ケルト神話
ケルト神話とは、ケルト発祥の神話。
概要 編集
ヨーロッパでケルト人によって構築された神話。大陸発祥のケルト神話はキリスト教への改宗を迫られたことで文化としては散逸しており、考古学の中でその名残りを見ることができる。一方、イギリスでは長らく口承によって伝承され、中世期に文章化することで現代まで伝えられている。
現在伝えられているケルト神話の中で多くの記録が残されているのがアイルランド神話とウェールズ神話であり、日本の創作ではアイルランド神話からの引用が多い。
ケルト神話が取り入れられている作品 編集
- フルメタル・パニックシリーズ
- トゥアハー・デ・ダナンの艦名はこの神話に出てこの神の一族から取られている。
- バンプレストオリジナル
- 『BX』に登場する『次元の守人』達の名称・設定の元ネタになっている。
神々 編集
- トゥアハー・デ・ダナン(Tuatha De Danann)
- ダーナ神族とも。アイルランドに上陸した4番目の種族で、女神ダーナを母神とする神族。
- フルメタル・パニックシリーズでは潜水艦トゥアハー・デ・ダナンの艦名の由来となっている。
- アリアンロッド(Arianrhod)
- ウェールズ神話の女神。ウェールズの母神ドーンの娘と考えられている。
- 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』のアリアンロッド艦隊の名前の由来となっている。
妖精 編集
武器 編集
- ゲイボルグ(Gae Bolg)
- 銛のような形状をした槍であり、投擲すれば30の鏃となって降り注ぎ、刺突すれば30の棘となって破裂するという特性を持つ。
- 『機動戦士ガンダムSEED』のデュエルガンダムおよび機動戦士ガンダムSEED ASTRAYのアストレイゴールドフレーム天が使用するバズーカ「ゲイボルグ」の名前の由来となっている。
- バンプレストオリジナルではディアムドの武器、星槍ゲイボルグの名前の由来となっている。
- フラガラッハ(Fragarach)
- 「回答者」「報復者」という意味を持つ剣で、鎧を切り裂く切れ味を誇っている。
- 『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』ではストライクノワールガンダムの武器、フラガラッハ3ビームブレイドの名前の由来となっている。
- ブリューナク(Brionac)
- ダーナ神族の太陽神ルーが所持するとされている武器。穂が5本に分かれており、5つの切っ先から放たれた光は一度に5人の敵を倒したと言われている。その能力は「必ず勝利をもたらす」「投げると稲妻となって敵を死に至らしめる灼熱の槍」などと言われ、生きていて意思を持っており、自動的に敵に向かって飛んでいくとも言われる。
- 投石器もしくは投石器から発射される弾(タスラム)だったという説もあり、ルー自身の祖父である「魔眼のバロール」の目を貫いて倒したのもこのブリューナクであるとする解釈もある。
- …のだが、実は元のケルト神話にブリューナクという名前は登場しない。発祥は1990年の日本の神話解説本「虚空の神々」であり、上述の逸話も他の武器と混ざっており、海外ではほとんど通じない現代日本独自の槍となっている。またこの名前の元ネタはファンタジー小説「エターナル・チャンピオン」シリーズに登場する「ブリオナック」ではないかという説がある(語感だけでなく性能も似ている)。
- バンプレストオリジナルではブルーヴィクターの名前、及び使用する槍「ブリューナク」の名前の由来となっている。
余談 編集
- 神話の中では珍しいことに、天地創造の逸話が伝わっていない。