シャクティ・カリン
シャクティ・カリン | |
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外国語表記 | Shahkti Kareen |
登場作品 | |
声優 | 黒田由美(現:市原由美) |
デザイン | 逢坂浩司 |
種族 | 地球人(アースノイド) |
性別 | 女 |
年齢 | 11歳 |
出身 | カサレリア |
所属 | 民間人 |
概要
カサレリアに住む、ウッソ・エヴィンの幼なじみの少女。そして隣人でもある。
家を出た母親の帰りを待っており、ウッソがリガ・ミリティアに関わってカサレリアから離れてしまう事を快く思っていなかった。自身もカサレリアから離れたことで、半ば自暴自棄に陥ることもあり、カサレリアの「ひなげしの花」(番組の挿入歌タイトル「ひなげしの旅のむこう」の元で、シャクティ役の黒田由美氏が熱唱)を必死に植えながら、泣き叫ぶカルルをなだめようともせず涙を浮かべるシーンはシャクティの心を表現していると言える。
その後、ウッソが両親探しに宇宙に上がったことで、シャクティ自身もウッソに刺激を受けて密かにリーンホースに乗船。しかし、宇宙でのザンスカール帝国との戦闘で艦が損傷、宇宙に投げ出される。そこをザンスカール帝国のパトロール艇に助け出されるのだが、ここにきて唐突に彼女の素性が判明。シャクティは現ザンスカール帝国の女王マリア・ピァ・アーモニアの娘であり、何度も顔を合わせたクロノクル・アシャーの姪(シャクティにとっては叔父さん)ということが判明する。この事実をシャクティも直ぐに受け入れられなかったが、ザンスカール帝国本国で久方ぶりに母マリアと会うこととなる。しかし、マリアは女王として以前とかけ離れた生き方をしており、カサレリアの母であることを頑なに信じることができなかった。しかし、マリアのシャクティに対する愛情は本物であり、シャクティもそれを感じ取って以後は母を受け入れた。
この出来事を経たシャクティは女王マリアの娘という自覚に目覚め、争いを無くすべく自分から率先してザンスカール帝国に赴くことが多くなり、ウッソ自身もそんなシャクティの行動にとまどいを感じていたが、やがてエンジェル・ハイロゥというザンスカール帝国の最終兵器の存在に関わることでウッソ自身もシャクティの行動を認め、その手助けをする。そんな中で母マリアは戦場で死亡し、その意思を継ぎ、母の願いと自分の願いを一心に受け止めたシャクティはエンジェル・ハイロゥで祈り、憎しみや妬みが支配する戦場をエンジェル・ハイロゥの力を使って鎮めた。
その後は故郷カサレリアに戻り、元の日常生活に戻っている。 (ザンスカールに保護されて以降は薄緑色の洋服を着ていたが、カサレリア帰還後はかつてと同じ古着に戻っている)
彼女が何らかのアクションを起こす度に死人が出る事が多い(その最たる例がウッソの母であるミューラ・ミゲル)。もちろんシャクティ自身が手を下した訳でも、悪気がある訳でもないのだが、(あくまで彼女なりの善意から来るとはいえ)考えが浅い迂闊な行動が多く見られ、その結果としてウッソを初めとする少なからぬキャラを危機に陥れているのも事実である。
さらにそういった行動に対して反省や成長も見られない点から、視聴者からは「不幸を呼ぶ女」と皮肉交じりに言われ、批判される事も多い。また、作中においても仲間から「病気が始まった」と言われるなど、ある程度意図して負の描写がなされている。とはいえ、彼女が民間人の少女でしかない点、育って来た環境が特殊だった点などを考えると、致し方ない面もあり、何よりこうした行動を一貫して取ってきた彼女だからこそ、最後の大団円を迎えたとも言える。
良くも悪くも、『機動戦士Vガンダム』と言う作品を象徴するヒロインといえるだろう。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦G
- 初登場作品。非戦闘キャラだが、ストーリー開始時とエピローグのナレーションを担当するため印象に残る。『第2次G』は彼女の視点から見た物語として語られた。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 非戦闘キャラ。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 『α』からグラフィックが修正された。ジュピトリアンに加担の罪を疑われてティターンズに指名手配される身となり、プリベンター本部に保護されていたが、ウッソが心配でプリベンター本隊に合流する。
携帯機シリーズ
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- 原作どおりエンジェル・ハイロゥへ行く。その破壊ステージではあるマスに入ると救出イベントが発生する。
人間関係
- ウッソ・エヴィン
- 幼なじみ。ウッソと同じく両親を待ち続けている間柄。「両親と子」との関係は『機動戦士Vガンダム』のテーマである。
- マリア・ピァ・アーモニア
- 母親。シャクティは「カサレリアの優しい母」しか覚えておらず、女王としての母親を受け入れなかった。しかし、やがて母を認め、その意思を継ぐ。
- クロノクル・アシャー
- 叔父(シャクティ曰くおじさん)。最初は優しく手を差し伸べてくれるおじさんと感じていた。しかし、野望に魅せられシャクティを利用しようとする意思を感じ、銃を向けた。
- なお、クロノクルはシャクティを姪と知った時には「市井の女性であった頃の姉マリアと関係のあった男たちには、肌の黒い者は居なかった」と回想している。
- カルルマン・ドゥカートゥス
- ウーイッグで戦争孤児となった赤ん坊。シャクティが母親代わりとなり、カルルマンもシャクティの存在を感じ取った。
- マーベット・フィンガーハット
- リガ・ミリティアの人間。シャクティやウッソと通じ合うことで、自身の生き方を変える。
- カテジナ・ルース
- ウッソに恋心を抱くあまり、ウッソが憧憬を向ける彼女がウッソ宛てにしたためた手紙を隠すなど、内心では彼女に嫉妬していた節もあった。最終回において、カサレリアで再会した彼女を「道に迷った旅人」とある意味で的確に評している。
- なお、寿司氏の漫画『いけ!いけ!ぼくらのVガンダム!!』では、彼女に引導を渡している。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
宇宙世紀ガンダムシリーズ
- ハマーン・カーン
- 『D』ではエンジェル・ハイロゥでのシャクティの祈りにより全ての憎しみを吐き出すことが出来、彼女に感謝する。
- クリスチーナ・マッケンジー
- 『α』では、彼女と一緒にキャロットクッキーを焼く。
アナザーガンダムシリーズ
- トレーズ・クシュリナーダ
- 『α』では彼の手引きで母マリアと共にエンジェル・ハイロゥから脱出した。
- ガロード・ラン
- 『α外伝』では、未来世界でベルティゴにGXを大破させられ、気絶していた彼を介抱した。
- ティファ・アディール
- 『α外伝』では特別な力を持つ者同士で、歳が近いこともあり仲が良い。
スーパー系
- 葛城ミサト
- 『α』では、仕事中の彼女にコーヒーを淹れてあげた。
- 白鳥早苗
- 『D』では共に子供達の面倒をみていることもあり、仲が良い。
- おちゃめ、R・ドロシー・ウェインライト
- 『D』では、一緒に宇宙空間に放り出されベスパに囚われてしまう。
名台詞
迷台詞
- (カ…カテ公!! この野郎、あんだけ悪事働いといてまだ生きてたか!)
(そんな事はスタッフが許してもこの私と視聴者が許すもんですか) - 前述の寿司(ことぶきつかさ)氏のギャグ漫画『いけ!いけ!ぼくらのVガンダム!!』のラストシーンで、全てを失い戻ってきたカテジナに道を尋ねられた際の過激なモノローグ。
- この後、シャクティはカテジナの目が見えないことをいいことに、彼女が乗るワッパに爆弾を仕掛けて爆殺して物語は終了する。ギャグ漫画とはいえ酷いオチではあるが、多くの視聴者の思っていたことを代弁してくれたとも言えなくもない。