人間爆弾

2021年6月7日 (月) 22:20時点におけるドラゴンフライ (トーク | 投稿記録)による版

人間爆弾(Human Bomb)とは、『無敵超人ザンボット3』に登場する作戦、もしくはその作戦に用いられる兵器。

概要

ガイゾックが行った攻撃作戦の一つで、特に非道極まるものとして知られる。第16話から第19話まで用いられた。

その内容は生け捕りにした地球人の体に時限爆弾を埋め込み、その記憶を消した上で解放、街中で無差別に爆発させるというもの。アキ浜本を始め、多くの人間が人間爆弾の犠牲になった。

当初は人間爆弾化させられているかどうかを判断する術は無かったが、後に爆弾を埋め込まれた人間の背中には星型のアザが浮かび上がり、それによって判別可能であることが明らかとなる。しかし、判別は分かっても埋め込まれた爆弾を摘出する方法はキング・ビアルのコンピュータを持ってしても見つからず、それ故に、人間爆弾にされてしまった事実に気付いた者達は、せめて被害だけは出さないようにすべく、爆発する前に皆の下から去って爆死を受け入れることしかできなかった。

だが、この人間爆弾はガイゾック側にも被害をもたらしてもおり、人間爆弾編の終了回に登場したコンピュータ技師は爆弾の摘出は出来なかったが自身の爆弾が好きな時に爆発できるためのリモコンを自作。バンドック内にて捕虜となっていた香月たちを逃がすために自爆。それにより、バンドックのバリアも低下し、ザンボット3に勝機も与えた。

漫画版では登場しない浜本の代わりにミチがアキと共に人間爆弾にされ、2人は勝平と香月を脱出させるために自ら敵の銃弾を浴びて爆弾を起動させている。

登場作品

SRWでもこの作戦はかなり忠実に再現されており、屈指のトラウマイベントとして名高い。

旧シリーズ

第4次スーパーロボット大戦S
本隊ルート第13話の「ガイゾックの恐怖」で規定ターン以内にバンドックを撃墜していないと第35話のシナリオが「人間爆弾の恐怖」となり、原作同様にアキが死んでしまう(一応、第13話は『闘将ダイモス』関連の「愛の行方」との分岐だが、こちらを選ぶと確実に「人間爆弾の恐怖」に進む事になってしまう)。

Zシリーズ

スーパーロボット大戦Z
数回に及ぶフラグを成立(セツコルートとランドルートで数が違う。ザンボットチームが同行しないランドの方が条件が厳しい)させることでアキの爆死を回避可能。ムーンレィスの冷凍睡眠技術により、生体活動を停止させることで起爆を回避するという手立てが取られる。
ただしアキの人間爆弾化そのものは防げず、またセツコルート「星が輝く時」で発生する浜本の爆死は回避不可能。アキには爆死を回避できなかった場合用に、星型のアザが背中に浮かびあがった専用グラフィックが用意されている。
爆死イベント回避の成否はアサキムツィーネの仲間フラグにも微妙に関係している。
なお、アキに関しては後日談続編で無事な姿を見せてくれる。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦A
グリプス2攻防戦において、連邦兵の捕虜を人間爆弾に改造し、乗機のドラグーンごと爆発させるシーンがある。ただ、この時の連邦兵は精神操作を施されていたのか一言も言葉を発しないので、ブッチャーの台詞から今回は自爆兵器としての運用実験が目的であったと思われる。観賞目的の花火という側面も否定できない。

余談

  • 現実世界における人間爆弾に近いものとして爆発物を携えた人間による無差別爆破(いわゆる自爆テロ)があり、テロリストによりしばしば行われている。
  • 六神合体ゴッドマーズ』の主人公である明神タケルも、限りなく人間爆弾に近い存在(タケルの場合はガイヤー反陽子爆弾が埋め込まれており、タケルの死と共に爆発する)。
  • ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日』の中条長官も「人間爆弾」の異名を持つが、これは命と引き換えにしなければ放てない彼の最大奥義「ビックバンパンチ」に由来するものである。
  • WシリーズのコードATA(Ash to Ash)も、同じく体内に仕込んだ爆弾を活用する作戦という点では類似している。但し、こちらはWシリーズが自らの意志で起動させる「自爆」作戦である点、またWナンバーなどごく一部のATAを除き、基本的な用途が機密保持を目的とした自身の消去であるなど、仔細については大分異なる。
  • 真マジンガー 衝撃! Z編』に登場するイタチの安は爆発物のエキスパートであり、その上自らの体内に光子力爆弾を仕込んでいる。ボスボロットの技「くろがね五人衆」の中でボスは安を「人間爆弾」と紹介する。
  • 寺田貴信プロデューサーがアニメを視聴して「何とかして救いたい」と最初に思ったのは『ザンボット3』の人間爆弾であるとのこと(スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE第652回より)。

脚注