概要
要流合気柔術道場の娘で、自身も武術を嗜む「島で最強の少女」。
勝気で男勝りな姉御肌で、近藤剣司や小楯衛からは「姉御」と呼ばれている。
敬愛する父の戦死を切っ掛けにファフナーのパイロットへと志願。マークドライのパイロットとなり、得意の柔術を生かした近接格闘戦を担当する。
ファフナー搭乗時は性格変化によってフェストゥムへの憎悪を剥き出しにした攻撃的な性格へと変貌するが、それはフェストゥムへの恐怖の裏返しでもあり、単独での戦力としては剣司や衛に劣っている。
剣司には密かに思いを寄せられており、「父親のような男になる」という告白を切っ掛けに彼の気持ちを受け入れるが、その矢先に同化現象に倒れる。TV版本編中ではミョルニアから提供されたデータにより回復の傾向がある事が語られ、劇場版では同化現象から回復しているが、後遺症により虚弱体質になっており、普段は車椅子を使う。『EXODUS』(SRW未登場)では歩行がやや困難という程度まで回復している。
天才症候群の兆候は、物体のバランスや力の作用など、力学的効果の面で才能を持つ。柔術を得意とするのもこの能力のためである。だが、真壁一騎には及ばず打ち負かされた経験がある。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦K
- 原作再現として、中盤で戦闘不能になりパイロットとしては永久離脱となる。しかし、隠し条件をクリアしていれば第32話前編「リセットされる世界・前編」から復帰する。上記の通り戦闘力では剣司や衛に比べると明らかに一枚落ちといったところで、火力自体は二人にそう劣らないものの、近接戦闘を任せられるほどの命中回避を持っていない。合体攻撃のために出撃させる場合は援護防御を持っているキャラとセット運用(守備力の高い衛とゴウバインが望ましい)すること。メインで戦わせるならば命中回避にかなりのテコ入れが必要。なお、復帰時に剣司に対してとんでもないデレを見せる(が、次のシナリオ冒頭で剣司と名前の読みが同じスケベキャラのせいでさっそくツンな態度を見せる)。
- スーパーロボット大戦UX
- もちろん離脱イベントはあるものの(今作ではラインバレル・アマガツとの戦闘中に同化現象で倒れてしまった)、今回は劇場版があるので普通に復帰する(…のだが、同化現象から回復するのに2年から3ヶ月に大幅に短縮された)。ただし、復帰前は格闘武器中心だったマークドライが復帰後は射撃武器オンリーになるので、スキルパーツの与え方には注意が必要。
- エンディングでは「剣司を投げ飛ばせるぐらいにはできる」と言い切った事から、身体は完治したようだ。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
戦闘スタイル上、当然格闘寄り。『UX』では劇場版仕様になるとさりげなく射撃寄りに変更されている。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
人間関係
- 要誠一郎
- 敬愛する父でアルヴィスの戦闘機パイロット(平時は駐在)であったが、第1話「楽園~はじまり」で戦死する。
- 要澄美
- 母。
- 真壁一騎
- 仲間。ライバル視している。
- 皆城総士
- 仲間。みんなをまとめるリーダーシップを発揮している為、異性としては彼が好みのタイプ。
- 近藤剣司
- 仲間。最初は異性としては気にも留めていなかったが、戦いの中で彼の男らしさと想いに気づくことになる。
- 昏睡状態から復帰してからは彼に介護してもらっていたこともあってか関係もより進展していくことに。
- 小楯衛
- 仲間。咲良がファフナーで攻撃性を存分に発散できるのも彼等の存在があってこそ。
- 遠見真矢
- 幼馴染だがもっとも苦手とする人物。意図的に名字で呼んでいる。
- 羽佐間翔子
- 仲間。『UX』で翔子が生還した場合、彼女の体調のことを気にする場面がある。
- 日野道生
- 彼の事も「頼りがいのある大人の男性」と見ていた節がある。
- カノン・メンフィス
- 仲間。一度、フェストゥムに取りつかれた咲良を不本意ながら殺そうとした事があるが、咲良もその事で根に持つ事もなく、良き友人となっていった。
- また、カノンは剣司と咲良の関係を微笑ましく思ったらしく、剣司を迎えに行った咲良の様子を物陰から伺おうとしている。皮肉にも、そこで同化に倒れた咲良を発見する事になるが…。その後、カノンは咲良に代わりマークドライを引き継ぐ事になる。
他作品との人間関係
名台詞
- 「じゃあ、父さん。要咲良、学校へ行って参ります!」
- 第1話「楽園~はじまり」より。咲良の初台詞。父である誠一郎に敬礼して登校する。これが、彼女が父と交わした最後の言葉になってしまった…。
- 「そのロボットって、私にも乗れるかな?」
- 第2話「告知~いのち」より。フェストゥムの初の襲来後に行われた竜宮島の合同葬儀の際に男子達の「蔵前果林(SRW未登場)がファフナー・マークツヴァイのパイロットだった」という噂話を聞きつけて。
- そんな咲良に対して衛は「マジっすか? 死ぬかもしれないんだよ!」とたしなめるが、彼女は「でも、一騎は乗ったんだろ…!」とつぶやいた。咲良の男勝りな性格の片鱗がうかがえる台詞。
- 「私が遠見のデータを改竄しました。私、どうしてもファフナーに乗りたくて、適性の高い遠見が邪魔だったの。……ごめんなさい、母さん」
- 第18話「父親~おもいで」での審議会にて。
- 「ば、馬鹿! そんなの……それこそ、必要ないって……」
- 第20話「燈火~ともしび」で盆踊りに参加したとき、剣司から「一騎より強くなれたら、咲良を守れるから」と言われて。
- 若干、顔を赤くしているが、直前のやり取りの背後ではカノンが衛と一緒にゴウバインのポーズをやっていた。
- 「ああされると逆に引きずり出したくなるっての」
- 第21話「咲良~みらい」にて自分達と離れて一人シャワーを浴びていたカノンを見て。そして、弓子達と共にカノンにセクハラを行うが…。
- 「ひぃぃぃぃっ! なんであたしまで!? ……って、このセクハラ姉妹!」
- どさくさに紛れて自分まで弓子のセクハラの餌食になってしまう羽目に…。
- 「頑張れ…頑張れ、男の子」
- 一騎に勝負を挑もうとする剣司を応援して。剣司が一騎に決闘を申し込んだのは咲良に告白するためだが、咲良側の気持ちは既に決まっていたと言える。だが、その直後…。
- 「何これ……心が、心が消えていく……!」
「剣司……剣司ぃッ!!」
「剣司……」 - 彼女は同化現象に襲われ、倒れてしまった…。剣司と心通わす和やかなシーンが一転して残酷な場面を迎えたことで、視聴者は唖然とした…。
- この出来事を皮切りに、『蒼穹のファフナー』は鬱展開を迎えることに…。
- 「やっぱ歩く」
- 『HEAVEN AND EARTH』にて、同化現象からは回復したものの、後遺症により虚弱体質になってしまい、車椅子に乗る時に剣司から「重くなったか?」と言われて。
- 案の定、咲良は怒って剣司の鳩尾に鉄拳を叩きつけ、自分から歩いた。ちなみに『UX』ではアレンジされて再現。
- 「衛がいなくなったのはあんたのせいじゃない。私の身体も誰のせいでもない。でもあんたが責任感じるのもわかる。だから、一緒に背負わせなっての。」