機動戦艦ナデシコ

2013年3月10日 (日) 23:56時点における211.4.35.72 (トーク)による版 (各話リスト追加)

概要

オタク的モチーフの中にシビアかつハードなSF世界観を内包した90年代ロボットアニメの代表作。英語表記は「Martian Successor Nadesico」。明るくポップなノリではあるが設定や本質は暗くシビアなものが多い。

1998年8月1日には続編に当たる劇場用アニメ『劇場版 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-』が公開されれた。

ストーリー

突如、地球圏を襲撃した「木星蜥蜴」により、火星は壊滅。そして、主人公テンカワ・アキトも被害者となる。そして、アキトは偶然出会った幼馴染みのミスマル・ユリカに連れて行かれる形で戦艦機動戦艦ナデシコ」の乗組員となってしまった。

登場人物

スパロボごとの登場人物一覧については以下を参照して下さい。

ナデシコクルー、ネルガル重工関係者

テンカワ・アキト
主人公。見習いコック兼パイロット。
ミスマル・ユリカ
メインヒロイン。艦長。
ホシノ・ルリ
本作のマスコット的存在。性格や髪の色などから『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイと並んで語られることも多い。
アオイ・ジュン
副長。
メグミ・レイナード
サブヒロイン1。通信士。
ハルカ・ミナト
お姉さんキャラ。操舵士。
ウリバタケ・セイヤ
整備班長。
ダイゴウジ・ガイ / ヤマダ・ジロウ
劇中劇『熱血ロボ ゲキ・ガンガー3』の熱烈的なオタク。「ヤマダ・ジロウ」が本名。原作では序盤であっさりと本編から退場するが、SRWでは生存フラグが存在し、元々死亡ルートがないことも多い。Wでは異例の公式には存在しない劇場版設定が作られ、最終話直前でしかアキトが仲間にならないにもかかわらずに完全新作カットのダブルゲキガンフレアまで存在する。SRWの恩恵を最大限に受けた、至れり尽くせりなキャラ。反面、二部では通常カットインを消されてしまった。
スバル・リョーコ
サブヒロイン2。パイロット。
マキ・イズミ
パイロット。
アマノ・ヒカル
パイロット。
アカツキ・ナガレ
新参のパイロット。実は…。
エリナ・キンジョウ・ウォン
新参の操舵士。実は…。
ゴート・ホーリー
作戦担当。
プロスペクター
会計担当。
リュウ・ホウメイ
生活班長兼料理長。
ホウメイガールズ
ウェイトレス兼調理助手の少女達。
フクベ・ジン
元軍人の提督。
ムネタケ・サダアキ
副提督。中盤から提督に就任。
ミスマル・コウイチロウ
宇宙軍高官。
オモイカネ
ナデシコのメインコンピュータの人工知能。ルリの友達がわりといった位置づけのほか、二転三転するナデシコクルーの立場や状況を見守ってきた、もの言わぬ語り部ともいえる、割と重要な立ち位置のキャラ。
イネス・フレサンジュ
火星から同行する科学者。後に船医。

木連関係者

白鳥九十九
原作では死亡するが、ガイ同様に生存フラグが多く、作品によっては死亡を完全に回避する。Rでは声優繋がりのドモン・カッシュの活躍により、死亡が無条件に回避される。
月臣元一朗
高杉三郎太
秋山源八郎
草壁春樹
白鳥ユキナ
九十九の妹。
木連兵
木連の一般兵。

その他

アクア・クリムゾン
アイちゃん
ルリお姉さん
なぜなにナデシコ内でイネスさんに代わり説明してくれるお姉さん。
ウサギユリカ
なぜなにナデシコのアシスタント。決してミスマル・ユリカではない…らしい。

登場メカ

スパロボごとの登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

ナデシコ級戦艦

ナデシコ
ナデシコ・Yユニット

エステバリス

エステバリス・アキト機
エステバリス・ガイ機
IMPACTでは後半に乗せ替えが可能となり、ユリカなどを乗せることが出来る。もちろんアキトとユリカのダブルゲキガンフレアも可能。
エステバリス・リョーコ機
エステバリス・イズミ機
エステバリス・ヒカル機
エステバリス・アカツキ機

以上の各機は陸戦フレーム空戦フレーム砲戦フレーム0G戦フレーム月面フレームがそれぞれ登場。

Xエステバリス改
グラビティブラストを使用できるエステバリス。と書くと強そうだが、名前に「改」が付かない原作のXエステバリスはジェネレーターの不具合から自爆してしまっている。
ゲーム中でも問題は山積み。射程は長いがP兵器が一切ないため、えらく使い勝手が悪い。MAP兵器も付いているが、方向指定型で射幅が一マスのみ。

木連の兵器

木星蜥蜴

バッタ / 新型バッタ
無印・新型共に、地上形態と飛行形態が登場。
ジョロ
ゲンゴロウ
カトンボレーザー駆逐艦トンボ
ナナフシ

ジンシリーズ

テツジン
マジン
デンジン
ダイテツジン
ダイマジン

有人艦

かんなづき
かぐらづき

その他

デビルエステバリス
量産型エステバリス
デルフィニウム

主題歌とBGM

「YOU GET TO BURNING」
(作詞:有森聡美、作曲・編曲:大森俊之、歌:松澤由実)
オープニング。AIMPACTのBGMに採用。
「私らしく」
(作詞:松浦有希、作曲・編曲:松浦有希、吉田 潔、歌:桑島法子)
エンディング。
「いつか…信じて」
(作詞:SHO AIKAWA、作曲・編曲:中田雅敏、歌:松村香澄)
最終回エンディング。
「GO!エステバリス」
RMXのBGMに採用。
「スキャパレリ・プロジェクト」
Wで採用。
「Three Angel」
Wで採用。
「なぜなにナデシコ」
なぜなにナデシコのBGM。Wで採用。あろうことか戦闘曲に設定可能である。
なお、Wでの出展元表記は『劇場版』になっているが、これはTV版のサウンドトラックにこの曲が収録されず、劇場版のサントラに改めて収録されたためと思われる。ちなみにその理由は本作用に作曲したものではなく、製作側がフリー楽曲であったものを使用したためとされる(つまるところ「レッドショルダーマーチ」に事情は近い)。
「レッツゴー ゲキ・ガンガー3」
劇中劇『熱血ロボ ゲキ・ガンガー3』の主題歌。Wで採用。

登場作と扱われ方

実際に参戦する以前は原作やスパロボのファンの間で論議されたことも多かったが、現在は劇場版も含め、携帯機のレギュラー格となっている。反面、据え置き機での参戦は極端に少なく、ボイスの出る作品は参戦回数に反して非常に少ない。

TV版を題材にする場合、原作終盤とは異なり「政治的影響力のある人物の協力を取り付け、和平に臨む」「和平に失敗しても、『火星の遺跡』を中途半端に廃棄してトンズラせず、最後までプレイヤー部隊の一員であり続ける」といった、「原作よりも思慮と責任感があるナデシコクルー」として描かれることが多い。

初参戦のAから『機動武闘伝Gガンダム』との競演率が高く、COMPACT2三部作がIMPACTとしてリメイクされた際にも、同作と共に追加作品に選ばれている。

スーパーロボット大戦A
原作よりキャラの性格が普通(ユリカ、ヒカル等)。基本的な扱いは良いが、アカツキやエリナは最後まで改心しない。
「政治家から民衆にまで高い影響力を持つ外務次官」リリーナ・ドーリアンに和平への協力を取り付けている。
スーパーロボット大戦A PORTABLE
Aの移植なので、声が入った以外は変更点無し。
スーパーロボット大戦IMPACT
初の声付きでの参戦。COMPACTシリーズでは登場しなかったが、リメイクに際し追加参戦。おおむね原作通りの展開だが、フラグを立てずともガイは必ず生き残る。
スーパーロボット大戦R
最初は劇場版、5話以降はタイムスリップでTV版と、当時は斬新な構成をとっていた。シナリオ上の出番は多いのだが、劇場版の扱いも含めてナデシコファンからは不評が多い作品。
第34話「ゲキ・ガンガーを越えてゆけ!」は例外的に好評。ガイと九十九は必ず生き残る。
R全体に言えることだが、キャラの言動が変で、プロスペクターに至っては別人になっている。また、木連関係者についても、九十九以外は「頑迷な民族」として描かれており、和平を結ぶ気が薄くなっていく。さらにアカツキとエリナは登場すらしない。
スーパーロボット大戦MX
シナリオが劇場版ベース。そのため、ガイや九十九のような死亡したキャラが登場することはない。火星の後継者が旧木連時代の機体を一部使用している。
スーパーロボット大戦J
最初から最後まで多くの原作再現が行われている。キャラの言動も原作にかなり忠実になっており、現時点では一番扱いの良い作品。九十九は生存させても正式に仲間にはならない。
スーパーロボット大戦W
第一部で登場。第二部からは劇場版になるため話は短いが、大筋は再現している。J同様、全体的に原作に忠実な描写が多いため、扱いは良い方。ガイと九十九は必ず生き残り、第二部にも普通に登場するほか、劇場版以降後の第二部でのアカツキの戦線復帰、月臣の参戦と操作キャラ面での扱いはダントツといえる(ただし、アカツキは乗機の扱いが最悪なのだが)。

用語

A級ジャンパー
ボソンジャンプ
ディストーションフィールド
ディストーションブロック
相転移エンジン
ネルガル重工
木連
第1次火星会戦
エステバリス
木星蜥蜴
ジンシリーズ
なぜなにナデシコ
熱血ロボ ゲキ・ガンガー3
『機動戦艦ナデシコ』作中における架空のSFロボットアニメ(劇中劇)。
ミス一番星コンテスト
第19話「明日の『艦長』は君だ!」において開催された、ナデシコの新艦長を決定するコンテスト。

各話リスト

話数 サブタイトル 登場メカ 備考 再現スパロボ
第1話 『男らしく』でいこう! IMPACT
第2話 『緑の地球』は任せとけ
第3話 早すぎる『さよなら』!
第4話 水色宇宙に『ときめき』
第5話 ルリちゃん『航海日誌』
第6話 『運命の選択』みたいな
第7話 いつかお前が『歌う詩』
第8話 温めの『冷たい方程式』
第9話 奇跡の作戦『キスか?』
第10話 『女らしく』がアブナイ
第11話 気がつけば『お約束』?
第12話 あの『忘れえぬ日々』 IMPACT
第13話 『真実』は一つじゃない
第14話 『熱血アニメ』でいこう
第15話 遠い星からきた『彼氏』
第16話 『僕達の戦争』が始まる
第17話 それは『遅すぎた再会』
第18話 水の音は『私』の音
第19話 明日の『艦長』は君だ! R、W
第20話 深く静かに『戦闘』せよ
第21話 いつか走った『草原』
第22話 『来訪者』を守り抜け?
第23話 『故郷』と呼べる場所
第24話 どこにでもある『正義』
第25話 『私らしく』自分らしく
第26話 『いつか逢う貴女のために』 ED変更 IMPACT

主要スタッフ

制作会社
XEBEC
監督
佐藤竜雄
キャラクターデザイン
後藤圭二
メカニカルデザイン
明貴美加、中原れい、企画デザイン工房 戦船(現:セタ)
音楽
服部隆之

商品情報

DVD BOX

DVD

書籍

サントラ