ウイングガンダム
ウイングガンダムは『新機動戦記ガンダムW』の登場メカ。同作品の前半の主役ロボットである。
ウイングガンダム | |
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外国語表記 | Wing Gundam[1] |
登場作品 | |
デザイン | 大河原邦男 |
初登場SRW | 新スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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分類 | 特殊作戦用モビルスーツ |
生産形態 | ワンオフ機 |
型式番号 | XXXG-01W |
頭頂高 | 16.3 m |
重量 | 7.1 t |
装甲材質 | ガンダニュウム合金 |
アビリティレベル |
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開発者 | ドクターJ |
所属 | L1コロニー群 → サンクキングダム → 世界国家軍 |
主なパイロット | ヒイロ・ユイ |
概要
オペレーション・メテオによって地球に降下した5機のガンダムの1機。OZ側のコードネームはガンダム01。パイロットはヒイロ・ユイ。
機体概要
L1コロニーのドクターJの手によって開発されたバランスの取れた機体で母体となったウイングガンダムゼロの特徴を最も受け継いでいる。ゼロシステムの排除、出力・発射数ともに抑えられたバスターライフルとウイングゼロと比べて、能力が大幅に制限された機体となっているが、これはドクターJにとって、オペレーション・メテオの目的は「指導者ヒイロ・ユイ暗殺の復讐」であり、地球人類の虐殺を良しとせず、そのためにウイングゼロの過剰な高性能を必要としなかったためである。
背部に装備されたウイングスラスターは失速から極超音速までの制御を行え、トールギス並の機動性・運動性を持つ。
更には戦闘機形態・バードモードへの変形機能が搭載されており、強襲・離脱能力に優れている。
バードモード
変形した巡航形態。大気圏突入も可能。
持ち前の機動力がより向上し、スラスターユニット4基を組み合わせた主翼が可変翼としての機能を果たす様になっている。
大抵機首にはバスターライフルが付けられるがバスターライフルなしでも変形自体は可能である[2]。
鳥の爪を模した形状をしている腕部はランディングギアの役割を併せ持っており、この形態のまま離着陸もできる。劇中ではガンダムヘビーアームズを空輸したことがある。
劇中での活躍
OZにコロニーを盾にとられ、一度はヒイロの手で(ガンダム主人公機としては史上初めて)自爆したものの彼との再戦を望むゼクス・マーキスの指示を受けた直属の部下たちの手で修復される。これに対し、ヒイロは「施しが過ぎて、戦意が鈍る」と本機には乗らず、トロワ・バートンのヘビーアームズを借りて、決闘に臨み、ウイングガンダムのほうはトロワがロームフェラ財団からの刺客を迎え撃つ際に使用した。
修復の際、OZの技師の1人であるメーザーが“バスターライフルを片腕で自在に操るパワーを出しつつ、ビームサーベルを鋭敏に操るシステムの再現には新しいMSを開発するのと同じくらいの期間が必要であり修理しきるには時間が足りない”という旨の発言をしており、装甲や武装に限らないスペックでガンダムがOZの現行MSに対して、どれほど優位であったかが伺い知れる。この件から修復された本機は開発当初と比べて性能を落としてしまったと考えられるがこれ以降の戦闘描写でその点を明確に示した部分はなかった。
ヒイロがOZ宇宙軍と戦うために宇宙に上がる際、コロニー反連合がOZに降伏したこととOZがコロニーを懐柔したことでガンダムを使うと目立ってしまうと判断したためにウイングは地球の深海に沈められたのをサリィ・ポォが発見・回収し、ルクレツィア・ノインが譲り受け、内密にサンクキングダムで保管していた。
ヒイロが地球へと戻り、サンクキングダムに迎えられてからは再び本機に搭乗した。単身でルクセンブルク基地でのOZトレーズ派と財団派の戦闘に参加。財団派の大隊規模のビルゴの圧倒的物量の前に(それでも半数を破壊した)大破こそしなかったものの膝にビームキャノンの直撃をくらって損傷。その後、すぐにトレーズからガンダムエピオンを受領した為、このときに放棄されてしまった。
しばらく、乗り手がいないままOZの基地で保管されていたがMO-IIに打ち上げられ、EVE WARSにおいて、昏睡から目覚めたレディ・アンが搭乗。リーブラの主砲からトレーズのトールギスIIを庇って大破した[3]。小説版エピローグでは戦後に修復され、平和の象徴として、アジアエリアに祀られるようになった。
コミックボンボン版では「ゼクスとの決闘時に修理されたウイングを使用する」「他のオペレーション・メテオ用ガンダム同様に大気圏内用ゆえに宇宙では使えないとされて、地球に残される」「ヒイロがエピオンを初操縦した際、カトル・ラバーバ・ウィナーがバードモードのみであるがウイングを操縦し、エピオンを連れて帰る」「サンクキングダム崩壊時に現地に残されたのを改修した国家軍の手で宇宙用ブースターを取り付けられる」といった変更点がいくつか見られた。
タイトルにもなっている主人公機で設定上もウイングゼロの要素をもっとも濃厚に残した直系の存在とされている。しかし、主人公のヒイロが乗っていた時期は極端に短く、搭乗した話数は全49話中20話にも満たない。それどころかオープニングから扱いは酷いもの(後述)があり、第1話にして、リーオー1機を犠牲にする形で拘束されたまま深海に沈む。続く第2話では機密保持の為、主人公に破壊されそうになる。以降も主人公に何度も捨てられるわ、二度[4]も自爆させられる。最後の登場でも大破する等々、もっとも主人公に愛されなかった不遇の主人公機として、一部では有名である。とはいえ、活躍シーンが全くなかったわけではないので救いようのない酷さではないが。
登場作品と操縦者
テレビアニメの主人公機だが参戦機会は多くない。ただでさえ『ガンダムW』がTV版で参戦することが少ないうえ、ヒイロの搭乗機にウイングガンダムゼロが起用されがちだからである。
はじめは敵として登場。しばらくして自軍に参加(シリーズによってはヒイロを説得しなければならない)するが、ヒイロの加入・離脱が激しかったり、すぐにウイングゼロに交換・改造が引き継がれたりしてしまい本機を自軍で使用できる期間はかなり短い。原作終盤のレディ・アン搭乗は稀にあってもほとんどイベントで処理され、その状態での再加入も無い。そういった意味では、陸戦型ガンダム(シロー機)やクロスボーン・ガンダムX3(トビア機)と並び歴代主人公乗機ガンダムの中でもトップクラスに不遇な機体。
『第2次α』では久々に、しかも初のEW版で登場。最後まで一線を張れる能力を持っている。『第2次Z』では初めて序盤から無条件で自軍の機体として使用できる。
旧シリーズ
- スーパーロボット大戦F
- 敵として登場する。本作と完結編ではバスターライフルではなく「バスタービームライフル」名義だった。同武器はマップ兵器版が弾数3発となり、通常兵器版はEN消費タイプとなった。なお、通常兵器版は射程・攻撃力・命中補正・CRT補正の全てにおいてハイパーメガランチャーを上回り、かつ消費EN10という破格の性能を誇る。
- リアル系シナリオではこちらの戦力が乏しいゲーム最序盤から登場。長射程と厚い装甲を兼ね備え、パイロットのヒイロも高レベルの特殊技能を持つ強敵として立ち塞がる。下手にリアル系に攻撃させても効果的なダメージは与えられず、逆に反撃で被害が拡大する。最序盤で撃墜する場合、ビームコートを持つエルガイムやゲシュペンストに盾にしつつ、熱血を掛けたゲッタービームで撃墜を図るといいだろう。この際、必中はまだ覚えていないはずなのでセーブ/ロードが加速するが、熱血ゲッタビームなら一撃粉砕できるため、シールド防御にだけ注意したい。中盤以降は運動性の頭打ちで、NTや聖戦士が台頭する自軍のリアル系に逆に歯が立たなくなり、大した事のない敵と化すのでシールド防御だけ注意しておけばいい。
- ちなみにとあるシナリオの会話イベントに、「ウィングガンダム」という誤字がある。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 原作通り、レディにコロニーを人質に取られて自爆するイベントがある。その後カトル達を順に説得していく事で、ヒイロとともに一時的に加入。HP・装甲・移動力・武器性能のいずれも悪くないが、5段階改造済とは言え運動性が心許ないので、使うなら強化パーツでの補強は必須となる。ヒイロの場合、鉄壁・集中をかけバード形態で敵陣深くに侵入させての反撃戦法が強力だが、終盤でポセイダルルートを選ばない場合は、本機と共に実質ヒイロ自身も永久離脱となるので、折角獲得経験値の高いティターンズ兵を倒し過ぎてしまう事だけは避けておきたい。
- なお、本機を仲間にした場合、シナリオ「トレーズの救出」では強制出撃となる。同シナリオでは限られたユニットで敵の侵入を阻止しなければならず、フォウを仲間にするには早解きが必須となるため、飛行可能で射程・攻撃力共に優れる本機が主力となる。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 初登場の第13話をはじめNPCやスポット参戦での登場が多く、選択肢ですぐに撤退してしまうことも多いためあまり目立たない。その初登場時には海へ誘導してやらないとトールギスにあっさり撃墜されてしまう。そして生存した場合のみ敵対するが、ボス補正なども無いのでちょっと強い程度。なおカミーユがアムロやニナと共にΖガンダムの設計データの最終調整をする際に、本機の変形機構をコンセプトに取り入れていた。
- 中盤の加入時は後継機になっている他の4機と違い本機のままでの加入なので、少しの間だが堪能できる。ルート限定で最大2話しか使えないゼロに比べたら扱いはまだマシかもしれない。機体性能は高く、運動性と装甲のバランスがボス級(数値上ではデスサイズヘルに劣る部分が1つもない)。但し運動性に比して限界が低く、HPが一般的な量産型MSと大差ない程度しかないため結局脆い。また攻撃力も加入時期ではすでに低く、しかもバスタービームライフルはバード形態になるとなぜか-200になっている。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 『EW』での参戦のため本機そのものは登場しない。条件を満たした場合は、「プリベンターに預けられた本機を改造した機体」というかたちでEW版が登場する。詳しくは「ウイングガンダム (EW版)」を参照。
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 久々のTV版参戦。初めて序盤から自軍ユニットとして使用可能。加入時点では圧倒的な攻撃力を持ち、射程も長いため序盤から主力となれる。ゼロへの乗り換えはなく最後までこれで戦う事になる。強化イベントや武装の追加も無いため、終盤は主役機の中ではやや火力不足気味である。
- 本作ではMS形態で飛行できない代わりに海適正がある。中盤で仲間を逃がすために自爆するイベントがあるが、次のシナリオではあっさり修復されている。ヒイロの「死ぬほど痛いぞ」もこのイベントで消化した…のだが、エンディング後の次回予告でまた自爆。相変わらずの扱いである。
- 余談だが、ヒイロ・ユイ役の緑川光氏は「ウイングガンダムが自軍ユニットとして使用可能になったら、すぐにフル改造した」との事。TV版シナリオが殆ど進まないがゆえの恩恵で最初から最後まで自軍で使えることを考えるとユニットとしては歴代で最も扱いが良い作品。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- プロローグで自爆し、序盤にゼクスが修復。TV本編と異なり(或いは漫画版の再現で)本機でのトールギスとの決闘が行われる。そこそこの期間で使えるが、中盤手前のヒイロの離脱に伴い永久離脱。機体が大破したなどという展開ではないため、後々で復帰してもよかったのでは……。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦D
- 原作に照らすと終盤に差し掛かっているため、ヒイロはゼロに乗り換えていてユニットとしては登場しない。しかしシナリオ終盤、レディ・アンが修復してトレーズ・クシュリナーダと共に出撃したと語られている。
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- 初登場作品。地上編ではイベントのみの登場だが、宇宙編ではスポット参戦し、更に条件を満たせば終盤味方として加入する。原作の放送中に開発された都合上、本作にウイングゼロは登場しないため、ヒイロにとっては唯一の乗機で乗り換えもできない。
- バスターライフルは原作通り弾数3発、8段階改造で追加されるマップ兵器版も弾数1と、継戦能力にかなり難がある。この継戦能力の低さと加入時期の遅さにより使い勝手がかなり悪く、よほど好きな人でもない限りは使用は趣味の領域に近い。ただし、隠しシナリオでゼクスを仲間にしたいなら出撃させる必要がある。
- じゃあ使えない機体かと言われれば決してそんな事はなく、機体性能はνガンダム以上の数値を誇り、特に移動力はデフォルトで9、バード形態に変形すると12にまで上がる。バスターライフルは弾数こそ少ないが攻撃力は非常に高く、更に射程はフィン・ファンネルと同等、射程の穴もない。何よりヒイロの遠攻撃が凄まじく高いため、V2アサルトバスターガンダムのロング・レンジ・キャノンを超えてMS最大火力を叩き出す。要は典型的な「強力だが使いにくい」というタイプの機体であり、注ぎ込む資金に見合うだけの強さは発揮してくれる。
- ちなみにバスターライフルの性能に目を奪われがちだが、何気にビームサーベルの性能もゴッドスラッシュと同等とかなり高い。本作は武器改造費がとても安いため、ビームサーベルにもしっかりと改造を施して継戦能力を高めよう。ヒイロは近攻撃の数値も高いため、ビームサーベルに見合わぬダメージを弾き出してくれる。
- 新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク
- フリーバトルに登場。『新』本編でシャイニングガンダムとガンダムファイトしたためか、主役機体の中で唯一敵側としての戦闘も可能。
- スーパーロボット大戦64
- 比較的序盤に自軍に参入するが、割と早く離脱してしまう。ウイングガンダムゼロには改造が引き継がないので注意。離脱後、完全平和ルートでは財団派と戦闘するも損傷が激しさもあり自爆し、その隙にヒイロはトレーズと接触する。他のルートではどうなったのか語られず、中盤のトレーズ派と財団派の戦闘ではヒイロは何の説明もなくエアリーズに搭乗している。終盤ではやはり何の説明もなくレディ・アンが修復したものに搭乗している。
関連作品
- スーパーヒーロー作戦
- ヒイロの戦闘時における姿。中ボス・スポット参戦の味方として登場。またDG細胞によって作られた偽物も中ボスとして登場する。ヒイロが正式加入する際にはウイングゼロに乗り換えている。
- Another Century's Episode
- 使用可能機体。
装備・機能
武装・必殺武器
武装
- アームクロー
- 前腕部に装備されている。バード形態ではランディングギアとしても使用する。
- コミックボンボン版ではガンダムヘビーアームズの肩を掴んで飛行する場面がある(テレビ本編では逆にヘビーアームズが捕まっている)。
- SRWでは『新』のバード形態でのみ実装。
- バルカン
- 頭部に2門内蔵された近距離戦用の機関砲。
- マシンキャノン
- 胸部上肩側に2門装備された機関砲。遠距離武器がこれとバスターライフル3発しかないのは頼りなく見えるが、ガンダニュウム合金製のモビルスーツでない限りこれだけで撃破できるだけの威力がある。
- 『第2次Z』ではP属性を持ち、さらにP武器の中では最も長射程のためなかなか重宝する。
- ビームサーベル
- シールドに収められている。ウイングはバスターライフルによる先制範囲攻撃で損害を与えた敵部隊に接近戦でトドメを刺すのを基本戦術としている。これは本機のみならずゼロやゼロカスタムでも同様であり、ヒイロの常套戦術とも云える。
- ガンダニュウム合金素材を使用しているため出力が桁外れであり、水中でも減衰せず使用が可能。その高出力を示すように刀身の色はリーオーやトールギスのものと異なる緑色で、ガンダムデスサイズのビームサイズやシェンロンガンダムのビームグレイブも同様。
- 設定に反してSRWでは海適応が無かったが、『第2次Z』では海適応Aに。さらに機体のリアルカットインや敵機を両断するトドメ演出も追加されている。
- バスターライフル
- 本機の主武装。ウイングガンダムゼロのツイン・バスターライフルを基に開発されたビームライフル。強力過ぎたウイングゼロの反省から、カートリッジ式にし最大出力で発射した場合弾数は3発という弾数制限を設け、さらに威力も50%以下に抑えられている。カートリッジ式のため他機も使用できる(劇中ではエアリーズで発射している)。
- 威力を抑えられているはいるものの、発射されるエネルギーは中規模都市一日分の消費エネルギーを持つ。(現代換算の中規模定義としても数千MWもの出力)
- ビーム軸上から半径150mに激烈なプラズマ渦流と超々高熱が数十kmに及ぶ程の桁外れの威力を持ち、プラネイトディフェンサーを展開したビルゴの大軍を一撃で消滅させている。またこのビームは2層でできており、中心部は高速で貫通性の高いビームで、その周りは低速で破壊力の高いビームで構成されている。本機のトールギス級の機動性をもってすれば戦略兵器としても運用が可能。
- バードモード時は機首に装着されており、主砲として使用可能。
- 『α』以降のバードモードはバスターライフルしか使えない。
- バスターライフル(通常出力)
- 出力を絞って発射する。
- 多くのタイトルにおいて「バスターライフル」ないし「バスタービームライフル」の名義で使用できる通常武装として採用。こちらの場合EN消費型の武装で、低燃費の割に高威力で射程も長く、足を止めての撃ち合いや反撃に最適。
- 『第2次Z』では準最強武装として採用。
- バスターライフル最大出力
- 最大出力で発射。
- 基本的にはこちらも「バスターライフル」ないし「バスタービームライフル」名義のMAP兵器として採用。こちらは設定通り弾数3発かつ、幅1マスの縦一直線の範囲に設定されやすい。
- 『第2次Z』ではMAP版バスターライフルとは別に、この名義での通常武装版が追加。EN制だが消費はかなり激しく、初期ENではやはり3発しか撃てない。[5]だが射程・攻撃力とも優秀で強敵相手には重宝する。
- 『第2次Z破界篇』ではトドメ時の台詞が3種類ある(イベントでの高笑い+通常2種)。
- シールド
- ガンダニュウム合金製のシールド。内部にはビームサーベルの柄を格納でき、バード形態時にはバックパックに連結し機首部分となる。その鋭い先端は打突武器にもなる他、瓦礫からリリーナを救うために使用したこともある。
- SRWでは武装としては採用されていない。
その他装備
- ウイングバルカン
- シールドの白いカバーを開き、バルカン砲を露出させて発射する。原作の設定にはなく、『α』より前の作品で実装されていた。
- ビームウイング
- 旧1/100プラモデルのオリジナル要素が元ネタの武装。飛行しながら突撃することで翼に緑色のビーム刃を発生させて切り裂く。『新』でのみ実装。
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- M
カスタムボーナス
- 『バスターライフル(MAP兵器)』の弾数+2
- 『第2次Z』。強力ではあるが直接戦闘には恩恵を与えない。
機体BGM
対決・名場面
- JUST COMMUNICATION
- 前期OP後半部。不敵な笑みと共にトールギスで突撃するゼクス。斬りかかるウイングガンダムだが逆に片腕を切り落とされ、ドーバーガンが顔面に直撃。襲い来るリーオー部隊はバスターライフルで一掃するが、本機はそのまま地球に落下。半壊した顔面アップ→Gチームのガンダムの集合絵で〆となる。
- ライバルに一矢も報いることができず、主役機もボロボロになる。いわば「負けイベント」がフィーチャーされたロボットアニメとしては前代未聞のOP映像。後期OPになるまで視聴者は毎回のように本機の敗北シーンを見せられることになる。とはいえ、ボロボロになりながらもリーオー部隊を一掃する姿は泥臭いかっこよさがあるとも言えるかもしれない。
- 少女が見た流星
- 大気圏突入時、ゼクス・マーキスの部隊と対決。ゼクスの部下の駆る2機のエアリーズをバスターライフルで撃破するが、ゼクスの機転でリーオーに羽交い絞めされたウイングガンダムは海へ叩き付けられてしまう。
- 引き分けではあったがリーオー大好きなヒイロとしては、ある意味大満足の結果だったのかもしれない。
- パーティ・ナイト
- ドーリアン外務次官暗殺の生き証人であるリリーナ・ドーリアンを亡き者とすべく、聖ガブリエル学園を襲撃するレディ・アン。自分の潜伏がバレたのだと勘違いしたヒイロはウイングでレディの部隊と交戦する中、瓦礫の下敷きになりかけたリリーナを助けてしまう。最終的にはリリーナがゼクスの妹であることに気づいたトレーズ・クシュリナーダの命により、レディが退いたことで戦いは収まる。
- 流血のシナリオ
- ニューエドワーズに集結したOZの首脳を叩こうとするGチーム。脱出シャトルを逃がすまいとウイングはバードモードで追いついた後、ビームサーベルでシャトルを切断・撃墜する[6]。これでコロニー地下組織の戦いは終わった…と思われたが全てはトレーズの仕掛けた罠であり、OZの首脳ではなく、ノベンタ元帥を初めとした連合和平派メンバーを一掃してしまったのだった。これにより、コロニーは立場を悪くすることになり、OZの連合へのクーデターも成功させてしまう。
- ヒイロ閃光に散る
- ゼクスが操縦するトールギスと対決。ビームサーベルで互角の戦いを繰り広げるがコロニーを盾にしたレディ・アンの横槍により、戦闘は中断。それに対し、コロニー地下組織が降伏し、ヒイロは何の戸惑いもなく、ウイングを自爆させる。
- ウイング復活
- ヒイロとの決着を望むゼクスの独断により、ウイングは修復されたがヒイロはゼクスの施しを良しとせず、トロワ・バートンのガンダムヘビーアームズを借りて、ゼクスのトールギスとの決闘に臨む。この為、ウイングの出番はなしと思われたがロームフェラが介入してきた為、トロワがウイングを操縦して、ロームフェラと交戦した。
- リーブラの主砲
- ホワイトファングの指導者になったゼクス・マーキス=ミリアルド・ピースクラフトに決闘を申し込むトレーズに対し、ミリアルドは自分の甘さを捨てるべく、リーブラの主砲をトレーズのトールギスIIに向けて発射。地球と運命を共にしようとするトレーズだったが昏睡状態から目覚めたレディが操縦するウイングがトールギスIIを突き飛ばして身代わりになり、ウイングは大破しながらもレディは生存する。
- 第1話からして、散々な扱いをされてきたウイングであったがレディが愛するトレーズを救うために使ったことを踏まえれば華のある最期ではあった。ちなみに劇中でウイングガンダムの名が呼ばれたのはこの時が最初で最後。
関連機体
- ガンダムデスサイズ、ガンダムヘビーアームズ、ガンダムサンドロック、シェンロンガンダム
- 兄弟機。
- ウイングガンダムゼロ
- 全ての「ガンダム」の母体となった機体。本機はウイングゼロの血を最も濃く受け継いでいる。
玩具作品での関連機
- ウイングガンダムフェニーチェ
- リカルド・フェリーニがウイングガンダムをベースに改造したガンプラ。
余談
- トレーズ(前述のリーブラの主砲からかばわれた際の1回)と次回予告を除いて誰からもウイングガンダムと呼ばれる事はなかった。後継機のウイングゼロに搭乗していたミリアルドからもガンダム01と呼ばれる始末である。
- 前番組である『機動武闘伝Gガンダム』にも、スタッフのお遊びかガンダム連合の一員としてカラーリングは違えど一瞬登場しているが直ぐに撃墜されてしまう。偶然であるが後の悲惨な扱いを予見しているようでもある…。
- デザイナーの大河原氏はこの機体の成り立ちについて、ゴッドガンダムの設定案でボツになった「変形して突撃する」というアイディアなど、複数のデザイン案から再構成したことを明らかにしている。
- ヒイロには愛されなかった当機体だが、ヒイロ役の緑川光氏にはウイングゼロ同様に愛されている。
- 不遇さが取り沙汰される本機体だが、スペックを見るとガンダニュウム合金による超耐久とステルス性能・耐水圧・戦術兵器並の火力のバスターライフルに極超音速(最低マッハ5以上)を超える極めて高い機動力…と初期段階の主役機としては破格のスペックを持っていることが分かる。身も蓋も無い事を言ってしまうとまともに運用して活躍させた場合、一方的過ぎてすぐストーリーが終わってしまいかねない…つまり「まともに活躍させるわけにいかなかった」という事である。
- 『ガンダムビルドファイターズ』では、予定調和の如く第1話でギャンに落とされた。これは制作側が意図的にウイングガンダムを選出している…つまり、第1話で落とされても良いガンダム扱いである。[7]
- 本機のガンプラを初めとした立体物はバスターライフルとシールドを使わない裏技変形[8]とマクロスシリーズにおけるガウォークを彷彿とさせる中間形態も可能であり、本放送時に『月刊コミックボンボン』で連載されていた『プラモウォーズ』(SRW未参戦)第12話において、ウイングの改造機であるXウイングガンダムがいずれも披露している。
- さらに作中でウイングガンダムの改造機はファルコンガンダム、サンダーボルトガンダム、タイフーンガンダム、バーニングガンダム、Xウイングガンダム、ガイアガンダムと全部で6機登場し、最多である[9]。
脚注
- ↑ MS、新機動戦記ガンダムW、2022年2月21日閲覧。
- ↑ ノベンタ派を乗せたシャトルを迎撃に向かう際に披露。
- ↑ ガンダニュウム製の装甲のおかげでパイロットは無事だった
- ↑ 一度目はヒイロ、二度目はゼクスが修復中にロームフェラ財団を欺くためのダミー機。
- ↑ 初期EN150に対し、消費EN50。
- ↑ この攻撃はSRWではEW版ウイングの戦闘演出として実装されている。
- ↑ 当時はHGACウイングガンダムが発売されたばかりだったので登場したのは販促のためだったのかもしれない。……ギャンに負けるのが販促になるかどうかは別として。
- ↑ バード形態の前後を反転させ、翼の向きも逆にした状態。伸ばした脚部が機首となる為、ガンダムエピオンの飛行形態にも似た双頭竜(双頭鳥?)のような姿になる。
- ↑ この内、ガイアガンダムのみ主人公の創勇斗ではなく、仲間の有悟祐二が使用。
商品情報
- プラモデル
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