テクス・ファーゼンバーグ(Techcs Farzenbarg)
フリーデン専属医。フリーデンの中では最年長であり、その知識と大人の落ち着きによって御意見番のような役目を担っている。また、カウンセラーのような役割も持ち、過酷な旅の中、年少の人間の多いクルーの中には彼の一言に救われた者も多い。かなりの読書家らしく、ドイツの詩人・ハイネ作の「ローレライ」を暗記している程。
ビリヤードの腕前も相当なもので、自信たっぷりのロアビィ相手に見事勝利を収め、娯楽室の使用料を無料にさせている。このビリヤードに関しては相当御執心のようで、皆が買い出しなどでフリーデンを離れた時に一人で特訓をしようとする所をサラとトニヤに見られて慌てるという、可愛らしい一面を見せる場面もあった。
登場作品と役柄
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α外伝
- 未来の世界の住人として登場。ジャミルとともにムーンレィスという独自の設定になっている。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 非戦闘キャラとして登場。
人間関係
- ジャミル・ニート
- 古くからの知り合い。フリーデンではジャミルより年長の人間は希少である。
- ティファ・アディール
- ニュータイプ能力の影響で体調を崩す事が多い為主治医の様な関係。その信頼は絶大であり、彼女の見た個人的な非常に恥ずかしい夢の内容すら打ち明けられている。
- ロアビィ・ロイ
- ビリヤード仲間。彼を下す事で娯楽室の使用料を無料にさせた。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
- カミーユ・ビダン
- α外伝では、彼に人工ニュータイプが「シナップスシンドローム」という症状を抱えている事を説明する。
- ジュドー・アーシタ
- α外伝では、荷崩れした荷物の下敷きになって怪我をした彼をプルと一緒に介抱した。
- プルツー
- α外伝では、ジュドーによって救出された彼女を介抱した。
- ディアナ・ソレル
- α外伝ではジャミルとテクスがムーンレィスである設定の為、かつての主君と言える存在であり、キエルに扮したディアナとあった際に互いに驚いた。
リアル系
スーパー系
名台詞
- 「読書の邪魔をせんでもらいたいな」
「外にいる。用が済んだら呼べ」 - 第4話「作戦は一刻を争う!」にて、自分を眠らせようとしたガロードの気配に気づき、気を利かせて外に出て行く。ちなみにシンゴはあっさり眠らされていた。
- 「また来る、か…この次まで持てばいいんだが……」
- ティファにまた来ると言ったガロードに対し、つぶやく。
- 「いいや…そうじゃない。そうじゃないんだ」
- 第8話より。うまく周囲に溶け込めないガロードを「野良犬はしょせん野良犬なのかな」と評したシンゴに、宥めるように呟く。
- 「巷に雨の降るごとく」
- 9話タイトル。ジャミルを治療しながらつぶやいたフランスの詩人・P.ヴェルレーヌの詩の一節。この後「我が心にも雨ぞ降る」と正しく続けるが、この詩を献呈されたA.ランボーが作者と勘違いしてジャミルに訂正される。
- 「一人で生きてきた分、あいつ(ガロード)は人に優しくされることに慣れていない。今回のことに責任を感じているなら...あいつはまた、突っ走るかもしれん」
- ガロードの失敗をお咎め無しにしたジャミルに対して、それはミスジャッジかもしれないと異議を唱える。実際、ガロードはこの後、挽回のためにスタンドプレーに走り、さらに重大な事故を引き起こしてしまう。彼の観察眼の確かさが窺える。
- 「少年の心は、時として成人男性に伝染する。よくある例だ」
- ジャミルがパイロットに復帰したことを驚くクルーに対して、ガロードの影響であると語る。ジャミルはガロードの導き手ではあるが、彼もまたガロードから多くの影響を受けていた。
- 「お前には分からんか…?あの子はいま心を開き始めている。部屋に閉じこもるよりも、誰かと一緒に行動することに喜びを感じ出しているんだ」
「大切に思うのと、大切にするというのは似ているようで違う。こと女性に関してはな」 - テクスにそれなりに重要な仕事を任されたティファを心配するガロードに対して。
- 「私は医者だ、患者あってのな」
- 「私が甘かったよ…やはり君には逃亡計画を話すべきではなかった」
「だが後悔はしていない」
「医者としては、あれがベストの答えだからな」 - ゾンダーエプタにて、エニルに逃亡計画を教えていたことが原因でエニルもろとも拘束されたときの台詞。
- 「大概の問題はコーヒー一杯飲んでいる間に心の中で解決する物だ。後はそれを実行できるかどうかだ」
- 最終回での台詞。戦後、野戦病院で働いている彼が、隣り合ったベッドに寝かされた敵対する陣営の兵士二人の口喧嘩を諌めた際のセリフ。意訳すると、『言い争う前に、まずはコーヒーでも飲んで落ち着いて考えろ』となる。
迷台詞
- 「さてと、うるさい連中がいない間に、秘密の特訓と行くか」
- セインズアイランドに立ち寄った際、大半のクルーが外出している間に、ビリヤードの練習をしようと娯楽室を訪れる。しかし娯楽室にはすでにサラとトニヤがおり…
- 「!な、なんだ、いたのか。いるならいると、なぜ言わんのだ」
- 上記台詞の続き。独白を二人に聞かれたと気づき、いつもクールな彼らしからぬ動揺を見せる。