アルベロ・エスト
アルベロ・エスト (Albero Est)
- 登場作品:バンプレストオリジナル
- 声優:宝亀克寿
- 種族:地球人
- 性別:男
- 年齢:43歳
- 所属:地球連邦軍(クライ・ウルブズ)
- 階級:少佐
地球連邦軍の特殊作戦PT部隊クライ・ウルブズの隊長。部下であり息子のフォリア・エスト、そしてヒューゴ・メディオらを失い、クライ・ウルブズは壊滅する。その後、部隊壊滅の責任を取り軍を去る。
男らしい髭を蓄えた容姿から豪放かつ大胆なイメージがあるが、性格は沈着冷静で「命」の尊さを良く知る信念の持ち主。戦場から生きて帰る事の大切さを常々部下に言い含め、部隊をリードしていた。軍人として任務を達成し生き残る為にチームワークを重視しており、たとえ息子のフォリアであろうと私情を挟まずに厳しい意見をぶつける。その為、フォリアとは微妙な間柄であったが、そのフォリアが死亡したのを契機に彼自身の信念に揺らぎが生じる。ツェントル・プロジェクト参加まではどこで何をしていたのかは不明だが、彼自身日本の古来の精神に興味を持っており、部下と共に寺で座禅を組んだ経験もある事から、恐らく寺において静かな環境で己の存在意義を確かめたと思われる。
そしてミタール・ザパトのプロジェクト、ツェントル・プロジェクトに参加し、エルデ・ミッテとコンビを組み、機動兵器メディウス・ロクスを運用。ミタールやエルデの欲望を知りつつ、彼らを利用してメディウスに駆るアルベロは、自身の命を脅かす者と対峙することを生きる目標とした。その一方で同じツェントル・プロジェクトに参加したヒューゴと敵対するも、お互い心情を知っている間柄であることから、二人の信頼関係に揺らぎはなかった。最終的には彼の復讐は終わりを告げ、エルデの欲望の結晶たるAI1を無へと帰し、最期はヒューゴに贖罪をしてAI1崩壊と共にこの世を去った。
OGシリーズ
OG外伝においては、展開としてはクライ・ウルブズ時代の動向が描かれる。ヒューゴとフォリアを直属の部下とし、ツェントル・プロジェクトからの依頼遂行を基本任務として行動していた。しかし、その運命の歯車はアインストレジセイアの捕獲命令を境に狂い始め、最終的にはプロジェクトで変貌したレジセイアを追撃している最中に部隊が壊滅、自身とヒューゴのみが生き残るという最悪の結末を迎えてしまう。
登場作品と役柄
単独作品
- スーパーロボット大戦MX(PORTABLE)
- 主なプロフィールは上記参照。復讐の相手はデビルガンダムであり、ヒューゴと敵対し、ザパトやエルデの野心をも利用しつつ、己の目的を達成した。最終局面でも姿を現し、ヒューゴに協力するが、エルデがメディウスを進化すべく欲へと走り、狙撃するが間に合わずにメディウスに取り込まれてしまう。最期はプロフィールの通り。能力的にはトップクラスで、魂を持つのは彼らしいところか。
スーパーロボット大戦OG
- スーパーロボット大戦 OG外伝
- OG2ではデータ収集のためにアースクレイドルやネビーイームでの後詰めとして控えていた。MXとは違い、ザパトとは既に面識がある。大破したソウルゲインを回収して、アクセル・アルマーの復活に一役かっている。鹵獲したイェッツトレジセイアを追っていたが…。そしてザパトの陰謀によりイェッツトレジセイアを活性化する事になり、クライ・ウルブズは壊滅。アルベロは失意の内に軍を去る。恐らく、MXを踏襲するであろう、今後のOGシリーズでの彼の動向に注目が集まる。今回はスポット参戦だが、機体が無改造でもそれを補えるだけの能力があるのは流石ともいうべきか。
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- 原作通りメディウス・ロクスのメインパイロットとして登場。ザパトの計略には気付いているはずなので、MXと同じ結末を辿るかどうかが注目される。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
MX・OG外伝とも、さすがに隊長だけあって高水準の能力を誇る。どの能力も、自軍のエースクラスと比較して遜色ないレベルであり、正式参戦しないのがなおさら悔やまれる。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
固有エースボーナス
- 指揮効果+5%、命中率+10%
主な機体
- 量産型ゲシュペンストMk-II
- OGシリーズでの初期の搭乗機。MXでも回想シーンで搭乗している。
- 量産型ゲシュペンストMk-II改
- OGシリーズでの後継機。カイ機とは異なり、ミドル~ロングレンジを得意としている。
- メディウス・ロクス
- MXでの搭乗機。第1形態はリアル系、第2形態はスーパー系寄りの能力で、第3形態はラスボスの前座として立ちはだかる。
パイロットBGM
- 「Crying Black」
- 初期の戦闘BGM。ただし優先BGMではないので、スポット参戦時しか聴けない。
- 「Medius locus」
- メディウス・ロクス第2形態時のBGM。ただし、戦闘で流れるのは変貌時のイベントのみ。
- 「Shouting Black」
- OGシリーズで追加された戦闘BGM。「Crying Black」のアップテンポアレンジバージョン。「RUSHING DANDY」に続く'格好いいおっさん用BGM'第2弾。ダークな雰囲気とメロディラスな旋律をもつハードロック風味の内容で、ゲームでは聴く機会こそ少ないが人気は高い。
人間関係
- フォリア・エスト
- ウルフ9。息子にして部下。父親として上手く付き合えず、フォリアの反発を受ける事もあったが、彼も内心ではアルベロを信頼しており、最期は身を挺し盾になって命を落とした。
- ヒューゴ・メディオ
- ウルフ8。部下であり、信念を享受した仲。MXでは敵対する事になるが……。
- ミタール・ザパト
- MXでは欲望や野心の為に互いに利用していたが、OGでは息子や部下を失った事でミタールに憎悪する一幕が用意されるなど、今後の展開が気になるところ。
- エルデ・ミッテ
- メディウスのサポート。彼女の欲望を知りつつ、利用していた。
- カイ・キタムラ
- OGシリーズでは戦友同士である。
他作品との人間関係
- ドモン・カッシュ
- MXではデビルガンダム絡みで、因縁を持つ。
- ウルベ・イシカワ
- アルベロにデビルガンダムを活性化させるエネルギーネットを渡し、結果部隊全滅へと導いた張本人。
- 竜崎一矢
- メタルアーマー部隊を率いて彼の愛機であるダイモスの鹵獲を狙う。アルベロがヒューゴ以外で明確に「標的」と捉えた人物ではあるが、同時に一矢の実力についても言及し、「バーム戦争を終結に導いた男」との高評価を下している。
- 剣鉄也、神隼人、ブルー・ジェット
- 真聖ラーゼフォン同士の激突がもたらす「調律」を防ぐべく、マグネイト・テンへ助力を申し出た際には、彼らからの痛烈な批難を浴びる事となった。今迄の行動が行動なだけに、当然の反応とも言えるが。
名台詞
- 「生の中に死がある。死の中に生がある…」
「死中に活を見出せ。与えられた任務を確実に遂行し、必ず生きて還れ」
「死には何の意味もない。倒すべき敵を倒し、生き延びろ。生に執着しろ」
「それが、我らクライ・ウルブズの鉄則だ」 - 回想シーンでの台詞。ヒューゴにクライ・ウルブズ隊員としての信念を伝えた。
- 「死は他人にとって、何らかの意味を与える場合もあるだろう」
「だが、自分自身にとっては無意味だ。己の死から学び得ることは何もない」
「倒すべき敵を倒し、生き延びろ。生に執着しろ」
「それが、我らクライ・ウルブズの鉄則だ」 - OG外伝ではこちら。言いまわしがアレンジされている。
- 「行け! 無明の世界へ!」
- アルベロの代名詞とも言えるほど有名な台詞で、スティング・アクセレレイションの決め台詞。OG外伝ではイェッツトレジセイア戦のイベントでしか聴けない。この言葉に限らず、彼の言動には日本仏教的精神の強い影響が感じられる。
- 「イグニション……!」
「落ちろ! 地獄の業火の中へ!!」 - ヘヴンズ・アクセレレイション時の台詞。ガルムレイドで始めた人は、まさかアルベロからこの台詞が来るとは思わなかっただろう。
- (……ヒューゴ……)
(……倒すのだ……)
(……お前達が生き延びるために……)
(……迷うな……倒すべき敵を……倒せ……)
(……AI1を破壊するのだ……) - 境界空間での死闘の中、ヒューゴに下した最後の「命令」。そして、彼はその「任務」を確実に全うする……。
- 「奴は学んだのだ……」
「エルデ、AI1は最後に学んだのだ……」
「……人間の力を……そして、敗北……戦いに敗れた者の宿命を」 - 再生を拒否されて狼狽するエルデの前に突然現れて。一軍人、一パイロットであり続けた彼は、「機動兵器の制御装置」という観点からAI1を見続け、その本質をエルデ以上に理解していた。
- 「ヒューゴよ、俺は後悔などしていない……」
「そして…俺の過去は…フォリアや部下達を死なせた罪は…これで清算される……」
「生き延びろ、ヒューゴ……」
「必ず生きて還れ……それが……それが俺達クライ・ウルブズの鉄則だ…………」 - AI1が崩壊し、背負った罪から解放されたアルベロ最期の瞬間。最後の最後まで、彼は軍人であり、そしてクライ・ウルブズの隊長で在り続けていた…。
OGシリーズ
- (……この男に俺達とツェントル・プロジェクトの関係を悟られるわけにはいかん)
(だが、今優先すべきは機密の保持より積荷の安全か……)
「いいだろう、了解した」 - 模擬戦の直前に入ったエマージェンシーに対し、協力を申し出たカイに対する反応。即座に重要度を比較して天秤にかける、この判断の早さはさすがである。
- 「お前の命運は尽きた!!」
「ここで散れいっ!!」 - F2Wキャノン(Lレンジ)の決め台詞。実はMXでもこれがある。
- 「は……謀ったな、ミタールッ!!」
- OG外伝でミタールに騙されてイェッツトレジセイアを活性化させてしまった際のセリフ。次回への布石とも言えるのだが、これに該当するMXでは真実を知ったのが全てが終わった後となっている。その場でミタールの仕業であると気づいたが、その上でMXと同じ展開になるか、あるいは違ってくるのか、今後の展開が注目される。少なくとも、第2次OGでメディウス・ロクスに乗っていることは確かである。
- 「……俺は……責任を取らねばならん……」
「フォリアや部下達を死なせた……責任を……」 - OG外伝内での最後の台詞。エリックに「これからどうするのかの」と聞かれ、沈痛な表情で呟く。果たして、彼の責任の取り方とは……?
- 「クライウルブズの隊長として、諸君らに言っておく」
「死は他人に取って何らかの意味を与える場合もあるだろう」
「だが、自分自身にとっては無意味だ。己の死から学び得ることは何もない」
「………」
「とは言え、例外もある。ミッション中はこまめなセーブを忘れぬように。……以上だ」 - OG外伝の中断メッセージ。数ステージセーブなしで突っ走っている時に限ってゲームオーバーになってしまうことは多々ある。隊長の言葉を胸に刻んでプレイしよう。
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