自己顕示欲が強く、研究のために平然と人道を踏み外す」のに対し、ウェストは「基本的に自己満足型であり、正道は逸れても決して外道にはならない」という点)。
「グランドマスターもこんなものであるか? ビビってて損してたのであーる!」
「グ、グランドマスターが怒ったであるか!?」
マスターテリオンに対する被弾台詞。口でそうは言うものの、未だに彼のことをグランドマスターと呼んでいることから、彼への敬意は抱き続けたままの様子。
「我輩は未来永劫、我輩を生きるのみ! 機械の横やりなど認めんのである!」
「我輩の芸術的、天才的頭脳は今こそ生かされる! むしろ、我輩がラスボスなのであーる!」
カリ・ユガとの特殊戦闘台詞。最終局面だろうと彼の信念は揺るがない。とりあえず、お前がラスボスになってどうする。

シナリオデモ・戦闘前会話

「おのれぇぇぇ…! この大天才たる我輩の前でロボットを操るなどけしからんっ!」
「本物のロボットの凄さを見せ付けてやるのであーる!」
UX第3話「I AM PROVIDENCE」にてヒーローマンを呼び出したジョーイに対して。なのだが、モビルスーツファフナーがとっくに開発されているのに、何を今更。
「それはもちろん、我輩の芸術的で天才的な研究を完成させるためであーる」
「これすなわち、真理への到達!」
「エルザにもいつか理解できる日が来よう」
「我輩の天才的な頭脳によって自我と心を与えられた人造人間、エルザ!」
「やがてそれは命について葛藤しながら、良心を司る何かが教授の笛でピーヒャラなドラマを展開!」
「果たして、ピノキオは人間になって本当に幸せだったのかと… げほおっ!」
UX第32話「BIG“C”」のシナリオデモにて。エルザからブラックロッジにいる理由を訊かれ、いつものようにぶっ飛びテンションで捲し立てる。
そのテンションと言い回しからスルーしがちだが、内容を読み解いてみると、UXの世界観の根底=「命の始まり」に迫ろうとしていることがわかる。しかもエルザの存在と文字通りの天才振りからするに、知らない間に到達していた可能性まである。
ちなみに「良心を司る何かが教授の笛で~」「果たして、ピノキオは~」の台詞は『人造人間キカイダー』のパロディ。
なお、喋り過ぎたせいで最後にむせてしまっているが、アニメではバルザイの偃月刀で切り落とされたビルの一角が頭部に直撃し、そのまま押し潰されてしまっている(上述の原作におけるエルザに離脱された場面に該当する)。
「いーや、全く知らない顔なのである」
「知らないものは知らないのである。そもそも我輩がお前のような凡人デコと知り合いになるはずがないっていうか?」
UXにてドクター・ミナミと対峙した際の台詞。ミナミ曰く「無視し続けてきた」との事だが、どうやら無視どころか眼中にすら入ってなかった模様。本人の習性から、単にド忘れをしている可能性も否定できないが。
「HAHAHA! 吹きすさぶ風がよく似合ったりする天才科学者・ドクタァァァ・ウェスト!」
「世界中の凡百の輩どもに、この超天才が生み出した破壊ロボの素晴らしさを知らしめてやるのであーる!」
UX第34話「始まりへの加速」における戦闘前会話。1行目の「吹きすさぶ風が~」のフレーズの元ネタは『サイボーグ009』のオープニング「誰がために」の歌詞。
「待っているのであーる!我輩の超絶頭脳による究極技術で、お前をすぐにでも助けて…」
UX第37話「命あるもの」にエンドデモにて、マークニヒトが発生したフェストゥムの根に取り込まれた総士を助ける為にいつものノリな台詞を発していたが、この直後マークアインの自爆で倒されたと思ったはずのイドゥンが現れる…。
「わざわざ助けてやったというのに、なんという言いぐさなのである!」
UX第38話「防人たち」のエンドデモにて。救援したことに感謝するアレックスに、まるで「UXが迅速に対応してない」かのような嫌味交じりの言葉をぶちまけたハザードに腹を立てた。九郎から「悪党であっても邪悪ではない」と評されたウェストの人間性からすれば、当然の反応だったのだろう。
「やーれやれ、主が違うだけでこうも違うのであるな」
「あの男に比べれば、貴様の風など扇風機の微風以下! 涼しさすらも感じないのであーる!」
UX第42話「リザレクション」でのクラウディウスに対する戦闘前会話。上記のラバン・シュリュズベリイと対比して。
「裏切りじゃなく見切りをつけただけである。そもそもお前たちごときに使われるほど、明敏で英朗で明晰な頭脳のこの超天才はやっすい男じゃないのであ~る!」
UX第42話でのティベリウスに対する戦闘前会話。そもそもウェストはマスターテリオンがスカウトしてきたのであって、アンチクロスに忠誠を尽くす義理はない。
ウェスト「今日のステージは満員御礼。銀河よ我輩の歌を聴け、であーる!」
エルザ「博士、行くロボよ!」
ウェスト「お前にラブハァァァァァット!」
UX第43話「THE RETURN OF THE SORCERER」の戦闘前会話にて。今回共演しているマクロスネタ……と思いきや、脅威の原作ゲーム版の再現台詞である。
中の人がと同じなので変則的な声優ネタとも言える(ついでにそのも『UX』にカメオ出演している)。
ウェスト「HAHAHAHA! そんなナマクラ刀では、キズひとつ付けられないのであーる!」
「チョンマゲ! ウチクビ! ハラキリ! カミカゼェェェ!」
UX第43話でのティトゥスに対する戦闘前会話。どことなく原作におけるサンダルフォンを挑発した時の台詞を思わせてしまう……(ちなみに挑発されたティトゥス本人は静かにブチ切れていた)。
ウェスト「おー、これだから凡人は嫌なのであーる!」
「我輩の限界なき知能で創られたこのスーパーウェスト無敵ロボ28號スペシャル!」
「貴様のような凡人脳味噌では計り知れない、スーパーデリシャス&ハイパーマグナムでゴージャスなアフターケアまで兼ね備えた…」
「スペシャルデラックスでギャラクシーなパワーを…」
エルザ「とにかく凄く強いから、お前なんかに負けないってことロボ!」
同じくUX第43話でのアウグストゥスに対する戦闘前会話。さりげなく本作に登場する破壊ロボの正式名称がウェストの口から明言されたが『スーパーウェスト無敵ロボ28號スペシャル~皇帝の紋章~』と機体の名前が被っているのは偶然かもしれない。
「スーパーデリシャス」「ゴージャスなアフターケア」は『うる星やつら』の登場人物「スーパーデリシャス遊星ゴールデンスペシャルリザーブゴージャスアフターケアーキッド28号」、「スペシャルデラックス」はご存じボスボロットの「スペシャルDXボロットパンチ」が元ネタ。
ウェスト「のわああ、何をいうであるか!」
「そんな変態ルートではなく、我輩と共に宇宙の神へと進化する運命を掴むのであーる!」
エルザ「えー、それはどうかと思うロボ…」
UX第50話「恋離飛翼〜サヨナラノツバサ〜」にて多元世界の可能性を話している内にエルザが「人間になってダーリンと結ばれる可能性だってあるに違いないロボ!」という台詞に対してウェストはこのように接している。
エルザからはぶった切られたが、この展開は『機神飛翔デモンベイン』で実際に存在する。なお、紡ぎ手であるエンネアその超展開に耐えきれず失神してしまった。
ナイア「君は本来この場所にいない存在! 運命にそう定められていたはずなのに!」
ウェスト「ふははははは! 運命? 運命ですとぉ!?」
「そんなもの我輩の血と汗と涙と、99.9999%の天才的頭脳の前には、越えて然るべき事象に過ぎないのである!」
マスターテリオン「フ、フフ…フハハハハ! かつては余に畏れと憧れを抱いた者が、余の絶望を否定するとはな!」
UX第51話「STRANGE EONS」でのマスターテリオンに対する戦闘前会話。ナイアはウェストの存在に激しく動揺するが、邪神が定めたちっぽけな運命など「天才と何とかは紙一重というかむしろ完全に向こう岸」を地で行く■■■■科学者はお構いなし。原作続編の「機神飛翔」では上述の通り、実績があるのだから尚更である。
ウェスト「行くぞ、エェェェルザァ! ペダルを踏むタイミングを合わせるので…」
エルザ「無敵ロボ、フルアクセルロボォォォ!」
ウェスト「OH NO! 早いのである、エルザァァァァァ!」
上に続いて。「ペダルを踏む~」シチュエーションはゲッタードラゴンの「シャインスパーク」が元ネタで『機神飛翔』でも似たような台詞を言っている。『飛翔』ではタイミング合わせに成功した結果例の特殊エンディングに移行することに。

搭乗・関連機体

破壊ロボ
自身が開発した巨大ロボ。ドラム缶のような不格好な外見とは裏腹に高い性能を誇る。バリエーション機が非常に多彩。UXに登場した機体は「スーパーウェスト無敵ロボ28號スペシャル」。
デモンペイン
正式名称「スーパーウェスト無敵ロボ28號DX」。デモンベインを模した破壊ロボ。
量産型破壊ロボ
その名の通り量産型の破壊ロボ。
ウェストとしては不本意極まりない作品だったようで、ブラックロッジと敵対した後は嬉々としてこの機体の破壊に勤しんでいた。彼の方針から察するに、無差別攻撃で多くの犠牲者を出したことが我慢ならなかったのかもしれない。
ちなみに無人機にも関わらずコックピットが存在する。後からウェストの意に反して改造させられたのだろうか。
ゾンバイオ
アーカムシティにおける戦闘で鹵獲した量産型破壊ロボを改装した機体。これまでのスーパーウェスト無敵ロボシリーズを夢幻心母内部のラボにおいてきてしまったウェストの、覇道財閥への鞍替え以降の乗機となる。基本的な形状は同一ながらも機体のカラーリングが鮮やかなグリーンになっている他、彼のアホ毛を模したかのようなアンテナが追加されている。
アニメ版及びスパロボ未登場。
ハンティング・ホラー
原作のライカルートのみに登場。アニメ及びスパロボ未登場。
彼とエルザがブラックロッジを脱出する際に回収した仮死状態の『ナコト写本』を組み込んで作り上げた、モンスターバイク。
アンチクロスの総攻撃後、九郎とアルは無事だがデモンベインが手元にないというライカルートにおける状況下で、メタトロン用の支援魔導兵器として作られており、メタトロンのような人間魔導兵器などがこれを駆れば何もない空中を高速で走ることも可能であり、最高級の魔導書の力とそれを素材にしたウェストの科学力も合いまり、鬼械神をも撃破し得るほどのポテンシャルを持つ。

余談

  • 名前の由来は『デモンベイン』の元ネタとなったクトゥルフ神話絡みの小説群を執筆した、H・P・ラブクラフトの短編『死体蘇生者ハーバート・ウェスト』の登場人物から取られている。
    こっちのウェストは本作とは別ベクトルのマッドサイエンティストで、ギャグでは済まない悪行を繰り返し、最後にその報いとも言うべき凄惨な最期を遂げた人物である。
    なお、本作のシナリオライターである鋼屋ジン氏によると「ウェストが彼の人物当人かどうかは秘密」との事。
    • 小説版では『デモンベイン』のウェストもかつてはハーバート・ウェスト同様の研究を行っていたが、研究中にウェストに降りかかった悲劇が切っ掛けで、完全に研究から手を引いている。
      この出来事はウェストのその後に暗い影を落としており、マスターテリオンにスカウトされた際も「死体蘇生だけはやらない」と言っているほど。
    • 同じく小説版では、過去にミスカトニック大学の医学部に在籍していた設定となっており、その頃から変わり者であったらしい。
      ただし、彼の過去は各メディアで語られる度にコロコロ変わり、ウェストの過去を描いた外伝小説ではミスカトニック大学への入学の誘いを鼻で笑って断っている。原作の世界観を考えるなら本当に過去が違う可能性もあるが。
      • UXではこの外伝小説のネタが拾われているのでミスカトニック大学には入学していないとも解釈できる。
  • ファンからは名前を和訳した「西博士」という愛称が付けられている。
  • 彼が所持しているギターケース型のロケットランチャーの由来は、映画『デスペラード』で主人公のエル・マリアッチが敵組織と戦うために呼び寄せた2人の「最強の男たち」が持っていた武装の一つである。
    射撃ポーズもそのまんまで、「レッツ・プレイ」の掛け声も同映画の中で銃撃戦開始の合図となる台詞。
    なお、このロケットランチャーを持ってきた当人である「最強の男たち」は、どちらも出てきてすぐに調子に乗ったあげく死亡している。

脚注

  1. ちなみに、この発言の■■■■と表記された部分は音声ではピー音である。