ラルさんは『ガンダムビルドファイターズ』の登場人物。

ラルさん
外国語表記 Ral-san
登場作品

ガンダムシリーズ

声優 広瀬正志
デザイン 大貫健一
SRWでの分類 サポートユニット
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プロフィール
異名 青い巨星
大尉
種族 地球人
性別
年齢 35歳(自称)
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概要

イオリ模型の常連客。店長のタケシとは旧知の仲。非常に高いガンプラ製作の腕前を持ち、またガンプラバトル歴も長いらしく有名プレーヤーたちとの繋がりもある。

劇中ではその深い造詣でバトルに詳しくないチナリン子の解説役をしたり、セイレイジにアドバイスを行う役回り。渋いおやじ然とした佇まいの人物だが、意外に茶目っ気もある他、女子には結構甘かったりミーハーだったりもする。ただし本名[1]・経歴・職業・家族については一切劇中では明かされていないなど謎も多い。

その容姿[2]、口調、声そのものなどあらゆる点が『機動戦士ガンダム』の名キャラクター、ランバ・ラルに酷似しており、ラルの名文句を意識したセリフをよく使う。またラルの代名詞的存在のグフをこよなく愛しており、劇中では観賞用に作るプラモもビルドファイターとしての愛機もほぼすべてグフ。旧キット[3]からオリジナルの改造機まで乗りこなす。歴戦の強者たちからはその高い実力で一目置かれており、その風貌とグフを愛用するスタイルから、尊敬を込めてラルの階級である「大尉」、またはラルの二つ名「青い巨星」の異名で呼ばれている。

年齢はアニメ版『機動戦士ガンダム』でのラルの設定年齢である35歳と称しているが、「年のせいか朝に弱い」とぼやく他、続編の『ガンダムビルドファイターズトライ』でも7年経過しているはずなのに35歳と称しているので真の年齢は不明。

『ガンダムビルドファイターズトライ』では、その知識を買われ、聖鳳学園ガンプラバトル部に外部コーチとして招かれているほか、新たな愛機としてカスタム改造の上で青く塗られたドム(ドムR35)を披露した。

登場作品と役柄

単独作品

スーパーロボット大戦X-Ω
初登場作品。SRのサポートユニット。

パイロットステータス設定の傾向

サポートアビリティ

謎のガンプラファイター
クリティカル倍率アップ。

人間関係

イオリ模型関係者

イオリ・セイ
常連のため彼とも知り合い。ガンダム談義が出来る数少ない友人。
レイジ
彼のファイターとしての才能を見抜き、修行に連れて行ったり、アドバイスを行うなど、何かと気にかけている。
イオリ・リン子
セイの母親。イオリ模型に足繁く通うのは彼女目当てもある様子。温泉旅行の際は車を出すなど、親密にしている。
イオリ・タケシ
リン子の夫。世界大会準優勝者である彼とも旧知の仲で、互いに「タケシ」「ランバ」と呼んでいる。
コウサカ・チナ
彼女の学校に突然現れ、バトルの解説を行うが、彼女自身は知らなかったため教師ではない様子。

ビルドファイター達

珍庵
ガンプラ心形流の師範。古い知り合いらしく、巨大アリスタ破壊作戦では共に無双していた。
ユウキ・タツヤ / 三代目メイジン・カワグチ
彼の事もよく知っている模様。
リカルド・フェリーニ
彼からも名を知られている。
アイラ・ユルキアイネン
彼女を見て「乙女」と称した。
サザキ・ススム
彼に対し、いい目をしていると評価した。
ジョン・エアーズ・マッケンジー
年上のガンプラファイターで敬意を称している。

その他

カミキ・セカイ
ホシノ・フミナ
コウサカ・ユウマ
「ガンダムビルドファイターズトライ」の主人公である「トライファイターズ」の3人。彼らの戦いをサポーターとして陰ながら支援する。

名台詞

無印

「ほう、いい目をしているな。自信と野心に彩られた目だ。度胸もある。しかし、戦場に絶対はないぞ、少年」
第1話より。セイとサザキのバトルのジャッジを引き受けた際、サザキを見ての感想。やはりと言うか、この手のパロディが非常に多い。
(さすがレイジくん…ボールで歴戦の猛者たちを打ち倒すとは)
第3話より。歴戦の猛者が集まるガンプラ・バーに連れて行ったレイジがボールで勝利した姿を見て感心する。
「戦士とは、苦難に立ち向かい乗り越えてこそ、成長するものだ」
第4話より。セイ達のキララとのバトル後に発した言葉。セイ達だけでなく、キララに対しても言っている様子が見てとれる。
「この勝負、ラルがあずかった! 二人の想像の中だけで終わらせるには、あまりにも惜しい戦いだ。君たち二人が雌雄を決するのは、想像の中ではなく輝ける舞台…そう、世界大会こそ相応しい!」
第5話より。セイとマオが互いのガンプラを見せ合い、想像の中で繰り広げた戦いに割って入る。…彼には二人の想像が見えていたのだろうか?
「別に、辞めても構わんのだよ。ガンプラ作りもガンプラバトルも趣味の領域。『機動戦士ガンダム』の作中のように戦争状態でもなければ、命の駆け引きをする必要もない。所詮は遊び、その通りだ。しかし、いや、だからこそ、人はガンプラにもバトルにも夢中になれる。好きだからこそ本気になれる。私は君の中に本気を見ている。…ん? そう、あの男と同じように…」
第6話より。突然、タツヤが出場辞退した事で不貞腐れ、ガンプラバトルを所詮は遊びだと言うレイジを諭す。二人の前にタツヤが現れ、レイジは気持ちを新たにする。

ガンダムビルドファイターズトライ

「刻むしかないようだな…コウサカ・ユウマと言う名を」
ユウマのライトニングガンダムとの模擬戦後に呟いた一言。
何気ないように見えるが、脚本を担当した黒田洋介氏の代表作『スクライド』主人公の一人、劉鳳の台詞のパロディ。

迷台詞

無印

「いえいえ、喜んで務めさせていただきますよ」
予選大会優勝の副賞が温泉旅行だったため、運転手をかって出た際の言葉。完全に頬が緩み切っている。
「うぅう~ケツがかゆい!」
主に登場人物の色恋沙汰に対してのオーバーリアクション。声の似たグラドス軍の大尉殿を彷彿とさせる。
リン子への態度といいこのリアクションといい、ラルさんにはクラウレ・ハモンに当たる奥さんはいないのだろうか?
「地雷原に飛び込んだか!」
レイジの失言に対しての感想。まさにその通りです。

ガンダムビルドファイターズトライ

「言わせてくれよぉ~!」
いつものように名台詞オマージュを言おうとした際にフミナに横取りされた際の台詞。やはり意識して言っているようだ。
「空気を読まんか、メイジン!」
メイジン・カワグチ「ら、ラル大尉のドムR35!?」
「私はセカイくんたちの関係がどうなっとるか気になっとる。邪魔はしないでもらおうか!」
メイジン・カワグチ「なんと大人げない!!」
最終回にて。ガンプラバトル大乱闘を繰り広げられているのを前にして血が騒いでしまい、乱入してきたメイジンの前に立ちはだかって。登場の仕方はかっこいいが、その動機は、セカイとフミナとの関係がどうなるか気になって、というもの。メイジンの言う通り、なんとも大人げない。
「うむ、R35とは『ラル35歳』の略だ!」
セカイに自身の愛機・グフR35の由来を聞かれた際の返し。『ビルドファイターズ』の時点で設定年齢が「35歳(自称)」なので明らかに矛盾が生じている。この人は本当はいくつなのだろうか。

搭乗機体・関連機体

グフ(旧キット)
ベストメカコレクション版。レイジの特訓のために使用するが、無改造のため関節がほとんど動かなかった。
グフR35
HGUCグフを改造したガンプラ。ちなみにR35は「ラル35歳」の略であるが、他にもジオン軍の高機動型MSを示す「R」も由来の一つと言われている。
ドムR35
『ガンダムビルドファイターズトライ』で搭乗したグフR35の後継機。「ラルが専用のドムを受領していたら」というif設定でラルさんが製作した。なお、『ラル専用のドム』は、ガンダム関係のゲームで何度か登場している。

商品情報

余談

  • 声は原作アニメのランバ・ラル役、広瀬正志氏が起用されている。
    • 広瀬氏の演技もギャグシーンを除けばランバ・ラルそのままというパロディにも程があるキャラクターだが、単純にスターシステムや受け狙いで誕生したわけではない。これはスポンサー側から「メインターゲットであるティーン世代にアピールする作品である事は勿論、シリーズを愛してきた親の世代にも親しみを持ってもらえるような内容にして欲しい」の要望があり、主人公達を導き世代間の橋渡しを担うキャラクターを模索した結果、ガンダム本編で敵でありながらアムロ・レイを導いた大人の男性であるランバ・ラルが選ばれ、オリジナル声優とともに登場した、という経緯を持つ。
    • なお、広瀬氏は病気療養のため続編の『ガンダムビルドファイターズトライ』(SRW未参戦)第4話で降板。同作第5話以降は宝亀克寿氏が担当している。
  • ヤサカ・マオ役の藤井美波氏は「長崎監督から聞いたお話ですが、ビルドファイターズの世界ではガンダムシリーズに登場する全てのキャラクターが幸せに暮らしている」との裏設定があることをtwitterで明かしている。タケシが「ランバ」とラルさんを呼ぶ事を考えると、彼が「ビルドファイターズの世界のランバ・ラル」である可能性は有る。

脚注

  1. タケシは「ランバ」と呼ぶが、「ビルドファイターズ世界の『ランバ・ラル』本人」なのか(余談参照)、「ガンダムに登場する青い巨星に似ている人なのでついたあだ名」なのかは不明。
  2. ただし小男に描かれたアニメ版のラルに対し、『ORIGIN』版のように相応の体格を持つ。設定身長は177センチ。
  3. 関節の可動部が少ない「ベストメカコレクション」。これでも相手の攻撃を避けるぐらいはできる。

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