ヘブンズベースとは、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する軍事拠点。
概要
地球連合軍の一大軍事拠点で、C.E.73年時の最高司令部所在地。前大戦に大量破壊兵器サイクロプスの自爆で崩壊した旧最高司令部のアラスカ基地に匹敵する防備を誇る。
大西洋連邦領内である北大西洋のアイスランドの一島に所在。軍港、地下潜水艦ドッグ、機動兵器用の地下格納庫、各種防衛施設、兵器生産用の軍事工廠を完備。戦闘時には基地全域のFクラス施設(非戦闘施設)の建造物を地下退避させる事も可能。また、広角レーザー発生装置である対空掃射砲「ニーベルング」を備えた、小都市にも匹敵する巨大な軍事拠点。前大戦で地球連合軍最高司令部が置かれたアラスカ基地とパナマ基地が崩壊していたため、本基地に移設されている。
地球連合のロゴス一派が残存する地上戦力を新旧問わずかき集めて立てこもり、攻め入ったザフトを筆頭とする反ロゴス派連合軍がロード・ジブリール以下ロゴス関係者の身柄引き渡しを要求したが、ジブリール自身は防衛より攻撃に転じようと国際法を無視して奇襲を敢行する。これによって反ロゴス軍の前衛部隊をいきなり壊滅状態に追い込み、更には反ロゴス軍の隠し玉であった大気圏外からの降下強襲もニーべルングで退ける等、完全に機先を制する事に成功する。その後の直接戦闘においても、切り札の大量破壊兵器デストロイガンダム5機を中心に、最新鋭のウィンダムやユークリッドと言った虎の子の主力部隊を惜しみなく投入する積極攻勢で地球連合軍が押していた。しかし、頼みの綱のデストロイがザフトのトップエース部隊ミネルバ隊により残らず駆逐されると戦局は一変し、元々戦局不利で友軍の士気が低かった事も災いしてロゴス側は一気に総崩れとなり、敗北を悟ったジブリールは一人逃亡した。
登場作品
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- アーサー・ランクとノルブが捕らえられているという情報を黒のカリスマからリークされた(その情報の提示は彼らしい言葉で書かれていた)ZEUTHらが攻め入る事となる。
- 原作通りジブリール以下、ジャミトフ派のバスクらが防戦。今回はデストロイガンダムが3機、サイコガンダム2機が切り札であるが、この局面で苦戦することはないだろう。重要なのは第3軍の増援であるシロッコ派の扱い。彼らを撃墜させない事が「ENDポイント」の条件となる。そのシロッコ派の近くにビッグデュオが出現するが、これの対処はビッグオーで対抗しよう。
- イベントも盛り沢山で、アーサー3人娘のあのシーン、ホランドとデューイとの確執、最後はジロンにプラント攻撃用の「ICBM」のコントロールが奪われる(このシナリオよりウォーカー・ギャリアの「ICBM投げ」が武器追加)。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦L
- ロゴスに潜入していたエージェントがリークした情報によりジブリールの所在が判明したため、攻め入る事となる。
- この時は宇宙に上がった妃魅禍を追撃する任務もあったため部隊を二つに分けており、戦力が少ない状態で攻略しなければならないが、このマップからデスティニーガンダムとレジェンドガンダムが加わってくれる。また、リリーナもここに囚われていたため、LOTUSが攻め入る前にヒイロが単機で突入しており、一時的に共闘する。
- 敵戦力は大半がダガーLやウィンダムばかりだが、ザムザザーやガンダムヘビーアームズ改などに必要以上にてこずると増援として途中で出現するデストロイガンダム5機が辛くなる。うまく戦力を配分しよう。
単独作品
- スーパーロボット大戦DD
- 原作通り反ロゴス軍が攻め入る事となる。戦力は事実上デスティニーガンダム1機により駆逐された。
- ジブリールが逃亡を図ろうとしたところにアラストルが現れ、ジブリールはアマルガムに保護される。だがジブリールを乗せたアマルガムの輸送機はミネルバ隊を誘い出しディスコード・ディフューザーの元に釣りだすことも目的にしていた。
関連用語
余談
- 当初、小説版『機動戦士ガンダムSEED』第4巻と第5巻では、アラスカ基地が大量破壊兵器サイクロプスによる自爆後に地球連合軍の新最高司令部が移転された軍事拠点は、グリーンランドに存在すると記述されていた。
- しかし、続編の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』第4巻ではアラスカ基地壊滅後にヘブンスベースに移転したと説明がなされているため、当初のグリーンランド新司令部の設定は、続編作成に伴い消滅したと思われる。
- 現実のアイスランド島南東部には、実際に人口1,700程度の小都市「ヘブン」が実在しており、小説版第4巻付属の地図でもヘブンズベースはアイスランド南東部に位置するため、本基地はこの都市近隣に建設されていると思われる。また、現実のヘブンは周囲100キロに村落が存在しない僻地であるため、基地建設には適していたと見られる。