傭兵(Mercenary)

『傭兵』とは、「雇われた兵士」を指す。常に戦争状態の19世紀末までは重要な兵員。日本でも「忍者」や「浪人」が傭兵である。
21世紀においては国家間の大規模戦争自体は終息しているが、現在でも民間の傭兵専門の会社が存在しており、正規軍では手の届きにくい任務や、部隊を動かすだけのコストに見合わない任務を請け負う存在として重要性が高まっている。
概ね傭兵の思想は「戦い」あって初めて成立する。「平和」とは真逆な位置付けな彼らだが、中には「戦い」を望む者を根絶する傭兵もいるので、人括りに纏めるには難しい立場でもある。
また、傭兵専門の会社の業務には一般的な警備会社のような業務や要人だけにとどまらない個人のボディーガード、兵器の整備等を扱う企業もある為、戦場に赴くだけが業務とは一概に言えない。

傭兵専門企業に所属する傭兵は退役した兵士等の正規の軍にかつて携わった者や元警察官といった人物が多いとされ、最初から傭兵として入る者は少ないともされる。
フィクションではサーペントテールアリー・アル・サーシェスのように極めて高い戦闘力や判断力をもつ者が多いが、このようなキャラクター自体がフィクションによるものといっても過言ではない。というのは、過去では戦場の主役は傭兵だったが、金は先払い制のため、すこし状況が悪くなると任を放棄して逃げ出すものが殆どであり(ついでにいえば、傭兵と対峙する側も傭兵相手では大した手柄にならないことが多かったとされる)、これを解消するために軍隊という極めて規則が厳しい組織が誕生するようになった。傭兵の基本スタンスは「命あっての物種」だからである。

戦争や紛争を扱う作品に登場することが多く、アクの強いキャラクター(一匹狼や戦闘狂、奇人変人など)が多いのが特徴。普段は冴えない人物や至って普通の人物が突然、圧倒的な戦闘力を見せつけて実は『元傭兵』という設定もフィクションでは見受けられる。

よく、軍事評論家やサバイバルアドバイザーを称する人物の一部に『元傭兵』の経歴を持つとされる者が著書等で主張していたりするが、不透明な点があったりと実態は不明な者も多い。

スパロボに登場した傭兵

装甲騎兵ボトムズ
主人公キリコ・キュービィー他、多数の傭兵が登場する。
機動戦士Ζガンダム
ヤザン・ゲーブルは『第3次α』において軍人から、一端の傭兵となっている。
機動新世紀ガンダムX
ウィッツ・スーロアビィ・ロイはフリーの傭兵だった。後にフリーデン専属となる。
機動戦士ガンダムSEED ASTRAY
叢雲劾は傭兵部隊サーペントテールを率いている。
機動戦士ガンダム00
アリー・アル・サーシェスは民間傭兵。
獣装機攻ダンクーガノヴァ
エイーダ・ロッサは『UX』にて傭兵部隊アンノウン・エクストライカーズの一員となっている。
バンプレストオリジナル
グロフィス・ラクレインゲストの傭兵である。
ムラタはDC残党の傭兵。
リチャード・クルーガーサヤ・クルーガーアニエス・ベルジュは傭兵部隊アンノウン・エクストライカーズ(後のアルティメット・クロス)のメンバー。なお、アルティメット・クロスは連邦軍の部隊となっているが、依頼主のオーダーに応じて行動するという方針は変わっていないため、自部隊そのものが傭兵部隊という珍しい事になっている。
魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
ルビッカ・ハッキネントーマス・プラットは傭兵である。
スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
ジェン・デミンディーゴ・カムラッドムデカ・ラーベンスマーガレット・ウォンが該当する。

フルメタル・パニックシリーズ

フルメタル・パニック!』や『フルメタル・パニック! The Second Raid』では、現代の世界観に通じた傭兵が登場する。ゲーム中ではアーム・スレイブに乗って登場する。
同シリーズの相良宗介クルツ・ウェーバーなどミスリルの面々も傭兵である。

一般兵としての傭兵は「傭兵 (一般兵)」の項を参照。


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