エクスバイン
PTX-EX エクスバイン(Exbein)
- 登場作品:バンプレストオリジナル
- 分類:試作改造型パーソナルトルーパー
- 形式番号:PTX-EX
- 全高:---m
- 重量:---t
- 動力:プラズマ・ジェネレーター
- 空中浮揚機関:テスラ・ドライブ
- 補助MMI:T-LINKシステム(ウラヌス・システム搭載)
- 開発者:カーク・ハミル
- 製造元:マオ・インダストリー
- 所属:地球連邦軍
- 主なパイロット
- リョウト・ヒカワ(⇒イーグレット・イング)(1号機)
- リオ・メイロン(タイプL)(2号機)
- リョウト・ヒカワ(タイプR) (3号機)
- メカニックデザイン:カトキハジメ
データ収集テストを終えたヒュッケバイン009がL5戦役後に、ヒュッケバインMk-III用のAMパーツ(アーマードモジュールパーツ)のフィッティング調整機として改造されたパーソナルトルーパー。αシリーズに登場するヒュッケバインEXのOGシリーズにおける姿である。名称は「EX(エクストラ)ヒュッケバイン」の略。AMパーツ装着時の名称は「エクスバインボクサー」及び「エクスバインガンナー」。
「EX」(エクス)とはマオ・インダストリー社のパーソナルトルーパー開発計画のコードネームであり、次期主力量産機の開発プランも含まれている。「ヒュッケバインEX」の名で赤いカラーリングでの開発が進められていたが、SRX計画凍結時に伴いヒュッケバインシリーズの開発が中止されたため、軍上層部の目をごまかすため外観や名称が現在のものにそれぞれ変更された。
頭部はヒュッケバインMk-IIIのコンセプトである「小型SRX」を模したデザインに変更されており、V字アンテナが廃されツインアイの上にSRXに似たゴーグルパーツが取り付けられている。また、カラーリングは赤から紺色に変更されている。脚部はAMボクサーを装着する都合上、ヒュッケバインMk-IIIとほぼ同じ形状をしている。
背部のバックパックにはテスラ・ドライブが搭載されており、単独での飛行が可能。なお、バックパックの翼はヒュッケバインと同様のX字状に折りたたむことが可能。T-LINKシステムを搭載しており、作中ではウラヌス・システムの搭載を示唆する場面もある。
ヒュッケバインの後継機であるヒュッケバインMk-IIとヒュッケバインMk-IIIの中間に位置づけられる機体。Mk-II及びMk-IIIの武装全てを装備することが可能で、各種武装を両腕や腰に設けられたハード・ポイントに取り付けられる。AMパーツも装着可能だが、動力炉にトロニウムエンジンを採用してないため、AMパーツ装着時の一部武装は使用できない。
『スーパーロボット大戦OG外伝』にて存在が示唆され、テレビアニメ『スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター』で、ゲームにおけるヒュッケバインMk-IIIの代役機体として初登場した機体である。
デザインはヒュッケバインシリーズと同様にカトキハジメ氏によるもの。αシリーズに登場したヒュッケバインEXは、ヒュッケバインMk-II及びMk-IIIをデザインしたカトキ氏の作業量の都合でヒュッケバインMk-IIの色替え機だったが、OGシリーズに登場するにあたり新規でデザインが起こされることとなった。
ゲームではMk-IIIのロールアウトに伴い、パーツの状態で保管されていた。修羅の乱の際、戦力増強の一環として組み上げが提案されたが、回収と組み上げにかかる時間から断念された。その後、戦乱終結時に改めて組み上げられ、他のヒュッケバインシリーズと共にオルレアンに移送、オーバーホールを受けていたが、ガリルナガンの襲撃を受けて損傷。Mk-I、Mk-II、Mk-IIIの残存パーツと共にテスラ研に贈られたエクスバインは、それらのパーツを組み込んで改修を受け、不足部分はパッチ・アーマーとコーティング・クロークでカバー。アッシュとして生まれ変わったこの機体はその後、イーグレット・イングという操縦者を得、封印戦争に身を投じることとなる。
登場作品と操縦者
OGシリーズ
- スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター
- 第8話「凶鳥の眷属」で登場。タウゼントフェスラーに積まれていた機体をリョウトが起動させ戦闘に参加するという、ゲームにおけるヒュッケバインMk-IIIとほぼ同じ扱われ方で登場。その後は当初からAMボクサーを装着し、エクスバインボクサーの状態でAMガンナーの牽引用グリップを握りフルインパクト・キャノンを放つ、といったオリジナル演出がとられた。
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- エクスバイン自体は名前のみ登場。オルレアンにてオーバーホール中の008L・MK-II・MK-IIIと共に破壊されるものの、改修を受け後に『アッシュ』として登場する。なお、データ取得用の機体という点ではジ・インスペクターと同じだが、ヒュッケバイン009の改造機といった説明は特にない。とはいえ、OG1以降の009のその後は一切語られてないため、恐らく本機も009の改造機だと思われる。
- スーパーロボット大戦OG INFINITE BATTLE
- ジャンルは違うが、タイプLとタイプRの2機がゲームに初参戦、使用することも可能。機体解説も用意され、大破した後で新たに作られた2号機とされている。
- スーパーロボット大戦OG ダークプリズン
- 登場しないが、タイプLとタイプRの2号機の存在が終盤で言及された。ここから、『OGIB』をOGシリーズの時系列に当てはめた場合、封印戦争(第2次OG、OGDP)より後であることがわかる。
装備・機能
武装・必殺武器
通常形態
- フォトン・ライフルS
- 光子弾を発射するエネルギーライフル。エクスバインガンナーの状態でも使用した。
- グラビトン・ライフル
- 強力な重力波を発射するエネルギーライフル。インスペクターとの決戦時にエクスバインガンナーの状態で使用した。
- ロシュセイバー
- 重力で形成されたエネルギーソード。本編未使用。
- チャクラム・シューター
- 円形チャクラムをワイヤーで飛ばして打撃を与える。本編未使用。
- ファング・スラッシャー
- ゾル・オリハルコニウム製の刃が形成されるクロスブーメラン。インスペクターとの決戦時にエクスバインガンナーの状態で使用した。本編では左腕のハードポイントに装備していた。
AMガンナー(エクスバインガンナー)
エクスバインの武装をそのまま使用可能。
- リープ・ミサイル
- 両サイドに装着されたホーミングミサイル。
AMボクサー(エクスバインボクサー)
Gソード・ダイバーは出力不足により使用できない。
- ガイスト・ナックル
- 腕を念動力で覆い、殴りつける。
- カタパルト・キック
- 脚部爪先を念動力で覆い、切り裂く。
合体攻撃
- フルインパクト・キャノン
- AMガンナーのGインパクトキャノンを4門同時に発射しG・テリトリーで集束する武装。本来ならヒュッケバインガンナーの状態で使用可能な武装だが、エクスバインガンナーでは、エンジンの出力不足から同時発射は2門同時が限界であり使用不可。そのため、エクスバインはAMボクサーを装着したエクスバインボクサーの状態で、AMガンナーのグリップを掴み3機分の出力を用いて発射している。ただしそれでもトロニウム・エンジン搭載機であるヒュッケバインガンナーが放つフルインパクト・キャノンの威力には及ばない。最終話ではAMガンナーにガーバインMk-Ⅲが合体した状態で、エクスバインボクサーがグリップを掴み4機分の出力を用いることでヒュッケバインガンナーに匹敵する出力で発射した。
- ダブルブレードキック
- SRXのブレードキックと同時にカタパルト・キックを放つ合体技。
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- M
機体BGM
- 「ACE ATACKER」
- ヒュッケバインMk-IIIのテーマソング。
対決・名場面など
余談
『ジ・インスペクター』は「ヒュッケバイン問題」の噂の存在によってヒュッケバインシリーズの扱われ方が注目されていた作品であった。登場以前の話数では量産型ヒュッケバインMk-IIの代役機体として量産型ビルトシュバインが登場したこともあり、開発が進められている「EX」という名前だけが明かされていた機体もビルトシュバイン関連機であるという憶測が流れるなど、ヒュッケバインシリーズの登場を絶望視する見方も存在していた。
エクスバインの登場はアニメ誌や模型誌等で事前の告知が一切行われず、アニメ放送直後にバンダイの公式サイト「魂ウェブ」にてエクスバインのフィギュア発売が告知さるなど、様々なジャンルで一斉に存在が明かされるというサプライズ演出がなされ、ファンを歓喜させた。
関連機体
- AMガンナー
- ヒュッケバインシリーズ
- ヒュッケバインEX
- ヒュッケバイン
- 初代ヒュッケバイン。
- ヒュッケバインMk-II
- ヒュッケバインMk-III
- 三代目ヒュッケバイン。小型・高性能化したSRXがコンセプトのトロニウムエンジン搭載でAMパーツを使用可能なタイプと、通常エンジンにテスラドライブ等を搭載したタイプの二種類が存在する。
- ガーバインMk-III
- ジ・インスペクターに登場。ヒュッケバインMk-IIIにリオン系列の偽装パーツを組み込んだ機体。
- アッシュ
- 『第2次スーパーロボット大戦OG』に登場する強化修復機。
- エグゼクスバイン
- 『第2次スーパーロボット大戦OG』に登場。アッシュ本来の改修プランであり、歴代ヒュッケバインの技術を集約したシリーズ集大成。
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