アネックス・ザブーム

アネックス・ザブームは『忍者戦士飛影』の登場人物。

アネックス・ザブーム
登場作品 忍者戦士飛影
声優 岡部政明
デザイン 加藤茂
初登場SRW スーパーロボット大戦COMPACT2
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プロフィール
種族 ザ・ブーム星人
性別
所属 ザ・ブーム軍
称号 皇帝
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概要編集

シェーマ星系に属するザ・ブーム星の皇帝。シェーマ星系の人口が減少しつつある傾向に対し、その原因を「闘争本能の衰退」と断じて他の星への侵略を開始する。

アネックス皇帝は「行きすぎた科学が人口の減少の原因である」と考えていたラドリオVII世の治めるラドリオ星を征服し、ラドリオVII世を殺害して王妃のフランソワを捕虜とした。そして、昔にザ・ブーム軍の侵略からラドリオ星を守った忍者を求めて、地球へ向かったラドリオ星の王女であるロミナを部下のグラサン・グリンに追わせ、彼の戦死後は自ら地球へ向かい、地球の連邦政府を恫喝した。

その後はシャルム・ベーカーイルボラ・サロに地球侵略を任せてシェーマ星系に戻ろうとしたが、乗艦のテラヘルツがエクセレントの爆発に巻き込まれて爆散、自身も死亡した。

キャラクターの総評編集

アネックス・ザブームは作中の最大の敵組織であるザ・ブーム軍の最高指導者で、皇帝としての威厳も有ったのだが、番組自体が打ち切りになった影響からか、事実上のラスト手前のエピソードであっけない最期となり、ラスボスの座をハザードに奪われてしまう等、不遇な人物である。

登場作品と役柄編集

前述の通り、原作におけるラスボスの座をハザードに奪われたのが災いしたのか、登場作品では一貫してNPC。仮にも敵対組織の大ボスにも関わらず、直接戦闘の機会すら無いという不遇ぶりである。

COMPACTシリーズ編集

スーパーロボット大戦COMPACT2
初登場作品。NPC、第3部冒頭のディラド星消滅に乗艦諸共巻き込まれて死亡する。
スーパーロボット大戦IMPACT
同上。

携帯機シリーズ編集

スーパーロボット大戦UX
相変わらずの非戦闘員。本作ではハザードが悪役として原作以上の暴れぶりを見せる為、余計に不遇ぶりが際立ってしまっている[1]
終盤にて、忍者の超パワーを見る事になるが、その時にかねてから抱いていた違和感の正体に気づく。その真実とは、「ラドリオ星とは未来の地球であり、今自分が関わっている戦いこそがザ・ブームとラドリオ星に伝わる『忍者伝説』そのもの」という事である。キルハシウムが異常な減少を起こしていたのは、空間転移が原因なのではなく、宇宙の終焉すら超える程の時空転移を行った為。……即ち、「わざわざ負けが確定していると言っていい戦争を挑んだ」という事で、死の間際に自身のあまりに愚かしい行為に絶望していた。

人間関係編集

シャルム・ベーカー
部下。腹心として信頼している。
グラサン・グリン
部下。原作では死後に地球へと向かったが、本作では存命中に対面し、戦果を挙げられないグラサンに釘を刺す。
イルボラ・サロ
部下。彼の真意にどこまで気付いていたかは不明であるが、実力を高く評価してC・テラヘルツの司令官にまで抜擢した。
ハザード・パシャ
協力者。『UX』ではハザードにコントロールを奪ったバジュラをけしかけられて裏切られる。

スパロボシリーズの名台詞編集

(全天座標にない惑星、失われたキルハシウム、そして、忍者伝説…)
(繋がりそうで繋がらない、この違和感は…)
UX』第49話「侵略の終焉」のインターミッションより。バジュラ本星に向かう途中、アネックス皇帝は違和感を抱いている。
何故、ラドリオ星が全天座標に映らないのか。何故、転移でキルハシウムが異常に減ったのか。そして、忍者伝説の正体とは何なのかを。
「よ、ようやくわかった…!」
「おおお、ワシはなんと愚かな! この宇宙は…!」
「全天座標にないはずだ! ここは、ワシらの知る宇宙ではなかったのだから!」
「忍者伝説などは、最初から存在していなかったのだ!」
「いや…今まさに、この目の前で起きていることこそが!」
「ぐわああああぁぁぁーっ!」
同上。ザ・ブーム軍と同じくアルティメット・クロスとの敵対者にして最大の怨敵ハザードを葬った飛影零影を見て、アネックス皇帝は真実を知った。
そう、「この宇宙にはラドリオ星はもちろん、古くから伝わる忍者伝説など存在しない」事を、そして「バジュラ本星での戦いが忍者伝説そのものである」事を。
アネックス皇帝は自分から忍者伝説の始まりに関わってしまった愚行に強く後悔し、爆発とともに消えて行った。こうして、ザ・ブーム軍の侵略は終焉を迎えたのであった。

搭乗機体編集

エクセレント
SRW未登場。
C・テラヘルツ
ザ・ブーム軍戦艦

脚注編集

  1. 一応、似たような立ち位置にあるスクラッグとは違い軍が巨大機動兵器を多数保有しているし、自身の置かれている状況の不可解さをそれなりに自覚していて慎重に立ちまわってはいるが、「相手が悪かった」という印象は拭いきれない。