龍神丸
読み りゅうじんまる
外国語表記 Ryujinmaru
登場作品 魔神英雄伝ワタル
声優 玄田哲章
デザイン 中沢数宣
分類 魔神
全長 3.75 m
重量 7.95 t
次形態 龍王丸
開発者 戦部ワタル
パイロット 戦部ワタル
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概要

ワタルが図工の時間に作った粘土細工をモデルに、神部七龍神の一人「金龍」が宿って生まれた救世主専用魔神

ワタルが持つ勇者の剣(後半からは王者の剣、『真』では龍王の剣)を掲げ、名前を叫ぶ事で召喚される。ワタルは頭部から内部へ進入し、虹龍球の中に形成された異空間に座する金龍の角を握りながら指令を出す。ワタルが乗り込むと両肩の龍爪(ドラゴン・クロー)が展開し、戦闘形態になる。

自我を持つ為、単独で動くことも可能だが、ワタルがいない場合、半分以下の性能しか出すことは出来ない。優しさと厳しさを兼ね備えた性格で、ワタルの良きパートナー。

を飛べないのが弱点だが、渡部クラマの空神丸に吊り下げられながら戦ったこともある。SDロボットアニメの特性上、器用にジャンケンをしたり、創界山のあらゆる方言を喋れると言った特技も持っている。

登場作品と操縦者

単独作品

スーパーロボット大戦X
初登場作品。戦闘時の顔グラフィックは金龍のもの。召還シーンのデモは原作のアニメが使用される[1]。第2話では粘土細工のグラフィックも登場する。

装備・機能

武装・必殺武器

登龍剣以外の武器は、ワタルの成長と共に使えるようになっていった。

武装

龍牙拳(りゅうがけん)
両肩の龍爪(ドラゴンクロー)を飛ばす攻撃。
天空龍牙拳(てんくうりゅうがけん)
空神丸と合体して空を飛んでいる時に使用する、空中から放つ龍牙拳。
炎龍拳(えんりゅうけん)
腹部から生成された炎の塊を投げつける。
飛龍拳(ひりゅうけん)
胸部の4つの穴から鎖分銅を射出し、敵を拘束して投げ飛ばす。
龍雷拳(りゅうらいけん)
両肩の龍印から生成された雷撃を両腕に集め、放射する。
登龍剣(とうりゅうけん)
背中に背負う必殺武器。名刀鍛冶「夢幻翁」が奇跡と言わしめた名刀。
絹衣防御(シルク・スクリーン)
ベルト部分から発生する薄い結界。

必殺登龍剣
登龍剣の必殺技版。ワタルも剣を抜き放ち、円月殺法のような動きをしながら、台詞と共に剣を振り下ろす。この時、登龍剣の刀身は雷撃に包まれる。
本来は明確な名称は無いが、『X』では必殺技時は「必殺登龍剣」名義で登録されている。
極寒登龍剣
極寒の剣を用いて繰り出す必殺剣。
火炎登龍剣
龍神丸の最後の力で繰り出す必殺剣。あらゆる攻撃が通用しなかったガッタイダーにダメージを与えるも、この影響で龍神丸は一時力尽きてしまう。

特筆機能

エクスペリエンス(EX)システム
操縦者の経験に伴い性能が向上するシステム(所謂機械的なレベルアップ)。丸魔神はすべてこの装置を持つ。

特殊能力

変身
戦部ワタルの気力が120以上になると個別コマンドに「変身」が出現し、任意で龍王丸に変身可能になる。

移動タイプ

サイズ

S

カスタムボーナス

龍神丸の最大SP+20、全ての武器の射程+1。

パイロットステータス

精神コマンド

X
加速先見応援気迫覚醒

機体BGM

「STEP」
オープニング主題歌。『X』で採用。限定版では歌付きになる。
「変身龍神丸」
龍神丸召還時のBGM。『X』で採用され、召喚時のデモシーンで使われている。
「魔神英雄伝ワタルBGM(1)」
『X』にて採用。登竜剣使用時のBGM。公式サントラ未収録のため、タイトルがついていない。

名台詞

ワタル「龍神丸!!」
「オーッ!!」
ワタルに召喚された際の台詞。『X』では一連の流れが再現されている。
アフレコ現場ではテスト中、田中真弓氏の台本のイタズラに加え、「オーッ!!」の後に茶々を入れるのが日常茶飯事だったと言う。
「今だ、ワタル!!」
「チャンスだ、ワタル!!」
敵魔神に止めを刺す機会が来た時に叫ぶ決め台詞。
「ワタル、大声を出せ」
「私に考えがある」
第3話より。空中を飛び回る敵魔神ヘルコプターに苦戦するも、ワタルに大声を出させて地面が隆起するアップダウンシティの地形を利用して戦う策を思いつく。
声が声なので、玄田氏が演じる『トランスフォーマー』シリーズの初代コンボイを思い出してしまうだろう。
「ワタル! お前はそんな意気地なしだったのか?」
「創界山の人々を、苦しみから解き放てるのは、ワタル、お前だけなのだ、ここでお前がくじければ、創界山の虹は二度と元には戻らない。人々は永久にドアクダーの下で苦しまなければならないんだぞ」
「勇気を持つのだ。どんな時にもくじけぬ心を持て、ワタル」
第6話より。第二界層のDr.サッカサマーの研究所にて押し売り撃退ロボに苦戦し、さらにあらゆるエネルギー波を遮断する室内にて龍神丸を呼べずに攻撃を受けてワタルは気絶。意識の中で、戦意を失ったワタルへの激。この言葉がワタルの戦意を再び呼び起こす。
「ワタル、お前の全ての生き物を愛する心が、そして悪にくじけぬ勇気が、今私にもう一つの命を与えてくれた」
ワタル「もう一つの命?」
「そうだ。空神丸と合体して、さらにパワーアップした魔神に生まれ変わる事が出来る。名付けて、龍王丸」
ワタル「龍王丸…。でも、空神丸は燃えてしまったんだよ」
「姿は消えても、魂は生きている。だが、ワタル、私が龍王丸に変身するにはお前の愛と勇気の力がなくてはダメなのだ。ワタルの正義のパワーが全開した時、龍王丸に変身できるのだ。さあ、名を呼ぶのだ、龍王丸と!」
ワタル「よーし!」
第22話より。クラマと空神丸の犠牲により、復活の聖水の力で復活した龍神丸。ワタルがなおも攻撃を加えようとしたブルッキー2号から、クラマとヒミコを庇った時、龍神丸は時間を停止し、自分に新たな形態が与えられた事を告げる。
「コンボス、まずジャンケンで勝負だ!」
「ほんとにお前はパーだ」
第27話より。ワタルを人質にしたアッグ・スモッグルの駆るコンボスに勝負を挑んだ際の台詞。はじめはグーを出した龍神丸は、2回目もグーを出し、パーを出したコンボスに負けるが、ワタルを離してしまったことに気がつかず勝ち誇るスモッグルへの罵倒。

迷台詞

「私は……飛べない!」
第3話より。飛行能力を持つ魔神ヘルコプターを相手に、ワタルから「飛べ、龍神丸」と言われた際の律儀な返答。直後、ワタルは「粘土で作った時翼をつけておけば良かった」と愚痴る。
「ははははは、そんくりゃあのことで驚きはせんわ! おみゃあ、知っとるきゃ? これは第二界層ナゴーヤ地方の言葉だ」
「ばってんよかですたい。第四界層ハーカタ村の言葉。あんたらそったらこといったらきりないしょ! これは同じく第四界層のキタホッケードー地方の言葉だ。他の地方の言葉も! 隅から隅まで! あ、喋って見せようか!? あ、さぁ! あ、さぁ!」
第9話より。第二界層のDr.サッカサマーの駆るフランケン2号の繰り出した関西弁に対抗しての創界山の方言の数々。TVシリーズに於ける龍神丸の珍しいギャグ場面の一つ。珍しく得意げに話しており、最後に至っては方言ではなく歌舞伎である。「凄い」と感嘆するワタルだったが、サッカサマーからは「そんな台詞が喋れて何の役に立つというんだ!」と逆切れされる。
X』ではボーナスシナリオ「龍神丸の秘密」でDVEで再現される

関連機体・人物

龍王丸
龍神丸が空神丸の魂と融合して変化した魔神。2号メカ的存在。
新星龍神丸
『ワタル2』にて星界山に行く際、龍神丸がパワーアップした姿。「ニュー龍神丸」と読む。星龍剣で召喚する。
龍星丸
『ワタル2』における2号メカ的存在。新星龍神丸がワタルが入手した光龍剣でパワーアップした姿。光龍剣で召喚する。
龍神丸(超Ver.)
『超』における龍神丸の姿だが、形状が変更された経緯は語られおらず、炎龍拳や龍雷拳といった前回多数あった技も使用していない[2]。なお、各階層の聖神から与えられた勾玉で超力変身した形態が登場している。
『初代』の形状の龍神丸は、大昔の創界山の危機を救った救世主「炎部ワタル(『超』の外伝作品である『ANOTHER STEP』の主人公)」が搭乗していた時の姿として登場している。
獅子龍神丸
第一階層の聖神である光の獅子から力を与えられた形態。
鳳凰龍神丸
第二階層の聖神である炎の鳳凰から力を与えられた形態。
剣王龍神丸
第三階層の聖神である黒鋼の剣王から力を与えられた形態。
月光龍神丸
第四階層の聖神である月の女神ルルナから力を与えられた形骸。
白虎龍神丸
第五階層の聖神である氷河の白虎(タマ)から力を与えられた形態。
銀狼龍神丸
第六階層の聖神である雷の銀狼アクアとマリンから力を与えられた形態。アクアとマリンが重傷を負った原因で未登場に終わったが、変わりに頭部である雷神の兜が白虎龍神丸のパワーアップパーツとして登場した。
超魔神龍神丸
『超』の終盤で8人の聖神の力を一つにした龍神丸の最終形態。聖龍妃から与えられた白の勾玉で超力変身する。
古の龍神丸
『超』における龍神丸の開発の原型となった太古の勇者で、この設定によって初代の頃の龍神丸の設定は破棄されてなかった事にされてしまった。『超』の終盤で龍神丸を媒体として実体化する。
天翔龍神丸
『ANOTHER STEP』における2号メカ的存在。炎部ワタルが搭乗する龍神丸が「龍の剣」と「虎の勾玉」と「虹の鏡」の力で復活し、パワーアップした姿。天翔登龍剣で召喚する。

脚注

  1. 使用されるのはアニメ第2話以降のバンクシーン。ちなみにアニメでの初登場時は光に打たれた粘土細工が巨大化し、中から龍神丸が現れるというものだった。
  2. 『超』でのワタルは、良き心を魔界の王アンコクダーに奪われていて、龍神丸自身もその影響で弱体化した旨を伝える場面があり、技を使えないのもその一端と思われる。