デスピニスは『スーパーロボット大戦R』の登場人物。
デスピニス | |
---|---|
外国語表記 | Despoinís / δεσποινίς |
登場作品 | |
声優 | 石川恵 |
デザイン |
白川紋子 糸井美帆(リファイン) |
初登場SRW | スーパーロボット大戦R |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
---|---|
種族 | ホムンクルス「テクニティ・パイデス」 |
性別 | 女 |
年齢 | 10歳以下(推定) |
製作者 | デュミナス |
髪色 | 蒼 |
髪型 | ロングヘアー |
所属 |
|
概要
創造主デュミナスにより造られたホムンクルス「テクニティ・パイデス」。一人称は「わたし」。「エレオス」を乗機とする。
同じホムンクルスのティスやラリアーと同じく身体能力が強化されており、その外見ゆえに手出しすることに躊躇があったとはいえ、シャッフル同盟相手にすら有効打を放つなど、常人とは比べ物にならない程高い能力を発揮する。
大人しく、引っ込み思案な性格。深い敬愛を感じているようで、デュミナスもおとなしいデスピニスを特に気遣っている節がある。その一方で、再生したデビルガンダムを回収してランタオ島で静かに眠りについていた東方不敗を蘇生させ、グレミー・トト指揮下の警備部隊を生身で全滅させた上で、デビルガンダムで脅迫半ばの交渉を行い、同盟関係にあったように見えた木連からまんまと演算ユニットを強奪するなど、デュミナスの三人の部下の中でも、実働部隊として最も活発に活動しており、見た目通りの可憐な少女とも言い切れない、純粋な残酷さと油断ならない狡猾さを持ち合わせている。
『R』では最後に弱ったデュミナスを復活させるべくその身を捧げるが、生まれ変わる時は「もっと…元気な心と体を」と願った。
「OGシリーズ」では、デュミナスとの決戦時に彼女だけはデュミナスの命を受け、ラージとミズホの監視という別任務に当たっていた。その為、デュミナスに随行していたティスとラリアーとは異なり、デュミナスに取り込まれずに済んだ。その後、ダークブレインに殺されそうになったところをラウルたちに助けられたことで、アクセル・アルマー、アルフィミィと並んで生存したキャラとなっている。
テクニティ・パイデスの3人のうち、彼女1人だけが救済されて仲間になった展開は、同じく敵として登場したアクセルやアルフィミィと比べても、遥かに変化球な展開だといえる。恐らく、プレイヤーやスタッフの間で人気があり、それが少なからず影響しているのだろう。その証拠として、『第2次OG』『OGMD』においてミズホと比べて彼女の出番は明らかに多い(サブパイロットであることや、MDでは後々メインパイロットに昇格することも含めて)。
名前の由来はギリシャ語で未婚女性に付ける敬称で、英語なら"Miss"と同じ意味。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦R
- 初登場作品。ホムンクルス三人の中では一番行動力があり、ネオ・ジオンや木連との連絡役。そして復活したデビルガンダムを回収させて、同じく復活した東方不敗をデビルガンダムへと乗り込ませた張本人。また、シャギアとオルバのフロスト兄弟にも協力的な姿勢を見せた。
OGシリーズ
- スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
- 「OG2.5」のみ登場。今回は顔見せ。
- スーパーロボット大戦OG外伝
- 今回はエクサランス奪取の為に暗躍。ティスとラリアーがデュミナスに取り込まれるが、彼女は別行動を取っていたため無事であった。その後、ダークブレインに用済みとして殺されそうになったところを助けられて仲間となり、エンディングではラウルと行動を共にする。能力は優秀だが残り2話しか使えない。
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- 第1話「星なき空」からの登場。L&Eコーポレーションでは「社長秘書」として活動している。また、グレーデン兄妹に引き取られたため、フルネームが「デスピニス・グレーデン」になっている。戦闘ではエクサランス・レスキューのサブパイロットとしてラウルをサポートする。今のところ、OGシリーズで彼女の身体能力を発揮するような局面はない。
- スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
- 最初は『第2次OG』と同様だが、第29話以降はエクサランス・レスキューのパイロットがデスピニス、ラージ、ミズホの3人体制となる。精神コマンドのラインナップがサブ時とはがらりと変わり、戦闘・補助とバランスの良かったラウルらと比べてほぼサポート寄りラインナップとなる。デスピニスは『OG外伝』と同様にツイン精神コマンド大激励が使えるため、これにより戦闘専門のレーツェルの負担が減ることとなり、戦略が組み立てやすくなった。カットインはサブパイロット時は前作と同じだが、メインパイロット時になると踊るような動きのある彼女単独のものになり、かなり好待遇な扱い。
パイロットステータス
能力値
人造人間特有の優秀な数値をみせる。レベル99時には満遍なく高水準なステータスを誇る。
精神コマンド
- OG外伝
- 集中、鉄壁、感応、補給、再動、愛、大激励(ツイン)
- 第2次OG、OGMD(サブ時)
- 偵察、鉄壁、直撃、祝福、ひらめき
- OGMD(メイン時)
- 集中、感応、ひらめき、祝福、愛、大激励(ツイン)
- 上記二作品の中間と言ったラインナップ。無論、優秀な部類である。
特殊技能(特殊スキル)
エースボーナス
パイロットBGM
人間関係
L&Eコーポレーション
- ラウル・グレーデン、フィオナ・グレーデン
- 「時流エンジン」を求めて、かつて何度も対戦した間柄。
- ミズホ・サイキ
- デュミナスの存在理由について語り、そして『OG外伝』ではデスピニスへの存在理由を語った。命の尊さをよく知っているミズホの気遣いがここに表れている。
地球連邦
- ガーネット・サンデイ、ジャーダ・ベネルディ
- 『OG外伝』でティスと偵察に出かけていた際に、デスピニス達を普通の女の子だと思っていた彼女らに話しかけられてしまう。しかし、デスピニスにとってその出会いが生まれてくる命の意味を知るきっかけとなる。
- コウタ・アズマ
- 中盤ではダークエミィの正体が洗脳されたショウコである事を彼に知らせており、終盤でダークブレインに殺されそうになった際にはラウルとコウタに救われる。
- ショウコ・アズマ
- 洗脳されている彼女を気遣っており、のちにコウタからも感謝されている。
- ラミア・ラヴレス
- デュミナスの命令でラミアをODEシステムのコアとするが、その最中「自我」に目覚めていることを察する。
版権作品との人間関係
- 東方不敗マスター・アジア
- デビルガンダムのコアにする為に蘇生させる。
- フロスト兄弟
- お互い利用しあう間柄。自身の境遇もあってか、彼らの苦しみをよく理解していた。
名台詞
スーパーロボット大戦R
- 「愛とは、傷つけあうものなのですね…」
- 果たして彼女は何を見てきたのだろうか。
- 「誰か、誰か助けて…私をこれ以上戦わせないで…」
- デスピニスが本来、戦いを望まない性格の持ち主である事を示している。
- 「あの人たちを殺すしかない!私が生きていくためには……」
- 追い詰められたときは敵対して殺意を見せるという、『向き合う強さ』を持っているのが窺える。
- 「認められないって、つらいんです…苦しいんです…」
「自分が存在するために戦うことの、どこがいけないんですか!?」 - 第30話「戦士、再び…」においてのガロードへの反論。一方的に紛い物の烙印を押されたフロスト兄弟にはシンパシーを感じていたことが伺える。
OGシリーズ
- 「ま、待って下さい!」
コウタ「!?」
ティス「デスピニス!?」
「Gサンダーゲートに乗っているのは、エミィ! いえ、あなたの妹さんなんです!」
コウタ「!!」
ラウル「なっ……!!」 - 『OG外伝』第27話「帰るべき処へ(前編)」より。Gサンダーゲートを撃墜しようとしたコウタのコンパチブルカイザーを止めた際の台詞。結果的にコウタは妹のショウコをその手で殺めるという最悪の事態を回避出来たことから、後述するデスピニスの生存フラグに繋がった。
- 「わ、私は……私は……デュミナス様がいなければ……」
「存在する理由がない……だ、だから……」
ミズホ「駄目よ!」
「!!」
ミズホ「あ、あなたは敵だけど…… 酷い目に遭わされたけど……。お母さんがいなくなったからって、 死ぬのは……死ぬのは駄目……!」
「………」 - 『OG外伝』第35話「ザ・グレイトバトル」の台詞。デュミナスを破壊したダークブレインに殺されそうになったところをラウル達に救われた時の台詞。創造主であるデュミナスがいなくなり、自身の生きる意味も無くなってしまったことに絶望して死を選ぼうとしていたが、ミズホの説得で思いとどまった。
- 「……デュミナス様……私のお母さんの願いは……叶いました……」
「私の役目は……終わったんです……。そして、ティスやラリアーも、もういない……」
「私は……あの子達の分も生きようと思いました……。それが正しいか、間違っているかわかりませんが……」 - 『OG外伝』のEDより。
- 母と仲間を失い、たった1人生き残り、一時は生きることに絶望していたデスピニスは、ラウル達と共に生きることを決意する。
- そんなデスピニスに、フィオナは「その答えを見つけるためにも あたし達と一緒に行こ?」と言う。
- 「ごめんなさい…… 私みたいな者のために……」
ラウル「そこは“ごめんなさい”じゃない。“ありがとう”って、言って欲しいな」
「は、はい……ありがとうございます……」 - 同上。嘗ては時流エンジンを狙う敵だった自分を受け入れてくれたラウル達に対して、デスピニスは一度は謝罪を述べるが、ラウルの言葉によって今度は感謝を伝える。
- 「……何だか……自分のことのように嬉しいです……」
- 同上。出産したばかりのガーネットの子供を見て、初めて「生まれたばかりの新しい命」を知ったときの台詞。創造主に命を狙われた彼女が、生命の誕生を喜ぶ……という、新たな人生を歩んでいることの象徴的な台詞。