ワイリーナンバーズ
ワイリーナンバーズとは、『ロックマン』に登場する戦闘ロボット。
概要
Dr.ワイリーことアルバート・W・ワイリーの世界征服計画に利用された人型のロボット。型式番号は「Dr.ワイリーナンバーズ」の略称で「DRW.」から始まっている。
ブルースを改造し彼を救ったり、初代『ロックマン』でトーマス・ライト博士の開発した「ライトナンバーズ」を手駒として利用した際に得られたデータから作り上げた『2』以降、ワイリーが自作したロボット達がカテゴライズされている。
純粋にワイリーが製作したのは『2』『5』『7』『8』の8大ボス達。『3』のナンバーズは、改心を装ったワイリーがライト博士と共同制作した名目。また、『4』のDr.コサックが製作したロボット、『6』の世界強豪ロボット、『11』の定期健診に来たロボットは元はワイリー開発のロボットではないが、ワイリーによって改造が施されている。しかし『10』のロボット達は、ワイリーの作ったロボットエンザに感染しただけで特に改造もされていない被害者なのにワイリーナンバーズに加えられてしまっている。
また、ライト博士単独製作である初代『ロックマン』と『ロックマン9』のボス達は純粋にロックマンらと同系統のライトナンバーズとして扱われている。そのため、ワイリーの世界征服計画に組み込まれたロボットからこれらライトナンバーズを除外したもの、というカテゴリが正しいと思われる。型式番号は「DWN.009」から順にナンバリングされており、ワイリーナンバーズの欠番には全てライトナンバーズが入る[1]。
その経緯によってロックマンとの互換性があるのか、倒されたワイリーナンバーズの能力は武器可変システムによってロックマンに利用されることとなる。
『スーパーアドベンチャーロックマン』ではコアパーツが存在する設定で、コアが破壊されなければ再生可能。その設定に則り、コアが破壊されたと明言されたシャドーマンだけはそれ以降一切登場しない。
SRWに登場したワイリーナンバーズ
- メタルマン
- ワイリーが初めて開発した純粋な戦闘ロボット。特殊武器は丸ノコギリ型の投擲武器「メタルブレード」。
- エアーマン
- 風を操る戦闘ロボットで、頭部が胴体と一体化している。特殊武器は小型竜巻「エアーシューター」。
- バブルマン
- 『ロックマン』世界における初の人型水中戦用ロボットだが、歩行不可能。特殊武器は硫酸を含んだ泡「バブルリード」。
- クイックマン
- 際立って機動性の高いスピード狂のロボット。特殊武器は小型ブーメランの「クイックブーメラン」。
- クラッシュマン
- 「歩く弾薬庫」の異名を持つ重装甲ロボット。特殊武器はドリルで吸着する時限爆弾「クラッシュボム」。
- フラッシュマン
- 時間制御能力を実現した傑作ロボット。特殊武器は時間停止能力「タイムストッパー」。『2』のワイリーナンバーズには巻き込まれるのを防ぐためにタイムストッパーへの防御機構が備わっているが、防御機構が不完全な例外もある。
- ヒートマン
- ジッポライターに酷似した外見が特徴のロボット。特殊武器は「アトミックファイヤー」で、本人が使用する場合は炎を纏って突進する。
SRWでの扱い
関連機体
- フォルテ
- ワイリー製作機だが、他と一線を画す完成度から、別枠としてスペシャルワイリーナンバーズという呼称が用いられている。
余談
- 『X-Ω』のプロデューサーであるオオチヒロアキ曰く、当初はエアーマンをサプライズでゲスト参戦させる方針だったようだが、開発チームとの意見交換の末に『2』のワイリーナンバーズ全8体が必要という結論に至り、『ロックマン』制作側のカプコンからバックアップを受けた結果、『2』の全8体参戦という破格の扱いを実現できたとのこと[2]。
- 有賀ヒトシ氏の漫画版では、ナンバーズに各作品ごと纏まった名称がつけられており、『2』のワイリーナンバーズは「セカンドナンバーズ」という名称で括られている。
脚注
- ↑ 初代のリメイクである『ロックマンロックマン』に2機のライトナンバーズが追加登場しているが、型式番号は不明。
- ↑ https://dengekionline.com/elem/000/001/652/1652658/