セレーネ・マクグリフ(Selene Mcgriff)
- 登場作品:機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER
- 声優:大原さやか
- 種族:地球人(コーディネイター)
- 性別:女
- 所属:D.S.S.D
- 年齢:28歳
- 身長:不明
- 体重:不明
- 血液型:不明
- 主な搭乗機:スターゲイザーガンダム
- キャラクターデザイン:大貫健一
『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』の主人公兼ヒロイン。D.S.S.Dの技術開発センターに所属しており、「スターゲイザー計画」の中心人物でもある。
決めた目標は最後までやり遂げようとする性格だが、そのためには手段を選ばないという側面がある。…とされているが、作中取り立てて非道な行動を採ったりしているわけではなく、本来作業用MSであるスターゲイザーで戦闘に参加するなど“それが必要な行為ならば、ためらわない”と言ったところか。エドモンド・デュクロとのやりとりや漫画版のエピローグなどから、その意志力の強さが印象深いだろう。
なお、ナチュラルとコーディネイターの争いには全く関心がない。
地上でスターゲイザー本体の開発をしており、シャトルでスターゲイザーと共に宇宙に向かった。その後、トロヤステーションにてスターゲイザーとヴォワチュール・ユニットの研究を続けていたが、ファントムペインのホアキン隊の襲撃を受けたため、ソルと共にスターゲイザーで出撃。スウェンのストライクノワールガンダムと交戦し、ヴォワチュール・リュミエールを使って自分ごとストライクノワールを地球と金星の間の宙域まで飛ばした。それから669時間後にスウェンと共にスターゲイザーで地球圏に帰還したが、コクピットの酸素が保つのは約27日間(648時間)であった。
アニメ版はその後、どうなったかは不明のまま終了するのだが、漫画版では生還している場面が描かれている。サンライズ公式設定でも生還したとされている。
短編を除けば、映像作品としてはガンダムシリーズ初の女性主人公。……なのだが、明確にスポットが当てられるのが最終話のみな感があり、機体が元々は非戦闘機、本人も基本は非戦闘員なのが災いしてか、戦闘シーンが多い「スウェンが主人公」と思ってしまう人も多い不憫なキャラでもある。また、ガンダムシリーズ(他のロボットアニメでもそうだが)の主人公で年齢が20代後半というのは、珍しいケースである(あとは『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』時代のアムロ・レイぐらいか)。
なお、セレーネのファーストネームのつづりはSeleneと書き、ギリシア語で「月」を意味する。また、ギリシア神話の女神セレーネーのことも指す。
登場作品と役柄
人間関係
- スウェン・カル・バヤン
- ファントムペインのMSパイロット。共に地球に帰還した後、彼をD.S.S.Dに誘う。
- ソル・リューネ・ランジュ
- 同僚。弟分でもある。
- エドモンド・デュクロ
- スパロボ未登場。同僚。元地球連合軍で、現在はD.S.S.Dの保安部に務める。実は内心、セレーネに恋慕していた。
- ロウ・ギュール
- 技術者として、彼にライバル視されている。
他作品との人間関係
名台詞
- 「淋しかったから……かな。こんな遠くに一人で居るのが。誰でもいいから、寝るまで声をかけられる相手が欲しかった」
- トロヤステーション戦でスターゲイザーとストライクノワールを戦域から排除され、宇宙空間をどことも知れず漂流する中、ストライクノワールから助け出したスウェンにその理由を尋ねられた際に返した台詞。彼女には珍しい弱気の吐露。
- 「Nジャマーキャンセラーが効いてるわ。パワーセルしか使えないわよ。」
- Nジャマーキャンセラーが効いていれば核動力が使えるはずなので、どう考えても間違いの迷台詞。漫画版やスパロボKでも修正されていない。
- 「…御託はいいわ。あなたが何をやりたいのか、私はそれだけを聞いてるの」
「私達だって敵のパイロットを何人も殺したわ。忘れられるわけがない。嫌な夢で夜中に何度も眼が覚める事もある」
「でも私のやりたい事を邪魔しに来る奴がいればまた戦ってやるわ。相手がナチュラルだろうがコーディネイターだろうが関係なくね!」 - 漫画版エピローグより。スウェンをD.S.S.Dにスカウトするが、彼は自分の過去の行いから拒もうとする。罪にさいなまれる彼の言葉を一通り聴いた後、ビール瓶を飲み干したセレーネは、この台詞で彼を説得した。彼女のメンタリティを最もストレートに表した台詞だろう。
スパロボシリーズの迷台詞
- 「邪魔するやつはスターゲイザーでぶっ飛ばすわ!」
- Kにての大迷言。ジーグあたりに毒されたのか。
余談
- セレーネ・マクグリフ役の声優の大原さやか氏はソル・リューネ・ランジュ役の福山潤氏とはよく共演しており、しかも「大原氏の演じる役は、福山氏の演じる役から見て立場が上の人物である」パターンが多く、演じた本人達が盛大にネタにしている。大原氏はこういう事になると毎度毎度喜びの声をあげては、福山氏が辟易するという場面が半ばお約束になっている。
- 一例として『コードギアス 反逆のルルーシュ』および続編の『コードギアス 反逆のルルーシュR2』における、大原氏のミレイ・アッシュフォード(生徒会会長)と福山氏のルルーシュ・ランペルージ(生徒会副会長)の人物関係も挙げられるが、別のアニメで逆の立場になったことがある。