概要
ボルフォッグがサポートマシンであるガンマシンのガンドーベル、ガングルーと「三身一体」する事によって完成する戦闘形態。合体してビッグと名はつくが、実際にはサイズもガオガイガーや超竜神と比較すると小型である(彼らの合体前とちょうど同じくらい)。
攻撃力・防御力が大幅にパワーアップしている。とは言え、ボルフォッグ自身の設計思想は調査や情報収集と言った隠密や諜報戦を目的として開発されている為、他の勇者ロボに比べ多機能で機動力に優れるが、パワーが足りない。この関係から、戦域が海中や宇宙の時などは多次元諜報潜水艦や、百式司令部多次元艦スサノオへ乗船、戦闘支援に専念し、合体しないで戦う事も多くなっている。
構成機体
- ボルフォッグ
- 胴体を構成。
- ガンドーベル
- 右腕を構成。
- 人型から白バイ、さらに車輪を左右に展開してホバーバイクに変形するガンマシン。頭部のデザインは犬をイメージしたものになっている。
- 獅子王凱や火麻激の移動の足としてもよく用いられていた。
- ガングルー
- 左腕を構成。
- ヘリコプターに変形するガンマシン。小型ながら多数の武装を備えており、ボルフォッグを攻撃面からサポートする。頭部のデザインは鷲をイメージしたものになっている。
- 火麻激参謀が現場に急行する際によく用いられる。
登場作品と役柄
スパロボにおいてはガンドーベル、ガングルーがユニットではなく換装パーツ扱いなので、竜兄弟などと比べると合体するのに出撃枠を圧迫する事なく、最初からこの形態で出撃可能なのが特徴。更に機体性能や精神コマンドの「かく乱」も強力で十分活躍出来る。
αシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 第21話でボルフォッグが被弾すると合体イベントが発生(本作ではガンドーベル・ガングルーのユニットアイコンはここでのみ登場)。加入後はマップ上で変形するのではなくインターミッションの換装でボルフォッグから切り替わる。換装パーツの名前がガンロボットになっている(ガンドーベル、ガングルーの人型形態をガンロボットモードと呼称するため間違いではない)。なお最終面クリア時にビッグボルフォッグ状態であると、次周回にPPが引き継がれないというバグがある為、ボルフォッグ状態への換装を強く推奨する。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 今度は前作とは逆で、ビッグボルフォッグ状態で無いとPPが引き継がれない。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦W
- なにげにガオガイガーより装甲値が高い。ボルフォッグ形態よりもサイズが大きいため回避性能は劣るが、斬り払いが追加されるためあまり不便さは感じない。
- ボルフォッグ同様、メルティングサイレンの「1ターンの間バリアを無効化」する特殊能力が非常に強力であり、対ボス戦や支援要請などで重宝する。特に第1部におけるガウルンとの戦いでは、運用の有無次第で難易度が大きく変わる。
- シナリオ「死闘!魔神vs大将軍」では甲児がガンドーベルに乗る関係から、この形態では出撃できない。なお、先のルート分岐でもう一方のオーブルートを選択している場合でも換装解除されてしまうため、そのまま気づかず換装し忘れるなんて事も…。
- 名前が長いためか、パイロット一覧などにおける表示は文字が狭まった専用のフォント(「ッ」の一・二画目の向きが通常と違うもの)になっている(他に同様の扱いになっているのは量産型ボン太くんぐらい)。
- スーパーロボット大戦BX
- 原種編からの開始ということで序盤は修理中のままであり、さらにGGGが壊滅したあとの新生GGG登場まで間があるので参戦は序盤の終わり、中盤に差し掛かる頃。
- ボルフォッグへの換装は出来なくなったが、ムラサメソードでの防御やメルティングサイレンの特殊コマンド化、ホログラフィックカモフラージュのユニーク分身化など細かい再現が光る。特に実質MAP兵器化したメルティングサイレンは木連・バジュラ・ヴェイガン・オーラマシンとバリア持ちのユニットが多いため、『W』以上に重宝する。特に日本残留ルート19話での対ハイパーレプラカーンでは射撃武器を持つユニットの攻撃を通すための重要な役割となる。
装備・機能
武装・必殺武器
武装
- 4000マグナム
- 右腕部のガンドーベルの排気筒を機関砲として転用。唯一の射撃武器。
- ムラサメソード
- 左腕部のガングルーのロータを回転剣として転用。改修時にムラサメブレードになったり、防御にも活用される。
- 『BX』ではシールド防御扱いでも実装。
特殊装備
- メルティングサイレン
- ギャレオンの咆哮(メルティングウェーブ)を転用したサイレン。バリア分解能力がある。おそらく対ゾンダーバリア用に設定された能力と思われる。
- なおポルタンのラウドGストーンを破壊する際にメルティングサイレンを使用している描写があるため、物理的破壊能力もあると思われる。
- ゲームではディストーションフィールドだろうがラムダ・ドライバだろうがオーラバリアだろうが当然のように無効化、果ては(共演時に特殊装甲の概念がなかったのもあるが)本来バリアですらもないPS装甲さえも無力化できるので抜群に使い勝手が良い。
- 『W』ではバリア無効化効果付きの低威力武器という扱いであったが、『BX』では攻撃力のない特殊行動コマンドとして採用(扱いとしてはこちらが正しい)。方向指定形(扇型・射程4)で35スクエアに及ぶ広範囲の敵のバリアを無効化できる。
- ホログラフィックカモフラージュ
- 光学迷彩。
必殺技
- 必殺!大回転魔弾
- 全身をミラーコーティングし回転することでミラー粒子を弾丸として発射する。360度全方位に飛ばしてしまうということはない。
- αシリーズでは全体攻撃。『BX』では下記の超分身殺法に統合される形でオミット。
- 超分身殺法
- ボルフォッグ、ガングルー、ガンドーベルに分離し、攻撃と離脱を高速度で繰り返し目標を撹乱させる。まさに忍者。
- 『第3次α』と『W』では命中ダウン、『BX』では照準値低下の特殊効果あり。
- 大回転大魔断
- 大回転魔弾から直接突撃する。改修直後とポルタン戦で使われた。「断」の字はあるファンサイトから広まったもの。どちらかといえば大回転魔弾の動きでムラサメソードで斬りつけている感じである。
- 『W』では「魔弾」の際に回転しながらそのまま斬りつけるアクションがある。『BX』では超分身殺法の〆として繰り出す。
- ダイヤモンド・フォーメーション
- 第21話「ゾンダー先生」で披露した超竜神との連携技。EI-20から護達を救出する際、ヘルアンドヘヴンの代わりに使用された陣形で、超竜神のトンファーをカタパルトとしてミラーコーティング状態のビッグボルフォッグを射出、コアを抉り出しつつそのまま退避する、というもの。
特殊能力
分離は武器演出のみ。
- ホログラフィックカモフラージュ / 分身
- ホログラフィックカモフラージュで相手を撹乱する。特殊回避能力として実装。
- ジャミング機能
- 『第3次α』で実装。
- 換装 / 分離
- ガンマシンを分離しボルフォッグとなる。
- 『BX』ではオミット。
- シールド
- ムラサメソードでシールド防御を発動。『BX』でのみ採用。
移動タイプ
サイズ
- M
機体ボーナス
パイロットステータス設定の傾向
能力値
ボルフォッグ時と同様、全体的に能力は高いが、防御のパラメータが僅かに減少することもある。しかし巨大化したことによりサイズも上がっているので、気に留めることはない。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
小隊長能力(隊長効果)
パイロットBGM
- 「ディバイディングドライバー」
- なぜか『第2次α』では勇者軍団中、彼だけパイロットBGMがこれであった。スタッフの中にこの曲のファンでもいたのだろうか…?確かに彼に似合ったかっこいいBGMではあるが関連性はあまり無い。
- 余談だが、第20話「滅ぶべき右腕」においてはこの曲をバックにピッツァ&ペンチノンと大立ち回りを繰り広げている。
- 「発進!」
- 『W』では他の面子共々この曲。
- 「勇者王誕生!」
- オープニングテーマ。『BX』にて選曲。
他作品との人間関係
- 兜甲児
- Wより。パリにて、暗黒大将軍らに捕獲されたマジンカイザーを奪回すべく、ボルフォッグ専属のサポートロボの一体であるガンドーベルを借りて敵地に乗り込む作戦を行った。そのパワーはそんじょそこらのバイクの比ではなく、並の人間にはそうそう扱えない代物だが、彼の操縦センスの良さもあり、なんとか乗りこなした。
- ミヒロ・アーディガン
- Wより。これといって接点が無かったはずだが、第二部序盤にて、味方増援として現れた彼を見て「ビッグボルフォッグだーっ!」と何故か大喜びしていた。当人も「お久しぶりです、ミヒロさん」と礼儀正しく挨拶している。
名台詞
- 「そう、そして私はビッグボルフォッグ」
- ビッグボルフォッグに初合体し、護を送り届けた後の台詞。
スパロボシリーズの名台詞
- 「正義を口にしながら、身勝手な争いを続けるあなたこそ、悪そのものです!」
- 草壁相手の特殊戦闘台詞。
対決・名場面
- 対ポルタン
- 遊星主戦では機動部隊の全員が一度は遊星主を倒しているが、ビッグボルフォッグのみ(追い詰めはしたものの)倒す事は出来ず、反撃を許してしまう。その後、特殊ツールを利用した奇策により下すものの、大量再生されたポルタンに串刺しにされるが…。
余談
- 両腕になるサポートメカと合体する忍者ロボは前作の『勇者指令ダグオン』のシャドーダグオンに続いて2作連続。ちなみに、シャドーダグオンは翼になるサポートメカを備えた4体合体式。
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