レイ・ザ・バレルは『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の登場人物。
レイ・ザ・バレル | |
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外国語表記 | Rey Za Burrel |
登場作品 | |
声優 |
関俊彦 桑島法子(幼少時) |
デザイン | 平井久司 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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種族 | 地球人(クローン人間) |
性別 | 男 |
身長 | 168 cm |
体重 | 56 kg |
髪色 | 白金 |
髪型 | ロングヘア |
瞳の色 | 淡い水色 |
血液型 | O型 |
所属組織 | ザフト |
所属部隊 | ミネルバ隊 |
役職 | 赤服 |
概要
シン・アスカやルナマリア・ホークとは士官学校の同期で、成績は常に1位と非常に優秀。シンに色々アドバイスを与えたり、戦闘訓練でも行動を共にするなど、シンにとっては戦友である。当初は専用色(エリートパイロットにのみ許された白色。パイロットスーツも同様の色)のザクファントムを駆り、ミネルバの護衛に付いていた。その後レジェンドガンダムが与えられて活躍する。趣味はピアノ。
その正体はラウ・ル・クルーゼのクローン(二次コピー。クルーゼと同じく、アル・ダ・フラガのクローンであるとする資料もある)で、レイにとっては ギルバート・デュランダルは親代わりであり、その野望に身を捧げた。
クローンである為にテロメアが短く、寿命が短い。レイは自分の出生を「ただ、できるからという理由だけで創られた」と語っていた。しかし、デュランダルやシンなど「家族」や「友人」に恵まれた事もあり、クルーゼのように「全てに対して復讐」という考えは持っておらず、自分のような存在が生まれない世界を作りたいと思っていた。ステラ・ルーシェをミネルバから逃がそうとしたシンに手を貸したのは、シンから信用を得る為でもあったが、境遇の似ているエクステンデッドのステラに同情した為である。この事がクローズアップされて、Kにおいてステラを救出している。
また、人種は明確になっておらず「ナチュラル」か「コーディネイター」かは不明である。しかし、ナチュラルであるクルーゼのクローンである為、レイもナチュラルである可能性が非常に高い。クルーゼ同様、高い空間認識能力を持ち、ドラグーン・システムを使いこなしていた。ナチュラルでありながらも、スーパーコーディネイターのキラと互角の闘いを繰り広げ、ナチュラルとして極めて高い戦闘能力を持っていたことが判る。しかし、ナチュラルと断定もできず、「クローンとして生み出され、なおかつコーディネイターとしての遺伝子調整を受けた存在」という可能性もあり、故に10歳近く年上のラウよりも、寿命が更に短いと捉える事もできる(そもそも、クルーゼのクローンとすると、元々テロメアが少ないクルーゼからさらに約10年分差し引かれている可能性もある)。
レクイエム攻防戦でキラ・ヤマトと対峙し、自らクルーゼとしてキラと戦うが、キラから自分はクルーゼでなく、「一人の人間」であると教えられた。その言葉に動揺し動きが止まった所を、ストライクフリーダムの一斉射撃にてレジェンドを破壊される。その後、デュランダルとキラとの戦いで、自分が大事なものが何かを悟り、思わずデュランダルを撃ってしまう。彼はデュランダルに謝りながら泣き崩れるが、タリア・グラディスに呼びかけられ、自分を抱きしめてくれた彼女を「お母さん」と呼びながら、タリアやデュランダルと共に崩壊するメサイアの爆炎の中に消えていった。
このレイの一連の行動が唐突である為、当時は多くの視聴者が仰天した。無論、彼がクルーゼではないと自覚してから、デュランダルの暴走を止めるに至るまでの経緯を想像するのは特に難しくはないのだが、それは見る側が最初から最大限の好意的な解釈をして初めて成り立つ補完である。この辺りの彼の行動については、角川スニーカーの小説版で描写されている。レイがクローンであると明言されたのも物語終盤であり、シンと同じく、出番と描写の少なさが行動に説得力を与えられなかった不遇のキャラクターと言えるだろう。その為、参戦する場合はこの点についてスパロボ補正を受ける事が多い。
タリアと共にはっきりとした死亡の描写がないキャラクターの一人であり、今後、活躍する機会が巡ってくる可能性は否定できない。続編があればの話だが。
登場作品と役柄
基本的には敵であり、立場や設定上自軍で使用できる作品があってもレイが敵にまわる展開は避けて通れないためか今の所無条件で生存できる作品は残念ながら無い。使用できる期間はまちまちで、長期間使用できる作品もあれば、短期間しか使用できない作品もある。能力・乗機の性能共に高いので余計に惜しい。この辺は、今後の登場の際の改善に期待がかかるところである。近年は作品自体が原作終了後設定の場合が多いため登場できないことも多くなっている。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 長期間自軍で使用できる数少ない作品でセツコ編では序盤から中盤ラストまでにかけて自軍だが、原作ルートに行くと48話を最後に永久離脱、原作通りにメサイアと共に運命を共にする。一方でifルートに行くと離脱するタイミングが若干遅くなるがやはり敵対関係となる。シンで戦闘後に説得、キラで戦闘、シンで撃墜すればメサイア内でデュランダルからシン達に託される形で自軍に復帰、シンやルナマリアとも和解する。復帰した場合はマユの携帯電話をシンに返すイベントが見れる。2周目からは任意でこちらに行けるようになる。なお、声バグの被害者でもあり、彼の場合はクルーゼや『仮面ライダー電王』のモモタロスのような声色になっている。
- スーパーロボット大戦Z スペシャルディスク
- グローリー・スターレポートでは愚裸美温泉での卓球トーナメントでメシェーと組んでいた。シークレットエピローグには前作で死亡した事になっており登場しない。なお、『Z』の声バグは修正された。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 『ZSPD』のシークレットエピローグでは死亡したように語られていたが、本作のifルートのEDにて、ステラ同様に彼も生存している事が明言された。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- プラントの国防委員長に就任。フル・フロンタル率いるネオ・ジオン(と、その背後にいるサイデリアル)と組むことになるが、中盤プラントに潜入したシン&キラの説得やアーサーらのクーデターによって事実上プラントを出奔することとなり、自軍に合流する。合流後もパイロットとしては登録されず、デスティニーガンダムの武装の演出としてのみの登場。
- また、彼の正体が、クロノの一員であるフラガ家のアル・ダ・フラガが自身の後継者として作り上げた存在のスペアである事が判明する。
- ちなみに『Z』終了後から確実に1年半以上は経過しているにも関わらずパイロットとして問題なく活動しているが、一方で『Z』終了後は静養していた事も述べられているため寿命など身体面の問題がどうなっているのかは不明。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦K
- 最初から敵で、条件を満たした際にレジェンドガンダムと共に仲間になる。レジェンドがMAP兵器持ちになっているので注意。なお、条件を満たした場合はメサイアに帰還した際に幽閉されていたステラ・ルーシェを偶然発見し、そのまま脱出。終盤ステラを伴い合流する。なお、コーディネイター技能がないので、SRWではナチュラルと解釈されたようだが、コーディネイター用の機体への乗り換えは可能。
- スーパーロボット大戦L
- 最初から終盤まで味方だが、やはり今回もデスティニープランの発動と同時に一時離脱して敵に回る。しかしながら今回は『Z』・『K』に比べると再加入条件がかなり緩く、そもそも離脱とフラグ立て、そして再加入がわずか1シナリオの間で行われるため、現時点では「敵」としての印象が最も薄い作品とも言える。また今作では会話面での出番・他作品キャラクターとの絡みは今までの作品と比べると割と多い方である。ただし、フラグを成立させていないともちろん死亡して永久離脱してしまうため注意。
- 今作では『K』の時よりも各種パラメータが抑えられており、精神コマンドも魂が熱血に格下げになり、さらには特殊技能のヒット&アウェイがガードに変更されているなど、全体的に弱体化されている。しかしそれでも高水準と言える能力を持つ上、何より搭乗機であるレジェンドガンダムが極めて強力であるため、エースパイロットとしての活躍が見込める。同時に、その強さの分、復帰フラグを満たし損ねて離脱してしまった時の痛手も大きいが…。
- スーパーロボット大戦UX
- 名前のみの登場。原作終了後で既に死亡している。
Scramble Commanderシリーズ
- スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
- 序盤にザクに乗って一度スポット参戦。その後は最後まで敵なので味方にすることはできない。なお、本作で最後にレイがデュランダルを撃ったのには、「デュランダルがデスティニー・プランにおいてシロッコのクローン軍団を戦う為だけの兵士として用いようとしている事を知り、自身やクルーゼの悲劇を繰り返そうとしている事を知ってしまった為」という理由も加わっている。現時点では唯一死亡回避不能な作品。
単独作品
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- 当初は敵として登場。メサイア陥落の際に死亡したと思われていたが、実はロゴスの残党の手によって密かに回収されて生存しており、「宿命のクロス・ファイト!」にてイノベイドと宇宙海賊バンカーの手によって再生手術と記憶操作を受けてカイルスの前に立ちはだかるが、シンやダンガイオーチームの呼びかけによって記憶を取り戻し、ギル・バーグの攻撃に一度は倒れるも、カイルスの面々に救われ復活。自身を利用していたギルバーグに対し反撃を行い、ダンガイオーチームの窮地を救う。その後はカイルスに参加。よって、本作はレイが無条件で生存し自軍に永続加入する初の作品となった。そして「解き放たれたタマシイ」ではSRWシリーズで初めてクルーゼと対峙する事になり、死しても尚世界を滅びへと導かんとするクルーゼを止めるべく、彼と激突する。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
精神コマンド
いずれの場合もレジェンドに乗り換えてから真価を発揮。『K』以外では魂を覚えず、熱血止まりなので最大の火力面ではシンに劣る。
特殊技能(特殊スキル)
『L』時は一見リアル系向きではないガードを習得するが、乗機のレジェンドの機体ボーナスが装甲+である事、EVA初号機とPUを組むことが多い関係で戦艦の側にいる事が多い=援護防御役になることが多いため、何気にガードは重要。
小隊長能力(隊長効果)
- 命中率+10%、回避率+10%
- 『Z』で採用。
人間関係
- シン・アスカ
- 士官学校の友人。同室。日常で傍若無人な振る舞いの多いシンの尻拭いをすることが多く、シンが失礼な言動をとり、ルナマリアが追いかけ、レイが非礼を詫び、敬礼を残して立ち去る、というのが作中序盤から中盤までのパターンであった。小説版では「シンを利用する為にステラを救い、過去を明かした」と明言されており、演じた関氏もレイがシンを利用していた事を指摘しているが、それでも戦争で家族を亡くしたシンと、身内の少ないレイの友情は本物であったことも描かれている。
- スパロボでは彼との友情が強調されていることも多く、「第3次Z天獄篇」では敵の攻撃からレイをかばい、負傷しながらも「友達だから」と言い切ったシンに号泣するシーンも。
- ルナマリア・ホーク
- 士官学校時代の友人。
- ギルバート・デュランダル
- 父親のような存在で、彼の事を「ギル」と呼び、慕っている。彼との遣り取りでは恋する少女、または幼い少年の如く、頬を染めながらはにかむという意味深な演出を施される事が多かった。
- アスラン・ザラ
- ミネルバ隊における上官。しかしシンとともに彼との対立を深めていくことになり、感情的なシンとは対照的に理路整然とした冷徹な反論をする事が目立ち(とはいえレイがシンを手助けした行動にも感傷的な要素はあり、説得力があるかは疑問の余地もある)、アスランが脱走した際も完全に裏切者扱いして容赦なく銃撃した。
- タリア・グラディス
- 上官。
- ラウ・ル・クルーゼ
- 幼い頃にレイを引き取った。デュランダル共々、絶対の信頼を寄せている。
- キラ・ヤマト
- 最終的に彼と対決。しかしキラに自身の考えを完全否定され、敗れる事となる。
- ステラ・ルーシェ
- シンが彼女をネオに返還した際、手助けしている。小説版では「シンに自分が味方だと思わせるためにやった」と語られる一方で、彼女の境遇に対する同情もあった事が明かされている。『K』でも展開によっては彼女を助ける。
- ネオ・ロアノーク / ムウ・ラ・フラガ
- 遺伝子上は親子関係。序盤では感応し合った為、クルーゼとムウのような関係になるかと思われたが、何とその後絡みがなかった。『Z』と『K』は特殊戦闘(または援護)台詞しか絡めないが、『L』ではついに戦闘前会話を用意され、キラ共々明確に敵視していた。
- メイリン・ホーク
- ルナマリアの妹。事情を知らないまま、自発的にアスランの逃走を助けた彼女も排除対象にし、銃撃する。
- ロード・ジブリール
- 原作では彼に止めを刺したが、スパロボでは現時点では再現されておらず、自力再現も不可。一方で漫画版ではシンが止めを刺しており、こちらは『L』にてイベント戦闘で再現されており、『Z』でも自力再現が可能となっている。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
- カミーユ・ビダン
- 『Z』では序盤から行動を共にする仲間であり、彼やセツコと共にシンを支える。
- ティファ・アディール
- 『Z』のifルートにて、彼女からデュランダルの最期の遺志を伝えられる事に。
- メシェー・クン
- 『ZSPD』にてサンドマン杯にて共闘。「常に真顔のレイの発言は本気か冗談か分からない」らしい。
- デュオ・マックスウェル
- 中の人が同じ。『L』では対峙する場面にて、彼に対する特殊戦闘台詞が存在(援攻台詞は対ムウのものを流用)。また、その場面以外でもレイが「死神」発言をする事も。
- リボンズ・アルマーク
- 『CC』ではメサイア攻防戦後に意識を失った状態で自身の身柄をロゴス残党より彼に確保され、彼とギル・バーグによって再生治療と記憶操作を施され、利用される。
- フル・フロンタル
- 『第3次Z天獄篇』では、デスティニープランの真の目的を果たすために自身と同じクローンである彼と手を組むが、彼のことは完全に信用しておらず、デスティニープランの真の目的は話していない。
- Z-BLUEに合流した後は彼を誰にも心を開かない悲しい人間だと評している。
スーパー系
- 兜甲児 (OVA)
- 『L』ではアイドルコンテストの際には共に裏方で働いていた。敵対峙の戦闘前会話では甲児はその事を口にする。
- 綾波レイ
- 同じ「レイ」の名前を持ち、クローンであるという共通点を持つ人物。『L』にて初共演。深い絡みこそ無いものの、デスティニープランに反対した彼女の言葉に、大きく動揺する。
- アポロ
- 美角鏡
- 互いに残りわずかな寿命であり、命尽きる前に志を果たそうとする者同士。それ故に、『L』ではお互いの心情を理解しあっている面もあった。また、メサイア攻防戦にてレイの言葉から彼がクローンであることをすぐに察していた。
- 菅原マサキ
- 『L』におけるデュランダルの裏の協力者ではあるが、レイも内心セントラルに対しては嫌悪感を隠し切れておらず、セントラルとの決戦の際は、デュランダルを愚弄するような言葉を言い放った彼に対して、一層激怒していた。
- ギル・バーグ
- 『CC』では記憶操作を受けて彼らの手駒にされていたが最終的にはダンガイオーを破壊しようとした彼を阻止する。
- パイ・サンダー
- 『CC』では自身がガリモスの娘だと知り戦意を喪失した彼女に対し「お前は誰だ?」と問いかけ立ち直らせる。
バンプレストオリジナル
名台詞
- 「気にするな。俺は気にしてない。お前の言ったことも正しい。」
- 5話でカガリに突っ掛ったことに悩むシンに対しての助言。
- 「敵です。あちらの思惑は知りませんが、本国がそうと定めたのなら、敵です」
「我々はザフトですから」
「何が敵であるかそうでないかなど、陣営によって違います。人によっても違う。相対的なものです。御存じでしょう?そこに絶対はない」
「我々はザフトであり、議長と最高評議会に従うものなのですから、それが定めた敵は敵です」
「あなたの言っていることは個人的な感傷だ。正直困ります」 - 35話でアスランに対して。キラとの関係をある程度知りながら侮辱的な態度を取ったシンにも非はあるが、殴りつけた上、その後にアスランが言ったことは確かに個人的な感傷であり問題行動と言える。
- とはいえ、ステラを死なせたくないという個人的且つ直情的な感情だけで動いてしまい、艦のクルーに暴行を振るってまでして彼女を敵軍に解放してしまうというシンの行動を手助けした上(シンからの信用を得る目的もあったとはいえ)、デュランダルの独断的な措置でその行為をシン共々不問にしてもらった(さらに、その結果はステラはマインドコントロールされてデストロイに搭乗させられ、多くの人々と都市を壊滅させ、彼女も戦死するという誰も救われない最悪のものだった)レイのアスランへのこの非難に説得力があるのかどうかというのは、客観的な視点からだと疑問符がつく。
- 「世界は変わる…! 俺と議長の下で!」
- デュランダルと自分の元にくればシンは変わると語りかけた。
- 「ちぃ。死にぞこないの裏切り者がァ! 何をノコノコと! 惑わされるなァ! シンッ!!」
- PHASE-43「反撃の声」より。オーブ戦の最中に、ジブラルタル基地から逃走を図り撃墜され、死んだと思われていたアスランがインフィニットジャスティスガンダムに乗って現れて、シンの説得を始めた際に。
- 信じる未来をシンに託そうとしている彼らすれば、許しがたかったのか、常に淡々としている彼からは想像も付かないほどの憤激が籠っている。
- 「おそらく皆、そうして真偽を気にする。お前のように。なかなか穿った心理戦だな。」
「だが何故かな。何故人はそれを気にする。本物なら全て正しくて、偽物は悪だと思うからか? 俺はそれはどうでもいい」 - PHASE-44「二人のラクス」より。本物のラクスの放送を見たシンの疑問に対して。
- この発言にはデュランダルを心酔しているという点以外にも、自身がクローンという本物と偽物ともつかない存在であることもあるのだろう。
- 「いつの時代でも、変化は必ず反発を生む。それによって不利益を被れば、明確な理由はなくとも、ただ不安から異を唱える者が必ず現れる。議長のおっしゃる通り、無知な我々には、明日を知る術などないからな…」
- デュランダルの未来こそ人類の未来とも取れる発言。
- 「分かるだろ?お前には。俺は…ラウ・ル・クルーゼだ」
「人の夢、人の未来、その素晴らしき結果、キラ・ヤマト!」
「ならばお前も、今度こそ消えなくてはならない!」 - PHASE-50「最後の力」より。自分自身でクルーゼと同じクローンと語ったのはこのシーンだけである。
- 「逃れられないもの…それが自分。そして、取り戻せないもの…それが過去だ! だから、もう終らせる、これまでの全て! そして、あるべき正しき姿へと戻るんだ! 人は、世界は!!」
- 自らをクルーゼの代弁者として、キラに語りかけたが、キラはそれを否定し、「命は、何にだって一つだ! だから、その命は君だ! 彼じゃない!!」と言う。その直後、フリーダムの攻撃でレジェンドは大破、沈黙する。
- 「変化は不安を生む。ゆえに疑問を投げかけることは容易い」
「答えも出さずに惑わせているのはどちらの方だ?」 - THE EDGEにて、ラクスの演説に対して。自身の考えを述べるのではなく、人々に問いかける形で行われる演説を、彼は上記の言葉で切り捨てた。
- TV版では彼女の「演説内容」に対する各々の考えが全く描写されない為、貴重な心理描写である。
- 「……お前たち……きろ。生きて……俺の……明日を……」
- 小説版にて、レイがデュランダルを撃った後、彼を探しに来たシンとルナマリアとの会話。これが彼らの今生の別れとなった。
なお、Lではレイの復帰フラグを満たさなかった場合にこれと酷似した台詞を発する。 - 「今日は逃がしませんよ。あなたの役目はもう終わりです」
- スペシャルエディションにて追加された月面から逃げようとしたジブリールを撃墜する時のセリフ。
スパロボシリーズの名台詞
Z
- 「それと、これをお前に渡しておく…」
「お前の私物は処分されてしまったが、これだけは取っておいた」 - 第57話ミネルバ一時残留ルート「終末の光」シナリオデモより。シンにマユの形見の携帯電話を渡して。一時はシンと決別したものの、レイがシンへの友情を捨てていなかったことが伺える。
- 「さようなら、ギル…。そして、ありがとう…」
- 同上。フロスト兄弟がネオ・ジェネシスでトドメを刺されたと同時にティファを通じてデュランダルの遺言を伝えられて。原作でのジブリールの死の直後のデュランダルの台詞をアレンジした台詞だが、全くニュアンスが異なっているのが深い。
- 「フル・フロンタル…。お前は誰にも心を許さない悲しい人間だ」
フロンタル「自分は違うと言いたいようだな、レイ・ザ・バレル」
「少なくとも俺は、そういう人間でありたいと思っている。未来を求める想いが力を生む事を俺は大切な友達に教えてもらった」 - 第3次Z天獄篇宇宙ルート40話「赤い彗星の未来」における、Z-BLUEとフロンタルとの会談にて。
- 自身も同じような境遇に堕ちかけるも「大切な友達」に救ってもらったためか、誰にも心を許さず、手をさしのべてくれる者もいないフロンタルに対し「悲しい人間」と幾分哀れむような発言をしている。
L
- 「所詮、奴らは機械人形。死神になどなれん。」
- 『L』第6話より。ユニウスセブン落下時に現れたモビルドールに対してルカの「モビルドールが僕達を学習して無機質な死神になる前に撃破してしまいましょう」発言に反応した中の人ネタ。
- 「人類に進化を促し、我々自身の手で地球を守る手段…それがデスティニープランです」
「ひとつはゼントラ化因子。レオン・三島から提供されたデータを研究した結果、地球人にもゼントラーディ同様の巨躯となれる者がいるとの事です」
「そして、もうひとつはSEED。これは既に俺達の中に発現している者が存在します。シン、お前やそこのキラ・ヤマトがその一例だ」
「デスティニープランの目的は遺伝子にこれらを持つ人間の発見、そして…その者達を集めて地球圏を侵略者達から守り抜くための部隊を作り上げる事です」
「軍隊だけではありません。個人に秘められた才能を解析すれば、道に迷う事なくその才能を発揮できる。研究開発や芸術活動…すべての人間が、意味のある人生を送る事ができるんです」 - 『L』第33話「選ばれた未来」より。同作に於けるデスティニープランをLOTUSのメンバーに説明していた。前作の『K』におけるデスティニープランよりも合理的と言えるが、結局キラ達にその考えを否定されてしまい、対立へと繋がってしまう。
- 「黙れ!お前もまた人の手で創られた生命でありながら、なぜこうまで俺達と違う!なぜお前だけが、意味のある人生を送る事ができるんだ!?」
- 第33話「選ばれた未来」におけるキラとの戦闘前会話。キラに「命は何にだってひとつだ!」と原作通りの発言を受けた際の反論。原作とは違い、キラの発言を全否定し、彼に対する嫉妬を爆発させた。この激情が、結果的に原作ではやや希薄だった彼の「人間らしさ」を強めている。
- 「ムウ・ラ・フラガ…。お前も消えなくてはならない。お前の父親のクローン…世界を闇に包もうとしたラウ・ル・クルーゼの犯した罪を共に!」
- 第33話「選ばれた未来」におけるムウとの戦闘前会話。原作とは違い、明確にムウを敵視している(ムウもレイにクルーゼを思い起こす戦闘台詞がある)。ムウにとっては父親のやらかした非道のとばっちりと言えるが、レイにとってはどこか「けじめをつける」という意図が感じられなくもない。
- 「俺は人間以下の存在だ。不器用な生き方しかできないのだろう。ギルを守るためなら俺の命など捨てても惜しくはない」
- 第33話「選ばれた未来」におけるヒイロとの戦闘前会話。自身の命を投げ捨てでも、デュランダルの計画を完遂させようとしたが、「命の意味」を知ったヒイロから一刀両断される。
- 「俺は子供じゃない。そしてこれは、俺が望んだ事だ。それに俺は…お前とは友達になれない」
- 第33話「選ばれた未来」におけるイクサー3との戦闘前台詞。かつての仲間を冷淡に切り捨てながらも、孤独を垣間見せる。
- 「…わかったよ、ギル…。けど、見届けるだけじゃない…」
「俺は守ってみせるよ…。あなたが守ろうとしたこの世界を…」 - 第33話「選ばれた未来」にてレイの味方復帰フラグを立てた際にデュランダルからLOTUSに復帰する事を促された際の台詞。
- 「振り払ってみせる!世界と自分の中の闇を!」
「ギルと約束した…!力の限り、生きると!」
「他の誰でもない…俺達が望む世界のために!」 - Lにおける味方復帰後の戦闘台詞。
- 「ギル…。ギルが開いてくれた俺達の未来…守る事ができたよ…」
- 第35話「永遠のソルジャー」でビッグゴールドとムーンWILLを倒す事に成功した時の台詞。最期に地球を守るためにLOTUSの道を切り拓いたデュランダルに、レイは万感の思いを口にする。
- 「口を開くな…!これ以上ギルを冒涜などさせない…!」
- 第36話「正義のために」におけるシンVSマサキの戦闘前会話より。デュランダルを「有意な個体」とまるで物のように評し、「生きていればまだ自分達に貢献できた」と言ってのけたマサキへの怒りの言葉。
- 「待っている。お前の席を開けてな…」
- エンディングでのシンとの会話にて。
CC
- 「なぜお前が迷っている?」
「俺の名はレイ…。俺が俺であるための名前だ。そして、それを俺に伝えたのはお前達のはずだ」
「だから、お前も思い出せ。自分自身の名を。生まれとは関係ない、自分で選んだ名を」 - 「宿命のクロス・ファイト!」にて、カイルスの面々の救助によって死の淵から生還し、ダンガイオーにとどめの一撃を与えんとしたギル・バーグを阻止すると共に、自身の正体に動揺するパイに語りかけて。レイ、そしてダンガイオーチームの言葉にパイは自分を取り戻し…
- 「命は何にでも一つだ!だからその命は…お前自身のものなんだ、リボンズ・アルマーク!」
「お前の言うとおり…。俺は一度、運命のまま生きた。それこそが、大事な人のためになると」
「だが教えてくれた者達がいる…。俺は俺だと…。ラウではなく、レイとして、明日を求めていいんだと」 - 「宿命のクロス・ファイト!」にて、リボンズもまた自身の宿命と自身が存在する意味に苦しみ、必死に運命に抗っていることを知り、刹那と共にリボンズに必死に呼びかける。一段目の台詞は、かつてメサイア攻防戦にてキラがレイに対して必死に呼びかけた言葉。多くの人たちにその命と心を救われ、改めて「命」の意味と大切さを改めて知ったレイ。そのレイにとって、目の前のリボンズという男は、自身を利用した仇敵であるという以前に、助けたい命だった。
- 「ダメだ、ラウ!そんな事は…!」
「違うと知ったんだ。僕達が絶望する程、世界は終わってはいない」 - 「解き放たれたタマシイ」にて亡者として復活したクルーゼと対峙し、自身を止めようとするレイに対し「つまらない男になった」と切り捨てるクルーゼに向けて、後者の台詞を返す。死して尚も人類への憎しみを鎮めることなく、全てに絶望しているが故に世界の滅びを望むクルーゼと、死の淵から生還し、大切な人たちと共に歩む道を選び、希望を信じることを選んだレイ。かつて兄弟同然の仲であり、今は道を別った二人。レイは愛する人たちと共に生きる世界を守るために、かつての兄同然の男に、銃口を向ける――。
スパロボシリーズの迷台詞
搭乗機体
- ザクファントム
- 白く塗装された機体に搭乗。
- ブレイズザクファントム (レイ専用)
- 高機動戦用のウィザードを装備した状態。この機体でミネルバの直掩につくことが多かった。
- レジェンドガンダム
- デュランダルより与えられた新しい乗機。初の任務は上司であるアスラン・ザラの追跡であった。ストライクフリーダムガンダムとの戦闘で破壊される。