ダミアン(Damian)
火星の極冠に住む、反火星軍集落の長・ガルドの息子。
腕っぷしが強く、開拓基地ではかなりのケンカ上手だったジョウさえも敵わなかった。ジョウと同じく、口は悪いが根は優しい好青年で、ジョウと意気投合し仲間になる。
自分がマシンを動かせないことで、みんなの手助けができないことをいつも無念に思っているが、原作では白兵戦や諜報活動などでその能力を発揮していた。 ジョウが飛影に乗り換えた後に黒獅子のパイロットになる。
登場作品と役柄
COMTACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT2第1部
- NPC。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第2部
- 同上。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
- ジョウがイベントで飛影に乗り換えてから、黒獅子のパイロットとして使用可能。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 声が入った。パイロットになるのは3部中盤以降だが、命中回避に関わる精神を持たず忍者技能の伸びも低いため単独での戦闘は厳しい。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦UX
- 音声を新規収録。担当声優の佐藤政道氏はIMPACT以来10年ぶりの新緑となる。カレンとのイベントが1話かけて再現され、なおかつ条件を満たせば彼女は生存させることが可能。カレン生存の場合はその後も彼女といい仲になる。直後に黒獅子搭乗イベントも控えており、なかなかの好待遇と言える。スキルパーツでは自身の空手を伝授してくれるが、地獄コンビの二人同様に自分自身に伝授させることも可能である。インターミッションでも「諜報員として優秀」と度々評価されている。一方で阿戸呂村に潜入した際は女湯を覗こうとして捕まったことも。黒獅子をジョウが乗っているときに改造しておけば最後まで十分戦える。
- シナリオ上では『鉄のラインバレル』原作における青沼次郎(SRW未登場)の役割を一部担っている側面もある。EDではジョウ達と別れ、地球連邦政府直属の秘密エージェント集団に生まれ変わった加藤機関の一員として活躍している。
パイロットステータスの傾向
基本的にはジョウを一回り弱くしたようなステータス。 IMPACTでははっきりいって二線級そのものだったが、UXでは準エースレベルに。(防御と技量に至ってはジョウを凌ぐ)
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
人間関係
他作品の人間関係
- 道明寺誠
- UXではJUDAの諜報員的ポジションに納まるため、同じく協力者である道明寺とは度々行動を共にする。
- 時には道明寺の推理の手助けや先読みをする事も。
- 孫尚香ガーベラ
- UXにて、性懲りもなく女湯を覗こうとしたところを彼女にお仕置きされる。
- 中島宗美
- UXでは阿戸呂村に潜入した際、一度彼に不審者と疑われて捕縛されている。エピソード自体は『ラインバレル』の青沼次郎を踏襲したものだが、ダミアンの場合は捕まった理由が違う。
名台詞
- 「まだそんなことを言ってんのか!マイクは、あんた達を助けようと思って出てったんだぜ!あんた達をな!」
- 7話で窮地に陥るマイクを助けようせずに冷徹な態度を取るイルボラへの台詞。
- 「ははっ、安心しな。まだまだギンギンだぜぇ、隊長さん!」
- 18話より。月の防衛軍隊長を務める老軍人マレイ・ビームスター(SRW未登場)をフォローした際の台詞。
- 「一歩でも動いてみな。てめえら…骨の二、三本が折れるだけでは済まねえぜ。さあ、お前らも降りろ!」
- 21話でアネックス皇帝の登場と乗艦であるエクセレントの偉容に恐れをなし、ガメランと共に脱走しようとしたエルシャンクの乗組員らに激怒しその一人を殴打した際の台詞。
- 「ジョウ!お前こそ戦いに明け暮れる毎日で、人を信じる心までなくしたのかっ!」
- 25話で連邦の情報部員と称し、ジョウ達にローニンの言葉を伝えたビデオをもたらしたザ・ブーム軍のくの一であるカレンをジョウが疑った際の台詞。
- ……尤も、ジョウが彼女を疑ったのにも大きな理由があったのだが。
- 「朝になったら二人で富士山を見よう。きっと素晴らしい思い出になるよ」
- カレンがザ・ブーム軍のくの一である事を知らず、彼女の戦闘機に同乗して彼女に語りかけた際の台詞。この時、カレンは上司であるシャルムの命令でダミアンを連れて来ると言う罠をかけていたのだが、この言葉によってザ・ブーム軍への翻意を決意する。しかし、約束は永遠に果たされない事になってしまう…。
- 「カレン…カレェェェン!!」
「カレェェェェン!!」 - カレンが危機に陥ったエルシャンクを助けるべく、プラズマ装置に特攻を仕掛けて死亡した光景を目の当たりにして絶叫した…。
- エルシャンクのクルーが朝の富士山を見て心躍らせる中、ダミアンは寂しげに見つめていた。永遠に果たされることのなかったカレンとの約束を思い浮かべながら…。
スパロボシリーズの名(迷)台詞
IMPACT
- 「さっきからずっとやってんだがよ…ミノフスキー粒子だっけ? 全く、厄介なモンを発明してくれたもんだぜ」
- ミノフスキー粒子の影響でナデシコが捕捉出来ない状況に悪態を吐く。この台詞からエルシャンクの索敵システムも、地球製のそれと例外無くミノフスキー粒子の干渉を受ける事が分かる。
- 「…それくらいで割り切らねえと、戦いなんてやってらんねえぜ」
- ブッチャーが遺した揶揄に苛立つジョウへ追従して、不快感を示す。
UX
- 「というか、何でガンダムと妖精が人間の常識を語ってるんだ…」
- UX序盤でフェイに変なことを吹き込ませた(のではないが)ジョウを糾弾する孫尚香とチャムに対してこう突っ込んだ。
- 「ジョウ、聞いてくれ!飛影が来る法則が分かったんだ!」
- 第12話にて、戦闘中に飛影出現の法則について自身が導き出した自説を披露する。ジョウに呼びかけてはいるが、実際はゲームシステムに関してプレイヤーに解説している状況である。これによって、飛影の出現がプレイヤーの手で人為的にコントロール出来ることが明かされる。
- ……が、よりにもよってバイストン・ウェルで言う。だが、IMPCATの飛影の傍若無人っぷりを知るプレイヤーからはスルーされる。むしろ、飛影の大暴走をこちらからある程度制御できる方法があることにホッとしたプレイヤーもいたのではないだろうか。
- 「フフフ、よくぞ聞いてくれた!」
「あるぜ!とっておきの秘密がなあっ!」 - 第16話シナリオエンドデモにおいて道明寺から「他にわかった事は無かったのか」と聞かれて。こう言って、自信満々にダミアンが語りだした内容は…。
- 「いいか、よく聞け!この村の裏山は、大昔から霊山として崇められてるんだが…」
「その裏山のふもとに、こことは別の、露天風呂があるんだ」
陸遜「ろ、露天風呂ですか…」
「そうだ。そしてその露天風呂には、なんと…!」
「『女湯』の看板が掛けられているッ!」 - これである…。しかも、直後にジョウからつかまった原因は女湯をのぞこうとしたからではないかと疑われたが…。
- 「おっと、余計な詮索はそこまでだ」
「肝心なのは、今そこに女どもが入っているということなんじゃないのか!?」 - 直後にこの爆弾発言。これを受けて衛と剣司が反応し、浩一に到っては「ナ、ナイスな展開じゃないか…!」などと言い出す始末。
- 「グエーッ!」
- で、性懲りもなく女湯を覗こうとしたところを孫尚香の華天楼によるお仕置きを受けて。
- 「な、なんだ? 向こうの方から、おぞましい悲鳴が…」
- 第26話インターミッションにて、どこからともなく心臓に悪い悲鳴を耳にして。その場所に向かおうとしたが道明寺に止められてしまう。
- なにせ、スメラギと葵の水着姿に見とれた男3人組がそれぞれのパートナーを怒らせて鉄拳制裁を受けたので…。
- 「カレン…おい、嘘だろ? 月に行くんじゃなかったのかよ…?」
「はは、まさか。嘘だよな…?」
「なあカレン、返事してくれぇーー! うぅああああああ!!」 - 第28話にて、アルティメット・クロスを助けるべく、シャルムのスケルトンに特攻を仕掛けて爆発に消えたカレンにダミアンは返事を呼びかけたが、そこに彼女の声はなく……
- 「約束したんだ、月へ見に行くって。それに、一緒に見たい景色がたくさんあったんだ…」
「一緒に行くって約束したのに…カレン…ごめんよ、カレン…!」
「うぅ…うああああああッ!!」 - 自分たちを助けるためにカレンは死に、彼は只々慟哭した…。何もできなかった自分の無力さと交わした約束を果たす事が出来なかった無念をぶちまけるかのように……
- 「これ、カレンの灯篭なんだ…」
「笑っちまうよな。地球に来たばかりで日本の文化なんて何もわかんない俺が、ザ・ブーム出身のカレンを…」 - 第29話シナリオエンドデモにて、灯篭を流す時に。
- 地球にいたこともなく、ましてや日本の文化は全く知らないダミアンが灯篭を流したのは、助ける事が出来なかったカレンを悼む思いがそうさせているのだろうか……
- 「恐ろしい侠が仲間になったもんだぜ…」
- 第46話インターミッションにて、嘗て刃を交えた敵であった呂布が今は共に戦う仲間となったことにこう一言いった。
- ちなみにその直前で呂布は性もない理由でジャックに叱られている浩一に巨乳を見せつけたユリアンヌに「魂ィィィーー!!」と叫びながら襲い掛かっていたのだが。
- 「そういえば、ああいう宇宙人の話も、親父から聞いた事があったな…!」
- UXにおいてスクラッグ系の敵と戦った際の特殊台詞。UXの開発時期を考えると、同時期に人気を博していた漫画『テラフォーマーズ』を意識したネタだろうか。
搭乗機体
余談
ホラー映画『オーメン』シリーズの主人公と同じ名前な為、彼を「不吉」と言い切る攻略本も存在する。しかし、現実としては「ダミアン」という名前は欧米系の男性名としては別段不吉でも風変わりでもなく、むしろハンセン病患者救済にその身を捧げたダミアン神父(1840-1889)のように、カトリック教では修道名や洗礼名として用いられることすらある。そのため、この名を「不吉」呼ばわりするのは彼や全世界のダミアンさんに甚だ失礼である。わかりやすい例で言えば「ジェイソン」氏や「貞子」さんといった名前に不吉な先入観を感じてしまうのと同じようなものであろう。