プレイステーション2(Play Station2)
概要
2000年3月4日にソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)より発売された家庭用テレビゲーム専用機。プレイステーション(PS)の次世代機種。略称は『PS2(ピーエスツー)』『プレステ2』で、公式の略称は前者。PSに引き続き、長く据え置き機トップの座に君臨し続けた。
ゲームソフトは主にDVD-ROMで供給され、一部はCD-ROM。当時まだ高価だったDVDドライブを採用し、DVD再生機能を持たせたことが当時大きな話題となった。外部記憶媒体はPS2用メモリーカード8MBで、ブロック制ではなくバイト単位でデータを保存するようになった。
PSとソフトウェアの互換性を持っており、殆どのPSのゲームを遊べ、多くの周辺機器が流用可能。ただし、ゲームデータのセーブとロードには初代PS用のメモリーカード(またはポケットステーション)が必要。またPSソフト用に読み込み速度の高速化や、テクスチャの補完(簡単に言えば、3D表現が綺麗になる)機能も用意されているが、この2つの機能は正常動作の保証外である。
次世代機のプレイステーション3や携帯機のプレイステーション・ポータブル発売後、次第にソニーの主力機種の座を譲っていった。PS2の新作ソフトは10年以上に渡って発売されており、非常に息の長いプラットフォームであったが、2011年末頃を境に供給が途絶えている。2013年にはオンライン専用の大作RPGの拡張ディスクが発売予定で、これがPS2最後の新作ソフトとなる可能性がある。
2012年7月25日からPS3で『プレイステーション2アーカイブス』が開始され、PS2ソフトのダウンロード購入が可能となった。このため、今後PS2で発売されたスパロボシリーズやその関連作品が配信される可能性もある。
バリエーション
初代から様々なマイナーチェンジが施されてきたが、2004年11月発売のSCPH-70000番以降は従来型の約2kgから本体+ACアダプタで約1.2kgと大幅に軽量化され、体積は約1/4となった。これ以降の機種は通称『薄型PS2』あるいは『新型PS2』と呼ばれる。但し消費電力が増加し、内蔵大型ファンが無くなったため、あまりに長時間連続稼動させると熱暴走を起こす恐れがある。
2007年11月発売のSCPH-90000は、ACアダプタを内蔵型に戻しさらに軽量化して720g、消費電力を抑えた完成形といえるモデルになっている。なお現在PS2の生産は、SCPH-90000CB(チャコール・ブラック)を除いて終了している。
一部のPS2やPSソフトは、型番によっては正常に動作しない可能性がある。スパロボシリーズでは、第4次スーパーロボット大戦Sで動作面の不具合が報告されている。
商品情報
PS同様、スパロボにとってもメインプラットフォームのひとつとなった。旧世代機となった後も『スーパーロボット大戦Z』が50万本以上の売り上げを記録し、PS2市場の底力を見せた。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- スーパーロボット大戦MX
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- スーパーロボット大戦Scramble Commander
- スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
- スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
- スーパーロボット大戦OG外伝
- スーパーロボット大戦Z
- スーパーロボット大戦Zスペシャルディスク
関連作品
- リアルロボットレジメント
- Another Century's Episode
- Another Century's Episode 2
- Another Century's Episode 3 THE FINAL
スパロボ関連の周辺機器
スパロボシリーズに参戦した他社のPS2作品
他社のゲーム作品が原作となって、SRWに参戦するケースも見られるようになってきた。
プレイステーション2と互換性を持つ次世代機
- プレイステーション3
- PS2の次世代機種。パソコンのようにハードディスクドライブを内蔵。初期の60GB及び20GBモデルではPSとPS2両方のソフトに物理的な互換性を持っていたが、後に発売された40GBモデル以降はPS2互換がオミットされ、PS互換のみが残された。セーブデータは内蔵HDD内の仮想メモリーカードで管理する(この機能は全モデル共通)。別売のメモリーカードアダプターによるデータの移行も可能。現在では前述の通り、PS2アーカイブスの開始によってPS2互換のないモデルでもソフトのダウンロード購入が可能になった。
余談
現在、スパロボ関連のゲーム販売元「バンダイナムコゲームズ」における基本プラットフォームはニンテンドーDSとWii、そしてPSP。次世代機のプレイステーション3の購入数が少ないこともあり、完全移行に関してはまだ検討中である。