機界最強7原種

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機界最強7原種とは、『勇者王ガオガイガー』に登場する集団。

概要

機界31原種の中でも特に強力な能力を持った腕原種爪原種耳原種瞳原種腸原種肋骨原種肝臓原種の7体の総称。

人語を発した初めての原種であり、パリアッチョ巨腕原種頭脳原種の無機的な不気味さとは異なる明確な意思表示をする敵として描かれている。特に腕原種は原種の中では出番が多いこともあり、ゾンダー編におけるゾンダリアンのような役回りを担っている。また、彼らの会話により原種がお互いをモチーフとなった器官の名で呼び合っていることが判明する。

作中での動向 

第32話でのマイク部隊との戦いで恒星間航行形態の大部分を失い、原種核の状態で世界各地に散っていたが第39話で地球人を取り込んだ状態でニューヨークに合流。「ゾンダークリスタルにされた同胞の回収」「GGGの制圧」「カインの遺産とアベルの遺せし災いの排除」のために活動を開始。新たに艦船も取り込み、原種艦隊も結成するとオービットベースを包囲。攻撃をプロテクトシェードで防がれながらも瞳原種がオービットベース第23層の外壁にプロテクトシェードでは覆いきれなかった0.02mmのピンホールを発見。発見したミクロン単位の大きさの穴に肋骨原種の原子分解能力でオービットベースに赴き、肝臓原種の即効再生復元能力を用いて復元した。

腕原種と瞳原種はゾンダークリスタル奪回、爪原種と耳原種はオービットベースの制圧、肋骨原種と肝臓原種はは勇者ロボの討伐を目的に別行動を取り、唯一オービットベースに侵入しなかった腸原種は肋骨原種が捕らえた初野華たちを餌に天海護戒道幾巳をおびき寄せるために控える。奪回班には獅子王凱と原種討伐のために現れたソルダートJ、制圧班には護とギャレオン、討伐班には火麻激と勇者ロボ軍団、腸原種には戒道が立ち向かう。各原種の能力を活かした戦法でGGGとジェイアーク隊を苦しめた7原種であったが制圧班は護の発したパワーと爪原種が対消滅を起こしかけたことにより撤退。討伐班はゴルディーマーグがとっさの思いつきで隔壁に穴を開けたことで宇宙空間に投げ出され、腸原種は戒道が展開したJジュエルの絶対防御壁の突破に手間取っている間に華たちを護に救出されてしまう。回収班も凱とJの連携で体勢を立て直すために仕方なく引き揚げることになった。

本来ならば制圧してから行うはずだったオービットベース動力炉ゾンダーメタルプラント化を始めるもディビジョンI イザナギの特攻でメイン動力炉を切り離され、マイクのディスクX原種ver.により、人間態のままでは不利となってしまう。艦船と融合している本体と合流して、GGG機動部隊やジェイアークと直接戦闘になった際も各々の能力を用いた戦法で挑むが他の6体を即効再生復元能力でサポートする肝臓原種をジェイダーに真っ先に倒されてしまう。最後の手段として、合体原種になり、GGGとキングジェイダーを圧倒するが腸原種が戒道を拘束したままにしておいたことが災いし、体内から攻撃された結果、スターガオガイガーがガトリングドライバーで収束したディスクX13枚分のソリタリーウェーブを防ぎきれなくなり、駄目押しとばかりにキングジェイダーの零距離射撃を受けて撃破され、腕原種と超原種以外の4人も浄解されることとなった。

この後、腕原種と腸原種は遠く離れたエジプトとペルーの2ヶ所で同時にゾンダーメタルプラントの作成を行う両面作戦を試みるが無限エネルギー「ザ・パワー」の恩恵という予想外の要素によりこの作戦も失敗し、腸原種を浄解される。

最後に残った腕原種がどうなったのかについては「ZX-07」の項を参照のこと。

メンバー

機界最強7原種の人間態は素体として取り込んだ人間をもとに各原種のモチーフとなった器官が極端に肥大化した姿になっている。原種核は額に埋め込まれており、保護用のカチューシャを付けている。人間態の服装は、足まで隠れるほど裾の長い桃色のフード付きポンチョで統一。

この姿でも固有能力は使用可能な上、通常兵器での対応は困難[1]。この辺も巨大戦力は充実していても等身大戦力は不足しているGGGが苦戦する要因の1つになった。

素体として取り込まれた人間は、救出する機会のなかった腕原種を除く全員が原種核を浄解した際に解放された。

腕原種ZX-07
超指向性重力波を放つ能力を持つ7体のリーダー格。素体はアメリカ海軍の戦艦ニュージャージーと男性プロレスラーのアームストロング。
爪原種(ZX-08)
あらゆるものを切り裂く爪を武器とする。素体はイギリス海軍の原子力潜水艦トラファルガーと服飾ブランドショップの男性店員。
耳原種(ZX-09)
耳からピアスのような端子を飛ばし、命中した人間を催眠状態にして思いのままに操る。素体はアメリカ海軍の空母インディペンデンスとロックバンドのギタリスト。
瞳原種(ZX-10)
遠距離探知能力や分析力、未来予測を得意とする後方支援型。素体は海上自衛隊のイージス艦きりしまと幼い少女。
腸原種(ZX-11)
あらゆる物体を吸収するマイクロブラックホールを発生させる。素体はアメリカ海軍の強襲揚陸艦ベロー・ウッドと戒道の義母
肋骨原種(ZX-12)
一定範囲内に存在する任意の物質を原子レベルで分解する能力を持つ。素体はサラリーマン風の男性とロシア海軍の原子力砕氷船アルクチカ。
肝臓原種(ZX-13)
肋骨原種とは対照的に一定範囲内に存在する任意の物質を原子レベルで復元する能力を持つ。素体はグルメ趣味の男性と輸送船(補給艦)。

登場作品と役柄

αシリーズ

第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
原作通りオービットベースに乗り込み、αナンバーズと交戦。肝臓原種は真っ先に脱落する。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦W
今作では無事に肝臓原種も合体に参加したほか、腕原種が同時にオービットベースに乗り込んでいたゴダードと出くわす場面も。
スーパーロボット大戦BX
今作ではオービットベース内でブライティクスと交戦。

VXT三部作

スーパーロボット大戦T
今作では腕原種以外の原種の描写がなく、月面での戦いでは腕原種と5体の機界原種合体原種に融合する。

人間関係

天海護
緑の星のカインの子「ラティオ」として警戒。爪、耳、腸は実際に痛い目を見ている。
戒道幾巳
赤の星のアベルが遺した対原種用生体兵器アルマの生き残り。腸原種は彼の戦意を削ぐために育ての親である戒道夫人を素体に選ぶ。
ソルダートJ
赤の星のアベルが遺した対原種用サイボーグ兵団・ソルダート師団の生き残り。腕原種とは過去に一戦交えて以来の因縁がある。
初野華牛山末男狐森レイコ数納鷹泰、初野あやめ
ベロー・ウッドを見学しに来たところを腸原種に拉致され、人質にされる。華ちゃんが護の正体を知るきっかけにもなった。
卯都木命
耳原種の洗脳ピアスを一度は避けた際、爪原種は「おや?その人間は…」と意味深な発言をする。その意味は後に明かされることに
ゴルディーマーグ
分解能力を駆使して、勇者ロボ軍団を圧倒し、Gストーンさえも分解してみせると豪語した肋骨原種に対し、隔壁に穴をあけて宇宙に放り出すことで難を逃れる。
マイク・サウンダース13世
地球初襲来時の迎撃、ゾンダーメタルプラント作成の妨害、月面での戦いでの集束ソリタリーウェーブ等々、何度も痛い目に遭わされている。
合体原種
先にジェイダーに倒された肝臓を除く、6体が融合した姿。原種の中でも特に強力な6体の力を集結させたことにより、大河長官に「EI-01以上の化け物」と言わせるほどの強さを発揮した。
頭脳原種ZX-06
原作で絡んだことはないが『W』では合体原種と共同作戦を展開し、『BX』では融合する。最強7原種からの呼び名は脳。
Zマスター
全原種の集合体にして、本来の姿。

他作品との人間関係

司馬宙
『第3次α』で爪原種の切断攻撃を防ぎ、爪原種を驚かせる。
浪花十三
『第3次α』で耳原種の耳を撃ち抜き、催眠コントロール能力を奪う。
ゴダード
『W』では原種たちと同じタイミングでオービットベースに侵入しており、人間態の原種とテックセットせずに戦うことも。ゾンダーメタルプラントをディスクXで破壊されたときに笑われたり、肝臓原種を倒された時の決め手が彼の遺したクリスタルだったり、直接的にも間接的にもイヤな目に遭わされる。
アプリカント
『W』では過去に彼ら知の記録者と交戦したことがあり、腕原種は彼と同じ顔をしているブレスを見て狼狽していた。

余談

FINAL』に登場するソール11遊星主も、パルパレーパピア・デケムピルナスを除き、人間態を持つ全員が色は異なるが同様のデザインのポンチョを着用している。

脚注 

  1. 火麻隊のアサルトライフルによる弾丸を爪原種が切断。お返しとばかりに耳原種が針で火麻以外の隊員を洗脳。火麻は避難ゲートで逃れた後、勇者ロボと合流した。さらに後の外伝エピソードである「金の牙、銀の爪」において、腕原種はゴールドタイガーとシルバーピューマに変身した大河と火麻を圧倒した上、2人をゾンダーに変えている。