ギド・ゼーホーファー
ギド・ゼーホーファー(Guido Seehofer)
- 登場作品:魔装機神シリーズ(バンプレストオリジナル)
- 声優:桐本琢也
- 種族:地球人(ドイツ人)
- 性別:男
- 年齢:不明
- 所属:魔装機操者候補→アンティラス隊
- 階級:魔装機操者
- 主な搭乗機:ガディフォール→ディンフレイル
- キャラクターデザイン:下山剛史
地上世界からラングランへ召喚されたドイツ、ドルトムント生まれの軍人。魔装機繰者としては優秀なのだが、操者候補としての評価は芳しくなかった。これは過去の経緯によって、ほとんどやる気を出さなかったためである。
スパイ映画が好きで、地上時代はドイツの防諜機関MAD(軍事保安局)に所属していた。
公式サイトでは「すべての女性に対し紳士的な男」という記述があり事実その通りなのだが、もっと正確に表現するなら「すべての女性を紳士的に口説くプレイボーイ」。アンティラス隊に配属されて早々、シモーヌを口説き迷惑がられている。その後、セニアをはじめ隊のすべての女性に声を掛けて回ったらしい。もっとも「17歳未満は管轄外」という発言からある程度の年齢以上の女性にしか興味がないようで、プレシアなどは対象外とされている(義兄のマサキはそれでも警戒しているようだが)。その紳士的なアプローチはシモーヌいわく「ドイツ人らしい生真面目なナンパ」。元諜報部員としてのスキルも存分に活用し、配属前から隊の美人の情報を集め、配属後も他国の女性の情報収集に余念がない。決して軟派というわけではなく、女性には常に敬意を持って接している。
召喚時期は不明だが、魔装機操者として訓練を受けるも正式採用されずガディフォールに搭乗していたが、アンティラス隊発足後に再訓練を受けディンフレイルの繰者となった。また、セニアからその経歴を着目されてセニア機関のメンバーにスカウトされ、(美人の多いアンティラス隊に配属されてやる気が上がったためか)それまで不真面目だったのが嘘のように精力的に諜報員としての手腕を発揮。単なる情報収集に留まらず、隊の行動指針を示す作戦参謀としても活躍する。参謀としての知力・洞察力はかなりのもので、柔らかな物腰の中にも高い自信が伺える。
登場作品と役柄
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
- 本作随一の回避特化キャラ。専用スキルでディンフレイルが常に前面を向けるのも大きい。格闘特化の成長パターンであるため、育てれば育てるほどディンフレイルのメイン武器であるショートレールガン(アサルトレールガン)との相性が微妙になるが、雑魚戦であればさほど問題ない。メインで使うのであれば、序盤は雑魚を相手に気力を上げ、終盤に格闘属性の必殺技を炸裂させるといった運用を行うと良い。総合的に無駄のない使い方ができる。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
- 今作でも回避能力は高く、隠密行動も有用ではあるのだが、前作に続いてデフォルトでは集中を持たず、今作では敵の一発が重いので、回避専門の役回りはガエンやファングに譲ることになる。しかし攻撃面ではスキルが射撃に特化しており、乗機のディンフレイルも射撃武装が充実しているので非常に強い。また、強力な合体攻撃も使用可能になった。ストーリーではラングランルートでの出番が多く、新キャラクターのトレイスと深い関わりを持つ。また、このルートでは彼がただの軟派男ではないことがよくわかる
パイロットステータス設定の傾向
格闘、そして回避に優れる。一方で、射撃と命中は意外にもそれほど高くはない。
精神コマンド
- 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
- 信頼、直感、偵察、加速、撹乱、自由選択
- 諜報員らしいラインナップ。撹乱は消費が重いが、相手全体の命中率を下げるため、ギドの長所がさらに光る。自由枠は攻撃力強化の熱血・魂を選ぶか、低燃費の集中で命中・回避を強化するかが悩ましい。
特殊技能(特殊スキル)
- 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
- 隠密行動(専用スキル。自身は常に気配察知が発動して前面を向くことができ、さらに相手の気配察知を無効化する。気配察知を別途セットする必要なし)
パイロットBGM
- 「終りなき戦い」
- 魔装機神シリーズの味方汎用戦闘BGM。
- 「ライセンス・トゥ・キル」
- 『3』で追加された専用BGM。曲名は意訳すると「殺しのライセンス」。『007』シリーズ主人公、ジェームズ・ボンドも持っている殺人許可証(任務中に独断で殺人を犯しても不問となるライセンス)の事である。……というか、案の定これも007シリーズの1本のタイトル。邦題「消されたライセンス」。
人間関係
- マサキ・アンドー
- プレシアに付く「悪い虫」として警戒している。また、彼がウェンディをナンパしたときは「興味がない」と言いつつもかなり動揺していた。
- リューネ・ゾルダーク
- ウェンディ・ラスム・イクナート
- 妙齢の絶世の美女である彼女が、目下ナンパの最優先ターゲット。彼女のお手製クッキーを食べてひどい目に遭った。
- セニア・グラニア・ビルセイア
- セニア機関の上司。プライベートでは女好きのギドを警戒しているが、職務上では優秀な参謀として信頼している。
- シモーヌ・キュリアン
- 会って早々にナンパされて嫌な思いをさせられたことに加え、「ドイツ人」である彼とは食文化の違いなどから何かと対立することが多く、あまり快く思っていない。もっとも、次回作以降関係が進展するフラグかもしれないが。と思っていたら、実際にIIIでフラグが立っていたことが判明。ただし、彼女の気持ちに気づいている様子はなく、トレイスとの関係も誤解されていることも終盤まで認識していない。
- レベッカ・ターナー
- ギドとシモーヌの食に対する口論を止めようとするが、逆に反論されてしまう。
- IIIではシモーヌとトレイスとの人間関係を面白がっている。最終的にラングランルートEDで突撃した結果、シモーヌとともに盛大に誤解することになる。
- ゲンナジー・I・コズイレフ
- 周囲に素で存在を気付かれない彼の「天然ステルス」を分析し、スキル「隠密行動」を体得した。
- オンガレッド・キレシナ
- トレイス・ハイネット
- テロリストの拠点から救出した民間人で教え子。応急処置の際に女性であることを知るも、彼女が男装していることに深い理由があることを察してか、セニアやレミアといった一部のメンバー以外にはこの事を話していない。また、後に少ない情報で彼女の素性も看破した。
- 中断メッセージにおいても彼女の秘密が漏洩するようなことがあれば口を塞ぎに行くとプレイヤーに対し警告している。
- 異性としての感情は現在特に向けてないようだが、秘密を知る相談相手として比較的近い関係にある。それを邪推したベッキー(+シモーヌ)の質問を世間知らずなトレイスが誤解を招くような返答をした結果、二人に「大人な関係(同性)」だと思われてしまっている。
- キガ・ゾージュ
- トレイスが男装をするようになった要因を作った人物で、ギド自身も女性を物扱いする彼の下劣な人間性に対し「貴様と名前が似ているのが残念」、「これ程のクズに出会ったのは数年ぶり」と吐き捨てた。
名台詞
- 「これからお目に掛ける技は極秘でね。他言無用でお願いする!」
「ユアアイズオンリー!」
「……もっとも見た者は全て死に至るのだがね」 - ディンフレイルの必殺技「ユアアイズオンリー」の使用台詞のひとつ。「極秘」というのがいかにも諜報部員らしい。ギドのシニカルな物言いも合わせ、なかなか見応えのある演出になっている。
- 「ウェンディの手作りクッキーと聞いては見逃せんな」
- 「偽りの和平」シナリオエンドデモにてウェンディがクッキーを焼いたことを聞いて。しかし、このクッキーには色々と問題があり、その結果ギドはとんだ災難に遭う羽目になるのであった……
- ギド「海中の独行軍とは、思い切った作戦を選んだものですな」
(レッフェン)「そうか……君か、ゼーホーファー君」
ギド「アクレイドみたいに確信があったワケではありませんがね」
(レッフェン)「アンティラス隊にも優秀な参謀がいたとはな。見誤ったよ」 - 「イクナル海峡海戦」よりレッフェンとの戦闘前会話。海中を使った南部シュテドニアス軍のエリアル王国侵攻作戦を可能性のひとつとして念頭に置き、見事的中させる。アクレイドやオンガレッドほど知られていないが、ギドがかなりの策謀家だと判る。
- (リコ)「おじさん、クッキー嫌いなの?」
ギド「むっ……それを思い出させないで欲しいな」 - 「南部聯合の反撃」よりリコとの戦闘前会話。ウェンディの激辛クッキーの味は、思い出したくもないらしい。
- ギド「この前はどうも、お嬢ちゃん」
(ニコ)「おじさん、クッキー嫌いなの?」
ギド「あー……あれはちょっとトラウマだったなぁ」 - 「国境線の攻防」よりニコとの戦闘前会話。姉妹そろって同じことを聞かれている。心に傷を負うほど、ウェンディの激甘クッキーの味はすごいらしい。
- 「ゼーホーファー。ギド・ゼーホーファーだ。アンティラス隊に所属している」
- 魔装機神IIIの「ハードラック・ミッション」シナリオエンドデモでのトレイスとの会話にて。名乗り方までも007風。
- 「ほう、トレイスか。良い名前だが……あまり聞かない名前だな。……女性の名前としては」
- そして、上記の台詞の後トレイスに対して。
余談
- 元ネタは007シリーズのジェームズ・ボンドと思われる(ディンフレイルの必殺技の名前も007シリーズのタイトルから採られている)。「ジェームズ・ボンドはイギリス情報部の人間なのに何故ギドはドイツ人なのか」という疑問については、映画『カジノロワイアル』で「ジェームズ・ボンドはベルリン出身」とされたことがあるためか。