ロージェノム
ロージェノム(Lordgenome)
- 登場作品:天元突破グレンラガン
- 声優:池田成志
- 種族:人間
- 性別:男
- 年齢:1000歳は超えているらしい
- 所属:螺旋族の軍団⇒獣人軍⇒カミナシティ総司令部(クローン体)
- 役職・称号など:螺旋王
- 主な搭乗機:ラゼンガン、カテドラル・ラゼンガン
- キャラクターデザイン:錦織敦史
「螺旋王」といわれる獣人の王。獣人たちの創造主として世界に君臨し続けて来た人間である。螺旋の瞳以外は人間とまったく変わらぬ姿をしているが、1000年以上の時を生き続けて来た不死に近い存在。本人曰く「1000年の倦怠」と言うほど惰性的に年月を過ごし、それを遮られることのないよう人間を弾圧すべく獣人達を使役している。
気に入らないものはすぐに処分してしまう非情な性格。傍らに常に6人の女性を侍らせているが、自我を持たない人形としてしか見ておらず、実の娘であるニアさえも、自我が芽生えたと知るやあっさりと打ち捨てた。
とある事情で感情表現に乏しいが、戦闘中は別人の様に好戦的な性格に変貌する。また彼もシモン同様コアドリルを所持しており、6人の女性はそれぞれが姿を変えたものである。
シモンと互角の強大な螺旋力を誇り、生身で戦っても尋常ではない戦闘力を誇る(ラガンインパクトによってラゼンガンが破壊される程のエネルギーが放出されている奔流の中を、歩いてきたりする)。実際にはガンメン等に乗らないで生身で戦う方が実力を発揮出来たらしく、素手でラガンの戦闘力を圧倒していた。
また、その螺旋力は「生命の創造」すら可能としており、劇中では中途半端な繁殖能力を持った獣人を創造し、配下として使っていた。更にヴィラルに「不死」の力を与えたりもしている。
人間達を弾圧し、地下へと追いやった張本人だが、それには彼の過去に関わる「ある重大な理由」がある。
幼少期に始まった反螺旋族との戦争中、後にラゼンガンの頭部となるラガンタイプのガンメンを発見。成長したのちはそのガンメンと後にグアームとなるアルマジロを伴に反螺旋族と戦っていたが、アンチスパイラルとの接触を機にスパイラルネメシスの危機を知る。それを防ぐべく螺旋族に反旗を翻したロージェノムは、仲間達をラゼンガンで皆殺しにし、しかる後に旗艦カテドラル・テラを変形させ、螺旋族艦隊を壊滅させた。
その後地球に逃走した彼は、アンチスパイラルの人類殲滅システムの起動を懸念し、獣人たちに地上人掃討命令を発布。自身はテッペリンの要塞に座し、螺旋力による衝動を理性で抑えつつ、倦怠の中で1000年を過ごしていた。
その後、ロシウらにより、頭部のみの生体コンピュータとして蘇生させられる。当時の記憶はそのまま残っているが厳密な意味での本人ではないため、螺旋王だった頃の自分の事は「かつての我が肉体」と呼んでいる。当人はこの状態を「肉体の軛から解放された」と割合気に入っている様子。
獣人の創造を可能にしたのは螺旋力の恩恵であるが、裏を返せばこの時のロージェノムの螺旋力はスパイラルネメシスを招く数歩手前の状態にあったことになる。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 初登場作品。ルートによっては戦えない。戦うルートを通る場合、その最後で立ちはだかる。圧倒的な能力と二回行動、極、更にラゼンガンの攻撃力も合わさり、本編中に出演している版権作品のどのボスよりも強い(下手をするとラスボスよりも)。また「アイモ」を以前から知っていたようだが、フロンティア船団が現れたのは時間軸では最近。再世篇での解明が待たれる。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 原作通りに生体コンピュータとして復活するが本作ではNPC。嘗て多元宇宙を股に掛けた戦いを繰り広げていた過去を明かしており、そこでバジュラの群れとも共闘してした。「アイモ」を知っていたのはその為だと推察されるが、より具体的な詳細は明かされていない。本作ではカテドラル・ラゼンガンが次元の狭間に封印されたため、本人もそれに付き合って機能を凍結、眠りについている。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
全く隙のない構成。防御だけが低いが、グアームに比べればというレベル。数値以上に固いが、それには理由が。たとえ機体がフル改造のスーパー系でも、クリティカルが出れば一撃で落とされてしまう上、リアル系をフル改造してもまともに避けられない。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
- 第2次Z破界篇
- 螺旋力L5 2回行動 極 ガード 気力限界突破 戦意高揚
攻守共に完璧な布陣。気力限界突破とガード、螺旋力の相乗効果で凄まじい堅さを誇るが、ハードの場合さらに恐ろしいことに……。底力がないのは不幸中の幸いか。
エースボーナス
パイロットBGM
人間関係
- ニア・テッペリン
- 娘。時期的な問題とある理由により彼女捨てたが、物語が進むことでニアへの愛情は失っていなかった事が解る。
- シモン
- 宿敵。かつての自分と似た、しかし異なる意志を持つ男。「螺旋の男」と呼んで警戒している。
- グアーム
- 四天王のひとり。元々は反螺旋族との戦争にも同行していた幼少期からの相棒(シモンで言うところのブータ)で、前身はアルマジロ。
- ヴィラル
- 部下。語り部として不死の体を与えたが、これは最終局面で別の意味を持ってくることに。
- ロシウ・アダイ
- 死に際に発した言葉を気にした彼によって蘇生させられる。
- アンチスパイラル
- 宿敵。大銀河規模の兵力を持ち、脅威となる螺旋族を滅ぼそうと若い日のロージェノムと激戦を繰り広げた。
他作品との人間関係
スーパー系
- ズール皇帝
- 第2次Z 破界篇では、彼の思念体から自らの軍門に下るよう強要されるも、何ら動じる事無くこれを一蹴する。ロージェノム自体も世界の謎を知っている口ぶりである。
- アポロニアス、流竜馬 (OVA)
- かつて共にバアルと戦った同志。
リアル系
- 桂木桂
- 不器用ながらも自分の娘を愛する彼にとって、娘を人形同然に扱い、捨てたロージェノムは怒りをぶつける対象であった。
- ティンプ・シャローン
- 第2次Z 破界篇では、自分を雇えと売り込む彼の不遜な態度を逆に気に入り、只働き同然という条件で助っ人として雇用する。
バンプレストオリジナル
名台詞
15話まで
- 「……かつてお前のように戦った男がいた。その行いが人類を滅ぼすことになるとも知らずにな」
- 闘志を折らないシモンに対して語った、「グレンラガン」終盤への伏線となる台詞。シモンのように諦めず戦った、その男とは……。
- 「100万匹の猿が地上に満るとき…月は地獄の使者となりて螺旋の星を滅ぼす」
- 死に際の台詞。これの意味することとは――?
なお第2次Zでは世界観規模の違いによるものか、数字が「100億」に変わっている。
17話以降
スパロボシリーズの名台詞
- 「前へと進む力……即ち進化……お前もそれに取りつかれたか!!」
- 竜馬との戦闘前会話。「進化」を危険視する螺旋王の真意とは……。
- 「その力だ! その力が、この星を滅びの道に誘う!!」
- シモンに撃墜された際の特殊台詞。スパイラルネメシスを示している。ちなみにキタンなど、「螺旋力」持ちからの被弾台詞にも採用。
- 「光の神々や果てなき進化を求める戦士、銀河を渡る者や次元の将……我々は彼らと共にバアルと戦っていた。次元を超えて、全ての宇宙で……」
- 「禁断の継承者」のインターミッションにおいて語った、かつての戦いのエピソード。「光の神々」は恐らく「真マジンガー」のゼウス、「銀河を渡る者」はバジュラ、「次元の将」は間違いなくガイオウをはじめとする4人であろう。「果てなき進化を求める戦士」は参戦作品を鑑みるとゲッター関連の何者か(上記の竜馬への台詞を踏まえると、おそらく「世界最後の日」ED後の竜馬)と思われるが、これだけの面々の力を持ってしても勝利する事はできなかった事が伺える。
- 「知っているぞ。二つの世界を繋いだアビスは、鍵を持つ者の欲望によって開かれたのだと」
「欲望こそ、螺旋生命体の本能……それが源理の力を手にすることを奴らは決して許さない」
「それこそがスパイラルネメシス。全ての終焉を意味する」 - Zシリーズにおけるスパイラルネメシスについて。
- 「いいだろう。ならば、教えよう」
「人類殲滅システムの最終フェイズ、それは……」 - アンチスパイラルが仕掛けた人類殲滅システム。第一フェイズはムガンの来襲、第二フェイズは月の落下。その先に待つ最終フェイズとは……。
搭乗機体・関連機体
- ラゼンガン
- 専用ガンメン。グレンラガンに似た1000年前からの愛機。
- カテドラル・テラ
- 月に偽装されていたかつての所属軍の旗艦。再世篇では変形形態であるカテドラル・ラゼンガンとして登場。
余談
- 名前をスペルだけで直訳すると「Lord」「genome」、つまり「遺伝子の王」となる。遺伝子=DNA=二重螺旋との連想から、「螺旋王」である。