その名の通り、他のプレイヤーと勝敗を競い合うタイプのゲーム。

スパロボは基本的に一人でプレイするタイプが主流となっているシリーズ作品であるが、対戦機能を実装した作品も意外に多い。

沿革

スパロボにおける対戦モードの歴史は意外に古く、1991年に発売された第1作『スーパーロボット大戦』から対戦機能が実装されている。元々スパロボの前身であるコンパチヒーローシリーズは協力プレイ(主にザ・グレイトバトルシリーズ)や対戦機能(主にコンパチスポーツシリーズ)を前提とした作品であり、シリーズの派生作品として生まれた初代作に対戦機能が付け加えられたのもまた必然的と言えた。

次作の『第2次スーパーロボット大戦』以降からは、スパロボは基本的に一人でプレイするタイプのゲームとなっていく。途中『スーパーロボット大戦コンプリートボックス』に対戦機能が搭載されるなどの試みも行われたが、通常のスパロボのシステムをそのまま用いた対戦方式であったため戦闘バランスに難があり、スパロボの本流とはならなかった。

このような中、スパロボシリーズで初めて対戦をメインとした作品『スーパーロボット大戦リンクバトラー』が製作される。しかし同作についてはむしろ同時発売の『スーパーロボット大戦64』とのリンク機能に注目が集まり、また『64』本体の評判が良かったことも影響して、ユーザーからの注目を浴びることのないまま消えていった。

その後長らく対戦機能を実装した作品は途絶えていたが、ハードにオンライン対戦機能を搭載したXbox360からの新作『スーパーロボット大戦XO』発表に当たり、その名も「スーパーロボット対戦」が、同作の目玉機能として満を持して投下される。この「対戦」は決して悪い出来ではなかったが、ハードのハードルの高さのせいで肝心の『XO』の売れ行きが低調に終わり、対戦についても既存のユーザーですら大部分の者が未プレイという非常に残念な状況となってしまう。

上記2作のリベンジを果たすべく、2009年に投入された作品が『スパロボ学園』である。寺田Pは兼ねてより対戦という機能に注目しており、特に前述の「対戦」について面白さが伝わらなかった点は残念で、本作はそれに対する一つの挑戦として製作されたと述べている。ニンテンドーDS搭載のWi-Fi機能を活用した対戦は前2作に比べればまずまず機能していたようだが、2014年にニンテンドーWi-Fiコネクション自体のサービスが終了したため、Wi-Fiでの対戦機能も併せて終了した。

その後は『スーパーロボット大戦X-Ω』などの携帯電話用タイトルにおいて、全国のユーザー間での対戦機能が実装される機会が増加している。

対戦機能が実装された作品

スーパーロボット大戦(初代)
通信専用のコネクタを介して対戦を行う。
スーパーロボット大戦コンプリートボックス
メモリーカード経由で互いのデータを持ちより、本編中で育てた自軍のデータを使って対戦する。サンプルデータもいくつか用意されているため、そちらを使用することも可能。
スーパーロボット大戦リンクバトラー
初代同様、対戦には通信専用のコネクタが必要。
スーパーロボット対戦スーパーロボット大戦XO
Xbox360のネットワークサービス「Xbox LIVE」によるオンライン対戦が可能。
シャッフルバトラースーパーロボット大戦 OG外伝
コンプリートボックス同様、対戦のためにはメモリーカード経由でデータを持ち寄る必要がある。システムは純然たるカードゲーム形式。
スパロボ学園
ニンテンドーDSのネットワークサービス「ニンテンドー Wi-Fiコネクション」によるオンライン対戦が可能。
現在はDSのネットワークサービス終了につき、不可能。
スーパーロボット大戦モバイル
「VSモード」として実装。登録した部隊を駆使して対戦を行う。
スーパーロボット大戦Card Chronicle
カードバトル形式。対戦を主軸としたイベントも定期的に開催されていた。
スーパーロボット大戦OG INFINITE BATTLE
プレイステーション3のネットワークサービス「PlayStation Network」によるオンライン対戦が可能。
スーパーロボット大戦X-Ω
「アリーナ」として実装。所持ユニットでデッキを編成し、全国のプレイヤーが設定した防御デッキとターン制バトルを行う。
スーパーロボット大戦DD
「対決戦」として実装。所持ユニットから最大8体を選出して対戦を行う。バトル自体はオートで進行する。

その他の作品

スーパーロボット大戦 スクランブルギャザー
テレビゲームではなく、カードゲームとして発売されたシリーズ。
OG CRUSADE
カードゲーム「クルセイドシステム」の第3弾。クルセイドシステムには『スーパーロボット大戦V』やスパロボ参戦作品が個別に参加している。

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