グリッターファルセイバーは『スーパーロボット大戦BX』の主役メカ。
グリッターファルセイバー | |
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登場作品 | |
声優 | てらそままさき |
デザイン | Mがんぢー[1] |
SRWでの分類 |
機体 サブパイロット(ファルセイバーを参照) |
スペック | |
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分類 | スーパーロボット |
全高 | 31.0 m[1] |
重量 | 149.0 t[1] |
パイロット |
ヨウタ・ヒイラギ ユキ・ヒイラギ |
人格 |
ファルセイバー ブルーヴィクター |
概要
ファルセイバーの真の姿。「次元の守人」としての本来の形態であり、「ファルセイバー」の名前は本当はこちらの姿を指すが、ヨウタ達は不完全な姿をこの名前で認識しているため、それを超える存在としてグリッターの名が冠されている。
マントと鎧を纏った騎士のような重厚で力強い姿をしているが、機動力も非常に高くその戦闘力は計り知れない。バルギアスとの戦いで砕け散った「心の至宝」がザ・パワーの力によって復元されたことにより復活したファルセイバーが、オウストラル島の遺跡に変化していた「生命の至宝」を得ることで力を取り戻し、ブルーヴィクターと合体することでこの姿となった。
合体形式は完全なグレート合体で、分割されたブルーヴィクターとブリューナクを武装パーツとして装着することで完成する。
ファルセイバーは本来この姿なのだが、3万年前に起こったミケーネ帝国との決戦の際に、力の源である四つの至宝のうち三つを失っていた。現代においては「力の至宝」がブルーヴィクターという別の存在へと造りなおされていたため、融合者の二人が揃った上で「輝煌合体」のキーワードで合体することでこの姿となる。ブルーヴィクターの人格は「力の至宝」に宿っていたファルセイバーの残留思念をディボーティーが練り直したものであり、結果全く別の存在となっているため、合体しても統合されることはない(ブルーヴィクターの推測では二度と統合されないらしい)。
復活を遂げた時点でブルーヴィクターの意志が加わっていたことから、3万年前よりも遥かに強大な力を持つが、「記憶の至宝」が未覚醒だったために守護者としての権能は発揮できていなかった。
後に復活した暗黒大将軍との戦いにおいて、ゼウス神の助言によりマジンガーZから光の力を受けた事で、ユキが記憶を取り戻し「記憶の至宝」が覚醒。これによりかつての状態へと戻り、さらにヨウタ・ユキ・ブルーヴィクターの3人分の意志力を加えることで絶大な力を発揮するようになった。
その正体は、かつて発生した「異世界大戦」の折、それを終結させるために「始まりの地」を中心に設置された世界の行き来を遮断する永続結界、通称「境界」のマスターシステム兼ガーディアンプログラムとして生み出された存在。その源である人の正の想念の奔流である「境界の力」を引き出すことでそれを制御し、境界を維持するのが真の使命である。だが、3万年前のミケーネ帝国との戦いにおいて致命傷を負い、消滅の危機を迎えてしまう。しかしその時、ザ・パワーの力でESウィンドウを突き抜け、過去に飛ばされていた超竜神の意志が、現代での仲間であるファルセイバーの救済を願ったことにより、本来消滅するはずだったところを、四つの至宝のうち三つを失うレベルで済んでいた。
その後、残る「心の至宝」のみでは本来の使命を続行できないため、緊急措置として古代人唯一の生き残りであるユキの肉体を「境界の力」そのもので置換し、それらを四つの守護点で固定、自身はその守護者として使命を続行することとなっていた。
構成機体
登場作品と操縦者
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦BX
- 初登場作品。第21話で一旦顔を見せ、第35話でファルセイバーの復帰とともに合体が解禁される。基本性能の高さはもとより特殊能力が極悪であり、継戦力は抜群。またファルセイバーと異なり飛行できるようになったのも大きい。
- 反面最大射程はブルーヴィクターに劣り、さらにファルセイバーの移動力ボーナスがなくなり全体的にEN消費も激しいため進撃戦も少し苦手になっている、と利点ばかりではない。UXでいうオルフェス&ライラスとオデュッセアと同じような関係だが、あちらと違い合体のメリットの方が非常に大きい為マイクの「ディスクP」で早急に気力を上げ合体してしまいたい。PUを組むならば補給装置持ちが最適。ヨウタにはEセーブもあると磐石である。
- 最終話ではイベント発生まで合体不可能なのに注意。また最終話はステージクリアまで合体していない場合、合体のDVEが発生するという地味にいやらしい仕様がある。
装備・機能
武装・必殺武器
武装
- グリッターキャノン
- 「ペンタクルショット」の真の形。両腕に内蔵されたキャノンに魔法陣を展開、弾丸をコーティングして砲撃する。
- グリッターウェーブ
- 胸部から光線を放つ。通常武装としては使えず、エリアルフェアスパークの演出でのみ登場。
- この武器の砲口になっている胸部アーマーはブリューナクの基部に格納されている。
- グリッターシールド
- 文字通り盾。本体の前面をすっぽり覆うほど巨大なカイトシールドで、虚空から召喚される。ブルーヴィクターの胸部パーツが変形したもので、内部に頭部が収納されている。グリップの部分が回転するようになっており、一応打撃武器としても使用可能。
- グリッターバスター
- シールドのクリスタルから魔法陣を展開、ビームを放って敵を消滅させる。
- グリッターファルブレード
- ファルブレードの真の姿。ノーマルと異なりシールド同様虚空から召喚される。
- グリッターメイス
- ブレードを逆さまに持ち、柄頭の部分からエネルギーを実体化させたメイスを生成。フレイルとして相手を捕捉した後鎖を引き戻して接近、渾身の一撃で叩き潰す。
- 打撃部にはよく見ると顔状のレリーフが刻まれているのが分かる。
必殺技
- エリアルスパーク
- 合体前と同じ技だが、胸部ビームの代わりにグリッターバスターで吹き飛ばす。
- なお、この形態では同名の専用BGMではなく、下位武装と同様に機体BGMが流れる。このことと話の展開からも、後にさらなる必殺技が追加されることは想像に難くなかったであろう。
- ちなみにトドメ演出では、ファルセイバーと違い左手は握っている。
- エリアルフェアスパーク
- 第37話で解禁される真の「エリアルスパーク」。射程は1。この技を発動するには守人の力を最大まで高め、さらに融合者が存在する場合は心を完全に一つにする必要がある。バルギアスを撃退した超威力のエリアルスパークはこの技をノーマルの状態で強引に放ったもの。
- グリッターウェーブ及び無数のエネルギーソードで敵を拘束・捕縛。最大出力のファルブレードで斬りかかってそのまま突撃、勢いのまま一閃して切り捨てる。トドメ演出自体はエリアルスパークと大差は無いが、開いた手を握りしめるヨウタのカットインと共にグリッターファルセイバーも同様に握りしめるカットインが入る。
- また、盛り上がる部分でカットインが入る・トドメ演出込みで一巡するなど、(攻撃前セリフや敵の撃墜セリフによる微妙な誤差こそあるものの)専用BGMと演出が連動している。初回使用時などの山場では戦闘前セリフがあるためこの連動がズレるのが残念な所。
- 「敵を拘束して一刀両断」という演出はダンガイオーや勇者シリーズ、エルドランシリーズのオマージュ。
特殊能力
- 盾装備
- グリッターシールドを召喚してシールド防御を発動する。
- 三つの至宝
- 第35話~37話前半まで所持している能力。3つの効果をまとめて得る。37話のステージ中に「全ての至宝」と入れ代わりになくなる。
- 心の至宝:パイロットのSP回復。
- 生命の至宝:被弾後の即時自動回復。『UX』のファクターと同系列の能力だが計算式が異なり、気力の高さに応じて回復量が大きくなる(100から2超えるごとに1%)。この手の能力としては例外的に上限がなく、気力覚醒にさらに気力限界10上昇の戦術指揮効果で210まで上げると最大HPの55%が回復する。
- 力の至宝:気力130以上で与ダメージ1.1倍。
- 全ての至宝
- 第37話のイベント後に「三つの至宝」と差し替えられる。三つの至宝の効果に加え、「記憶の至宝」によりEN回復L1の効果を得る。
移動タイプ
サイズ
- M
- 巨大に見えるがこのサイズ。ヨウタの回避時台詞から実際のところは敵の攻撃を避けにくくなっているようだが、ゲーム上でのサイズは合体前と変わっていない。
- そして、実は前々作の主人公機より11mも小さい。
機体ボーナス
機体BGM
- 「受け継がれた未来」
- 通常戦闘BGM。
- 「閃光! エリアルフェアスパーク!」
- エリアルフェアスパーク使用時の武器BGM。実は第27話でのバルギアスとのイベント戦闘で一度流れる。
対決・名場面
- 覚醒! 無敵の勇者!
- 『BX』第35話より。オウストラル島でGAILを退けたのもつかの間、ディボーティー率いるデストルークの軍勢と、新たなる戦力たるブルーディスターの襲撃を受けるBX。
- 総力戦で軍勢を蹴散らすも、ディボーティーは奥の手であるイクリプスジェネレーターを起動。途轍もないスピードで暴れ回るクレセディアを前に、一行は一転して窮地に追い込まれる。ならば、とスピードに優れるブルーヴィクターが迎撃に飛び出すが、ヒイラギ兄妹との融合で強引に維持していた機体がここに来てついに限界を迎え、絶体絶命に陥ってしまった。
- その時、仲間を救いたいと願った護の意志に反応するかのように、島の遺跡で朽ちていた超竜神から未知の力が発せられる。それと共鳴するように、ユキの持っていた「運命の石」の残骸が輝きを放ち、その中から現れたのは復活を遂げたファルセイバーだった。
- 一度は斃れた境界の守護者を復活させた力……それは、島の遺跡に眠っていた「生命の至宝」だった。その力を軸に四つの意志が一つとなり、勇者は真の姿を取り戻す。四位一体、光り輝く勇者、その名はグリッターファルセイバー。かつてを超える力を得て蘇った次元の守人は、必殺の一撃でクレセディアを打ち払い、反撃が始まる。
- 君と共に
- バルギアスとの最終決戦、グリッターファルセイバーは一騎打ちを挑む。先にバルギアスの攻撃が当たり撃破されたかに見えたが、ブルーヴィクターが身を挺して庇っていた。そちらに気をとられたバルギアスにファルセイバーとヨウタたちは渾身のエリアルスパークを叩き込み、ついに戦いに決着をつけたのだった。
- 戦いを終え、境界の力を取り戻したファルセイバーたちは失われたユキの身体を生命の至宝で補い、分離して告げる。自分たちは次元の守人としてここに残ると。そして生命の至宝はユキの子供に、孫に受け継がれる限り失われることはないと。それは途方もない話であり永遠に続く保証もない。しかし、かつて様々な人々の祈りが受け継がれてきたように、至宝も受け継がれていくことを信じる。ファルセイバーはそう語り、時を越えて出逢った、かけがえのない友に別れを告げるのだった。
- 受け継がれた未来
- バルギアスをも超える神、ジスペルとの死闘が続く境界空間。一度は失った境界の力を取り戻して全力をたたきつけるも、ジスペルとその依り代・シンデュスの力はあまりにも圧倒的だった。さらに、生命の進化の果てにあるという無限の停滞、フル・フロンタル曰くの「虚無」を見せ付けられ、一時は闘志を折られかける。
- しかし、それだけではないことを彼らは知った。境界の力、それは善も悪も光も影も、あらゆる形で未来を望んだ、夢見た者達の意志の結晶。それがある限り、世界は決して停滞などしない。よしんば止まったとしても、再び進むことが出来る。無限の可能性を信じる次元の守人達は、これまでの戦いで培った仲間との絆を武器に、歪んだ福音を齎す神に全力のエリアルフェアスパークを叩き込み、異世界大戦から続く長き因縁に終止符を打った。
- そして、全ての力を取り戻したファルセイバーとブルーヴィクターは、無二の戦友たちに別れを告げ、遥か古と同じく境界を守護する使命へと戻っていった。元の世界へ帰還したヨウタの許に、ファルセイバーたちの声が届く。「いつか、また会おう」と。
余談
- 元ネタは恐らくケルト神話に登場するダーナの四至宝の一つ「不敗の剣クラウ・ソラス」。
- 現在、公式サイトにて主人公機の設定資料が公開されている。グリッターファルセイバーになる過程まで克明に明記されており、グレート合体にふさわしい変形過程が描かれている。
- 路線として勇者シリーズのオマージュが多いファルセイバー関連から考えると、バルギアス最終決戦でのブルーヴィクターとの合体解除から初期形態での必殺技というのも、勇者シリーズ最終決戦(及びその影響が見られるガイキングLOD)で見られる強化パーツを破損しながらも最後の一撃という展開からと考えられる。
- 一方で、上述の通り対ジスペルの最終イベント戦闘は「主人公機最終形態の最強必殺技」という、こちらはこちらでいかにもスパロボらしい締め方であり、両者を対比的に描写している節がある。