ネリー・キム(Nelly Kim)
ネリー・ブレンのパイロット。 病魔に蝕まれており、自らの死期を悟った彼女は家族と別れ、バイタル・ネットに囲まれた雪の森林で自らのブレンパワードであるネリー・ブレンと共に生活していた。
ただ死を待つばかりの身ながらも、彼女は自分とネリー・ブレンには何かなすべきことがあるのではとずっと考えていた。そんな彼女の元に傷ついた勇とユウ・ブレンがバイタル・ネットを通ってやってきたのは運命だったのかもしれない。
迫り来るジョナサンのバロンズゥから勇とユウ・ブレンを守った彼女は、最後はネリー・ブレンの再リバイバルの光の中に消えていった。しかし、その心は勇の考え方、生き方に大きな影響を残していった。
なお、名前の由来は旧ソ連の著名な体操選手。
登場作品と役柄
αシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 原作通りに登場。死期を悟っており、やや達観したような印象。主人公も保護されており、今後に繋がるであろう様々な会話を繰り広げる。中でも、「大いなる存在に影響を与えることになる」という台詞は印象的である。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦J
- 原作通りだが、勇と主人公にも影響を与える。
人間関係
- 伊佐未勇
- 死の直前にめぐり会えた運命の人。再リバイバルを遂げたネリー・ブレンの細胞の中、そして彼の心の中でネリーは永遠に生き続ける。
- バロン・マクシミリアン
- 何故か彼(?)を知っており、その存在を危険視していた。
- ネリー・ブレン
- 彼女の運命を大きく変えた運命の機体。自らの虚弱な体質のため、一緒に思うまま遊んでやれないのをネリーは悔やんでいた。
他作品の人間関係
バンプレストオリジナル
- アイビス・ダグラス
- カルヴィナ・クーランジュ
- 復讐心で頑なだったカルヴィナも、その雰囲気と穏やかな環境が手伝ってか、ネリーに心を開いている。二人の対話の中で、ネリーは復讐のために戦うカルヴィナの核心を言い当てる。その後ジョナサンの襲撃から必死にネリーを守ろうと奮闘するも、結果として彼女はリバイバルの光へと消えていく。その姿をかつて守れなかった同僚たちと重ね、カルヴィナは絶叫する……。
名台詞
- 「私は普通よ。何の力も無い女だわ…。ただブレンと出会えたことだけが、他の人と違った…」
- ブレンは戦うためでなく、人間と同じくただ生きるために生まれてきたと語るネリーを勇が『不思議なことを言う』と評した後の台詞。ネリーは死期の近い自分のブレンとの出会いに運命を感じていた。
- 「この子がここを出たがらなかったのは、勇…あなたのような人を待ってのことだった…」
- ネリー・ブレンの再リバイバルに巻き込まれた後、形見のブレスレットを手に呆然とする勇に語りかけての台詞。
- 「それはあなたが探して。私にはもう探せないから…この子も一緒に探してくれるわ…この子と一緒に、勇の大切な人たちも、守ってあげればいい…」
- 肉体を失った自らの代わりに、とネリー・ブレンを勇に託す。探す『それ』とはネリーが語った『命を与えられたものの可能性』である。ちなみに漫画版ではラストシーンで勇の大切な人、すなわち比瑪とネリーの幻影が対面を果たす。
- 「悲しまないでね、勇。私は孤独じゃなかったわ、いつでも…最後にはあなたにも会えた…ありがとう…」
- ネリーの遺言。この言葉を聞いた後、コクピットから出た勇はその場に佇み、ただ形見のブレスレットを握り締め涙を流すのみであった…